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Tableau Server ガイド バージョン、9.0最 終 更 新 日 : 2015 Copyright © 2015 Tableau Software, Incorporated およびそのライセンサー。不 許 複 製 ・禁 無 断転載。 本 製 品 は、Tableau Software のエンドユーザー ソフトウェアライセンス契 約 書 に従 って定 義 さ れているクライアントソフトウェアです。 Tableau Server へようこそ Tableau Server は、Tableauビューおよびダッシュボードを共有、分配、および連携するオンライン ソリューションです。Tableau Server へのアクセス権を持つユーザーは、Tableau Desktopにワーク ブックとビュー、ダッシュボード、およびデータソースを作成でき、このコンテンツをサーバーにパブリッ シュできます。管理者は、サーバーユーザーが安全な環境を作成するためにアクセスできるコンテ ンツを制御します。その後、サイトのユーザーはブラウザーまたはモバイルデバイスから、サーバーに ある最新のコンテンツを表示し、操作することができます。 Tableau Server にある単一サイトへのアクセス権を持つユーザーに対するコンテンツページ。 はじめに サイトのユーザーおよびコンテンツのパブリッシャーは、これらのトピックから開始します。 はじめにページ8 サーバー内の移動 ページ12 ビューの操作 ページ43 ワークブックの編集と作成 ページ88 サーバーのコンテンツへのアクセスの制御 ページ158 サーバー管理者とサイト管理者は、これらのトピックから開始します。 管理者ガイドページ196 サーバー内の移動 ページ12 サーバーのコンテンツへのアクセスの制御 ページ158 サーバーの操作 ページ277 -3- ヘルプの参 照 サポートが必要な場合は、ページ上部の[ヘルプ] メニューをクリックします。 バージョン: 9.0 | 更新日: 4/3/2015 -4- サインイン サーバー上のコンテンツを参照するには、Tableau Server アカウントを使用する必要があります。 サイトロール(管理者が設定) によって、コンテンツをパブリッシュ、操作、表示できるかどうかが決 まります。 サインインの認証資格情報は、Active Directory を使用するWindows ユーザーアカウントに基づ くものか、Tableau Server 内部のユーザー管理システムに基づくもののいずれかです。自分のユー ザー名とパスワードがわからない場合は、管理者に連絡してください。 サーバーの設定によっては、自動的にサインインされる場合があります。間違ったアカウントで自 動的にサインインされた場合、ページの右上隅にあるサーバーのメニューで[サインアウト] をクリッ クして、自分のアカウントに切り替えることができます。 サインインを要求された場合、自分のユーザー名とパスワードを入力して[サインイン] をクリックし ます。 ユーザー名 の保 存 Tableau Server サインインページの[ユーザー名を保存する] チェックボックスをオンにすると、サー バーにアクセスするたびにユーザー名が自動的に挿入されます。このオプションにより、アカウント にすばやく簡単にアクセスできます。サインインするには、アクセスのたびにパスワードを入力する 必要があります。[ユーザー名を保存する] を選択すると、同じコンピューターからサイトに戻った時 に、ユーザーを識別するユーザー名 cookie がTableau Server によって作成されます。ユーザー名 が自動的に挿入されないようにするには、ブラウザーのcookie をクリアします。 -5- Tableau Serverサインイン時に、[ユーザー名を保存する] の選択の有無にかかわらず、常にセッ ションcookie を保持します。このような理由から、ファーストパーティのcookie を許可するようにブ ラウザーを構成しておく必要があります。 サイトへのサインイン Tableau Server 上の複数のサイトにアクセスできる場合、サインイン処理中に、アクセス対象の サイトを選択する必要があります。サーバー上の単一サイトにアクセスできる場合、サインイン処 理中にサイトを選択する必要なく、自動的に選択されます。 複数のサイトにアクセスできる場合、現在のサイトの名前が[サイト] メニューに表示されます。 SAML でのサインイン SAML がTableau Server 認証用に構成されている場合、[Tableau Server サインイン] プロンプ トは表示されません。代わりに、外部のアイデンティティプロバイダー(IdP) からのプロンプトが表示 されます。例は次のとおりです。 -6- サインイン後、Tableau Serverのユーザーメニューには [サインアウト] コマンドは表示されません。 これは、サインインがTableau Server ではなくIdP によって処理されるためです。Tableau Server からサインアウトするには、IdP も使用する必要があります。 -7- はじめに Tableau Server に初めてサインインすると、[コンテンツ] ページが表示されます。[プロジェクト]、 [ワークブック]、[ビュー]、または [データソース] メニューを選択して、使用できるコンテンツを探しま す。 Tableau Server で使用できるメニューとオプションは、サイトロール、コンテンツのパーミッションルー ル、およびTableau Server がどのように組織に配置されているかに応じて変わります。 管理者 サーバー管理者またはサイト管理者に対しては、サーバーとサイトを管理するための追加のメ ニューが表示されます。サーバーが複数のサイト向けに構成されている場合、ナビゲーションに[サ イト] メニューを使用できます。 マルチサイトサーバーの場合、これらの [サイト] メニューがサーバー管理者に表示されます。 マルチサイトサーバーの場合、これらの [サーバー] メニューがサーバー管理者に表示されます。 マルチサイトサーバーの場合、これらのメニューがサイト管理者に表示されます。 クイックスタート: コンテンツへのアクセスと管 理 Tableau Server のコンテンツページは、サーバーコンテンツを見つけて管理しやすくするためのもの です。以下は、コンテンツへ移動したり、コンテンツを操作する方法を示しています。 提示されるコンテンツとオプションは、ユーザーのサイトロールと、表示している項目へのパーミッションに基づいていま す。 -8- プロジェクトへのワークブックを見 つける コンテンツを選択し、[プロジェクト] をクリックします。利用可能なプロジェクトを検索およびフィルタ リングするには、サムネイルを参照してプロジェクトを見つけるか、クイックフィルターペインを使用し ます。プロジェクトをクリックして開きます。 ページ上部の『パンくず』方式の追跡リストは、サーバー内の場所を表示します。ワークブック名の 横にコンテンツ固有のアイコンがあるので、ワークブックを探していることがわかります。ワークブックに 関する基本情報を表示するには、所有者やプロジェクトの場合と同様、ワークブックをポイントし ます。 -9- コンテンツ詳 細 の表 示 と変 更 各コンテンツ項目には詳細ページがあります。たとえば、ワークブックを選択した状態で[詳細] を クリックすると、詳細ページを開くことができます。パーミッションに応じて、説明の更新 ([説明])、 ワークブックの他のプロジェクトへの移動、所有者の変更、タグの編集、ユーザーがワークブック内 のビュー間を移動できるかどうかの選択を実行できる可能性があります。 - 10 - 操 作 を選 択 する ワークブックビューを選択した状態で[アクション] をクリックすると、ビューで実行できるアクションのメ ニューが表示されます。利用可能な操作のいずれかを選択します。たとえば、[パーミッション] を 選択するとビューのパーミッションを表示したり変更したりできます。 [アクション] メニューには、実行できる可能性のあるアクションが表示されます。 複数のビューを選択している場合、[アクション] メニューは、選択したビューのうち少なくとも1 つで 実行できるアクションを反映するよう変更される場合があります。 - 11 - コンテンツアイコン コンテンツ固有のアイコンがあるので、特定の項目の名前と共に、どのタイプの項目を表示してい サるのかを知ることができます。 コンテンツタイプ アイコン(および項目名) プロジェクト ワークブック ビュー データソース スケジュール ユーザー グループ ーバー内 の移 動 Tableau Server に表示されるサーバーページと、ページ内で使用できるオプションは、サイトロー ル、コンテンツのパーミッション、およびTableau Server がどのように組織に配置されているかに応 じて変わります。 すべてのコンテンツは、各 Tableau Server サイトについて独立してパブリッシュ、アクセス、管理、 制御されます。コンテンツ所有者は、特定のサイトにTableau ワークブック、ビュー、データソース をパブリッシュします。Tableau Server にサインインしているユーザーは、所属しているサイトの許 可されたコンテンツを参照できます。 [コンテンツ] ページ [コンテンツ] ページには [プロジェクト] メニュー、[ワークブック] メニュー、[ビュー] メニュー、または [データソース] メニューと、クイック検索、フィルター検索、並べ替えおよび表示のオプションが含ま れ、これらを使用してコンテンツを調査できます。これらの種類のビュー内で、お気に入りのコンテ ンツをマークする、コンテンツを選択してタグ付けする、パーミッションを設定することができます。 - 12 - [ビュー] メニューが選択された[コンテンツ] ページ サイト内 の移 動 複数のサイトにアクセスできる場合、サインインするサイトを選択する必要があります。そのサイト のコンテンツが、[サイト] メニューおよび現在のサイト名と一緒に表示されます。その後、[サイト] メ ニューから別のサイトを選択して、他のサイトへ移動することができます。 複数のサイトにアクセスできる場合、ナビゲーションに[サイト] メニューを使用できます。 ビュー内 の移 動 ビューを取得するには、次の操作を実行します。 l [プロジェクト] をクリックし、ワークブックをクリックし、ビューサムネイルまたはリスト内のビュー 名をクリックします。 - 13 - l l [ワークブック] をクリックし、ビューサムネイルまたはリスト内のビュー名をクリックします。 [ビュー] をクリックし、ビューサムネイルまたはリスト内のビュー名をクリックします。 注: プロジェクトは、関連するワークブックの集合です。管理者はプロジェクトの作成と管理 を行います。詳細については、プロジェクトページ295を参照してください。 使用可能なビューのサムネイルがある[ビュー] ページビューをクリックして開きます。 コンテンツの検 索 、並 べ替 え、および選 択 サイトの[コンテンツ] ページで、[プロジェクト] メニュー、[ワークブック] メニュー、[ビュー] メニュー、ま たは [データソース] メニューを選択し、使用可能なコンテンツを表示します。これらのページ内 で、コンテンツの検索、フィルター、並べ替え、表示、選択が行えます。 コンテンツの検索やフィルターの詳細については、コンテンツの検索 ページ25を参照してください。 リストまたはサムネイルでのコンテンツの表示 Tableau Server を参照するとき、項目がサムネイルまたはリストとして表示されます。[プロジェク ト]、[ワークブック]、および[ビュー] ページの上部にあるアイコンにより、コンテンツをリストまたはサム ネイルのどちらで表示するかを指定できます。ビューを切り替えるには、サムネイルまたはリストアイ コンをクリックします。 - 14 - サムネイル リスト コンテンツの並べ替え ページに表示されているコンテンツの種類に応じて、名前、シート数、所有者、プロジェクト、作 成日または変更日などの様々な特性で並べ替えることができます。 サムネイルビューで並べ替えを行うには、[並べ替え順] ドロップダウン矢印をクリックし、並べ替え オプションを選択します。この例では、ビューの並べ替えオプションについて説明します。 - 15 - リストを並べ替えるには、列見出しをクリックします。矢印が昇順 (上矢印) または降順 (下矢印) の順番を示しています。 コンテンツの選択 [プロジェクト]、[ワークブック]、[ビュー]、および[データソース] のページで、コンテンツを選択し、コ ンテンツへのタグ付けや権限を割り当てなど、さまざまなアクションを実行します。選択したコンテン ツに利用できるコマンドにアクセスするには、[アクション] メニューを選択します。 複数のアイテムの選択時の注意事項 複数のアイテムを選択すると、[アクション] メニューには、選択した一連のアイテム内の1 つ 以上のアイテムに適用されないコマンドが表示されることがあります。 複数のアイテムを選択し、それらのアイテムに[アクション] コマンドを適用すると、Tableau Serverはすべてのアイテムに対してアクションを実行し、さまざまなアイテムの結果 (アクショ ンが成功したかどうか) を通知しようとします。 - 16 - ページ内のすべてのコンテンツを選択するには、ドロップダウンの選択されているn 矢印をクリック し、[すべてを選択] をクリックします。コンテンツの選択を解除するには、ドロップダウンリストの矢 印をクリックしてから[クリア] をクリックします。 ビューの操 作 ビューが開いている状態では、サーバーとサイトの設定およびユーザーのパーミッションに応じて、 異なる操作がビュー内で実行可能になります。可能性がある操作にはビューの共有、エクスポー ト、ダウンロード、ビューへのサブスクライブ、カスタムビューの作成、ビューの編集があります。 異なる操作が実行可能な開いているビュー - 17 - ビューに対して実行可能なコンテンツ操作の例 ワークブックには多くの場合、個々のビュー、ダッシュボード、およびストーリーなど、複数のシートが 含まれています。作成者は必要に応じて、ページ上部にシートがタブとして表示されるようにこれ らのワークブックをパブリッシュできます (Tableau Desktop オプション[シートをタブとして表示] を使 用)。シートタブを使用して、タブ付きワークブック内を簡単に移動できます。 ビュー内でタブとして表示されているシート ビューを表示している間は、パンくずリンクをクリックすることで、いつでも[プロジェクト] ページ、[ワー クブック] ページ、または [ビュー] ページに戻ることができます。 ビュー上のパンくずリンク ビューの編 集 ビューに変更を加えるには、[編集] をクリックします。この操作は、Web 編集パーミッションを持つ ユーザーに対して有効になります。 ビューがWeb 編集ワークスペースで開きます。 - 18 - Web 編集ワークスペース。 サイト管 理 者 のページ サイト管理者は、サイトのすべてのコンテンツとアクセスをサイトごとに管理します。サーバー上の複 数のサイトにアクセスできる場合、管理しているすべてのサイトが[サイト] メニューに表示されま す。サーバー上の単一のサイトにアクセスできる場合、サイトの選択は不要なので、サイトに関連 するすべてのメニューと[コンテンツ] メニューが使用できます。 サイト管理者の [コンテンツ] ページ (単一のサイト) サイト管理者の [コンテンツ] ページ (複数のサイト) [サイト] メニューを選択すると、次のことができます。 l l コンテンツの管理とパーミッションの割り当て サーバー管理者が抽出更新とサブスクリプションのために設定したスケジュールを表示す る。 l 抽出更新とサブスクリプションを管理する。 l サイトユーザーを追加および管理する(サーバー管理者によって許可されている場合。サ - 19 - イトの追加または編集 ページ279を参照してください)。 l サイトグループの追加と管理 l サイトアクティビティの監視 サーバー管 理 者 のページ 複数サイトの配置では、[サーバー] メニューをクリックすることで、Tableau Serverの構成、監視、 および管理に使用するサーバー全体の設定を制御します。単一サイトの配置では、[サーバー] メニュー以外のすべてのサーバーとサイトに関連するメニューを利用できます。 複数のサイトにアクセスできるサーバー管理者の [コンテンツ] ページ サーバー管理者の [サーバー] メニュー (複数のサイト) サーバー管理者の [サーバー] メニュー (単一のサイト)サイトを作成するには、[設定] メニューを選択します。 サーバー管理者は次のことが行えます。 l サーバーのステータスとアクティビティを監視する。 l ログファイルを生成する。 l 検索インデックスを再構築する。 l サイトを追加し、サイト設定を編集する。サーバー管理者のみが、サーバーにサイトを追加 できます。 l ユーザーをサーバーに追加する、または個別のサイトに追加する。 l サイトグループの追加と管理 サイト関連の設定を管理するには、まずそのサイトに移動する必要があります。各サイト内で、 管理者は次のことが行えます。 - 20 - l コンテンツの管理とパーミッションの割り当て l 抽出更新とサブスクリプションのスケジュールを管理する。 l サイトアクティビティの監視 l Web 作成を許可する。 l サイト管理者に、ユーザーの追加および削除を許可する。 l ユーザーがパブリッシュするコンテンツ用に、保存スペースの制限を管理する。 l ユーザーにワークブックおよびビューのサブスクライブを許可する。 l お気に入り用のオフラインスナップショットを有効にする(iOS のみ)。 マルチサイトナビゲーション これらのヒントはサイト間を移動したり、ログインしているサイトを確認したりするのに役立ちます。 サイトのサインイン 複数のサイトのメンバーである場合、サーバーへのサインイン時にサイトの選択が要求されます。 サイト名をクリックして選択します。名前を入力し、似た名前のサイト一覧から選ぶこともできま す。 他 のサイトへの移 動 複数のサイトに属している場合、ページ上部に [サイト] メニューが表示されます。 - 21 - 異なるサイトにサインインする場合、[サイト] メニューをクリックしてサイトを選択します。 サイトの確 認 サーバーが複数サイトを実行していても、1 つのサイトにのみ属している場合、サーバーサインイ ン時にサイトの選択を要求するメッセージは表示されません。サインインした後は、ページ上部に [サイト] メニューは表示されません。 サーバーが複数サイトを実行していない場合、表示されるWeb ブラウザーURL には # が含まれ ますが、site またはサイトID は含まれません。これが表示されると、Tableau のビルトインサイトで ある"既定" という名前のサイトを使用していることになります。 サーバーが複数サイトを実行している場合、表示されるWeb ブラウザーURL には #/site/ および サイトのサイトID が表示されます。 - 22 - クイックスタート: Tableau Server でのクイック検 索 Tableau Server で作業を行う場合、キーワードを入力してサイトにあるコンテンツをすばやく簡単 に検索できます。検索の詳細については、コンテンツの検索 ページ25を参照してください。 1 検 索 したいサイトへ移 動 ブラウザーを開き、検索したいサーバー上のサイトに移動します。ページ上部の検索ボックスを使 用すると、プロジェクト、ワークブック、ビュー、データソース、ユーザーなど、現在のサイトでアクセス 可能なすべてのリソースを検索できます。 2 テキストの入 力 検索キーワードを入力します。入力すると、Tableau Server は入力内容に一致するリソースを 表示します。サーバーはリソース名、説明、所有者、タグ、キャプション、コメント、その他のメタ データを検索します。 - 23 - 検索結果は、リソースのタイプで分類されます。 3 検 索 結 果 の詳 細 検索結果リストのアイテムをポイントすると、詳細を示すツールヒントが表示されます。 4 直 接 リソースに移 動 リストのアイテムをクリックすると、直接そこに移動できます。ビューをクリックすると、最初にワーク ブックを開かなくても、そのビューを開くことができます。 - 24 - コンテンツの検 索 様々な方法でTableau Server のコンテンツを検索することができます。 l l l クイック検索。クイック検索を使用して、サイト全体でプロジェクト、ワークブック、ビュー、 ユーザーなどのリソースを検索します。 フィルターされた検索。フィルターされた検索を使用してサイトのリソースを検索するには、プ ロジェクトの名前やタグ、ワークブックの所有者や最終更新日時など、リソースに特有の検 索基準の組み合わせを使用します。検索結果には、各コンテンツページの関連する項目 が表示されます。 お気に入り。お気に入りとしてマークしたワークブックやビューはすばやく検索することができ ます。詳細については、お気に入りにマークおよび検索 ページ34を参照してください。 クイック検索とフィルターされた検索は、両方とも検索範囲の設定に役立つ属性と演算子をサ ポートしています。たとえば、検索をビューのタイトルに限定したり、and とnot などの演算子のみ を使用します。 注: Tableau Server の検索では、大文字と小文字は区別されません。 クイック検 索 ページ上部のクイック検索ボックスを使用してサイトのあらゆる場所でリソースを検索できます。 - 25 - クイック検索を使用するときは、サイトのすべてのリソースから、リソース名、説明、所有者、タグ、 キャプション、コメント、その他のメタデータを検索しています。入力するとリストが現れ、検索テキ ストに一致するリソースが表示されます。 リソースをリストから選択すると、Tableau で直接そのリソースに移動できます。たとえば、ビューを 選択すると、ビューを含むワークブックに移動するのではなく、ビューに移動します。 フィルターされた検 索 ページの左にある検索ボックスとその下にあるフィルターを組み合わせて使用し、ビューやその他の アイテムを検索します。 1. 検索するリソースの種類のページを表示します。 たとえば、データ接続情報について検索する場合は、[データソース] ページを表示します。 フィルターのリストがリソースの種類に一致するように変更します。 2. 適切なボックスにフィルター値を入力するか、ボックスをクリックしたときに表示される可能性 がある値から選択します。 - 26 - フィルターを削除するには、フィルター値の右にあるX をクリックします。 すべてのフィルターを削除するには、フィルターペインの上にある[すべてクリア] をクリックします。 - 27 - 属 性 の使 用 通常の検索に加えて、Tableau Serverでの検索を名前、ワークブック、データソースなどの特定 の属性に制限できます。 検索の属性を含めるには、以下の構文を検索ボックスで使用します。 <attribute-name>:search-text (コロンの両側には空白を入れないこと)。 たとえば、sales または projections の単語を含むアイテムのみを返すには、次のようにします。 name:sales projections. 複数の属性を使用して、検索をさらに絞り込むことができます。たとえば、Smith によって所有さ れたすべてのダッシュボードを検索するには、検索フィールドに次のように入力します: sheettype:dashboardowner:smith 属性の完全なリストを次に示します。 属性 後ろに続けるも 返される内容 の name: 検索用語 検索用語に一致する名前を持つアイテム title: 検索用語 検索用語に一致するタイトルを持つビュー caption: 検索用語 検索用語に一致するキャプションを持つ ビュー ユーザー名 指定のユーザーによって所有 (パブリッシュ) さ れたアイテム 注: 8.2 より前までは、所有者はパブリッシャー としてTableau Server でリストされていまし た。publisher 検索属性は引き続きサポート され、owner 属性と同じ結果を返します。 owner: publisher: ユーザー名 (上の所有者を参照) project: 検索用語 検索用語に一致する名前を持つプロジェクト に含まれるアイテム comment: 検索用語 検索用語に一致するコメントを持つビュー tag: 検索用語 検索用語に一致するタグを持つアイテム field: 検索用語 行、列、詳細レベル、ページ、エンコードシェ ルフに一致するフィールドを持つビュー type: workbook, view, 一致するタイプを持つアイテム datasource, project sheettype: ビュー、ダッシュ 一致するシートタイプを持つビュー - 28 - 後ろに続けるも 返される内容 の 属性 ボード、または ストーリー class: データソースの データソースの一致するタイプに関連付けら タイプ(mysql な れているビューおよびデータソース ど) dbname: データベースの 名前 tablename: 検索用語 nviews: 数値 一致するデータソースに関連付けられている ビューおよびデータソース 一致するテーブル名に関連付けられている ビューおよびデータソース 特定の数のビューを含んでいるワークブック 検 索 演 算 子 の使 用 属性との組み合わせを含め、and、or、not、および* を検索語句で使用して検索式を作成し ます。たとえば、特定の語句に一致しない項目を検索する場合や、ある語句や別の語句には 一致するものの、両方に一致する必要はない場合などです。 演 算 子 定義 例 and 両方の検索用語に一致 するアイテムを返します。 sales and marketing、pens and paper or どちらかの検索用語に一 致するアイテムを返しま す。 west or east、soccer and football この演算子の後にある検 not 索用語に一致するアイテ not sheettype:dashboard ムを除外します。 * 検索用語の後にあるか、 その一部であるすべての文 字または単語の代替とし ての役割を果たします。こ の演算子は単独で使用 dev* sales* することも、検索用語の末 尾で使用することもできま す。この演算子は、検索 対象の用語が正確にわか らない場合に役立ちます。 - 29 - スペースと検 索 検索語句にスペース、句読点、または and、or、not などの指定用語が含まれる場合、検索 語句を二重引用符で囲みます。 コンテンツの表 示 、並 べ替 え、および選 択 Tableau Server には、コンテンツを表示および並べ替えるためのさまざまなオプションがあります。 目的のコンテンツを見つけたら、そのコンテンツを選択してパーミッションの設定や所有者の変更な どのアクションを実行できます。 リストまたはサムネイルでのコンテンツの表 示 Tableau Server を参照するとき、項目がサムネイルまたはリストとして表示されます。[プロジェク ト]、[ワークブック]、[ビュー] の各ページの上部にあるアイコンを使用すると、コンテンツをリストまた はサムネイルのどちらで表示するかを指定できます。ビューを切り替えるには、サムネイルまたはリ ストアイコンをクリックします。 サムネイル リスト - 30 - コンテンツの並 べ替 え ページに表示されているコンテンツの種類に応じて、名前、シートの順序、所有者、プロジェク ト、作成日または変更日など、さまざまな特徴でアイテムを並べ替えることができます。 サムネイルビューで並べ替えを行うには、[並べ替え順] ドロップダウンリストの矢印をクリックして並 べ替えオプションを選択します。この例では、ビューの並べ替えオプションについて説明します。 リストを並べ替えるには、列見出しをクリックします。矢印が昇順 (上矢印) または降順 (下矢印) の順番を示しています。 コンテンツの選 択 [プロジェクト] ページ、[ワークブック] ページ、[ビュー] ページ、または [データソース] ページで、コン テンツを選択し、コンテンツのタグ付けやパーミッションの割り当てなどのさまざまな操作を実行しま す。 ページ内のすべてのコンテンツを選択するには、ドロップダウンの選択されているn 矢印をクリック し、[すべてを選択] をクリックします。コンテンツの選択を解除するには、ドロップダウン矢印をクリッ クしてから[クリア] をクリックします。 - 31 - 複数のアイテムの選択時の注意事項 複数のアイテムを選択すると、[アクション] メニューには、選択した一連のアイテム内の1 つ 以上のアイテムに適用されないコマンドが表示されることがあります。 複数のアイテムを選択し、それらのアイテムに[アクション] コマンドを適用すると、Tableau Server はすべてのアイテムに対してアクションを実行し、さまざまなアイテムの結果 (アクショ ンが成功したかどうか) を通知しようとします。 コンテンツ アクション プロジェクト、ワークブック、ビュー、またはデータソースを選択すると、[アクション] メニューには、そ のコンテンツに提供される異なるコマンドが表示されます。 - 32 - コンテンツ用のサイトロールおよびパーミッションにより、利用できるアクション(パーミッションの設 定、タグの追加、またはビューとワークブックの削除など) が決定されます。 [プロジェクト] ページ、[ワークブック] ページ、[ビュー] ページ、または [データソース] ページで、コンテ ンツを選択し、コンテンツのタグ付けやパーミッションの割り当てなどのさまざまな操作を実行しま す。選択したコンテンツに利用できるコマンドにアクセスするには、[アクション] メニューを選択しま す。 複数のアイテムの選択時の注意事項 複数のアイテムを選択すると、[アクション] メニューには、選択した一連のアイテム内の1 つ 以上のアイテムに適用されないコマンドが表示されることがあります。 複数のアイテムを選択し、それらのアイテムに[アクション] コマンドを適用すると、Tableau Serverはすべてのアイテムに対してアクションを実行し、さまざまなアイテムの結果 (アクショ ンが成功したかどうか) を通知しようとします。 ページ内のすべてのコンテンツを選択するには、ドロップダウンの選択されているn 矢印をクリック し、[すべてを選択] をクリックします。コンテンツの選択を解除するには、ドロップダウンリストの矢 印をクリックしてから[クリア] をクリックします。 - 33 - お気 に入 りにマークおよび検 索 最も使用されるビューやワークブックをお気に入りとして登録すると、検索しやすくなります。 ビューやワークブックをお気 に入 りに登 録 する l コンテンツの横にあるお気に入りの星を選択します。 または、リストビューで、お気に入りとして保存するビューまたはワークブックの横にある星を クリックしてお気に入りを作成します。 - 34 - ビューまたはワークブックは、[お気に入り] メニューに追加されます。 お気 に入 りからの項 目 の削 除 l お気に入りを登録するのに使用した星をクリックします。 お気 に入 りの検 索 l ページの右上隅にある[お気に入り] メニューをクリックします。 [お気に入り] メニューの はビューを、 はワークブックを示します。お気に入りの数が多 い場合は、スクロールしてすべてを確認します。[お気に入り] メニューの一番上にある検索 ボックスを使用して、特定のお気に入りを検索できます。 パスワードの保 存 ビューでデータベースのユーザー名とパスワードを入力するよう要求される場合があります。データ ベースへのアクセス権を持っている場合は、適切なテキストボックスにユーザー名とパスワードを入 力してください。[パスワードを保存する] オプションを選択した場合、ビューを表示するたびに自動 的にサインインされます。サインイン情報はサーバーに暗号化して保存されるため、ブラウザーの - 35 - セッション間や複数のコンピューターからビューにアクセスした場合でも、自動的にサインインされま す。これは、常にアクセスするビューが複数ある場合に便利です。 管理者は、データベースのパスワードの保存をユーザーに許可するかどうかを制限できま す。管理者である場合、詳細については、サーバー設定 (全般) ページ362を参照してく ださい。 保 存 済 みパスワードのクリアとリセット パスワードが保存されている場合 ([サーバー] > [設定] の[全般] ページで [ユーザーにデータソー スのパスワードの保存を許可] が有効になっている場合)、保存されているパスワードをクリアできま す。これを行うと、次回サーバーにアクセスしたときに、ユーザー名とパスワードの入力を要求され ます。新しい認証資格情報を使用および保存できるように、ユーザー名とパスワードを変更する 場合、この方法を使用してください。 1. ページ上部の名前をクリックし、[アカウント設定] を選択します。 2. [認証資格情報の管理] で、[保存されたすべての認証資格情報の削除] をクリックしま す。 - 36 - 管理者も、[サーバーの設定 (全般)] ページにある[保存されたすべての認証資格情報の 削除] リンクを使用して、サーバーに保存されているすべてのパスワードをクリアできます。 コンテンツおよびアカウント設 定 の管 理 [コンテンツ] ページおよび[アカウント設定] ページのオプションは、Tableau ServerWeb セッションに 影響を与えます。 [コンテンツ] ページを使用すると、自分がパブリッシュしたアイテムをすばやく参照することができま す。 [アカウント設定] ページを使用して、表示名およびパスワードの変更 (ローカルユーザーのみ)、電 子メールアドレスの追加または変更、サブスクリプション設定の管理、スタートページの変更、 Tableau Server の言語およびロケールの変更、データ接続パスワードのcookie 削除を行うことが できます。 アカウント設 定 ページへのアクセス l ページの上部にあるユーザー名をクリックして、[アカウント設定] を選択します。または、 ページの上部にあるユーザー名をクリックして、[マイコンテンツ] を選択してから[設定] をク リックします。 コンテンツページへのアクセス l ページの上部にあるユーザー名をクリックして、[マイコンテンツ] をクリックします。 - 37 - コンテンツへの迅 速 なアクセス ユーザー名をクリックし、[マイコンテンツ] を選択することで、サーバーにパブリッシュされている任意 のコンテンツに1 か所ですばやくアクセスできます。 表 示 名 の変 更 Active Directory ではなく、内部ユーザー管理システム(ローカル認証) を使用するようにサーバー が構成されている場合は、表示名を変更できます。表示名のテキストを選択して新しい表示名 を入力し、[変更の保存] をクリックします。 パスワードの変 更 Active Directory ではなく、内部ユーザー管理システム(ローカル認証) を使用するようにサーバー が構成されている場合は、[パスワードの変更] をクリックしてTableau Server パスワードを変更で きます。このリンクをクリックすると、現在のパスワードおよび新しいパスワード(2 回) の入力が要求 されます。必要な情報を入力した後、[パスワードの保存] をクリックして変更を保存します。 電 子 メール アドレスの変 更 Tableau Serverビューまたはワークブックをサブスクライブしている場合、サブスクリプションを受信す る電子メールアカウントが[アカウント設定] ページにリストされます。 Tableau Server がサブスクリプションを送信する電子メールアドレスを入力または変更するには、 [電子メール] テキストボックスに新しい電子メールアドレスを入力し、[電子メールの更新] をクリッ クします。 認 証 資 格 情 報 およびパスワードの削 除 稼働中のデータベース接続のあるビューまたはワークブックにアクセスして認証を要求する場合、 Tableauではパスワードの保存が提供されます。同意すると、資格情報がcookie に保存されま す。[保存されたすべてのクレデンシャルの削除] をクリックして、Tableau Server からcookie を削 除します。 サブスクリプション設 定 の管 理 [サブスクリプション] オプションを使用して、受信するサブスクリプションのスケジュールを変更しま す。 サブスクリプションスケジュールを変更するには、以下を実行します。 - 38 - 1. [サブスクリプション] を選択します。 2. ワークブックまたはビューを選択し、[スケジュールの変更] を選択します。 3. 使用可能なスケジュールのリストから新しいスケジュールを選択し、[スケジュールの変更] を クリックします。 [削除] をクリックして、ビューまたはワークブックからサブスクリプションを解除することもできます。 スタートページの変 更 Tableau Serverすべてのユーザーに対し、ビューを既定のスタートページとしてインストールしてい ますが、管理者は異なるスタートページを指定できます。現在のスタートページのURL が、こちら に表示されています。リンクをクリックすると、ページに移動できます。 異なるスタートページを指定するには、サーバーページ([ワークブック] など) に移動して、ページ 右上隅のユーザー名をクリックし、右上のドロップダウンメニューから[このページをスタートページに 設定] を選択します。 管理者が指定したスタートページの使用に戻るには、ユーザー名をクリックし、[アカウント設定] を 選択します。スタートページで、[既定にリセット] をクリックします。 言 語 とロケール [言語] 設定は Tableau Server ユーザーインターフェイスに表示される言語をコントロールし、[ロ ケール] は数値の書式や使用する通貨など、ビューに影響を与えます。すべてのサーバーユー ザーに対して管理者がこれらの設定を行うことができますが、ここで自分専用に設定を変更する ことができます。設定を変更する場合は、サポートされている言語でのみ変更が有効になることに 注意してください。詳細については、言語とロケールページ368を参照してください。 [言語] および[ロケール] を変更し、[変更の保存] をクリックします。 次回サインインしたときに、サーバーセッションに設定内容が使用されます。 クレデンシャルの管 理 サーバー管理者によってOAuth データ接続用のアクセストークンの保存が許可されている場合、 [アカウント設定] ページの[クレデンシャルの管理] でそれらを検索して管理できます。アクセストー クンは、Salesforce.com、Google BigQuery、または Google Analytics データソースへのOAuth 接続を表します。 - 39 - 注: [クレデンシャルの管理] セクションが表示されない場合、アクセストークンの保存の許可 についてTableau Server 管理者に相談してください。 新 しいクレデンシャルの追 加 ワークブックまたはデータソースのパブリッシュとは関係なく、アクセストークンを作成できます。デー タへのアクセスが必要な場合、認証は既に実施されています。 1. Tableau Server にサインインし、ブラウザーウィンドウの右上隅にあるユーザー名をクリックし て[アカウント設定] を選択します。 2. [クレデンシャルの管理] セクションで、接続するデータソースの種類のとなりにある[追加] を クリックします。 新しいウィンドウが表示され、データプロバイダーのサイトにリダイレクトします。 3. 新しいウィンドウで、データベースのクレデンシャルを使用してサインインします。 既にサインインしているためデータプロバイダーがサインインフォームを回避する場合、適 切なアカウントを使用していることを確認してください。たとえば、個人アカウントにサインイ ンしている場合、フォームを使用してまずサインアウトしてから、データアクセス用の適切な クレデンシャルを使用してサインインします。 4. [同意] または [承認] をクリックして、Tableau Server によるデータへのアクセスを確認しま す。 クレデンシャルがデータプロバイダーの名前の下に表示されます。 新しいクレデンシャルを追加した後、有効であることを確認するために[テスト] リンクを使用する 場合があります。 管 理 済 みのクレデンシャルの削 除 データへのTableau アクセスを取り消すには、保存されたクレデンシャルをアカウントから削除しま す。 クレデンシャルの削除後は、データに再度アクセスするための1 つのオプションは、上で説明してい るように新しいクレデンシャルを追加して、Tableau Server アカウントとのみ関連付けられている新 しいトークンを取得することです。 サーバー管理者がすべてのユーザーに対して選択する可能性のあるもう1 つのオプションは、デー タに接続するための共有アカウント指定することです。この場合、クレデンシャルはすべてのユー - 40 - ザーのデータソースや接続と関連付けられます。また、クレデンシャルは [ユーザー設定] ページの [クレデンシャルの管理] の下に表示されません。 クレデンシャルを削除できない場合、サーバー管理者が[ユーザーにデータソースアクセス トークンの保存を許可] オプションを[サーバー] > [設定] で無効にしている可能性がありま す。クレデンシャルを正常に削除するには、管理者が再びオプションを有効にする必要が あります。 管 理 済 みクレデンシャルの接 続 のテスト 1. Tableau Server にサインインしている間、[アカウント設定] ページが表示されます。 2. [クレデンシャルの管理] セクションで、テストする保存された接続のとなりにある[テスト] リン クをクリックします。 このテストにより、クレデンシャルがOAuth 接続に対して承認されていることを確認し、アクセス トークンを使用できます。テストに成功したにもかかわらずこの管理済み接続によってデータにアク セスできない場合、この接続用に提供されているクレデンシャルがデータにアクセスできることを確 認します。 たとえば、誤って個人のGmail アカウントを使用して接続を作成したのに、異なるアカウントを使 用してGoogle Analytics データベースにアクセスしている場合、クレデンシャルを削除して再作成 する必要があります。 保 存 されたすべてのクレデンシャルの削 除 [保存されたすべてのクレデンシャルの削除] を選択すると、ユーザーアカウントから以下の項目が 削除されます。 l アカウントに保存されているOAuth 接続のすべてのアクセストークン。 注意: これらのトークンのいずれかがパブリッシュ済みワークブックやデータソースで保 存されている場合、これらのトークンを削除するとデータソースへのアクセスもそれら の場所から削除されます。事実上、これはまるで影響を受けたトークンが使用され るあらゆる場所で「鍵を変える」ようなものです。 l パブリッシュ済みのデータ抽出やそれらに接続するワークブックへのアクセスに使用している パスワード。 - 41 - ビューの操作 ビューを開くと、共有、カスタムビューの作成、エクスポート、ダウンロード、サブスクライブ、ビューの 編集などのオプションを選択できます。データを調査するためにビューを操作することもできます。 Web 編集パーミッションがある場合、既存のワークブックを編集、またはデータソースから新しい ワークブックを作成できます。 Tableau Server からWeb ページ、ブログ、ウィキ、Web アプリケーション、イントラネットポータルに ビューを埋め込むことができます。埋め込まれたビューは、参照元のデータが変更されるか、サー バー上のワークブックが更新されると更新されます。 - 42 - ビューの操 作 対象のコンテンツを見つけた場合、アクセスを許可されているコンテンツにより異なりますが、さまざ まな方法でデータを表示し、操作できます。 ビューを開くと、共有、カスタムビューの作成、エクスポート、ダウンロード、サブスクライブ、ビューの 編集などのオプションを選択できます。データを調査するためにビューを操作することもできます。 Web 編集パーミッションがある場合、既存のワークブックを編集、またはデータソースから新しい ワークブックを作成できます。 クイックスタート: Server ビューの共 有 Tableau Server ビューは簡単に他のユーザーと共有できます。ワークブックまたはビューの[共有] をクリックすると、ブログや Web ページに埋め込んだり、友人や同僚に電子メールで送信したりで きるリンクが作成されます。 1 共有オプションを開く ビューの左上隅にある[共有] リンクをクリックします。 Web ページに埋め込んでいる場合、または Guest ユーザーとしてログインしている場合は、リンクはビューの下部に表 示されることがあります。 2 電子メールで Viz を送信 [電子メール] テキストボックスのURL をコピーし、電子メールに貼り付けます。 - 43 - 共有する相手がサーバーにアクセスでき、ビューを参照する適切なパーミッションを持っていることを確認します。 3 Viz の埋め込み [埋め込み] テキストボックスのHTML コードをコピーし、ブログまたは Web ページに貼り付けます。 ページにインタラクティブなビューがインライン表示されます。 - 44 - 4 表示設定によるオプションの調整 ビューの表示方法を調整するには、[表示オプション] をクリックします。たとえば、幅や高さ、ツール バーを表示するかを変更できます。 ビューの共 有 パブリッシュされたすべてのビューおよびワークブックは、電子メールで共有したり、別のWeb ペー ジ、ウィキ、Web アプリケーションに埋め込んだりできます。共有されたビューを表示するユーザーに は、Tableau Server上のアカウントとビューにアクセスするためのパーミッションが必要です。 ビューの電 子 メール送 信 1. ビューの左上隅にある[共有] をクリックします。 2. 表示されたリンクをコピーして電子メールメッセージに貼り付けます。 - 45 - ビューの埋 め込 み ビューは、ウィキ、ブログ、Web アプリケーションなど、他のWeb ページに埋め込むことで共有でき ます。 1. ビューの左上隅にある[共有] をクリックします。 2. 表示されたHTML コードをコピーし、ビューを埋め込むページのソースコードに貼り付けま す。 - 46 - 注: Tableau が生成した埋め込みコードは、自動的に現在のビューを参照します。 Tableau での埋め込みカスタムビューの表示方法の詳細については、「カスタムビューの埋 め込みコード」を参照してください。 埋め込みビューの外観の調整 埋め込みビューの外観は、[表示オプション] を調整して変更できます。固定幅や高さを指定した り、ツールバーを表示するかタブを表示するかを指定したりできます。 - 47 - ビューのエクスポート イメージまたは PDF としてビューをエクスポートできます。あるいは、クロス集計またはコンマ区切り 値ファイル(データ) としてデータをエクスポートできます。ビューの一番上にあるツールバーで、[エク スポート] メニューのオプションを選択します。 ダッシュボードをPDF にエクスポートする際、そのダッシュボードにWeb ページオブジェクトが 含まれる場合、Web ページオブジェクトは含まれません。また、エクスポートオプションを選 択したときは、イメージ、PDF、またはデータファイルを生成する必要があります。生成が完 了すると、メッセージが表示されます。その後、ファイルのダウンロードを続行できます。 - 48 - ビューをPDF としてエクスポートするには 1. ビューを開き、[エクスポート] ツールバーボタンから[PDF] を選択します。 2. [縦] または [横] 方向のいずれか、および[用紙サイズ] を選択します。[コンテンツ] で、エク スポートするワークブックの部分 (現在のダッシュボード、ダッシュボード内で選択されている シート、またはワークブック内で選択されているシート) を選択します。次に、[エクスポートす るシート] で、エクスポートするシートを選択します。Ctrl キーを押しながらシートのサムネイ ルをクリックして、シートを選択するか、シートの選択を解除します。 - 49 - 選択したシートは青のハイライトで示されます。 3. [OK] をクリックし、[PDF をエクスポート] ダイアログボックスで[ダウンロード] をクリックします。 - 50 - クイックスタート: お気 に入 りのビューのサブスクライブ Tableau Server ユーザーがワークブックやビューをサブスクライブすると、Tableau Server にサインイ ンせずに最新の更新を参照できます。スナップショットは自動的に電子メールに配信されます。 サーバー管理者はサブスクリプションがサイトに対して有効かどうかを管理し、ユーザーが使用でき るサブスクリプションスケジュールを作成します。このクイックスタートでは、電子メールによるビュー のサブスクリプションを有効にするために管理者が行う必要があるステップの概要について説明し ます。 1 電子メール サーバーの指定 プライマリサーバーを停止し、Tableau Server 構成ユーティリティを開きます。[アラートとサブスクリ プション] タブをクリックし、[電子メール サブスクリプションを有効にする] を選択します。SMTP サー バー名とポート番号を入力します。 - 51 - SMTP サーバーが要求する場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。サーバーの停止、起動、構成を行うには、 [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] を実行します。 電子メールアカウントを[電子メールの送信元] に入力します。[Tableau Server URL] に、 http://とサーバーコンピューター名を入力します。たとえば、 http://myserver.myco.com です。[OK] をクリックし、サーバーを起動します。 2 サブスクリプション スケジュールの作成 管理者はサブスクリプションスケジュールを管理します。新しいスケジュールを作成するに は: Tableau Server で、[サーバー] > [スケジュール] > [新規スケジュール] を選択します。 - 52 - [タスクのタイプ] として[サブスクリプション] を選択します。 3 ビューのサブスクライブ ビューをサブスクライブするには、Tableau Serverサイトで[コンテンツ] > [ビュー] をクリックします。 ビューを開き、ビューの右上隅のメールアイコンをクリックします。 - 53 - 電子メールアドレスを入力または確認し、サブスクリプションスケジュールを選択して[サブスクライ ブ] をクリックします。 4 スケジュールのテスト サブスクリプションをテストするには、[サーバー] > [スケジュール] をクリックします。作成したサブスク リプションスケジュールを選択し、[今すぐ実行] をクリックします。 - 54 - サブスクライブするビューが受信箱に着信します。 ビューのサブスクライブ Tableau Server 上でビューを表示でき、右上隅にサブスクリプションアイコン( ) がある場合、管 理者によってサイトのサブスクリプションがすでに設定され、ビューをサブスクライブできるということで す。つまり、Tableau Server にサインインしなくても、規則的に電子メールアカウントにビューのス ナップショットが自動配信されるということです。ワークブックもサブスクライブすることができます。1 つ のビューを受信する代わりに、1 つの電子メールでワークブックの各ビューを一度に受信することも できます。受信しないサブスクリプションの登録を解除できます。詳細については、下記を参照し てください。 [ユーザー設定] ページでサブスクリプション設定を変更できます。詳細については、サブスクリプショ ン設定の管理 ページ38を参照してください。 注: ダッシュボードのサイズが自動に設定されている場合、サブスクリプションメールに含ま れるイメージは 800 ピクセル× 600 ピクセルに固定されます。 ビューのサブスクライブ 管理者によりTableau Server で電子メールサブスクリプションが有効になっている場合、ビューや ワークブックをサブスクライブできます。 1. [ビュー] または [ワークブック] をクリックします。 2. ビューまたはワークブックを開きます。 - 55 - 3. 右上隅のサブスクリプションアイコンをクリックします。 4. Tableau Server アカウントが電子メールアドレスに関連付けられていない場合、電子メー ルを入力するよう求めるプロンプトが表示されます。電子メールのアドレスを入力し、[次へ] をクリックします。 サブスクリプションの送信先である電子メールアドレスを変更することができます。詳細につ いては、電子メール アドレスの変更 ページ38を参照してください。 5. 次のダイアログボックスで、サブスクリプションスケジュールを選択します。既定では、 Tableau Serverには、平日の朝、および月曜の朝というスケジュールが用意されています。 Tableau Server 管理者は、カスタムのサブスクリプションスケジュールを作成できます。 - 56 - 6. 次に、1 つのビュー([このシート]) または全ワークブック([ワークブックのシート]) をサブスクライ ブするかを選択し、[サブスクライブ] をクリックします。 7. 電子メールでサブスクリプションを受信した後、ビューのスナップショットをクリックして、 Tableau Serverで開きます。 - 57 - ビューまたはワークブックからのサブスクリプションの解除 ビューまたはワークブックからサブスクリプションを解除するには 1. サブスクリプションメールの下にあるリンクをクリックして、Tableau Serverの[アカウント設定] ページを開きます。 - 58 - Tableau Server のドロップダウンメニューから[アカウント設定] ページを開くこともできます。 2. サブスクリプションを解除するビューの横にある[サブスクリプションの解除] チェックボックスを オンにします。 ここでサブスクリプションを変更することもできます。詳細については、サブスクリプション設定 の管理 ページ38を参照してください。 3. [更新] をクリックします。 タグ コンテンツ タグは、ワークブック、ビュー、およびデータソースに対して作成できるキーワードで、Tableau Server でコンテンツを検索、フィルター、分類するのに役立ちます。コンテンツをパブリッシュした ら、作成者はタグをコンテンツに追加できます。コンテンツがTableau Server にパブリッシュされる と、タグをアクセス可能なすべてのワークブック、ビュー、またはデータソースに追加でき、追加した タグは削除できます。 - 59 - タグの表示 パブリッシュされたワークブックまたはビューで、サムネイルをポイントすると、タグがツールヒントに表 示されます。ビューの下にある[タグ] エリアでタグを表示することもできます。 タグリンクをクリックし、そのタグを使用する任意のコンテンツへのビューをフィルターします。 タグ付けされたコンテンツの検索 タグを使用すると、クイック検索やフィルター検索でコンテンツを検索できます。 - 60 - タグの追加 タグは、ユーザーがアクセスパーミッションを持っているサーバー上のすべてのビューまたはデータ ソースに追加できます。追加するときに小文字に変換されます。 1 つのビューにタグを追加するには ビューの下にある[タグ] エリアで[タグの編集] をクリックし、テキストボックスに1 つまたは複数の単 語を入力します。操作が終了したら、[保存] をクリックします。 複数のビューにタグを追加するには インタラクターレベルのアクセス権を持っている場合は、複数のビューに一度にタグを追加すること もできます。 1. ビューまたはワークブックのリストに移動します。 2. タグ付けするビューを選択し、[アクション] > [タグ] を選択します。 - 61 - テキストボックスに1 つまたは複数の単語を入力し、完了したら[タグの保存] をクリックしま す。 データソースにタグを追加するには [データソース] ページでデータソースを選択し、[アクション] > [タグ] を選択します。テキストボック スに1 つまたは複数の単語を入力します。完了したら[タグの保存] をクリックします。 - 62 - タグの削除 作成したタグを削除できます。 1. タグ付きのビューを開きます。 2. ビューの下の[タグ] エリアまでスクロールします。 3. 削除するタグの横の'x' をクリックします。 ワークブックのダウンロード ワークブックは、ビューの右上隅にある[ダウンロード] リンクを使用してダウンロードできます。ダウン ロードしたワークブックは、Tableau Desktop のバージョンで開くことができます。サーバーからワーク ブックをダウンロードするには、デスクトップアプリケーションで[サーバー] > [ワークブックを開く] を選 択します。ワークブックは、サーバーにパブリッシュされている場合にのみ開くことができます。 このオプションは、ワークブック作成者または管理者によって[ダウンロード/保存] パーミッションが与 えられている場合にのみ使用できます。 - 63 - 自 動 更 新 の一 時 停 止 サーバー上のビューを操作するとき、ビュー内のデータを更新するためにデータソースにクエリを送 信する必要がある場合があります。大量のデータや大規模なデータソースがある密度の高い ビューで作業している場合は、自動更新に長時間かかることがあります。いくつかの変更を行うと きに各更新の完了を待たなくてもよいように、ツールバーの[自動更新の一時停止] をクリックでき ます。 同じツールバーボタンを使用して[自動更新の再開] を行うと、データソースへのクエリを1 回待 つだけで済みます。 データの更 新 新しいフィールドの追加や、データ値およびフィールド名の変更など、データソースが変更された 場合、次回ページをロードしたときに、これらの変更がビューに反映されます。ただし、ツールバー の[データの更新] ボタンを使用してビューを手動で更新することが必要になる場合があります。 データを更新するときに、存在している可能性があるすべてのキャッシュをクリアし、データソースか ら最新のデータを取得します。このオプションは、キャッシュされたデータに基づいてビューをロードで きる自動更新の一時停止 上 オプションとは異なります。データソースとビューのサイズに応じて、 データの更新は、キャッシュされているデータに対するその他のクエリより時間がかかる場合がありま す。 データの並 べ替 え 軸、フィールドラベル、ヘッダーの並べ替えボタンを使用すると、ビュー内のアイテムの並べ替え順 序を簡単に変更できます。たとえば、次のビューには油井ごとの産油量が示されています。垂直 軸にマウスカーソルを合わせると、並べ替えボタンが表示されます。このボタンには、クリックしたと きに実行される並べ替えが表示されます (この場合は昇順の並べ替え)。 並べ替えを行った後、並べ替えアイコンは垂直軸にそのまま表示されます。 - 64 - 並べ替えアイコンを再びクリックすると、産油量が最も少ない油井から最も多い油井へ降順に並 べ替えられます。 もう一度 (3 回目) クリックすると、棒グラフが元の状態に戻ります。 ツールバーの[すべて元に戻す] ボタンを使用すると、いつでもビュー全体を元の状態に戻すことが できます。 データのフィルター インタラクターライセンスレベルを持っている場合、ビューのデータをフィルターして、関心のあるデー タに表示を絞り込むことができます。たとえば、地域別売上高レポートに複数の地域の売上高が 表示される場合があります。フィルターを使用すると、自分の担当地域の状況に注目できます。 その後、フィルターを取り消して元のビューに戻り、自分の担当地域を他の地域と比較できます。 ビューをフィルターするには、クイックフィルターと[選択したデータのみを保持] および[除外] ツール チップコマンドの2 つの方法があります。 - 65 - クイックフィルターの種類 クイックフィルターにはさまざまな種類があります。ビューの作成者は、フィルターする値を最もよく 示すフィルターの種類を選択します。各種のフィルターとその操作方法を以下に示します。 クイックフィルターの種類 説明 複数値リスト チェックボックスのリストが表示されます。含める値を 選択します。 単一値リスト ラジオボタンのリストが表示されます。含める値を1 つ ずつ選択します。 コンパクトリスト 値のドロップダウンリストが表示されます。含める値を 1 つずつ選択します。 スライダー 範囲に沿って値が表示されます。スライダーをドラッグ するか矢印を使用して、含める値を1 つ選択しま す。定量的な値の場合は、2 つのスライダーを使用 して値の範囲を指定します。 ワイルドカード照合 テキストフィールドが表示されます。特定の文字の セットを含んでいるすべての値を含めます。ワイルド カード文字としてアスタリスク記号 (*) を使用できま す。 入力 テキストフィールドが表示されます。値を入力し、+ 記号をクリックしてフィルターにその値を含めます。また は、値のリストをコピーしてテキストフィールドに貼り付 けます。 日付フィルター 日付フィルターは、上記のほとんどの種類のフィルター で表示できますが、日付に特有の種類がいくつかあ - 66 - クイックフィルターの種類 説明 ります。たとえば、相対的な日付フィルターを使用す ると、「過去 3 週間」や「過去 1 年間」などの一般的 な日付範囲を含めることができます。または、[1 日 間]、[1 週間]、[3 か月間] などのあらかじめ定義され た期間のコレクションから選択することもできます。 複数値リスト(階層) ビューで多次元データソースが使用されている場合 は、複数値リストに階層レベルが表示されます。一 番上のレベルセレクターを使用すると、特定レベルの すべての値を選択できます。 フィルター オプション 多くのクイックフィルターには、ページのフィルターエリアをポイントすると表示されるその他のオプショ ンがあります。たとえば、表示するものをすべて選択するより、表示しないものを選択する方が簡 単な場合があります。複数値リストのドロップダウンメニューのオプションを使用して、[包含] と[除 外] のフィルターを切り替えることができます。各種類のフィルターには、フィルターエリアの右上隅 にあるドロップダウンメニューで使用できるオプションがあります。これらのオプションを使用できるか どうかは、ビューの作成者によって制御されます。 さらに、フィルターに多数の値が含まれている場合は、検索を使用すると探している値をすばやく 見つけて選択できます。クイックフィルターをポイントしたときに表示される[検索] ボタンをクリックし ます。次に、探している値を入力します。検索ボックスの真下に結果が表示され、簡単に選択で きます。 - 67 - また、[多くの値を表示] および [少ない値を表示] ボタンを使用して、クイックフィルターに表示さ れる値を制限できます。多くの値を表示するときは、フィールドのすべての値が表示されます。少 ない値を表示するときは、他のアクティブなフィルターが考慮されます。すべてのフィルターを通過し た値のみが表示されます。たとえば、西部地域および中部地域で売上高が5,000 ドルを超える ものを示すように、ビューをフィルターできます。多くの値を表示するときは、[地域] フィルターではす べての地域が表示されます。少ない値を表示するときは、[地域] フィルターでは売上高が5,000 ドルを超える地域のみが表示されます。 フィルターの取り消し ビューがパブリッシュされたときの状態にフィルターを戻す場合はいつでも、[すべて元に戻す] ボタン を使用します。 マップのズームとパン 地図を含んでいるビューでの移動には、マップビューをマウスでポイントしたときに表示されるビュー ツールバーと検索ボックスが役立ちます。このツールバーを使用すると、拡大と縮小やマークの選 択だけでなく、地図を元のズームレベルに戻したり、パンしたりすることができます。検索ボックスを 使用すると、マップビューで特定の場所を検索できます。マップビューでズーム、パン、およびマーク の選択を行う方法の詳細については、Tableau Desktopヘルプの「ビューツールバー」を参照して ください。 - 68 - 注: ワークブック作成者がビューツールバーを表示しないように選択した場合 (Tableau Desktop では [ワークシート] > [ビュー ツールバー] > [非表示])、ビューツールバーは表示さ れません。同様に、ワークブック作成者がマップ検索を表示しないように選択した場合 (Tableau Desktop では[マップ] > [マップ検索の表示])、ビューにはマップ検索のアイコンが 表示されません。 各ツールの説明は次のとおりです。 マップの検索: マップビューで場所を検索します。マップ検索を使 用して場所を見つける方法の詳細については、Tableau Desktop ヘルプの「マップ検索」を参照してください。 ズーム: マップビューにズームインし、詳細を表示します。Tableau Server では、クライアント側レンダリングモードがオンになっていな い場合、ズームしてもすぐにマップタイルが表示されない可能性が あります。詳細については、「クライアント側レンダリングについて」 を参照してください。 ズーム エリア: マップのエリアにズームインし、詳細を表示します。 ホーム: マップビューを元のズームレベルに戻します。 - 69 - パン: マップビューで任意の場所をクリックアンドドラッグしてパンし ます。マップビューで、パンは既定のツールです。 矩形選択ツール: 矩形内にある複数のマークを選択します。 ラジアル選択ツール: 円形内にある複数のマークを選択します。 Lasso 選択ツール: 複数のマークの周辺に投げ縄を描画し、マー クを選択します。 ツールヒントによるデータの調 査 ツールヒントは、ビュー内の1 つ以上のマークにポイントすると表示される追加データの詳細です。 マークをクリックすると、マークのフィルターや削除、データの表示のオプションにアクセスできます。 l 選択したデータのみを保持: ビューで選択したものだけを表示します。 l 除外: ビューで選択したものを削除します。 - 70 - l データの表示: データを表示するウィンドウが開きます。要約データまたは参照元データを 表示することができます。 マークのグループをフィルターまたは除外するには、そのマークを選択し、実行するアクションをクリッ クします。 要約データまたは参照元データを表示するには、そのデータを選択し、[データの表示] アイコンを クリックします。 [サマリー] タブのデータには、ビュー内またはビュー内の選択内容の集計データが表示されます。 - 71 - [参照元] のデータには、データソースの各行の値が表示されます。これは、選択したマークによっ て制限されます。 [すべての列を表示] をオンにすると、ビュー内のデータの有無にかかわらず、参照元データソース のすべての列が表示されます。 - 72 - 表の上下にある[すべての行をテキストファイル形式でダウンロードする] リンクを使用して、すべて の行をテキストファイル形式でダウンロードします。 ハイパーリンクのアクセス 多くのビューには、外部 URL や他のシートへのハイパーリンクが含まれています。これらのハイパー リンクは作成者によって追加され、一連のデータポイントに関する詳細情報を入手するときに便 利です。ビューがどのように作成されたかに応じて、次の3 つの方法のいずれかでハイパーリンクを 起動できます。 l 選択 - ビュー内のマークをクリックします。 l ポイント- ビュー内のマークにポインターを合わせます。 l 画面ヒント- 選択するマークにポインターを合わせたときに表示される画面ヒント内でハイ パーリンクを使用できます。 Web ページへのリンク ビューは、データに関する詳細情報を示す外部 Web ページにリンクしている場合があります。たと えば、衛星写真を示すために、特定の場所からマップビューにリンクしている場合があります。あ - 73 - るいは、内部イントラネット上の現在の在庫状況を示すために、選択した製品から売上高レポー トにリンクしている場合があります。リンクをクリックすると外部 Web ページに移動しますが、これは Tableau Server の外部のページです。Web ページをダッシュボードに埋め込むこともできます。こ の場合は、リンクをクリックすると、同じウィンドウにWeb ページがロードされます。 他のビューへのリンク 一部のビューには、外部 Web ページへのリンクだけでなく、Tableau Serverの他のビューへのハイ パーリンクがあります。これらのリンクは、ソースビューでの選択内容に基づいて、ターゲットビューで データをフィルターします。たとえば、下のダッシュボードでは、「Top Selling Products (ベストセラー 製品)」のリストで製品を選択すると、マップビューがフィルターされて、その製品が販売されている 地域が表示されます。 - 74 - マーク、凡 例 、アクションのハイライト ハイライトを使用すると、ビュー内のデータのサブセットへの注意を喚起することができます。 Tableau Server でのハイライトには 3 つの方法があります。マーク、凡例、アクションです。 マークを使用したハイライト ビューで1 つまたは複数のマークを選択すると、選択したマークが目立つように他のすべてのマーク が薄く表示されます。個々のマークを選択するか、ポインターをクリックアンドドラッグして一連の マークを選択します。ビューで複数のマークを選択するには、マークを選択する際にキーボードの Ctrl キーを押したままにするか、高度な選択ツールを使用します。高度な選択ツールの詳細につ いては、Tableau Desktop ヘルプの「ビューツールバー」を参照してください。 凡例を使用したハイライト 凡例 (色、形状、およびサイズ) を使用して、凡例の各アイテムに対応するマークをハイライトでき ます。たとえば、ビューが製品カテゴリー別に色分けされている場合、凡例のハイライトを使用して 特定の種類の製品をすばやくハイライトできます。凡例のハイライトを有効にするには、次の手 順を行います。 1. 凡例にポインターを合わせたときに右上隅に表示される[ハイライト] ボタンをクリックしま す。 2. 凡例でアイテムを選択します。 - 75 - 3. キーボードのCtrl キーを押したまま、凡例の複数のアイテムを選択できます。もう一度 [ハ イライト] ボタンをクリックすると、凡例のハイライトがオフになります。 ハイライトアクション 一部のビューではハイライトアクションを使用できます。これは、ソースビューでの選択内容に基づ いて、1 つまたは複数のビューで関連データをハイライトするものです。ハイライトアクションは、複 数のビューを一度に表示するダッシュボードビューで主に使用されます。たとえば、下のダッシュ ボードビューでは、地域をハイライトするようにハイライトアクションが設定されています。散布図 で"West (西部)" を選択すると、他のすべてのビューで"West (西部)" カテゴリーがハイライトされま す。 - 76 - ビューがどのように作成されたかに応じて、マークを選択するか、マークにポインターを合わせるか、 またはマークにポインターを合わせると表示される画面ヒントによって、ハイライトアクションを起動 できます。 ビューのコメント Tableau Server でアクセス権を持つビューにコメントを追加できます。特定のビューに関連付けら れているコメントを表示することもできます。 ビューの下部の[コメント] テキストボックスにテキストを入力し、[コメントの送信] をクリックします。 ハイパーリンク、太字、斜体、下線を挿入してコメントに書式を設定できます。それぞれの書式の 追加方法の例を次の表に示します。 書式設定 入力内容 例 ハイパーリンク 「マイリンク」:http://www.tableau.com マイリンク - 77 - 書式設定 入力内容 例 太字 *太字にするテキスト* 太字にするテキスト 斜体 _Italic Text_ 斜体にするテキスト 下線 +下線を付けるテキスト+ 下線を付けるテキスト クイックスタート: カスタム ビュー 定期的にあるビューを参照しており、ビューを開くたびに同じ変更をしている場合、変更を「記 憶」するカスタムビューを作成し、ビューを開くたびに見たい情報を表示するようにできます。カスタ ムビューを作成すると、元のビューを参照するパーミッションのある他のTableau Server ユーザーと 共有することができます。 1 カスタム ビューの作成 ビューを開き、保存しておきたい変更を行います。たとえば、フィルター、並べ替え、ズームレベル の変更です。次に、ビューのドロップダウンメニューで[変更を保存する] をクリックし、カスタム ビューに名前を付けます。 ビューを開くたびに保存した変更が表示されるようになります。 カスタムビューによって元のビューが変更されることはありませんが、カスタムビューは元のビューと 関連しています。元のビューが更新または再パブリッシュされると、カスタムビューも更新されます。 サーバーから元のビューが削除されると、カスタムビューも削除されます。 - 78 - 2 カスタム ビューの管理 保存したカスタムビューは、他のユーザーが元のビューへの一連の変更によるメリットを受けられる ように、共有することができます。カスタムビューが必要でない場合は削除することもできます。 いずれかのビューを開いているときに、ビューメニューをクリックしてから[カスタム ビューの管理] をク リックします。 [カスタムビューの管理] ダイアログを開いた状態で、ビューの共有、名前の変更、削除が可能で す。 3 カスタム ビューの共有 ビューのユーザーのアイコンをクリックすると、ビューの共有 ( ことができます。 ) とプライベート( ) を切り替える サーバー上のビューを参照する際に、他のユーザーが共有したカスタムビューの表示や使用が可 能です。 4 カスタム ビューの削除 ビューを削除するには、削除アイコン( ) をクリックします。 ビュー名は、線で消された状態で表示されます。ビューの隣の[元に戻す] ボタンを使用すると、ア クションを変更できます。 変更を保存するには、[完了] をクリックします。 カスタム ビュー ([変 更 を保 存 する]) ビューを開くたびに同じ変更を行う場合があります。ビューを開くたびにこのような変更を行うので はなく、カスタムビューとして変更内容を保存できます。 - 79 - たとえば、特定のビューの中で、自分に関係のあるデータのみが含まれるようにフィルターを適用し たり、パブリッシュされた状態とは異なる順序にビューを並べ替えたりすることがあります。2 つのフィ ルターを選択したビューと1 つのフィルターのみを選択したビューなど、同じビューの異なるバージョ ンを維持したいこともあります。 また、カスタマイズしたビューを他のユーザーと共有したり、"アドバタイズ" したりできます。 詳細については、次のトピックを参照してください。 [変更を保存する] へのアクセス [変更を保存する] 設定は、パブリッシュされたビューを最初に表示したときはビューの上 (埋め込 みビューを表示しているときは下) に表示されます。 ビューのカスタムバージョンがある場合、パブリッシュされたビューを最初に表示するときは、[元の ビュー] と表示されます。ドロップダウンメニューをクリックし、いずれかのカスタムビューを選択する と、そのビューの名前が表示されます。 カスタム ビューの保存 ビューのフィルター、並べ替え、操作を行うと、[変更を保存する] メニューまたはビュー名の横に灰 色の点が表示されます。この点は、変更が加えられたことを示します。このメニューを使用して、 変更をカスタムビューとして保存します。 - 80 - どのカスタムビューも常に元のビューに関連付けられています。元のビューが更新されたり再パブ リッシュされたりすると、カスタマイズされたバージョンのビューも更新されます。サーバーから元の ビューが削除されると、関連付けられているカスタムビューも削除されます。元のビューからフィル ターを削除して、ビューを再パブリッシュすると、そのフィルターはカスタマイズされたバージョンの ビューでは使用できなくなります。フィルターを復元して、元のビューを再パブリッシュすると、カスタ マイズされたバージョンのビューにフィルターが復元されます。 次に、カスタムビューの保存方法について詳しく説明します。 1. カスタマイズするビューを開きます。 2. データのフィルター、並べ替え順の変更、ハイライト、ズームイン、ズームアウトなどを行い ます。 [変更を保存する] リンクまたはカスタムビュー名をクリックします。カスタムビューの名前を入 力し、[保存する] をクリックします。 3. 最初にビューを開いたときにカスタムビューが既定で表示されるようにするには、[既定を<カスタ ム ビュー名> に変更] を選択します。カスタムビューの名前の右側に(既定 ) と表示されます。こ れは、このバージョンのビューが既定であることを示す表示です。 - 81 - カスタム ビューをアドバタイズ 既定では、カスタムビューはプライベートなので、ユーザー本人のリストにのみ表示されます。ライ センスレベルがインタラクターである場合は、ビューを他のユーザーにアドバタイズできます。パブリッ シュされた元のビューにアクセスできるあらゆるユーザーが、アドバタイズされたカスタムビューを表 示できます。 注: カスタムビューをアドバタイズしなくても、URL をコピーしたり、[共有] ボタンをクリックした りすれば、カスタムビューを共有できます。 1. カスタムビューを表示中にアドバタイズする場合は、ビューの名前をクリックし、[カスタム ビューの管理] をクリックします。 - 82 - 2. [カスタムビューの管理] で、ビューの名前の横にあるアイコンをクリックして、アドバタイズとプ ライベートを切り替えます。1 人のユーザーのアイコン はビューがプライベートであることを 示し、2 人のユーザーのアイコン はビューがアドバタイズされていることを意味します。 3. [完了] をクリックします。 - 83 - 他のカスタム ビューへのアクセス ビューを閲覧するときに、[元のビュー] リンクをクリックすると、他のユーザーがアドバイズしたカスタム ビューにアクセスできます。[元のビュー] リンクが使用できる場合、カスタマイズされたビューがあるこ とを意味します。他のユーザーのカスタムビューは、ドロップダウンメニューの[その他のカスタム ビュー] セクションに一覧表示されます。 ビューのプライベート化 アドバタイズしたビューをプライベートに戻すことができます。カスタムビューがプライベートになると、 他のユーザーのドロップダウンリストには表示されなくなり、自分のリストにのみ表示されるようにな ります。 1. カスタムビューを表示中にアドバタイズを中止する場合は、ビューの名前をクリックし、[カス タム ビューの管理] をクリックします。 - 84 - 2. [カスタムビューの管理] で、ビューの名前の横にあるアイコンをクリックして、共有とプライ ベートを切り替えます。2 人のユーザーのアイコン を示し、1 人のユーザーのアイコン はビューがアドバタイズされていること はビューがプライベートであることを意味します。 3. [完了] をクリックします。 - 85 - カスタム ビューの削除 作成したカスタムビューをいつでも削除できます。カスタムビューを削除しても、元のビューに影響 はありません。 1. カスタムビューを表示中に削除する場合は、ビューの名前をクリックし、[カスタム ビューの管 理] をクリックします。 2. [カスタムビューの管理] で、カスタムビューの名前の横にあるx をクリックします。 - 86 - 3. カスタムビューを削除した後でも、[元に戻す] をクリックすると、カスタムビューが復元されま す。[完了] をクリックすると、[元に戻す] ボタンは使用できなくなります。 4. [完了] をクリックすると、カスタムビューは完全に削除されます。 - 87 - ワークブックの編 集 と作 成 Web 作成環境の適切なパーミッションを持つユーザーは、既存のワークブックを編集したり、新し いワークブックを作成したりすることができます。 Tableau Server にサインインすると、[コンテンツ] ページが既定で表示されます。アクセスするコン テンツ(ワークブックおよびデータソース) は、次のどちらかのプロセスの結果としてここに表示されま す。 l l Tableau Desktop ユーザーがワークブックやデータソースをTableau Server にパブリッシュす る。 Tableau Server ユーザーが、Web 編集環境にワークブックを作成したり保存したりする。 ビューの構 築 既存のワークブックで新しいシートを作成したり、新しいワークブックを作成したりして、新しい ビューを構築することができます。このトピックでは、パブリッシュされたデータソースに接続し、新し いワークブックにビューを構築する方法を示します。 次の手順では、カテゴリーや地域別の売上に関する情報を組み込むビューを構築する方法を示 します。Tableau Desktop に付属するSuperstore サンプルデータソースを使用し、Tableau Serverにパブリッシュされます。示されているデータソースへのアクセス権を持っていない場合は、 パブリッシュされた独自のデータに接続し、そこからメジャーおよびディメンションを使用して同様の ビューを作成することができます。 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[データソース] を選択します。 2. [データソース] リストで、使用するデータソースの横にあるチェックボックスをオンにして[新し いワークブック] を選択します。 新しい空白のワークブックがTableau Server Web 編集環境で開きます。 注: データソースがキューブ型のデータベース用である場合、新しいワークブックオプ ションは利用できません。詳細については、キューブデータソースページ155を参照 してください。 3. [メジャー] ペインから、"Sales (売上高)" を[列] シェルフにドラッグします。 - 88 - 4. [ディメンション] ペインから"Product (製品)" を展開してサブカテゴリーを表示してから、 "Category (カテゴリー)" を[行] シェルフにドラッグします。 - 89 - Tableau には現在、データを視覚化 (ビュー) に変換する(この場合は水平棒グラフ) のに 十分な情報があります。 5. [ディメンション] ペインから、[行] シェルフに"Region (地域)" をドラッグします。 現在、ビューにはデータの別のレイヤーが含まれており、カテゴリーは地域別に分類されて います。 ここで、1 つの地域におけるカテゴリ別の売り上げを表示して比較するとします。フィルターを 使用することでこれを実現できます。 6. [ディメンション] ペインから、[フィルター] シェルフに"Region (地域)" をドラッグします。 [フィルター] シェルフをポイントすると、フィールドの左側にある小さな三角形がシェルフに "Region (地域)" をドロップできることを示します。 フィルターコントロールがページの右端に表示されます。 - 90 - 7. 分析する1 つの地域以外のすべてのチェックボックスをオフにしてから、もう一度すべてオン にします。 8. 色を使用して、視覚化を向上させることができます。"Region (地域)" を[マーク] カードの [色] プロパティにドラッグします。 地域全体で異なる製品カテゴリーの売上高を比較できる便利なビューが表示されます。 - 91 - ヒント: バーのさまざまなカラーパレットの選択やサイズ変更については、[マーク] カードページ106 を参照してください。 9. 製品ごとの地域別売上高に注目する代わりに、地域の製品全体の売上高をもっと簡単 に分析したいとします。[行] シェルフで、"Region (地域)" を"Category (カテゴリー)" の左 側にドラッグします。 ビューが更新され、地域別にすべての製品の売上高が表示されます。 10. 以前のバージョンのビューを表示する場合は、ツールバーの[元に戻す] をクリックします。 11. 2 番目のワークシートを作成する場合は、ビューの下部にある[新しいワークシート] タブを 選択します。 - 92 - ワークシートタブを選択して[ワークシート名の変更] を選択し、よりわかりやすい名前を付 けます。 12. ワークブックを保存するために[保存] をクリックします。[ワークブックを保存する] ダイアログ ボックスで、次の手順を完了します。 l ワーク ブック名を指定して、[プロジェクト] を[既定] に設定したままにします。 l 複数のシート を作成していて、タブをビューの下部に表示する場合は、[シートをタブ として表示] を選択します。 l データ ベースにアカウントがないユーザーがビューを表示できるようにする場合は、 [データソースのパスワードを埋め込む] を選択します。 l 完了したら 、[保存] をクリックします。 ビューの編 集 [ビュー] セクションでは、次の2 つの方法のどちらかで編集のためにビューを開くことができます。 l サムネイルビューをポイントすると表示されるツールヒントの[編集] をクリックします。 l ビューを選択して表示してから、ビューの上部にある[編集] をクリックします。 ワークブックのパブリッシャーがデータベースのクレデンシャルを埋め込まなかった場合、それを 入力するように求めるプロンプトが表示されます。 - 93 - 変更の保存または破棄 ビューを編集している間、ビューエリアの上にあるメニューをクリックして、変更を保存または破棄で きます。 作業を保存すると、1 つのビューから作成環境に入った場合でも、編集したまたは編集していな いその他のビューを含むワークブック全体が保存されます。 l [保存] を選択すると、元のワークブックが上書きされます。 l [名前を付けて保存] を選択すると、同じプロジェクトに新しいワークブックが作成されます。 ビューの元のバージョンと編集したバージョンの両方を維持する場合は、[名前を付けて保 存] を使用して新しいワークブックを作成します。 [シートをタブとして表示] を選択する場合、ワークブックパーミッションはタブなしでワークブッ クがもう一度保存されるまで、ワークブック内で個々のビューのパーミッションをオーバーライド します。 l l [元に戻す] を選択すると、編集内容を破棄して最後に保存したワークブックのバージョン に戻ります。 [完了] を選択すると、作成環境を終了します。 保存していない変更がある場合は、保存するように求めるプロンプトが表示されます。変 更を保存しないと、現在のサーバーセッションにサインインしたままの状態でビューの作成 モードに戻った場合、保存していない変更内容がまだ存在しています。 ワークブックを保存できる方法は、管理者が与えるパーミッションによって異なります。詳細につい ては、Web 編集パーミッションと保存パーミッションの付与 ページ191を参照してください。 Web 作 成 ワークスペース Tableau ServerのWeb 作成環境は Tableau Desktop に似ています。 [データ] ペインおよび[分析] ペインは、ワークスペースの左側に表示されます。 - 94 - [データ] ペインには、ワークブックに含まれるデータソースの名前と、アクティブなデータソースに含ま れるフィールド、パラメーター、セットが含まれています。 - 95 - [分析] ペインには、Tableauの一般的な分析機能が含まれます。[分析] ペインから、リファレンス ライン、予測、傾向線、および他のオブジェクトをビューにドラッグできます。 ビューの編集オプションがあるツールバーは、ワークスペースの上部に表示されています。[マーク] カード、[ページ] シェルフ、および[フィルター] シェルフは、ビューの左側に表示されています。メ ジャーおよびディメンションの[列] および[行] はビューの上に表示されています。ワークブックに含ま れるシートタブはビューの下部に表示されます。 編集のためにビューを開く際、同じワークブック内の他のビューは編集できますが、ダッシュボードや ストーリーは編集できません。[新しいシート] タブを選択して、新しいビューの作成を開始すること もできます。 - 96 - ツールバー ビューを編集する際、ビューの上部にあるツールバーを使用して共通のアクションを実行できま す。 元に戻す/やり直す アクションまたは一連のアクションを元に戻したり、やり直したりします。次のツールバーボタンを選 択して、ビューにおけるほとんどすべてのタイプの変更を元に戻したりやり直したりすることができま す。 更新の一時停止 シェルフにフィールドを配置すると、Tableauはデータソースに対してクエリを実行してビューを生成 します。ビューの編集中に更新が遅い場合、編集中に更新を一時停止して、再度オンにするこ とができます。 スワップ This moves the fields on the Rows shelf to the Columns shelf and vice-versa. ほとんどは x 軸と y 軸に基づくタイプのビューで使用されます。 合計 ビュー内のデータの総計と小計を自動的に計算することができます。[合計] を選択して4 つのオ プションを表示します。 l l l l 列の総計を表示では、ビューのすべての列の合計を表示する行を追加します。 行の総計を表示では、ビューのすべての行の合計を表示する列を追加します。 すべての小計を追加では、列または行に複数のディメンションがある場合、ビューに小計 行と小計列を挿入します。 すべての小計を削除では、小計行または小計列を削除します。 ラベルの表示/非表示 ビューのマークラベルを表示したり非表示にしたりするために選択します。 ビューのサイズ ブラウザーウィンドウ内のビューの縦横比を変更するには、[ビューのサイズ] の下にあるオプションを 使用します。視覚化のタイプによって、[セルのサイズ] コマンドの結果が異なります。 ワークシート ワークシートレベルで変更を実行するためのオプションがあります。ワークシートの作成、シート名 の変更、シートの書式設定のクリア、またはシート全体のクリアを実行します。 エクスポート [エクスポート] の下にあるオプションを使用して、他のアプリケーションで使用するためにビューの部 分を取得します。 - 97 - l l l l イメージ: 新しいブラウザータブにビュー、ダッシュボード、またはストーリーをイメージとして表 示します。 データ: ビューからのデータを2 つのタブがある新しいブラウザーウィンドウに表示します。[サ マリー] は、ビューに表示されたフィールドの集計データを表示し、[参照元] は視覚化で選 択されたマークの参照元データを表示します。新しいウィンドウが開かない場合は、ブラウ ザーのポップアップブロッカーを無効にする必要があります。 クロス集計: 視覚化で選択されたマークの参照元データを、後でMicrosoft Excel で開くこ とのできるCSV (コンマ区切り値) ファイルに保存します。 PDF: 現在のビューをPDF として新しいブラウザーウィンドウで開きます。ここから、ファイル に保存することができます。新しいウィンドウが開かない場合は、ブラウザーのポップアップブ ロッカーを無効にする必要があります。 表示形式 Tableau で使用可能な視覚化タイプの範囲を示すコントロールを開きます。[表示形式] リストが 表示されると、現在のビュー内で使用されているデータは選択できる視覚化タイプを決定します。 利用できるタイプのうち、データに最適と判断されるアウトラインの周辺に、異なる色のアウトライ ンを描画します。 また、視覚化タイプをポイントして、その視覚化タイプを使用するために必要なフィールドのタイプ を表示することもできます。 サイドバー サイドバーには、[データ] ペインと[分析] ペインという2 つのペインがあります。 サイドバーの非表示と表示を切り替えるには、右上隅にある最小化ボタン をクリックします。 [データ] ペインがワークブックの下部に折りたたまれます。[データ] ペインを表示するには、最小化 ボタンをもう一度クリックします。 サイドバーを再度開くには、ワークスペースの一番左に表示されている同じボタンをクリックします。 [データ] ペイン [データ] ペインの一番上には、ワークブックで利用できるデータソースのリストが表示されます。既 存のワークブックを編集する場合は、複数のデータソースがある可能性があります。データソース を選択して、そのデータソースに対するディメンションおよびメジャーを表示します。新しいワーク ブックを作成している場合は、ワークブックを作成しているデータソースのみが表示されます。 - 98 - すべてのデータソースにはフィールドが含まれています。これらのフィールドは、[データ] ペインのデー タソースのリストの下に表示されます。他のフィールドのタイプは、データソースに存在する場合に 表示されます。 l l l l ディメンションは、不連続の定性的データが含まれているフィールドです。ディメンションの例 には、日付、顧客名、顧客区分などがあります。 メジャーは、集計可能な数値データが含まれているフィールドです。メジャーの例には、売 上高、収益、従業員数、温度、頻度、圧力などがあります。 セットは、いくつかの条件に基づいてデータのサブセットを定義するカスタムフィールドです。 セットは計算された条件または値の定数リストに基づきます。この条件はデータが変更され ると更新されます。セットは編集するワークブックに存在する可能性がありますが、セットを 作成することはできません。 パラメーターは、計算、フィルター、およびリファレンスラインで定数値を置換できる動的な 値です。パラメーターは編集するワークブックに存在する可能性がありますが、パラメーター を作成することはできません。 視覚化を構築するには、[データ] ペインから[行] シェルフと[列] シェルフ、[マーク] カード、または他 の使用可能なシェルフにフィールドをドラッグします。デモについては、ビューの構築 ページ88を参 照してください。 [分析] ペイン [分析] ペインでは、Tableau の一般的な分析機能に、すばやく、容易にアクセスできます。ワー クスペースの左側に表示されている[分析] ペインから、ボックスプロット、傾向線、予測および他 のオブジェクトをビューにドラッグできます。[データ] ペインと[分析] ペインを切り替えるには、サイド バーの上部にあるタブをクリックします。 [分 析 ] ペインアイテムの追 加 [分析] ペインからアイテムを追加するには、オブジェクトをビューにドラッグします。[分析] ペインか らオブジェクトをドラッグすると、ビューの左上セクションにあるドロップターゲット領域に、オブジェクト をドロップできる場所が表示されます。オブジェクトをこの領域内のどこかにドロップする必要があり ます。選択の範囲は、アイテムの種類と現在のビューによって異なります。 - 99 - 単純なケースでは、ドロップターゲット領域で次の3 つのオプションが提供されます。 表、ペイン、およびセルという各用語は、アイテムのスコープを定義します。 折れ線グラフと複数の軸や二重軸を含むビューなど、より複雑なビューの場合は、次のようなド ロップターゲット領域が表示されます。 ドロップターゲット領域の上部にあるヘッダーの3 つの大きなボックスのいずれかに(たとえば、表 ボックスに) アイテムをドロップすると、四分位数付き中央値のそれぞれが各軸に対して追加され ます。 - 100 - 特定のメジャーを基準にして整列する下の6 つのボックスのいずれかにアイテムをドロップすると、 四分位数付き中央値は、指定されたスコープで対応する軸に対してのみ追加されます。 [分 析 ] ペインアイテムの削 除 Web 編集ツールバーの[元に戻す] ボタンをクリックすると、[分析] ペインから追加したばかりのアイ テムを削除できます。ツールバーページ97を参照してください。 また、アイテムをクリックし、ツールヒントから[削除] を選択することもできます。 注: いくつかの[分析] ペインアイテムは (四分位数付き中央値 および95% 信頼区間の 平均)、実際にリファレンスラインとリファレンス分布を追加します。[元に戻す] を使用しない 場合は、これらのアイテムを個別に削除する必要があります。 [分 析 ] ペインアイテムの編 集 [分析] ペインオブジェクトの編集方法については、下の「[分析] ペインアイテムの定義」に記載さ れる特定のアイテムの種類について説明するセクションを参照してください。 [分析] ペインアイテム 次のアイテムは、[分析] ペインからドラッグしてビューにドロップできます。 定数線 1 つまたは複数の定数線をビューに追加します。定数線を、特定のメジャー、すべてのメジャー、 または "Date (日付)" ディメンションに追加できます。定数線を追加すると、Tableau でValue プロ ンプトが表示され、定数の値を指定するように求められます。 - 101 - 定数線をクリックして、その値を変更するか、その線を削除します。Web 編集ツールバーの[元に 戻す] ボタンをクリックして線を削除することもできます。ツールバーページ97を参照してください。 平均線 1 つまたは複数の平均線をビューに追加します。平均線を特定のメジャーまたはすべてのメジャー に追加できます。 表示された平均線をクリックし、[総計] または [合計] などの別の累計を選択するか、ライン全体 を削除することを選択できます。Web 編集ツールバーで[元に戻す] ボタンをクリックすることもでき ます。ツールバーページ97を参照してください。 四 分 位 数 付 き中 央 値 1 つまたは複数の中央値の線と分布バンドをビューに追加します。四分位数付き中央値を特定 のメジャーまたはすべてのメジャーに追加します。 分布バンドは、四分位数として計算されます。中央の2 つの四分位数が網掛けされます。 中央値と四分位数を削除するには、Web 編集ツールバーの[元に戻す] ボタンをクリックします。 ツールバーページ97を参照してください。また、中央値の線または四分位数のいずれかをクリック して、その値を表示または削除することもできます。オプションを表示するには、分布バンドの外 縁をクリックする必要があります。バンドの中央をクリックしても何も起きません。 ボックスプロット 1 つもしくは複数のボックスプロットをビューに追加します。ボックスプロットを特定のメジャーまたは すべてのメジャーに追加できます。ボックスプロットのスコープは、常に[セル] です ([表] または [ペ イン] ではありません)。 ボックスプロットのいずれかの横線をクリックまたはポイントすると、ヒゲ、四分位数、中央値につい ての統計情報が表示されます。 横線をクリックすると、[削除] オプションも表示されます。Web 編集ツールバーで[元に戻す] ボタ ンをクリックすることもできます。ツールバーページ97を参照してください。 合計 合計をビューに追加します。合計を追加するときのドロップオプションは、[小計]、[列の総計]、お よび[行の総計] です。 合計を削除するには、関連する列または行の見出しをクリックし、[削除] を選択します。Web 編 集ツールバーで[元に戻す] ボタンをクリックすることもできます。ツールバーページ97を参照してく ださい。 95% 信 頼 区 間 の平 均 - 102 - 分布バンドと共に1 つまたは複数の平均線のセットを追加します。分布バンドは、95% の信頼 区間で構成されます。これらのアイテムを特定のメジャーまたはすべてのメジャーに追加できます。 信頼区間の分布バンドは、母集団平均が時間の95% に入る範囲を網掛けします。 平均線と信頼区間を削除するには、Web 編集ツールバーの[元に戻す] ボタンをクリックします。 ツールバーページ97を参照してください。表示された平均線をクリックし、[総計] または [合計] な どの別の累計を選択するか、ライン全体を削除することを選択できます。分布をクリックして、その 値を確認したり、分布を削除したりすることもできます。オプションを表示するには、分布バンドの 外縁をクリックする必要があります。バンドの中央をクリックしても何も起きません。 傾向線 1 つまたは複数の傾向線をビューに追加します。傾向線を追加するときに、ドロップオプションは Tableau で使用できる傾向線モデルの種類を識別します。線形、対数、指数、および多項で す。いくつかのビューでは、これらのオプションのサブセットのみを使用できます。 傾向線をクリックして削除するか、統計的定義を表示します。Web 編集ツールバーで[元に戻 す] ボタンをクリックすることもできます。ツールバーページ97を参照してください。 行と列のシェルフ フィールドを[列] シェルフにドラッグして表の列を作成、または [行] シェルフにドラッグして表の行を 作成します。複数のフィールドをいずれかのシェルフにドラッグできます。 [列] または [行] シェルフでは、不連続値 (通常はディメンション) は青色表示され、連続値 (通常 はメジャー) は緑色表示されます。 [列] シェルフまたは [行] シェルフに配置したフィールドの右端にはドロップダウンメニューがあり、ディ メンションまたはメジャーを設定できます。 - 103 - 使用可能なオプションは、フィールドのタイプによって異なります。オプションの完全なリストを次に 示します。 l [ツールヒントに含める] 既定では、[列] シェルフまたは [行] シェルフのフィールドはすべて、ビューのマークにマウスを 移動すると表示されるツールヒントに含まれます。このオプションのオフにして、ツールヒント からフィールドを削除します。 l [フィルターの表示] このオプションを選択して、このフィールドのフィルターをビューに追加します。このディメンショ ンまたはメジャーに対し、どのデータを含めてどのデータを除外するかを指定できます。 l [不連続/連続] これらのオプションを使用して、値の連続範囲を不連続値のセットに、または不連続セット を連続範囲に変換します。 l [ディメンション/属性/メジャー] このオプションの範囲を使用して、ディメンションをメジャーに、またはメジャーをディメンション に変換します。 このオプションを属性として定義することもできます。この属性はグループ内のすべての行が 同じ値を持つ場合にのみ、指定された式の値を返します。それ以外の場合はアスタリスク (*) 文字を表示します。NULL 値は無視されます。 l [簡易表計算] 値に対するマークの意味を再定義するオプションのセットを提供します。 l 削除 [列] シェルフまたは [行] シェルフから値を削除します。 - 104 - 日付ディメンションのオプション 日付ディメンションに対しては、オプションの追加セットが使用できます。 上部グループのいずれかのオプションを選択し、データの詳細を不連続値として定義します。たと えば、[月] を選択すると、ビューでは年全体にわたるデータの各名前付き月のデータが結合され ます。 データには 12 個のマークが、各月に1 つずつあります。たとえば、11 月のマークは、2008 年 11 月と2009 年 11 月からデータを結合します。 - 105 - 低グループからいずれかのオプションを選択し、データの詳細を連続値として定義します。たとえ ば、[月] を選択すると、使用可能な月の範囲で、データを連続して表示します。 この場合、データには 48 個のマークがあります。2008 年 11 月からの各月に1 つずつです。 [マーク] カード フィールドをビューにドラッグすると、データはマークを使用して表示されます。各マークは、ビュー内 のすべてのディメンションの交差点を示します。たとえば、"Region (地域)" ディメンションと"Year (年)" ディメンションがあるビューでは、それらの2 つのフィールドのすべての組み合わせについて1 つ のマーク("East 2011"、"East 2012"、"West 2011"、"West 2012" など) があります。 マークは、線、形状、棒、マップなど、さまざまな方法で表示できます。色、サイズ、形状、ラベル などのマークプロパティを使用すると、データに関する追加情報を表示できます。使用するマーク タイプとマークプロパティは、[マーク] カードによって制御されます。[マーク] カードにフィールドをド ラッグすると、詳細なデータが表示されます。たとえば、上と同じビューが下に示されていますが、 今回は "Profit (収益)" が[色] に配置されています。この追加情報によって、2014 年では "West (西部)" 地域の収益が最高だったことがわかります。 - 106 - [マーク] カードを使用すると、ビュー内のマークを制御できます。ドロップダウンメニューを使用し て、表示するマークの種類を指定します。[マーク] カードにフィールドをドラッグし、ドロップダウンコ ントロールを使用して詳細な情報をビューに追加したり、ビュー内のマークの色、形状、サイズ、ラ ベル、数を制御したりします。 [フィルター] シェルフ [フィルター] シェルフを使用して、ディメンションまたはメジャーに対し、どのデータを含めてどのデータ を除外するかを指定します。たとえば、各顧客区分の収益を分析する際に、特定の出荷コンテ ナーと配達時刻のみを考慮したいとします。"Container (コンテナー)" ディメンションを[フィルター] シェルフに置くことにより、どのコンテナーを含めるかを指定できます。同様に、"Delivery Date (配 達日)" フィールドを[フィルター] シェルフに置くことにより、含める配達時刻を定義できます。 ディメンションまたはメジャーを[フィルター] シェルフにドラッグすると、Tableauは、表示する値を選 択するためのフィルターコントロールを自動的にビューに挿入します。例は次のとおりです。 - 107 - フィルターコントロールは、ディメンションに対して上記のように不連続値を表示します。コントロー ルは、メジャーに対して連続する範囲を表示します。 フィルターコントロールのタイトルの右側をポイントし、表示するコントロールの値を指定します。 [ページ] シェルフ ディメンションまたはメジャーを[ページ] シェルフにドラッグし、ビューを一連のページに分割して、特 定のフィールドがビュー内の他のデータにどのような影響を与えているかをより詳しく分析できま す。[ページ] シェルフにディメンションをドラッグすると、ディメンションの各メンバーに新しい行を追加 するのと同じことになります。[ページ] シェルフにメジャーをドラッグすると、個別のページに分割でき る不連続のメジャーに自動的に変換されます。 [ページ] シェルフにディメンションまたはメジャーをドラッグすると、Tableauは自動的にビューにコント ロールを挿入し、ビューでページをナビゲートできます。例は次のとおりです。 次のいずれかの方法で、連続するページを手動で進めることができます。 l l l ドロップダウンメニューを使用して、値を選択します。 ドロップダウンリストの両側にある進むボタンと戻るボタンを使用して、1 ページずつ移動し ます。 ページスライダーを使用して、連続するページをすばやく前後に移動します。 - 108 - [履歴を表示] を選択して、現在のページのマークに加えて、前のページからのマークも表示しま す。 ツールヒント ビューのマークの上にカーソルを置き、そのマークのツールヒントを表示します。 ツールヒントは、選択したマークのディメンションおよびメジャーの値についての情報を提供します。 ツールヒントは、次のオプションも提供します。 l 選択したデータのみを保持 このマーク以外のマークをビューから除外します。 l 除外 このマークのみを除外します。 l メンバーのグループ化 ペーパークリップアイコンを選択して、選択したマークからのディメンションである新しいグルー プを作成します。通常、複数のマークを選択して、グループを作成します。たとえば、地域 というディメンションで値が東西南北の場合、南と西を選択してグループを作成できます。 l データの表示 テーブルアイコンを選択して、新しいブラウザーウィンドウを開き、次の2 つのタブを表示し ます。現在のマークのデータのみを表示する[サマリー] と、ビュー全体のデータを表示する [参照元] です。 計算フィールド 参照元のデータソースに含まれているフィールドだけでは必要な情報を確認できない場合は、 Tableau で新しいフィールドを作成し、データソースの一部として保存します。たとえば、"Sales (売上高)" フィールドと"Cost (コスト)" フィールドの差を計算する"Profit (収益)" という新しい計 算フィールドを作成できます。あるいは、予算を下回ったか、または上回ったかに応じ、"Sales Budget (売上高予算)" フィールドの値を並べ替える式を作成できます。 Tableau での計算フィールドの作成は、既存のデータソースフィールドやその他の計算フィールド に基づき、標準の関数や演算子を使用して式を定義することによって行います。計算フィールド は、計算エディターを使用するか、シェルフのフィールドをダブルクリックしてアドホック計算を構築す ることで作成できます。 Tableau Server およびTableau Online などの製品のTableau Desktop または Tableau Web 編 集環境を使用して計算フィールドを作成できます。 - 109 - 計算フィールドの作成または編集 計算フィールドの作成または変更を行うには、計算エディターを使用します。 すべての折りたたまれたコンテンツを表示するには、ページ上部の リックします。 ([すべて展開]) ボタンをク 計 算 フィールドの作 成 計算エディターを開くには、[データ] ペイン上のディメンションの右側にあるドロップダウンをクリック し、[計算フィールドの作成] を選択します。 式を構成している別の要素を計算エディターに取り込む方法については、「Tableau での式の作 成 ページ114」を参照してください。 ワークブックが複数のデータソースに接続されている場合、左上の計算名ボックスの横に現在の データソースがリストされます (上の画像では、現在のデータソースは [Sample - Superstore])。 エディターを使用している場合、現在のデータソースからのものではないフィールドは、フィールド名 の前にデータソース名が付いた形式で表示されます。たとえば、[DS1].[Sales] のように表示され ます。 フィールドを現在定義されている形で保存したうえで、エディターを閉じることなく[データ] ペインに 追加するには、計算エディターで[適用] をクリックします。[OK] をクリックすると、計算が保存さ れ、エディターが閉じられます。 文字列または日付を返す計算はディメンションとして、数値を返す計算はメジャーとして保存さ れます。 Tableau では、無効な計算を保存することもできますが、その場合はその横に赤い感嘆符が [データ] ペイン内で表示されます。 - 110 - 無効な計算フィールドは、修正されるまでビュー内にドラッグできません。 計 算 フィールドの編 集 計算フィールドを編集するには、[データ] ペインで、フィールドの右側にあるドロップダウンをクリック し、[編集] を選択します。 編集できるのは計算フィールド、つまり、元のデータソースに含まれていた名前付きフィールドでは なく、Tableau で作成された名前付きフィールドだけです。 計 算 エディターでのドラッグ アンドドロップオプション エディターでの計算とTableau でのその他の処理を同時に実行することができます。以下に、計 算エディターで実行可能なワークフローの例を示します。 1. 最初にビューを作成または編集します。 2. 計算エディターを使用して、計算フィールドの作成または変更を行います。 3. 式の全体または一部をシェルフにドラッグし、既存のフィールドにドラッグすると、ビューの変 化を確認できます。 4. シェルフ上にドロップしたフィールドをダブルクリックして、アドホック計算として開きます (詳細 については、「アドホック計算 ページ117」を参照してください)。次に、計算の調整を行い ます。 5. アドホック計算を計算エディターからドラッグし、計算エディターにある元の式にドロップするこ とで、元の式を置き換えます。 数値ビン、生成された緯度および経度フィールド、メジャー名、またはメジャー バリューを計算エ ディター内にドラッグすることはできません。 - 111 - 計 算 エディターでの作 業 計算エディターの使用時には、結果が常に計算フィールド、つまり(元のデータソースに含まれて いた名前付きフィールドではなく) ユーザーによって作成された名前付きフィールドでなければなり ません。既存の計算フィールドを編集している場合は、[OK] または [適用] をクリックすると、その フィールドが更新されます。新しい計算フィールドを作成している場合、または変更内容を新し いフィールドとして保存したい場合は、計算エディターの上部にあるボックスに新しいフィールド名 を入力し、[OK] または [適用] をクリックします。一方、アドホック計算には名前を付ける必要が ありません。「アドホック計算 ページ117」を参照してください。 計 算 エディターのカスタマイズ 計算エディターは、次の方法でカスタマイズできます。 l 関数リストとヘルプエリアの折りたたみ 式に対する作業用に最大限のスペースを用意するために、計算エディターの右側にある 関数リストとヘルプエリアを折りたたむ(閉じる) には、作業エリアと関数リストの間にある三 角のコントロールをクリックします。 関数リストとヘルプエリアを再び開くには、同じコントロール(今度は左向きのもの) をクリック します。 l 計算エディターのサイズ変更または移動 計算エディターのサイズは、計算エディターの右下隅をドラッグすることで変更できます。 左上のセクション(下に赤で示したボックスの内部) を、上下左右矢印のカーソル(青で囲 - 112 - んだ部分) が表示されるまでクリックしてからドラッグすると、エディターを移動できます。 計 算 エディターでの視 覚 的 フィードバック 計算エディターには、構文エラーの回避に役立つ、色分け機能と検証機能が組み込まれていま す。式の作成時には、構文エラーに赤い下線が表示されます。エラーの部分をポイントすると、 解決のヒントが表示されます。 式の有効性に関するフィードバックは、計算エディターの最下部にも表示されます。緑色のチェッ クマークは式が有効であることを示し、赤いX は有効でないことを示します。ドロップダウンボック スをクリックすると、詳細を表示できます。 式を書いているとき、太字で表示される部分は、それが集計結果に基づいてTableau 内でロー カルに計算されることを示します。通常の太さのテキストの部分は、データベースレベルで計算さ れます。 影 響 を受 けるシート 計算フィールドを編集する際に、エディターのステータスバーにある[影響を受けるシート] をクリック すると、同じフィールドを使用している他のシートや、変更をコミットしたときに更新されるシートを 確認できます。 - 113 - [影響を受けるシート] ドロップダウンは、編集中のフィールドが他のシートでも使用されている場 合にのみ表示されます。 Tableau での式の作成 式は次の要素を使用して作成します。 l 関数 関数とその定義のリストを表示するには、計算エディターの右側にある小さな矢印をクリック します。 [検索するテキストの入力] エリアに文字列を入力して、その文字列に一致する関数を見 つけることもできます。既定では、すべての関数が表示されます。一部の関数は、特定の データソースでのみ使用できます。詳細については、Tableau Desktop ヘルプの「その他の 関数」を参照してください。Tableau の関数およびその他のキーワードを網羅したヘルプに ついては、Tableau Desktopヘルプの「関数、演算子、データ型」を参照してください。 関数リスト内の関数をクリックすると、簡単な説明と例が右側に表示されます。リストにある 関数をダブルクリックすると、現在の式のカーソル位置にその関数が挿入されます。 式の中では関数が明るい青色で表示されます。 注: 計算エディターでは自動補完を使用できます。詳細については、「式の自動補 完 ページ116」を参照してください。 l フィールド [データ] ペインのフィールドをドラッグして計算エディターにドロップすると、そのフィールドを式 に組み込むことができます。 フィールドをビュー内のシェルフから計算エディターにドラッグすることもできます。その結果 は、[データ] ペインからフィールドをドラッグしたときと必ずしも同じではありません。たとえば、 - 114 - "Sales (売上高)" フィールドを[データ] ペインから計算エディターにドラッグした場合は、次 のように表示されます。 [Sales] しかし、"Sales (売上高)" を[行] シェルフにドラッグし、さらにそこから計算エディターにド ラッグした場合、このフィールドはビューでの集計の結果として次のように変化します。 SUM([Sales]) 計算エディターへのドラッグ前に、シェルフ上でフィールドを変更することもできます。たとえ ば、"Sales (売上高)" を[行] シェルフにドラッグしてから、簡易表計算をフィールドに追加 した場合は、変更したフィールドを計算エディターにドラッグして、Tableauの計算言語で フィールドがどのように表現されるかを確認し、さらに変更を加えることができます。この場 合は、次のように表示されます。 アドホック計算の一部またはすべてをシェルフから計算エディターにドラッグすることもできま す。さまざまなドラッグアンドドロップオプションのほか、計算フィールドにフィールド名を直接 入力することもできます。特殊文字やスペースが含まれているフィールド名は、SUM ([Store Profit]) のように角括弧で囲む必要があります。角括弧が含まれている フィールド名の場合は、追加の角括弧を2 つ入力します。たとえば、"Store Profit]" という フィールド名を指定するには、[Store Profit]]] と入力します。2 つの括弧は "フィー ルド名に括弧が含まれている" ことを表し、3 番目の括弧はフィールド名の区切りになって います。アドホック計算の詳細については、「アドホック計算 ページ117」を参照してくださ い。 式の中ではフィールドがオレンジ色で表示されます。 l 演算子 式に必要な演算子を入力します。加算 (+)、減算 (–)、乗算 (*)、除算 (/) など、すべての 標準演算子がサポートされています。 式の中では演算子は黒色で表示されます。 l パラメーター パラメーターは、定数値の代わりに計算に挿入できるプレースホルダー変数です。計算で パラメーターを使用している場合は、ビューまたはダッシュボード内にパラメーターコントロー ルを表示すると、ユーザーがその値を動的に変更できます。 - 115 - 式の中ではパラメーターは紫色で表示されます。 注: Web 編集環境ではパラメーターを作成できません。 l コメント 計算にコメントを追加するには、[式] ペインでフォワードスラッシュ文字を2 個入力します。 例は次のとおりです。 Sales * Profit //John’s calculation この例では //John’s calculation がコメントです。 コメントは 2 個のフォワードスラッシュ(//) で始まり、行末で終わります。複数行のコメントで は、各行を2 個のフォワードスラッシュ(//) で開始します。 式の中ではコメントは緑色で表示されます。 式の自動補完 Tableau では、計算エディターまたはアドホック計算で式を入力し始めると、その式を完成するた めのオプションのリストが表示されます。 マウスまたはキーボードを使用してリストをスクロールしていて現在の項目が関数になると、 Tableauによって簡単な説明が表示されます。 現在の項目がフィールド、セット、またはビンで、キーワードにコメントがある場合、そのコメントが説 明として表示されます。 リスト内のキーワードをクリックするか、Enter キーを押すと、そのキーワードが選択されます。キー ワードが関数の場合は、キーワードの選択時に構文情報がTableau によって表示されます。 入力を続けると、候補となるキーワードのリストが以下のカテゴリーに記載の順序でまとめられま す。 - 116 - l l l 入力した文字列で始まる、現在のデータソースの関数、ディメンション、パラメーター、セッ ト、およびビンが、アルファベット順に並べ替えられます。 入力した文字列を含む、現在のデータソースの関数、ディメンション、パラメーター、セッ ト、およびビンが、アルファベット順に並べ替えられます。 ワークブックが、入力した文字列から始まる、または入力した文字列を含む、セカンダリ データソースにある複数のデータソース、ディメンション、メジャー、セット、およびビンに接続 している場合は、それらの複数の項目が表示され、データソース順に並べ替えられ、各 データソース内でアルファベット順に並べ替えられます。 文字の中には、入力すると自動補完がオフになったり、通常とは違う動作になるものがあります。 l 引用符付きの文字列を入力すると、自動補完による候補は表示されません。 l 数字から入力を始めると、自動補完による候補は表示されません。 l 角かっこ([) から入力を始めると、自動補完によってフィールド、パラメーター、セット、ビンが 表示されますが、関数は表示されません。 複数データソースによる自動補完 ワークシートで複数のデータソースを使用している場合、自動補完の動作は次のようになりま す。 l 選択されたフィールドがセカンダリソースからのものである場合、自動補完ではフィールド と、その集計および完全修飾名が追加されます。例は次のとおりです。 ATTR([secondaryDataSource].[sate]) l l セカンダリソースからの一致は、現在アクティブなシートとの明示的なブレンド関係セットが 存在する場合に限り、表示されます。 2 つのデータソースのブレンドに使用されているフィールドは、検索結果に一度だけ表示さ れます (表示されるフィールドはプライマリデータソースのものです)。 アドホック計算 アドホック計算は、ビュー内のシェルフ上にあるフィールドの操作時に作成および更新できる計算 です。アドホック計算は、タイプイン計算またはインライン計算とも呼ばれます。 編集を開始するには、既存の フィールドをダブルクリックします。 空のシェルフまたはシェルフの空の 部分をダブルクリックしても、新し い計算を作成できます。 - 117 - 入力して式を更新するか、[デー タ] ペインまたはビュー内の別の場 所から新しいフィールドを式にド ラッグします。 Enter キーを押すか、式の外側を クリックすると、式がコミットされ、 計算が終了し、ビューが更新され ます。 式をコミットし、計算を閉じずに ビューを更新するには、Ctrl + Enter を押します。 アドホック計算は、[行]、[列]、[マーク]、[メジャー バリュー] の各シェルフでサポートされます。[フィ ルター] シェルフまたは [ページ] シェルフではサポートされません。 注: アドホック計算には名前が与えられませんが、ワークブックを閉じると保存されます。アド ホック計算を他のワークブックシートで使用するために保存したい場合は、[データ] ペイン にコピーします。計算に名前を付けるように求められます。{サーバー上では名前の変更を 求めるプロンプトなしで処理されます。} 名前を付けたアドホック計算は、計算エディターで 作成した計算と同じで、ワークブック内のシートで使用できます。計算フィールドの作成ま たは編集 ページ110を参照してください。 アドホック計 算 および集 計 Tableau では、入力された式がメジャー(つまり、数値を返す) であると判断した場合、式のコミッ ト時に自動的に集計を式に追加します。たとえば、アドホック計算にDATEDIFF('day', [Ship Date],[Order Date]) と入力してEnter キーを押すと、次のように表示されます。 SUM(DATEDIFF('day',[Ship Date],[Order Date])) すでに集計フィールドであるフィールド(SUM([Profit]) など) をアドホック計算で使用した場合、結 果は集計計算になります。たとえば、アドホック計算 SUM([Profit])/SUM([Sales]) をコ ミットすると、結果は次のようになります。 AGG(SUM([Profit])/SUM([Sales])) 洞 察 および実 験 のためのアドホック計 算 アドホック計算を作成する典型的な例として、次のような処理があります。 l 当て推量のテスト l what-if シナリオの試行 - 118 - l 複雑な計算のデバッグ アドホック計 算 の管 理 アドホック計算の管理には、次のキー入力を使用します。 l l l l l [行]、[列]、[マーク]、または [メジャー バリュー] シェルフの既存のフィールド内をダブルクリッ クし、アドホック計算として開きます。 新しいアドホック計算をスクラッチから作成するには、これらのシェルフの他の場所をダブルク リックします。 アドホック計算を取り消すには、Esc キーを押します。 アドホック計算をコミットするには、Enter キーを押します。この操作により、ビューが更新さ れ、アドホック計算が閉じられます。変更内容をコミットし、アドホック計算を閉じずにビュー を更新するには、Ctrl + Enter キーを押します。 シェルフ上の名前付きフィールドを編集のためにダブルクリックした場合、元の名前付き フィールドは変更されません。 また、アドホック計算の使用については、次のルールが適用されます。 l l l l l 一度に開くことができるアドホック計算は 1 つだけです。 地理的役割または会計年度設定が関連付けられているフィールドが追加されたアドホック 計算は、その役割または設定を継承します。 アドホック計算の右クリックコンテキストメニューでは、同じ種類のビューにある他のフィール ドで使用可能なものと同じオプション(集計の変更、クイックフィルターの表示、書式設定 など) がサポートされます。 グループ、セット、階層、またはパラメーターを作成する場合、アドホック計算は使用できま せん。 アドホック計算は、傾向線や予測、リファレンスライン、バンド、およびディストリビューション を作成する場合に有効です。 Web ページへのビューの埋 め込 み Tableau Server からWeb ページ、ブログ、ウィキ、Web アプリケーション、イントラネットポータルに インタラクティブなビューを埋め込むことができます。埋め込まれたビューは、参照元のデータが変 更されるか、サーバー上のワークブックが更新されると更新されます。埋め込まれたビューは、サー バーで使用されているライセンスとパーミッションの制限に従います。通常、ビューが埋め込まれて いるWeb ページをロードするユーザーは、Tableau Server にもアカウントを持っている必要があり ます。コアベースのライセンスを持っている場合は、[ゲストアカウントを有効にする] を選択すること もできます。このオプションを使用すると、ユーザーはサインインしなくてもビューをロードできます。 ビューの埋め込みは次の方法で行えます。 l [共有] の埋め込みコードを使用: 各ビューの上部にある[共有] リンクから埋め込みコードを Web ページにコピーおよびペーストできます。 - 119 - l l 独自の埋め込みコードを作成: Tableau で提供される埋め込みコードを拡張したり、独自 のコードを作成したりすることができます。どちらの方法でも、ツールバーやタブなどを制御 するパラメーターを使用できます。 Tableau JavaScript API を使用: 独自のWeb アプリケーションコード内でTableau JavaScript オブジェクトを使用できます。詳細については、JavaScript API ページ588 を 参照してください。 注: ユーザーが埋め込みビューをクリックしたときにそれを正常に認証するには、サードパー ティのクッキーを許可するようにブラウザーを構成する必要もあります。 埋 め込 みコードの作 成 独自の埋め込みコードを作成する場合は、次の2 つの方法のどちらかを使用できます。 l l Tableau JavaScript を使用: この方法をお勧めします。Tableau が生成する埋め込み コードを基にして、ツールバーやタブなどを制御するオブジェクトパラメーターを追加または 編集し、独自のコードを作成します。Tableau JavaScript ファイルに依存する既定の埋め 込みコードは、埋め込まれた複数のビューのロード順序を制御する唯一の方法でもありま す。 ビューの URL を指定: ソースがパブリッシュされたビューのURL であるIframe または Image タグを使用してビューを埋め込みます。Web サイトでJavaScript を使用できない場合は、 この方法を使用してください。SharePoint のページビューアーWeb パーツを使用してビュー を埋め込む場合など、指定できるのは URL だけの場合もあります。 使用する方法に関係なく、ビューを埋め込む場合は幅と高さを定義する必要があります。 Tableau JavaScript 次のコードは、パブリッシュされたビューの[共有] をクリックしたときに生成される埋め込みコードの 例を示しています。host_url パラメーター内の特殊記号は URL エンコードされており、site_ root パラメーターとname パラメーター内の特殊記号は HTML の数値文字参照として記述され ています。 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'></script> <div class='tableauPlaceholder' style='width:800; height:600;'> <object class='tableauViz' width='800' height='600' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http%3A%2F%2Fmyserver%2F' /> <param name='site_root' value=/t/Sales' /> <param name='name' value='MyCoSales/SalesScoreCard/' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /></object></div> - 120 - <script> タグのソースは、Tableau ServerJavaScript ファイルviz_v1.js のURL です。 JavaScript ファイルは、ユーザーに表示されるビューの完全な URL の構成を処理します。name およびsite_root オブジェクトパラメーターのみが必須のパラメーターです。それ以外のすべての パラメーターはオプションです。 ソースとしてのビューの URL IFrame を使用して同じビューを埋め込む方法の例を以下に示します。ここで、ソースはビューの URL です。 <iframe src="http://myserver/t/Sales/MyCoSales/SalesScoreCard ?:embed=yes&:tabs=yes&:toolbar=yes" width="800" height="600"></iframe> embed URL パラメーターを指定する必要があります。ツールバーや元に戻すオプションなどを制 御するパラメーターをオプションで含めることもできます。ビューのロード時に表示される特定のデー タを制御するフィルターをURL に追加することもできます。 ビューのURL をiframe のsrc 属性に使用する場合、URL の最後にあるハッシュタグ(#) と数字は除外してください。たとえば、MyCoSales/SalesScoreCard#2 ではなく MyCoSales/SalesScoreCard を使用してください。 関連項目 例として、埋め込みパラメーターのリスト下と、「Script タグの例」(例 ページ128セクション) を参照 してください。 埋 め込 みパラメーターのリスト ビューを埋め込むには、URL パラメーターを使用するIframe タグ、またはオブジェクトパラメーター を使用するJavaScript タグのどちらかを使用します。次の表は、両方のパラメーターとその使用方 法を示しています。 オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 custom- :custo- no Views mViews [変更を保 存する] オプ ションを非 表示にしま す。 <param name='customViews' value='no'/> http://tabserver/views/DateTime/DateCalcs?:embed=yes&:customViews=no URL パラ メーターに 必須です。 http://tabserver/views/DateTime/DateCalcs?:embed=yes - :embed yes - 121 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 上部のナビ ゲーションエ リアを非表 示にして、 ビューを Web ページ に適切に結 合できま す。 filter - string ビューを開い <param name='filter' value='Team=Blue'/> たときに表 示される内 容をカスタマ イズします。 URL パラ メーターによ るフィルタリ ングも可能 です。 http://tabserver/views/Sales/Q2?ビューを PDF ファイ :format=pdf ルまたは .png ファイル として表示 します。 - :forma- pdf; t png - :highd- fals- 高解像度 http://tableauserver/views/Salespi e ディスプレイ /Q2?:highdpi=false およびデバ イス用に標 準的な DPI (1 インチあ たりのドット 数) を使用 したビューの レンダリング を行いま す。 - 122 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター - host_ url :origi- yes nal_ view - string linkta- :linkt- string rget arget loadorder - 説明 例 <param name='filter' name パラ value=':original_view=yes'/> メーターが ワークブック またはシート のURL を 参照する (明示的に カスタム ビューを参 照しない) 場合、この パラメーター を含めると、 他のカスタ ムビューを 使用できる ときはビュー を元のビュー として表示 します。 URL に表 示される サーバー名 です。 <param name='host_url' value='http://myserver.bigco.com/'> 外部ハイ パーリンクの ターゲット ウィンドウ名 です。 <param name="linktarget" value="_ blank"/> <param name="host_url" value="http://localhost/"> http://tabserver/views/DateTime/DateCalcs?:embed=yes&:linkt arget=_blank <param name="load-order" numb- 複数の er ビューを埋め value="2"/> 込むと、既 定のロード 順序は ビューがリス トされる順 - 123 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 序になりま す。この設 定を使用す ると、この順 序がオー バーライドさ れます。負 の数を指定 できます。 name path - - string string オブジェクト パラメーター に必須で す。ワーク ブックとシー トの名前で す。必要に 応じてカスタ ムビュー (username@domain/ [カスタム ビュー名]) も 使用できま す。 Tableau Server URL を参照して name の値 を確認する 場合、URL の最後にあ るハッシュタ グ(#) と数 字を除外し ます。 <param name='name' value='MyCoSales/Sales'/> 信頼できる 認証の場 合にのみ、 ticket パ <param name='path' value='trusted/Etdpsm_Ew6rJY9kRrALjauU/views/workbookQ4/Sale sQ4'/> <param name='name' value="MyCoSales/Sales/jsmith@my co.com/EastCoastSales'/> - 124 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター - 説明 例 ラメーターと 共に使用で きません。 name パラ メーターの 値をオー バーライド し、URL と して使用さ れます。「信 頼できる認 証の例」を 参照してく ださい。 http://tableauserver/trusted/Etd psm_Ew6rJY9kRrALjauU/views/workbookQ4/Sale sQ4?:embed=yes:tabs=yes :refresh ページをレン http://tabserver/views/Dateダリングしま Time/DateCalcs?:embed=yes&:refreす。詳細に sh ついては、 データの更 新 ページ 64を参照し てください。 :rende- true r ; false; number クライアント http://tabserver/views/Date側レンダリン Time/DateCalcs?:render=false グが有効な 場合 (既定 です)、 false に 設定すると セッションの サーバー側 レンダリング が強制的に 実行されま す。クライア ント側レンダ リングが無 効な場合、 - 125 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 true に設 定するとセッ ションに対し て有効にし ます。複雑 度のしきい 値をテスト するために 数字を使用 することがで きます。クラ イアント側レ ンダリングに ついてペー ジ423を参 照してくださ い。 - site_ root :rever- all; 項目を元の http://tabserver/views/Datet filt- 状態に戻し Time/DateCalcs?:embed=yes&:revert=all ers; ます。 sorts; axes; shelves - string 必須。サイ トの名前で す。既定の サイト値は null ( value='' ) です。サー バーがマル チサイトで、 信頼できる 認証を使用 する場合 <param name='site_root' value='/#/Sales'/> <param name='site_root' value=''/> - 126 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 は、「信頼 できる認証 の例」を参 照してくださ い。 tabs ticket :tabs - yes; no タブの表示 または非表 示を切り替 えます。 <param name='tabs' value='yes'/> numb- 信頼できる er 認証の場 合にのみ、 path オブ ジェクトパラ メーターと共 に使用でき ません。信 頼できるチ ケットの償 還のURL を構築する ために、 name オブ ジェクトと共 に使用する 必要があり ます。詳細 は、「信頼 できる認証 の例」を参 照してくださ い。 <param name='ticket' value='Etdpsm_Ew6rJY9kRrALjauU'/> このパラメー ターが設定 されていな い場合、 ツールバー は下部に既 <param name='toolbar' value=top'/> toolba- :toolb- yes; r ar no; top http://tableauserver/trusted/Etd psm_Ew6rJY9kRrALjauU/views/workbookQ4/Sale sQ4?:embed=yes:tabs=yes http://tabserver/views/DateTime/DateCalcs?:embed=yes&:toolb ar=no - 127 - オブジェ URL パラ 値 クトパラ メーター メーター 説明 例 定で表示さ れます。no の場合、 ツールバー は埋め込み ビューから除 外されま す。top の 場合、ツー ルバーは ビューの上 に配置され ます。 例 埋め込みコードをカスタマイズしたり操作したりする方法の例をいくつか以下に示します。 フィルターの追加 対象のデータのみがビューに表示されるように、値をフィルターすることができます。たとえば、Web アプリケーションの別の部分から、特定地域のみが表示される売上実績の埋め込みビューへのハ イパーリンクを含めるとします。name パラメーターの値を指定するためまたは Iframe ソースを作成 するために生 URL を使用する場合、URL の最後にあるハッシュタグ(#) と数字を除外します。 たとえば、Sales/Sales-Performance#1ではなくSales/Sales-Performance を使 用します。 Script タグの例 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'> </script> <object class='tableauViz' width='800' height='600' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='Sales/Sales-Performance' /> <param name='filter' value='Region=East' /> </object> 複数のフィルターを通過させるには、各値をコンマで区切ります。例は次のとおりです。 <param name='filter' value='Region=East,West' /> - 128 - Iframe タグの例 <iframe src="http://myserver/views/CalculatedFields?:embed=yes&Region=East"width="800" height="600"></iframe> <iframe src="http://myserver/views/Sales/SalesPerformance?:embed=yes&Region=East,West" width="900px" height="700px"></iframe> 複数のフィールドのフィルター 元のビューに含まれないフィールドなど、必要なフィールドをいくつでもフィルターできます。 Script タグの例 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'> </script> <object class='tableauViz' width='800' height='600' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='Sales/Sales-Performance' /> <param name='filter' value='Region=East,West&Customer Segment=Consumer,HomeOffice' /> </object> Iframe タグの例 <iframe - 129 - src="http://myserver/views/CalculatedFields?:embed=yes&Region=East,West&Customer Segment=Consumer,Home Office" width="800" height="600"></iframe> フィルター値にコンマなどの特殊文字が含まれている場合、特殊文字を\ (バックスラッ シュ、%5c) のURL エンコードシーケンスとその特殊文字のURL エンコードシーケンスに置 き換えます。特殊文字をエスケープするには、バックスラッシュが必要です。たとえば、\, (バックスラッシュ、コンマ) のURL エンコードシーケンスは %5c%2c です。また、name パラ メーターの値を指定するためまたは Iframe ソースを作成するために生 URL を使用する場 合、URL の最後にあるハッシュタグ(#) と数字を除外します。たとえば、Sales/SalesPerformance#1ではなくSales/Sales-Performance を使用します。 日付と時刻のフィルター 日付/時刻フィールドでフィルターを使用する場合は、次に示す既定のTableau 形式を使用して 値を含めます。 yyyy-mm-dd hh:mm:ss 時刻部分では 24 時間制を使用します。多くのデータベースでは、日付時刻フィールドとしてすべ ての日付値が保存されているため、日付と共に時刻値を通過させることが必要な場合がありま す。 Script タグの例 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'></script> <object class='tableauViz' width='800' height='600' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> - 130 - <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='Sales/Sales-Performance' /> <param name='filter' value='Date=2012-12-01' /> </object> この例では、日付フィールドと日付時刻フィールドの両方をフィルターします。 <param name='filter' value='2012-12-01%2022:18:00' /> Iframe タグの例 <iframe src="http://myserver/Sales/SalesPerformance?:embed=yes&Date=2008-12-01%2022:18:00" width="800" height="600"></iframe> 複数の日付をフィルターするには、各日付をコンマで区切ります。 name パラメーターの値を指定するためまたは Iframe ソースを作成するために生 URL を使用する 場合、URL の最後にあるハッシュタグ(#) と数字を除外します。たとえば、Sales/SalesPerformance#1ではなくSales/Sales-Performance を使用します。 メジャーのフィルター 1 つまたは複数の値を含めることによって、メジャーをフィルターできます。より大きい、より小さい、 または範囲の指定はサポートされていません。次の例では、$100 と$200 の売上のみを表示する ようにフィルターします。 Script タグの例 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'> </script> <object class='tableauViz' width='800' height='600' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='Sales/Sales-Performance' /> <param name='filter' value='Profit=100, 200' /> </object> Iframe タグの例 <iframe src="http://myserver/Sales/SalesPerformance?:embed=yes&Profit=100,200" width="800" height="600"></iframe> name パラメーターの値を指定するためまたは Iframe ソースを作成するために生 URL を使用する 場合、URL の最後にあるハッシュタグ(#) と数字を除外します。たとえば、Sales/SalesPerformance#1ではなくSales/Sales-Performance を使用します。 - 131 - 複数のビューのロード順序の制御 ビューを操作するユーザーに対して、複数のビューがロードされる順序を制御できます。Tableau JavaScript ファイルに依存する埋め込みコードを使用する場合にのみ、この機能にアクセスできま す。 次の例では、2 つのビューが埋め込まれます。2 番目のビューが最初にロードされ、一番上の ビューがその次にロードされます。複数のビューを埋め込み、そのすべてに同じロード順序の値を 指定するか、ロード順序パラメーターを指定しない場合、ビューはページに表示される順序でロー ドされます。 Script タグの例 <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'> </script> <object class='tableauViz' width='600' height='400' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='MyCoSales/TopPerformers' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /> <param name='filter' value='Salesperson=Top 5' /> <param name='load-order' value='0' /> </object> <script type='text/javascript' src='http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js'> </script> <object class='tableauViz' width='600' height='400' style='display:none;'> <param name='host_url' value='http://myserver/' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='MyCoSales/SalesScoreCard' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /> <param name='load-order' value='-1' /> </object> カスタム ビューの埋め込みコード カスタムビューを使用できるワークブックやシートのビューを埋め込む場合、以下に注意してくださ い。 l l ビューの埋め込みコードURL がカスタムビューを明示的に参照する場合、既定ではそのカ スタムビューが表示されます。 埋め込みコードURL がカスタムビューを明示的に参照せず、[既定] のカスタムビューが定 義されている場合、既定では [既定] のカスタムビューが埋め込みビューに表示されます。 - 132 - l 既定のカスタムビューが定義されていない場合、既定では元のビューが埋め込みビューに 表示されます。 注: 元のビューが既定で埋め込みビューに表示されるようにするには、name パラメーターの 埋め込みコードURL がカスタムビューを明示的に参照しないようにして、次のfilter パ ラメーターを埋め込みコードに含めます。<param name='filter' value=':original_view=yes'/>。 次の例では、filter パラメーターが:original_yes に設定されており、name パラメーターが シートのURL 内の特定のカスタムビューを参照していないため、埋め込みコードには常に"Profit Analysis (利益性分析)" ワークブックにある"Profit Analysis" (利益性分析)" シートの元のビュー が表示されます。 <script type='text/javascript' src='http://mysite.myserver.com/javascripts/api/viz_ v1.js'></script> <div class='tableauPlaceholder' style='width: 1496px; height: 749px;'> <object class='tableauViz' width='1496' height='749' style='display:none;'> <param name='host_url' value='mysite.myserver.com' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='ProfitAnalysis/ProfitAnalysis' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /> <param name='filter' value=':original_view=yes' /></object></div> この例では、name パラメーターの設定が"Furniture (家具)" という名前のカスタムビュー("Profit Analysis (利益性分析)" ワークブックの"Profit Analysis (利益性分析)" シート内) のURL を明示 的に参照しています。 <script type='text/javascript' src='http://mysite.myserver.com/javascripts/api/viz_ v1.js'></script> <div class='tableauPlaceholder' style='width: 1496px; height: 749px;'> <object class='tableauViz' width='1496' height='749' style='display:none;'> <param name='host_url' value='mysite.myserver.com' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='ProfitAnalysis/ProfitAnalysis/Furniture' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /></object></div> - 133 - この例では、name パラメーターはシートのURL 内にある特定のカスタムビューを参照しておら ず、original_view パラメーターは指定されていません。埋め込みコードには、"Profit Analysis (利益性分析)" ワークブック内の"Profit Analysis (利益性分析)" シートで[既定] に設 定されているカスタムビューが表示されます。ただし、元のビューが[既定] であれば (他のカスタム ビューが[既定] に設定されていない)、元のビューが既定のビューとして表示されます。 <script type='text/javascript' src='http://mysite.myserver.com/javascripts/api/viz_ v1.js'></script> <div class='tableauPlaceholder' style='width: 1496px; height: 749px;'> <object class='tableauViz' width='1496' height='749' style='display:none;'> <param name='host_url' value='mysite.myserver.com' /> <param name='site_root' value='' /> <param name='name' value='ProfitAnalysis/ProfitAnalysis' /> <param name='tabs' value='yes' /> <param name='toolbar' value='yes' /></object></div> ウィキへのビューの埋め込み <iframe> タグ内にビューを配置することによって、ウィキやその他のWeb ページにビューを簡単 に埋め込むことができます。 1. ビューを埋め込むウィキページに移動します。 2. ページを編集し、<iframe> を追加します。ここで、ソースは最後にあるハッシュタグ(#) と 数字を除外したビューのURL です。例は次のとおりです。 <iframe src="http://tableauserver/views/DateTime/DateCalcs?:embed=yes&:toolbar=no" width="800" height="600"></iframe> 3. 変更内容を保存します。 ビューがウィキページに埋め込まれます。 Tableau Server とウィキの両方がMicrosoft SSPI を使用するように設定されている場合、 ウィキで埋め込みビューにアクセスするユーザーは自動的にサインインし、ビューを表示でき ます。 サーバーとウィキで異なる方法が認証に使用されている場合、ユーザーはまずサーバーへ - 134 - のサインインを求められ、サインイン後にビューを表示できます。 イメージの埋め込み <script> または <iframe> タグにビューを埋め込むだけでなく、イメージとしてビューを埋め込 むこともできます。イメージを埋め込むと、ビューはインタラクティブでなくなりますが、ページが完全 にリロードされるたびにイメージは更新されます。この方法では、参照元データが変更された場合 でも、イメージには最新のデータが表示されます。 1. イメージを埋め込むページに移動します。 2. ページを編集し、<img>タグを追加します。ここで、ソースはビューのURL に.png ファイル 拡張子を付けたものです (しかしハッシュタグと数字は除外してください)。例は次のとおり です。 <img src="http://tableauserver/views/Date-Time/DateCalcs.png" width="900" height="700"> 注: 一時的な製品制限により、埋め込まれたイメージを使用するユーザーもTableau Server でアク ティブな Web ブラウザーセッションを持っていて、Microsoft SSPI を使用してTableau Server へサ インインしている場合のみ、上記の方法は有効です。 SharePoint (Microsoft SSPI) へのビューの埋め込み SharePoint ページにTableau Server ビューを埋め込むことができます。埋め込まれたビューにアク セスするTableau Server ユーザーを自動的に認証するには、2 つの方法を選択できます。どちら を選択するかは、Tableau Serverのセットアップで選択したユーザー認証方法によって異なりま す。Active Directory で[自動ログオンを有効にする] を使用してTableau Server ユーザー (Microsoft SSPI の使用とも呼ばれる) を認証するか、ローカル認証を使用してから信頼できる認 証のためにTableau Server を構成することができます。 - 135 - このトピックは、Tableau Server とSharePoint の両方でMicrosoft SSPI を使用している最初の オプションに適用されます。Tableau Server でローカル認証を使用している場合、手順について はSharePoint へのビューの埋め込み (ローカル認証) ページ138を参照してください。 要件 ライセンスユーザー: 埋め込みビューにアクセスするすべてのユーザーは、Tableau Server のライセ ンスユーザーである必要があります。 SharePoint のバージョン: Tableau Server 8.1から、SharePoint ページにTableau Server ビュー を埋め込むためにSharePoint 2013 を使用する必要があります。SharePoint 2013 は、Tableau Server のセキュリティ要件を満たしているMicrosoft .NET Framework バージョン4.5 を使用しま す。 SharePoint へのビューの埋め込み 新しいSharePoint ページまたは既存のSharePoint ページにTableau Web パーツを埋め込むこ とができます。 1. ビューを埋め込むページを開き、編集モードに切り替えます。 2. ビューを埋め込むページのセクションの[挿入] タブで、[Web パーツ] をクリックします。 3. [カテゴリー] の[カスタム] (または [その他]) フォルダーで、[TableauEmbeddedView] を選 択し、右下隅の[追加] をクリックします。 4. TableauEmbeddedView Web パーツを選択し、ドロップダウンリストの矢印をクリックして [Web パーツの編集] を選択します。 - 136 - 5. ページの右側で、TableauEmbeddedView Web パーツの属性を指定できます。 l [Tableau Server 名] にTableau Server の名前を入力します。 Tableau Server 名 の前に"http://" を入力する必要はありません。 l [ビ ューのパス] に、埋め込むビューへのパスを入力します。 l l ツールバーを表示するかどうか、信頼できる認証を使用するかどうか、SSL を使用 するかどうか、またはインタラクティブなビューとしてではなくイメージとしてビューを埋め 込むかどうかを指定します。 [外観] セクションでWeb パーツの[タイトル]、[高さ]、[幅]、[Chrome の状態]、およ び[Chrome の種類] を指定できます。通常は、固定の高さ(700 ピクセルなど) を - 137 - 指定し、領域に合わせて幅を調整してください。 6. [OK] をクリックして変更内容を適用し、編集モードを終了します。 作成したWeb パーツにビューが埋め込まれます。ユーザーは Microsoft SSPI を使用して自動的 に認証されるので、埋め込みビューを表示するためにTableau Server にログインする必要はあり ません。 SharePoint へのビューの埋め込み (ローカル認証) SharePoint ページにTableau Server ビューを埋め込むことができます。Tableau Server がローカ ル認証を使用してユーザーを認証している場合、ビューの埋め込みを開始する前に追加の手順 を行う必要があります。 このトピックでは、次の手順を完了する方法について説明します。 - 138 - l TableauEmbeddedView.dll ファイルのセキュリティパーミッションを編集します。 l TableauEmbeddedView.wsp ファイルをインストールおよび配置します。 l Web パーツの配置を確認します。 l Tableau Web パーツを使用してSharePoint にビューを埋め込みます。 注: Tableau Server インストールでユーザー認証にActive Directory を使用している場合、すぐ にビューの埋め込みを開始することができます。詳細については、SharePoint (Microsoft SSPI) へのビューの埋め込み ページ135を参照してください。 要件 ユーザー: 埋め込みビューにアクセスするユーザーは、Tableau Server のライセンスユーザーである 必要があり、SharePoint のユーザー名は Tableau Server のユーザー名と同じである必要がありま す。 SharePoint のバージョン: Tableau Server 8.1から、SharePoint ページにTableau Server ビュー を埋め込むためにSharePoint 2013 を使用する必要があります。SharePoint 2013 は、Tableau Server のセキュリティ要件を満たしているMicrosoft .NET Framework バージョン4.5 を使用しま す。 TableauEmbeddedView.dll のセキュリティパーミッションの編集 オペレーティングシステムのすべてのユーザーがTableauEmbeddedView.dll を使用できるように、 TableauEmbeddedView.dll のセキュリティパーミッションを編集します。 1. Tableau Server と共にインストールするTableauEmbeddedView.dll および TableauEmbeddedView.wsp ファイルを見つけます。Tableau Server がC ドライブにインス トールされる場合、ファイルは次のディレクトリあります。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\extras\embedding\sharepoint\ 2. ファイルをSharePoint サーバーのルートディレクトリにコピーします。通常、ルートディレクト リは C:\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\<port>\bin などの 場所にあります。 C:\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\80\bin 3. TableauEmbeddedView.dll のセキュリティパーミッションを編集するには、 TableauEmbedded.dll を右クリックし[プロパティ] > [セキュリティ] を選択します。 4. [グループまたはユーザー名] で[すべての人] を選択し、[編集] クリックします。 - 139 - 5. [すべての人のパーミッション] で[フル コントロール] パーミッションの[許可] を選択します。 6. [OK] をクリックします。 TableauEmbeddedView.wsp のインストールと配置 TableauEmbeddedView.wsp ファイルは、.dll ファイルに対する処理について多くの情報を SharePoint に提供します。前の手順でTableauEmbeddedView.wsp ファイルをSharePoint の - 140 - ルートディレクトリにコピーしました。.wsp ファイルをインストールおよび配置するには、次の手順を 実行します。 1. SharePoint 2013 管理シェルを開き、次のコマンドを入力します。 Add-SPSolution -LiteralPath "C:\Inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\80\bin\TableauEmbe ddedView.wsp" 2. [SharePoint 全体管理] ホームページで [システム設定] をクリックします。 3. [ファーム管理] セクションで [ファーム ソリューションの管理] をクリックします。 4. [ソリューション管理] ページで配置するソリューションをクリックします。 5. [ソリューションのプロパティ] ページで[ソリューションの展開] をクリックします。 6. [ソリューションの展開] ページの[展開する時刻] セクションで、次のいずれかのオプションを 選択します。 l 今すぐ実行 l 指定時刻日付と時刻のボックスで時刻を指定します。 7. [展開先] セクションの[このソリューションを展開するWeb アプリケーションを選択] リストで [すべてのコンテンツWeb アプリケーション] をクリックするか特定のWeb アプリケーションを選 択し[OK] をクリックします。 8. SharePoint サイトを開きます。設定アイコンをクリックし、[サイトの設定] を選択します。 9. [サイトコレクションの管理] で [サイトコレクションの機能] をクリックします。 10. TableauEmbeddedView 機能までスクロールし、[アクティブ化] をクリックして機能をアクティ ブにします。 Web パーツの配置を確認 次の手順では、Tableau Web パーツがインストールされていることを確認します。 1. Web ブラウザーでSharePoint サイトを開きます。 サイトが表示されるまでにしばらくかかることがあります。 2. 設定アイコンをクリックし、[サイトの設定] を選択します。 - 141 - 3. [Web デザイナー ギャラリー] で[Web パーツ] をクリックします。 4. TableauEmbeddedView.webpart がリストされていることを確認します。 Tableau Web パーツを使用したビューの埋め込み 新しいSharePoint ページまたは既存のSharePoint ページにTableau Web パーツを埋め込むこ とができます。 1. ビューを埋め込むページを開き、編集モードに切り替えます。 2. ビューを埋め込むページのセクションの[挿入] タブで、[Web パーツ] をクリックします。 3. [カテゴリー] の[カスタム] (または [その他]) フォルダーで、[TableauEmbeddedView] を選 択し、右下隅の[追加] をクリックします。 - 142 - 4. TableauEmbeddedView Web パーツを選択し、ドロップダウンリストの矢印をクリックして [Web パーツの編集] を選択します。 5. ページの右側で、TableauEmbeddedView Web パーツの属性を指定できます。 l [Tableau Server 名] にTableau Server の名前を入力します。 Tableau Server 名 の前に"http://" を入力する必要はありません。 l [ビ ューのパス] に、埋め込むビューへのパスを入力します。 l ツールバーを表示するかどうか、信頼できる認証を使用するかどうか、SSL を使用 するかどうか、またはインタラクティブなビューとしてではなくイメージとしてビューを埋め 込むかどうかを指定します。 - 143 - l [外観] セクションでWeb パーツの[タイトル]、[高さ]、[幅]、[Chrome の状態]、およ び[Chrome の種類] を指定できます。通常は、固定の高さ(700 ピクセルなど) を 指定し、領域に合わせて幅を調整してください。 6. [OK] をクリックして変更内容を適用し、編集モードを終了します。 ビューがページに埋め込まれ、アクセスしたユーザーは SharePoint のユーザー名とパスワードに基 づいて自動的にサインインします。 これは、提供されている.dll ファイルを使用してSharePoint にビューを埋め込む例です。他 のタイプのWeb アプリケーションにビューを埋め込むこともできます。詳細については、 JavaScript API ページ588 を参照してください。 - 144 - データソース データソースは再利用可能なデータ接続です。データソースには、稼動中のリレーショナルデータ ベースに対するパススルー接続のためのデータ抽出または情報を含めることができます。また、計 算、グループ、またはセットなど、カスタマイズのレイヤーもデータソースに含めることができます。 データソースは、パブリッシュまたは埋め込むことができます。Tableau Desktop の作成者は、デー タソースをTableau Server にパブリッシュすることができ、適切なパーミッションを持っているユー ザーは、パブリッシュされたデータソースに接続するワークブックを作成できます。ワークブックの作 成者は、既存のワークブック内のローカルデータソースを、パブリッシュされたデータソースに置き 換えることもできます。抽出を含むパブリッシュされたデータソースに接続すると、そのデータソース がサーバー上で更新されるのに合わせて、ワークブックが自動的に更新されます。埋め込みデータ ソースは、パブリッシュされたブックに含まれる接続情報です。すべてのパブリッシュされたワークブッ クには、少なくとも1 つの埋め込みデータソースが含まれます。 データソースの管 理 パーミッションに応じて、データソースの所有者と管理者は、パブリッシュされたデータソースで以 下のタスクを実行できます。 l l l l l l パーミッションの編集および表示: パーミッションを設定することで、データソースに対する接 続、変更、またはダウンロードの操作を許可するユーザーまたはグループを指定できます。 詳細については、データソースのパーミッションの設定 ページ180を参照してください。 データ更新タスクのスケジュール: データソースに抽出が含まれている場合は、この抽出を 更新スケジュールに割り当てることができます。詳細については、スケジュールされた更新タ スクとサブスクリプションページ337を参照してください。を参照してください。 キーワードタグの追加または削除: タグには、単一の語句、または複数の語句をコンマで 区切って含めることができます。 移動: 別のプロジェクトにデータソースを移動することができます。 削除: データソースを削除すると、そのデータソースに接続されているワークブックに影響し ます。データソースを削除する場合は、そのデータソースを他のユーザーが使用していない ことを確認してください。また、ユーザーがパブリッシュしたワークブックがそのデータソースに 接続されている場合は、そのユーザーが同じデータに別の方法でアクセスできることを確認 してください。 セキュリティと更新の監視: プロキシ接続のデータソースの場合は、データベースに対する ユーザー認証がどのように行われるかと、Tableau Server に適切なドライバーがインストー ルされているかどうかに留意します。詳細については、データベースドライバーページ249お よびデータセキュリティページ387を参照してください。 所有者 (データソースをパブリッシャー) はこれらのタスクの一部を実施できますが、通常は、管理 者がデータソースタスクをサーバー上で管理することをお勧めします。 - 145 - Tableau データソースについて Tableau Server のデータサーバーは、Tableau Serverのデータソースを一元的に管理および保 存するためのサーバーコンポーネントです。データソースは再利用可能なデータ接続です。データ は、Tableau のデータエンジン(抽出) または稼働中のリレーショナルデータベースに配置できま す。リレーショナルデータベース接続の場合、データソースに保存される情報はデータベースへの パススルー接続に使用されます。データソースには、Tableau Desktop でフィールドレベルで作成 したカスタマイズ(計算、ディメンションの別名、グループ、セットなど) を含めることもできます。 管理者にとってTableau Server のデータソースを使用することには多くの利点があります。1 つの データソースを多数のワークブックで使用できるので、抽出を含むデータソースによってサーバーの ディスク領域や処理時間を節約できます。抽出の更新は、ワークブックごとではなく抽出ごとにス ケジュールでき、Tableau Serverのデータソースを使用しているワークブックがダウンロードされた場 合、データ抽出はサーバー上にとどまるのでネットワークトラフィックが減ります。また、接続にデー タベースドライバーが必要な場合、Tableau Serverにドライバーを一度インストールするだけで済 みます。すべてのユーザーのデスクトップに何度もインストールする必要はありません。 データサーバーを使用するには、作成者は Tableau Desktop のデータに接続します。それには、 抽出を作成するか、稼働中のリレーショナルデータベースへの接続を使用し、データソースを Tableau Server にパブリッシュします。一度パブリッシュすると、これらのデータソースとサーバーに、 ワークブック作成者がデータに即座に接続して作成を開始するのに必要なすべての要素が保存 されます。パブリッシュされたデータソースを変更するには、Tableau Desktop にダウンロードしてか ら変更および再パブリッシュし、元のデータソースを上書きします。パラメーターに追加する新しい メンバーまたは既定の並べ替え順序に対するすべての変更は、データソースの一部ではありませ ん(ワークブックの一部です)。 Tableau Server の分散インストールを実行しており、データソースの頻繁な使用が予想される場 合、いくつかの方法でサーバーの配置を最適化できます。詳細については、分散環境 ページ 243を参照してください。 注:パブリッシュされた多次元 (キューブ) データソースを使用するには、データソースを Tableau Desktop にダウンロードする必要があるため、上記のメリットの大半は該当しませ ん。詳細については、キューブデータソースページ155を参照してください。 パブリッシュされたデータソースと埋 め込 みデータソースの違 い パブリッシュされたデータソースには、接続情報が含まれ、すべてのワークブックから独立しており、 複数のワークブックで使用できます。埋め込みデータソースには、接続情報が含まれ、ワークブッ クに関連付けられています。すべてのワークブックには、1 つ以上の埋め込みデータソースが含ま れます。ワークブックがパブリッシュされたデータソースを使用している場合、ワークブック向けに埋め 込みデータソースがリストされます。 データソースの種 類 の特 定 データソースのリストは、表示中のデータソースに関する情報を提供します。 - 146 - データソースは、リストに記載されたさまざまな特徴によって区別されます。 l アイコン/名前 - [名前] の隣にあるデータソースアイコンは、データソースがパブリッシュされ ているか( l l l l l l ) ワークブックに埋め込まれているか( ) について知らせます。 パブリッシュされたデータソース名はリンクです。パブリッシュされたデータソースの名前 をクリックすると、データソースに接続されたワークブックを表示する、データソースの ワークブックページが開きます。 埋め込みデータソースの名前には、データソースに関連付けられたワークブックの名 前が含まれています (上記のBaseball Stats - Variety データソースの中のVariety )。ワークブック名はリンクなので、それをクリックするとその[データソース] ページ上で ワークブックが開きます。 接続タイプ- 接続タイプは、データソースが作成している接続の種類に関する情報を提供 します。Tableau Server 接続タイプは、パブリッシュされたデータソースへの接続であること を示します。Tableau Data Extract 接続タイプは、データソースがTableau Server に保存 されている抽出を含んでいることを意味します。 接続先 - [接続先] リストは、データソースの接続先を表します。これは、Tableau Server 以外のデータベース(たとえば、mssql2008.test.lan)、抽出 (2009 tech recession.tde)、ま たはパブリッシュされたデータソース(Airline_schedule_records) です。 ★ライブまたは前回の抽出 - この列は、データへの接続がライブか、抽出への接続か、抽 出が最後に更新されたのはいつかを表示します。 プロジェクト パブリッシュされたデータソースへの接 続 パブリッシュされたデータソースを使用して、新しいワークブックを作成したり、既存のワークブックを 編集したりできます。パブリッシュされたデータソースには、Tableau Desktop から、またはTableau Server Web 作成環境からアクセスできます。 Tableau Server データソースに Tableau Desktop から接 続 する 1. Tableau Desktop の[データに接続] ページで[Tableau Server] をクリックし、サーバー名と クレデンシャルを指定します。 - 147 - 2. 使用するデータソースを選択します。 データソースは、ワークブックの[データ] ペインで開かれます。Tableau Serverデータソース には、データベースアイコンではなくTableau アイコンが表示されます。 - 148 - データソースに Web 作 成 環 境 から接 続 する 1. Tableau Server にサインインした後、[コンテンツ] ページを表示し、[データソース] を選択 します。 2. データソースのリストで、使用するデータソースの横にあるチェックボックスを選択して[アク ション] および[新しいワークブック] をクリックします。 注: デフォルトでは、データソースのリストがフィルターされ、パブリッシュされたデータ ソースのみが表示されます。 関連項目 ビューの構築 ページ88 データソースのパブリッシュ(Tableau Desktop ヘルプ) 埋 め込 みデータソース Tableau Server にパブリッシュされたすべてのワークブックには少なくとも1 つの埋め込みデータ ソースが含まれています。これらの埋め込みデータソースは、ワークブックの接続情報を含んでお り、[データソース] ページにリストされています。 デフォルトでは、データソースのリストがパブリッシュされたデータソースのみを表示するようにフィル ターされます。埋め込みデータソースを表示するには、フィルターを変更します。 - 149 - パブリッシュされたデータソースと埋 め込 みデータソースの違 い 各埋め込みデータソースが1 つのワークブックに関連付けられており、データソースへの接続に必 要な属性 (サーバー名やデータベース名など) を記述するという点で、埋め込みデータソースはパ ブリッシュされたデータソースとは異なります。つまり、同じデータソースに接続するワークブックが3 つある場合、[データソース] ページには 3 つの埋め込みデータソースがリストされます。 埋 め込 みデータソースの検 索 [データソース] ページの左側にある[フィルター] エリアは、接続タイプ、データベースサーバー名、 ポート、ユーザー名、およびパスワードステータス(データベースパスワードが埋め込まれているかど うか)、および抽出があるかどうかによって埋め込みデータソースを検索する際に役立ちます。 - 150 - 編 集 可 能 な接 続 稼働中のデータベースの接続、およびTableau Server によって更新される必要がある抽出の接 続情報を編集できます。たとえば、特定のデータベースサーバーのデータベースに接続する多数 のワークブックがあるとします。サーバー名が変更された場合、新しいサーバー名が参照されるよう にすべてのワークブックを一度に更新できます。また、ワークブックが特定のユーザー名とパスワード を使用してデータベースに接続されている場合を想定します。異なるクレデンシャルを使用するす べてのワークブックをすばやく更新できます。 データ接続の編集方法の詳細については、次の関連するトピックのリンクを参照してください。 データソース接 続 の編 集 [データソース] ページで、サーバー管理者とデータソース所有者はライブデータベースに接続され たデータソースまたは抽出を含むデータソース用の接続情報を管理できます。データベースサー バー、サーバーポート、ユーザー名、およびパスワードがデータソースに埋め込まれているかどうか を変更できます。 - 151 - 1. 編集対象のデータソースがあるサイトにサインインし、[データソース] ページを開きます。 2. 更新対象の接続があるデータソースを選択し、[アクション] メニューで[接続の編集] を選 択します。 左側にある検索ボックスやフィルターを使用すると、データソースのリストを絞り込むことがで きます。"サーバー" および"データベースユーザー名" フィールドに入力した値は、正規表 現として処理されます。 3. 変更する接続オプションを更新します。 Google およびSalesforce.com データソースの接続オプションについては、本トピックの後 半にあるGoogle とSalesforce.com の認証オプション次のページを参照してください。 データベースまたはデータベースドライバーがIP アドレスを使用した接続をサポートしていな い場合、[サーバー] の値としてデータベース名を入力する必要があります。フィールドを空 白のままにすると、属性が空になります。 - 152 - 4. [保存] をクリックします。 5. [データ接続] ページを更新して(F5 キーまたは Ctrl + R を押してください)、変更内容を有 効にします。 Google とSalesforce.com の認 証 オプション Google BigQuery、Google Analytics、およびSalesforce.com は、保護された認証オプションを 提供します。このオプションを選択すると、接続は OAuth アクセストークンを介して作成されま す。データベースのクレデンシャルは Tableau に保存する必要はありません。この接続を使用して ワークブックを作成または編集したいTableau Desktop ユーザーを含むすべてのユーザーは、この アクセストークンを介して接続します。 概要については、OAuth データ接続 ページ451を参照してください。 Google 認証オプション Google BigQuery または Google Analytics 接続を編集する場合、[データ接続の編集] ダイアロ グボックスから次のいずれかのオプションを選択します。 l 指定されたアカウントを介して認証するために[Google BigQuery クレデンシャルを接続 に埋め込む] を選択し、リストから既存のアカウントを選択するか、[今アカウントを認証す る...] を選択して新しいアカウントを追加します。 - 153 - 新しいアカウントを追加する場合、Google サインインページが表示されます。データベース のクレデンシャルを提供すると、Google はデータへのTableau アクセスを確認するようプロン プトを表示します。[同意する] をクリックすると、Google はデータへ接続するために使用す るアクセストークンを返します。 注: Google データソースの抽出を作成する場合、更新タスクをスケジュールできるよ うこの最初のオプションを選択します。 l [Google BigQuery クレデンシャルに関するメッセージをユーザーに表示] を選択すると、 ユーザーは自分のアクセストークンを介して接続するか、接続するたびに毎回サインインす る必要があります。 Salesforce.com 認証オプション Salesforce.com 接続を編集する場合、[データ接続の編集] ダイアログボックスから次のいずれか のオプションを選択します。 l 従来の認証方法を使用するには、[ユーザー名とパスワードを埋め込む] を選択します。 保護されたOAuth 接続を使用し更新タスクをスケジュールするために、[接続に Salesforce の認証情報を埋め込む] を選択します。その後、リストから既存のアカウントを 選択するか、[Salesforce アカウントを追加する] をクリックして新しいアカウントを追加しま す。 新しいアカウントを追加する場合、Salesforce.comサインインページが表示されます。デー タベースのクレデンシャルを提供すると、Salesforce.comはデータへのTableau アクセスを確 認するようプロンプトを表示します。Tableau のアクセスを許可すると、Salesforce.comは データに接続するためのアクセストークンを作成します。 - 154 - l ユーザーが接続するたびにSalesforce.com にサインインするようにするためには、 [Salesforce の認証なし] を選択します。 進 行 状 況 の監 視 [データ接続の編集] ダイアログボックスでの変更を保存すると、ダイアログは進行状況を表示しま す。ダイアログボックスを閉じると、変更は完了するまでバックグラウンドで継続されます。Tableau Server可能な限り多くの変更が行われます。エラーはスキップされますが、他の変更が行われな いということではありません。たとえば、サーバー名を変更し複数の接続にパスワードを追加しよう とした場合、サーバー名は変更され、ワークブックのパスワードは変更されます。しかしながら、 データソースにパスワードを追加できないため、データソースのパスワードは変更されません。 これらのタスクの進捗の確認に関する詳細については、抽出用のバックグラウンドタスクページ 375を参照してください。 キューブ データソース キューブ(多次元) データソースには独特な特性があるため、Tableauでユニークなものとなってい ます。 キューブデータソースはパススルー接続をサポートしていません。つまり、キューブデータソースがパ ブリッシュされる場合、そのデータソースを使用してTableau Server からの接続を作成することは できません。また、Tableau Serverでデータソースを使用してワークブックを作成することもできませ ん。 - 155 - キューブデータソースをTableau Server にパブリッシュすると、サーバーにデータソースを保存する ことができます。ただし、データソースを使用するには、データソースをTableau Desktop にダウン ロードし、それをローカルで使用する必要があります。パブリッシュされたデータソースをダウンロー ドするには、次が必要です。 l l データソースに対する[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッション。詳細につ いては、パーミッションの管理 ページ164およびデータソースのパーミッションの設定 ページ 180を参照してください。 Tableau Desktop を実行しているコンピューターで正しいドライバーがインストールされ、 ポートが開かれていること。 データソースのトラブルシューティング ユーザーがTableau Server のデータソースを操作するには、次の最大 3 つのものが必要です。 l データソースのパーミッション: データソースに接続するすべてのユーザーには、そのデータ ソースの[接続] パーミッションと[表示] パーミッションが必要です。これはユーザーが、データ ソースに接続するビューにアクセスする場合も同様です。データソースのパブリッシュと変更 を行うすべてのユーザーには、パブリッシュのライセンス、および[書き込み/名前を付けて保 存] パーミッションと[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションが必要です。 詳細については、パーミッションの管理 ページ164およびデータソースのパーミッションの設 定 ページ180を参照してください。 多次元 (キューブ) データソースをダウンロードしてTableau Desktop で使用する必要があ るため、[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションが必要です。Tableau で のキューブの詳細については、キューブデータソース前のページを参照してください。 l l データベースに対する認証機能: Tableau のデータに接続し、誰が何にアクセスするかを管 理するには、いくつかの方法があります。基本的に、データベースに接続するすべてのエン ティティは、認証を行うことができる必要があります。このエンティティは、抽出の更新を行う Tableau Server かもしれません。稼動中のデータベースに接続するデータソースにアクセス するTableau Desktop ユーザーかもしれません。また、稼動中のデータベースに接続する ビューにアクセスするTableau Server ユーザーかもしれません。オプションの詳細について は、データセキュリティページ387を参照してください。 データベースドライバー: Tableau Desktop でデータソースを作成してパブリッシュしたユー ザーが追加のデータベースドライバーをインストールする必要があった場合、そのドライバー のインストールがTableau Server でも必要になることがあります。たとえば、データサーバー プロセスをワーカーサーバー上で実行するTableau Server の分散インストールを行う場 合、必要なデータベースドライバーをワーカーサーバーだけでなくプライマリサーバーにもイ ンストールする必要があります。他のプロセスでもドライバーが必要になります。詳細につい ては、データベースドライバーページ249を参照してください。 - 156 - データソースのエラー メッセージ ワークブック作成者やその他のユーザーがデータソースやビューを操作する際に発生するエラーが いくつかあります。 この Tableau Server データソースへのアクセスパーミッションが拒否されました: データソースに 接続するには、[接続] パーミッションが必要です。詳細については、パーミッションの管理 ページ 164およびデータソースのパーミッションの設定 ページ180を参照してください。 データソースが見つかりません: ビューを操作しているとき、データソースがTableau Server から削 除されている場合や、[データに接続] ページを更新する必要がある場合に、このエラーが表示さ れることがあります。Tableau Desktop で[データに接続] ページを更新するには、[更新] アイコンを クリックします。 この Tableau Server データソースに接続できません: このエラーは、データソースの接続情報が 変更された(たとえば、データベースサーバー名が変更された) 場合に発生することがあります。 データソースのデータ接続情報を参照し、正しく設定されていることを確認してください。 Tableau Server のデータソースをリストできません: このエラーは、ユーザーがTableau Server の データソースにアクセスしようとしたときにTableau Server とTableau Desktop の間に接続上の問 題がある場合に発生することがあります。 キューブデータソースに接続できません: パブリッシュされた多次元 (キューブ) データソースを使用 するには、データソースをダウンロードし、Tableau Desktopでそれを使用する必要があります。 データソースに対する[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションがあることを確認し ます。Tableau でのキューブの詳細については、キューブデータソースページ155を参照してくださ い。 - 157 - サーバーのコンテンツへのアクセスの制御 管理者は、プロジェクト、ワークブック、ビュー、およびデータソースへの権限を割り当てて、サー バーのコンテンツへのアクセスを制御します。また、管理者は、プロジェクト、ワークブック、および データソースの所有者を指定および変更することもできます。 コンテンツの所有者は、自分がサーバーにパブリッシュしたコンテンツに対する権限を制御できま す。 - 158 - 所 有 権 の管 理 Tableau Server 上でデータソースやワークブックをパブリッシュする場合、またはプロジェクトを作成 する場合は、その所有者となります。所有権は変更することができます。たとえば、元の所有者 である従業員がいない場合、管理者は所有権を別のユーザーに再び割り当てることができます。 所有権を変更すると、元の所有者にはアイテムへの特別な接続がありません。アイテムにアクセ スする機能は Tableau Server パーミッションによって決定されます。 ユーザーがアイテムを所有している場合は Tableau Server ユーザーを削除できません。 ユーザーを削除しようとすると、サイトロールが[ライセンスなし] に設定されます。まずアイテ ムの所有権を変更し、それからユーザーを削除する必要があります。詳細については、 「Tableau Server からのユーザーの削除」を参照してください。 埋め込みクレデンシャルを持つワークブックまたはデータソースの所有権を変更した場合、 その埋め込みクレデンシャルは削除されます。ワークブックまたはデータソースをダウンロード し、新しい所有者のために埋め込みクレデンシャルを更新してから、ワークブックまたはデー タソースを再度アップロードする必要があります。 所有権を変更したり受け取ったりできるかどうかは、パーミッションとアイテムとの関係によって異な ります。 アイテム のタイプ 所有権を変更できる人物 所有権を受 け取ることの できる人物 プロジェ クト サーバー管理者 サーバー管理 者 サイト管理者 サイト管理者 ワーク ブックと データ ソース サーバー管理者 サイト管理者 サーバー管理 者 アイテムを含んでいるプロジェクトのプロジェクトリーダー サイト管理者 アイテムの所有者 アイテムを含 むサイトのメン バー(ゲスト ユーザーを除 く)。 ワークブック所 有 者 の変 更 既定ではワークブックのパブリッシャーがそのワークブックの所有者となります。管理者、プロジェクト リーダー、およびワークブックの現在の所有者はワークブックの所有権を変更できます。新しい所 有者はサーバー管理者やサイト管理者であるか、ワークブックと同じサイトでゲスト以外のユー ザーである必要があります。 - 159 - ワークブックの所有者を変更するには 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[ワークブック] を選択します。 2. 1 つ以上のワークブックを選択してから、[操作] > [所有者の変更] を選択します。 3. ユーザー名を入力するか、リストからユーザーを選択します。 4. [所有者の変更] をクリックします。 データソース所 有 者 の変 更 既定ではデータソースのパブリッシャーがそのデータソースの所有者となります。管理者、プロジェ クトリーダー、および現在のデータソース所有者は所有者を変更できます。新しい所有者はサー バー管理者またはサイト管理者であるか、データソースと同じサイトのゲスト以外ユーザーである 必要があります。 データソースの所有者を変更するには - 160 - 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[データソース] を選択します。 2. 1 つ以上のデータソースを選択し、[操作] > [所有者の変更] を選択します。 3. ユーザー名を入力するか、リストからユーザーを選択します。 4. [所有者の変更] をクリックします。 プロジェクト所 有 者 の変 更 既定ではプロジェクトの作成者がそのプロジェクトの所有者となります。管理者はプロジェクトの所 有者を変更できます。新しい所有者はサーバー管理者であるか、プロジェクトのサイト管理者で ある必要があります。 プロジェクトの所有者を変更するには 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[プロジェクト] を選択します。 2. 1 つ以上のプロジェクトを選択し、[操作] > [所有者の変更] を選択します。 - 161 - 3. ユーザー名を入力するか、リストからユーザーを選択します。 - 162 - 4. [所有者の変更] をクリックします。 - 163 - パーミッションの管 理 Tableau Server のパーミッションはコンテンツ(プロジェクト、ワークブック、ビュー、およびデータソー ス) に割り当てられます。プロジェクト、ワークブック、ビューまたはデータソースのパーミッションを指 定する場合、ルールを使用して、そのコンテンツを操作できるユーザーを指定します。パーミッショ ンルールは、個々のユーザーに対して設定するか、グループに対して設定できます。詳細につい ては、パーミッションルールと結果のパーミッションページ169を参照してください。 [パーミッション] ウィンドウ ユーザーがアクセスできるTableau Server 上のビュー、ワークブック、プロジェクト、およびデータ ソース、そしてそれらさまざまなコンテンツタイプでユーザーが実行できるアクションは、次のような ユーザーの属性に応じて変わります。 l l サイトロールは、ユーザーにサーバーコンテンツのパブリッシュと操作を許可するか表示のみ を許可するか、およびユーザーに許可する異なるパーミッションレベルを決定します。詳細 については、ユーザーのサイトロールページ311を参照してください。 特定のプロジェクト、ワークブック、ビュー、またはデータソースに対して設定されたパーミッ ション パーミッションの設定権限を使用できるユーザーは、コンテンツアイテムに対するパーミッションを変 更できます。管理者、コンテンツ所有者およびプロジェクトリーダー権限を持つユーザーは自動的 にパーミッションの設定機能を使用できます。 初 期 パーミッション Tableau Server パーミッション設定には継承は使用されません(タブ付きビューでパブリッシュされ たワークブックを除く)。コンテナーアイテム(プロジェクトまたはワークブックなど) のパーミッション設定 はプロジェクトまたはワークブックと関連付けられた新しいプロジェクト、新しいワークブック、または 新しいビューのテンプレートとして使用されます。初期パーミッションは、コンテナーアイテムのパー - 164 - ミッションのワンタイムコピーです。 l l l プロジェクトの初期パーミッションは、Tableau Server内の全てのサイトに自動的に作成さ れる"既定" プロジェクトからコピーされます。 ワークブックの初期パーミッションは、そのプロジェクトのパーミッションからコピーされます。 ビューの初期パーミッションは、そのワークブックのパーミッションからコピーされます。 プロジェクトやワークブックのパーミッション設定で[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックし て新しいパーミッションをコンテンツに明確に割り当てる場合を除き、コンテナーアイテムのパーミッ ションに行った変更は、プロジェクト内のワークブックまたはワークブック内のビューに自動的に適用 されません。 どのような項目でも親とは異なるパーミッションを持つことができます。たとえば、あるグループがプロ ジェクトX を参照するパーミッションを持たなかったとしても、プロジェクトX にパブリッシュされた ビューを参照するパーミッションを持つことができます。 Tableau Server は階層オブジェクトパーミッションをサポートしていません。しかし、ユーザーとグ ループには継承モデルが提供されています。ユーザーが[許可] または [拒否] に明示的に設定さ れたパーミッションを持っていない場合、設定はユーザーが属するグループから継承されます。 パーミッションと"既 定 " プロジェクト 組織全体での知識と情報の共有が重要である環境にTableau Server が展開されている場 合、"既定" プロジェクトの[すべてのユーザー] グループのパーミッションルールを[パブリッシャー] パーミッションテンプレートに設定してください。ユーザーは新しいプロジェクトに自動的にパブリッ シュし、新しいプロジェクトからのコンテンツを使用できるようになります。 データセキュリティとアクセス制御が重要である制限された環境にTableau Server が展開されて いる場合、"既定" プロジェクトの[すべてのユーザー] グループのパーミッションルールを[なし] の役 割に設定してください。その後、グループおよびユーザーが新しいプロジェクトのコンテンツをパブリッ シュおよび使用できるようにするパーミッションルールを明示的に追加する必要があります。 タブ付 きのビュー パーミッション継 承 タブ付きビュー—[シートをタブとして表示] を有効にしたサーバーへパブリッシュされたワークブック内 のビュー—の場合、ビューのパーミッションの代わりにワークブックのパーミッションを使用します。 [パーミッション] ウィンドウで、ワークブック内のタブ付きビューでパーミッションを探す場合、ビューの パーミッションの代わりにワークブックのパーミッションが表示されます。タブ付きのビューのパーミッショ ンを編集するには、タブ付きのビューのワークブックのパーミッションを開く必要があります。ワークブッ クのパーミッションに対する変更は、そのワークブック内のすべてのタブ付きビューに適用されます。 パーミッションの詳細については、次のトピックを参照してください。 クイックスタート: パーミッション パーミッションルールを使用すると、サーバー上の特定のコンテンツへのアクセスをコントロールでき ます。各ユーザーには、許可されているコンテンツアクションのセットと、そのサイトロールに基づく 初期コンテンツパーミッションが定められています。プロジェクト、ワークブック、ビュー、およびデータ ソースなどのコンテンツのタイプごとに、グループまたは特定のユーザーのパーミッションルールが決め られています。パーミッションを管理するのに最も簡単で効率的な方法は、グループに対するパー - 165 - ミッションルールを作成することです。それから、グループ内のユーザーごとに、パーミッションの結果 を確認できます。 1 グループにユーザーを追加する サイト内で[グループ] をクリックします。同じパーミッションを持つべきユーザーのためのグループを作 成し、これらのグループにユーザーを追加します。グループに名前を付け、[ユーザーの追加] をク リックしてこのグループに含めるユーザーを選択します。 2 コンテンツの選択 サイトの[コンテンツ] ページで、[ワークブック]、[ビュー]、[プロジェクト]、または [データソース] をク リックします。ページ内の項目を選択するには、項目の左上にあるチェックボックスを選択します。 この例では、管理者は [ビュー] をクリックしてから、「経済インジケーター」ビューを選択していま す。[アクション] > [パーミッション] を選択して現在のパーミッションルールを表示します。 - 166 - パーミッションルールは、ユーザーまたはユーザーのグループに対して許可または拒否される権限 (ビューを編集できるこ となど) のセットです。利用できる権限は、選択したコンテンツのタイプに応じて変わります。 3 パーミッション ルールの作成 [ユーザーまたはグループルールの追加] をクリックして[グループ] を選択し、リストから名前を選択 します。そのグループの権限の初期セットとして適用するパーミッションテンプレートを選択します。 権限をクリックして、[許可] または [拒否] に設定するか、または [指定なし] のままにします。操 作が終了したら、[保存] をクリックします。 - 167 - パーミッションを設定できるかどうかは、ユーザーのサイトロールと、[パーミッションの設定] 権限が [許可] になっているか どうかに基づいて決まります。 4 決められたパーミッションの確認 グループに対するパーミッションルールを保存したら、コンテンツに対して決められたパーミッションを 表示できます。 グループのユーザーと、ユーザーに与えられたパーミッションを確認するには、グループ名をクリックし ます。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されているか拒否されてい るかに関するツールヒントを確認します。 - 168 - [カスタム] は、ユーザーの権限がサイトロールやコンテンツロールの初期設定から変更されていることを示しています。 決められたパーミッションの確認: l サーバー管理者とサイト管理者は、すべてのサイトコンテンツに完全なパーミッションでアク パセスできます。 l パブリッシャーは常に、自分のコンテンツに対するフルアクセスを持ちます。 l 拒否は許可より優先されます。 l 未指定の場合、他にパーミッションが指定されていないと拒否になります。 l l コンテンツに対して特定のユーザーパーミッションが設定されている場合、この設定が、コン テンツに対するグループパーミッションより優先されます。 [Guest] がグループのメンバーとなっている場合は、グループの他のユーザーのパーミッション を[Guest] のものより小さくすることはできません。 ーミッションルールと結 果 のパーミッション Tableau Server のパーミッションはコンテンツ(プロジェクト、ワークブック、ビュー、およびデータソー ス) に割り当てられます。プロジェクト、ワークブック、ビューまたはデータソースのパーミッションを指 定する場合、パーミッションの役割を通じてそのコンテンツを操作できるユーザーを指定します。 パーミッションルールは、コンテンツアイテムごとに、個々のユーザーに対して設定するか、グループ に対して設定できます。 - 169 - [パーミッション] ウィンドウには 2 つのセクションがあります。パーミッションルール(上のセクション) お よび結果のパーミッション(下のセクション)。[パーミッションルール] でパーミッションを設定すると、 [結果のパーミッション] にパーミッションが表示されます。 パーミッション ルール セットアップするパーミッションルールには、ユーザーまたはグループ、パーミッションテンプレート、お よびそのコンテンツに対してユーザーに持たせる権限のセット(ビューを編集できる、など) が含まれ ます。利用できる権限は、選択したコンテンツのタイプに応じて変わります。これらは [許可]、[拒 否]、または [指定なし] に設定できます。パーミッションの設定と表示に関する全体的な詳細 は、クイックスタート: パーミッションページ165、パーミッションルールの編集 ページ184、および パーミッションルールと結果のパーミッションの表示 ページ187。 - 170 - 権限 (コンテンツで許可される操作) を編集するには、パーミッションテンプレート名をポイントし、パーミッションテンプ レートの隣の鉛筆のアイコンをクリックします。 l l l ユーザー/ グループ:これはルールを適用するユーザーまたはユーザーのグループです。 パーミッション: 特定のプロジェクト、ワークブック、ビュー、またはデータソースに対するパー ミッションテンプレートです。パーミッションテンプレートは、ルールに対して事前定義された 権限のセットを指定します。選択した権限が事前定義されたテンプレートと一致しない場 合、パーミッションテンプレートは [カスタム] と表示されます。コンテンツの各タイプのパーミッ ションテンプレートの詳細については、ワークブックとビューのパーミッションの設定 ページ 175、プロジェクトのパーミッションの設定 ページ183およびデータソースのパーミッションの設 定 ページ180を参照してください。 ビュー / インタラクト/ 編集: これらは、[許可]、[拒否]、または[指定なし] に設定できる権 限です。([指定なし] は、他のパーミッションが指定されていなければ、[拒否] の意味にな ります。) パーミッションの結果 [パーミッションルール] のユーザーまたはグループ名をクリックし、グループまたはユーザーのパーミッ ションの結果を表示します。グループ内のユーザーのパーミッションの結果は、[パーミッション] ウィン ドウの下半分のセクションに表示されます。 ユーザーのパーミッションの結果は、以下によって決定します。 l l ユーザーのサイトロールに対して許可されているパーミッションの最大数 (ユーザーのサイト ロールページ311を参照)。 指定されたコンテンツアイテムに対し、ユーザーまたはグループに割り当てられているパーミッ ション。 たとえば、ワークブック上でユーザーが「編集者」レベルのパーミッション(すべての権限) を与えられ ているが、サイトロールが「閲覧者」の場合、ユーザーが実行できるのは、表示、イメージのエクス ポート、サマリーデータ、コメントの表示、コメントの追加および保存パーミッションのみです。 この例では、パーミッショングループは [財務] グループに対して作成されています。[編集者] の パーミッションテンプレートは、グループに適用され、すべての権限が与えられます。次に、管理者 は、グループに適用されるパーミッションのセットに対する名前が[カスタム] となるよう、[コメントの追 加] を[拒否] に設定します。[財務] グループの結果のパーミッションには、グループ内のほとんどの ユーザーが[コメントの追加] 以外のすべてのパーミッションを持っていることが表示されます。1 人の ユーザーはサイトロールが「閲覧者」のため、パーミッションの数が少なくなります。 - 171 - この例では、すべてのユーザーグループのパーミッションは「なし」に設定され、すべてのパー ミッションはユーザーグループに対するパーミッションは「指定なし」になります。このアプロー チでは、管理者はコンテンツを表示すべきグループまたはユーザーに対してのみパーミッショ ンを具体的に割り当てる必要があります。 パーミッション評 価 のしくみ Tableau Server のパーミッションはコンテンツ(プロジェクト、ワークブック、ビュー、およびデータソー ス) に割り当てられます。プロジェクト、ワークブック、ビュー、またはデータソースのパーミッションを設 定すると、パーミッションルールを通じてコンテンツを処理できる人物を設定することになります。 パーミッションルールは、コンテンツアイテムごとに、個々のユーザーに対して設定するか、グループ に対して設定できます。この図は、Tableau Server でパーミッションルールがどのように評価される かを示しています。 - 172 - ワークブックのシートをタブとして表示するように設定されている場合、個々のビューに異な るパーミッションが指定されていても、すべてのビューはワークブックのパーミッションを継承し ます。 パーミッション ルールに関するヒント l l サーバー管理者とサイト管理者は、すべてのサイトコンテンツに完全なパーミッションでアク セスできます。サイトはパーミッションを持ちません。パーミッションはコンテンツに対してのみ 割り当てられます。 パブリッシャー(コンテンツの所有者) は常に、自分のコンテンツに対するフルアクセスを持ち ます。 l 拒否は許可より優先されます。 l 未指定の場合、他にパーミッションが指定されていないと拒否になります。 l l l コンテンツに対してユーザーパーミッションが設定されている場合、この設定が、コンテンツに 対するグループパーミッションより優先されます。(つまり、ユーザーパーミッションはグループ パーミッションより優先されます。) ユーザーのユーザーのサイトロールページ311は、ユーザーが取得できる最大のパーミッショ ン数を決定します。 パーミッションテンプレートは、パーミッションの初期セットとしてのみ適用され、維持されませ - 173 - ん。 l ワークブックパーミッションは、ビューパーミッションのテンプレートとして機能し、維持されませ ん。 ワークブックのパーミッションを変更する場合、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリッ クし、ワークブック内のすべてのビューに、同じパーミッションを適用します。 l プロジェクトパーミッションは、プロジェクト内のコンテンツのテンプレートとして機能し、維持さ れません。 プロジェクトのパーミッションを変更する場合、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリッ クし、プロジェクト内のすべてのコンテンツに、同じパーミッションを適用します。 l 各コンテンツアイテムにつき、すべてのサイトユーザーは、[すべてのユーザー] グループパー ミッションルールに自動的に含められます。その結果、そのコンテンツアイテムに対して追加 のグループパーミッションルールを作成するときに、[すべてのユーザー] パーミッションルール は、パーミッションがユーザーに対して評価される方法に影響します。 ルールの評価方法を簡潔にするには、[すべてのユーザー] コンテンツロールを[None] に設 定し、特定のグループパーミッションルールに対して設定する権限に任せます。または、[す べてのユーザー] パーミッションルールを使用して、すべてのサイトユーザーにパーミッションの 基本セットを付与し、特定のグループ内で特定の権限を拒否することもできます。機密 データを含むワークブックやビューの場合は、[すべてのユーザー] グループパーミッションを [None] に設定することをお勧めします (すべてのパーミッションが未指定になります)。 Tableau Server は、パーミッションを次の優先度の順に評価します。 1. サーバーおよびサイト管理者: 管理者は、完全なパーミッションを持ってサイトのすべてのコ ンテンツにアクセスできます。 2. ユーザー - ライセンスなし、ビューアー ライセンス、またはゲスト: ユーザーにライセンスがな い、ビューアーライセンス(ビューアーサイトロールとは異なる) がある、またはユーザーがゲス トの場合、それらのユーザーには実行を許可されない特定の権限があります。その権限 が、ライセンスが理由でそのユーザーに対して明示的に拒否される場合、それらは拒否さ れます。 3. プロジェクト所有者: ユーザーがワークブックを含むプロジェクトを所有している場合、その権 限は許可されます。それ以外の場合、 4. プロジェクトリーダー: ユーザーにプロジェクトリーダーパーミッションがある場合、またはプロ ジェクトリーダーパーミッションがあるグループにユーザーが属している場合、それらの権限は 許可されます。それ以外の場合、 5. ユーザー - 承認可能な所有者: ユーザーがコンテンツの所有者である場合、それらの権限 は許可されます。それ以外の場合、 6. ユーザー - 権限拒否: ユーザーがコンテンツに対する権限を明示的に拒否されている場 合、それらの権限は拒否されます。それ以外の場合、 7. ユーザー - 権限許可: ユーザーがコンテンツに対する権限を明示的に許可されている場 合、それらの権限は許可されます。それ以外の場合、 8. グループ- 権限拒否: コンテンツに対する権限を明示的に拒否されているグループにユー - 174 - ザーが属している場合、それらの権限は拒否されます。それ以外の場合、 9. グループ- 権限許可: コンテンツに対する権限を明示的に許可されているグループにユー ザーが属している場合、それらの権限は許可されます。それ以外の場合、 ユーザーは、そのコンテンツへのアクセスを拒否されます。 ワークブックとビューのパーミッションの設 定 次の手順に従って、ワークブックまたはビューのパーミッションを設定します。 タブ付きビュー—[シートをタブとして表示] を有効にしたサーバーへパブリッシュされたワーク ブック内のビュー—の場合、ビューのパーミッションの代わりにワークブックのパーミッションを使 用します。ワークブックでタブ付きのビューに対するパーミッションを表示すると、[パーミッショ ン] ウィンドウに、ビューのパーミッションルールではなく、ワークブックのパーミッションルールが 表示されます。タブ付きのビューのパーミッションを編集するには、タブ付きのビューのワーク ブックのパーミッションを開く必要があります。ワークブックのパーミッションに対する変更は、そ のワークブック内のすべてのタブ付きビューに適用されます。 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[ワークブック] または [ビュー] をクリックします。ワークブックま たはビューを選択し、[パーミッション] を選択して、[操作] > [パーミッション] を選択して現在 のパーミッションルールを表示します。 複数のビューを選択して、その一部が読み取り専用だった場合、パーミッションを表 示することはできません。ビューの選択を解除して、一度に1 つのビューだけを選択 してください。 - 175 - 2. [ユーザーまたはグループのルールの追加] をクリックし、[グループ] または [ユーザー] を選択 し、リストからグループまたはユーザーの名前を選択します。 3. そのグループまたはユーザーの権限の初期セットとして適用するパーミッションテンプレートを 選択して、[保存] をクリックします。 権限と利用可能ナパーミッションテンプレートは、ワークブックまたはビューのパーミッションを 設定しているかどうかによって異なります。さまざまなパーミッションとそれらが適用される項 目を定義する表については、パーミッションの参照 ページ188を参照してください。 - 176 - 機密データを含むワークブックやビューの場合は、[すべてのユーザー] グループパー ミッションを[None] に設定することをお勧めします (すべてのパーミッションが未指定 になります)。 ワークブックとビューでの使用可能なパーミッションは、次のとおりです。 パー 適用 ミッ 先... ション テン プ レー ト 説明 ビュー アー サーバー上のワークブックまたはビューの表示をユーザーまたはグループに 許可します。 インタ ワー サーバー上のワークブックまたはビューの表示、ワークブックビューの編 ラク クブッ 集、フィルターの適用、参照元データの表示、イメージのエクスポート、お ター ク よびデータのエクスポートをユーザーまたはグループに許可します。他のす ビュー べてのパーミッションは、ユーザーまたはグループのプロジェクトパーミッショ ンから継承されます。 エディ ワー そのルールのすべての権限を[許可] に設定します。 ター クブッ ク ビュー なし ワー そのルールのすべての権限を[指定なし] に設定します。 クブッ ク ビュー 拒否 ワー そのルールのすべての権限を[拒否] に設定します。 クブッ ク ビュー デー ビュー サーバー上のデータソースへの接続をユーザーまたはグループに許可しま タ す。このパーミッションは、データソースに接続するビューにのみ適してい ソー ます。 スコ ネクタ - 177 - デー タ ソー スエ ディ ター ビュー サーバー上のデータソースへの接続をユーザーまたはグループに許可しま す。また、データソースのパーミッションをパブリッシュ、編集、ダウンロー ド、削除、および設定し、パブリッシュするデータソースの更新をスケ ジュールできます。このパーミッションは、データソースに接続するビューの み適しています。 4. ルールをさらにカスタマイズするには、パーミッションのテンプレート名に移動し、鉛筆のアイコ ンをクリックしてルールを編集します。ルール内の権限をクリックし、[許可] または [拒否] に 設定するか、[指定しない] のままにします。操作が終了したら、[保存] をクリックします。 5. 設定されたパーミッションを表示します。 パーミッションルール内のグループ名またはユーザー名をクリックして、設定されたパーミッショ ンを表示します。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されてい るか拒否されているかに関するツールヒントを確認します。 - 178 - 6. 同じ手順を繰り返して、他のユーザーまたはグループのコンテンツに対して他のパーミッショ ンルールを構成します。 7. ワークブックの場合、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、ワークブックおよ びワークブックのコンテンツに、設定したパーミッションを割り当てることができます。これは ワークブックのビューにそれまで割り当てられていたパーミッションより優先されます。[コンテン ツにパーミッションを割り当て] をクリックしなかった場合は、ワークブックのビューに、ワークブッ クに設定したパーミッションが割り当てられることはありません。 [コンテンツにパーミッションを割り当て] オプションは、ビューではなく、ワークブックで使 用可能です。ワークブックのパーミッションルールへの変更をワークブックのすべての ビューにプッシュするには、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックします。 - 179 - データソースのパーミッションの設 定 次の手順に従って、データソースのパーミッションを設定します。 1. [データソース] ページで、1 つ以上のデータソースを選択し、[アクション] > [パーミッション] を 選択します。 2. [ユーザーまたはグループのルールの追加] をクリックし、[グループ] または [ユーザー] を選択 し、リストからグループまたはユーザーの名前を選択します。 3. そのグループまたはユーザーの権限の初期セットとして適用するパーミッションテンプレートを 選択して、[保存] をクリックします。 - 180 - さまざまなパーミッションとそれが適用される項目を定義する表については、パーミッションの 参照 ページ188を参照してください。データソースの使用可能なパーミッションは次のとおり です。 役割 説明 データソースコネクタ サーバー上のデータソースへの接続をユーザーまたはグループに 許可します。 データソースエディ ター サーバー上のデータソースへの接続をユーザーまたはグループに 許可します。また、データソースのパーミッションをパブリッシュ、 編集、ダウンロード、削除、および設定し、パブリッシュするデー タソースの更新をスケジュールできます。 なし パーミッションルールのすべての権限を[指定しない] に設定しま す。 拒否 パーミッションルールのすべての権限を[拒否] に設定します。 注: Microsoft Analysis Services や Oracle Essbase 接続用といったキューブデータ ソースは、ローカルで使用する必要があります。パブリッシュされたデータソースを Tableau Desktop にダウンロードするには、[ダウンロード] パーミッションが必要です。 [ダウンロード] パーミッションはデータソースコネクタの役割によって提供されないた め、それを明示的に付与する必要があります。詳細については、キューブデータ ソースページ155を参照してください。 4. ルールをさらにカスタマイズするには、パーミッションのテンプレート名に移動し、鉛筆のアイコ ンをクリックしてルールを編集します。ルール内の権限をクリックし、[許可] または [拒否] に 設定するか、[指定しない] のままにします。操作が終了したら、[保存] をクリックします。 - 181 - 5. 同じ手順を繰り返して、他のユーザーまたはグループのコンテンツに対して他のパーミッショ ンルールを構成します。 6. 設定されたパーミッションを表示します。 パーミッションルール内のグループ名またはユーザー名をクリックして、設定されたパーミッショ ンを表示します。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されてい るか拒否されているかに関するツールヒントを確認します。 - 182 - プロジェクトのパーミッションの設 定 管理者とプロジェクトリーダーはプロジェクトパーミッションを指定できます。新しく作成したプロジェ クトには、[既定] プロジェクトと同じパーミッションがあります。プロジェクトのパーミッションを設定し て、そのプロジェクトにアクセスする各ユーザーおよびグループのパーミッションを許可または拒否で きます。 プロジェクトに指定したパーミッションはそのプロジェクト自体に適用されます。そのプロジェク ト内のワークブックおよびビューに設定されている明示的なパーミッションは影響を受けませ ん。ただし、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、プロジェクトのすべての ワークブックおよびビューに新しいプロジェクトパーミッションを適用できます。その場合、ワー クブックとビューに対する既存のパーミッションはこれらのパーミッションでオーバーライドされま す。たとえば、カスタムパーミッションでパブリッシュされたワークブックがいくつかあり、それらの ワークブックを動かして新しいプロジェクトにまとめ、新しいパーミッションを設定したと想定し ます。[パーミッション] ページの[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、プロ ジェクトの各ワークブックに新しいプロジェクトパーミッションを適用できます。 1. [プロジェクト] ページで、プロジェクトを選択し、[操作] > [パーミッション] の順に選択しま す。 2. [ユーザーまたはグループのルールの追加] をクリックし、[グループ] または [ユーザー] を選択 し、リストからグループまたはユーザーの名前を選択します。 3. そのグループまたはユーザーの権限の初期セットとして適用するパーミッションテンプレートを 選択して、[保存] をクリックします。 さまざまなパーミッションとそれが適用される項目を定義する表については、パーミッションの 参照 ページ188を参照してください。プロジェクトの使用可能なパーミッションテンプレート は、次のとおりです。 役割 説明 プロジェクトリーダー プロジェクト内のすべてのアイテムに対してパーミッションを設定 することをユーザーまたはグループに許可します。 データソースコネクタ プロジェクト内のデータソースへの接続をユーザーまたはグループ に許可します。 データソースエディ ター プロジェクト内のデータソースへの接続をユーザーまたはグループ に許可します。また、データソースのパーミッションをパブリッシュ、 編集、ダウンロード、削除、および設定し、パブリッシュするデー タソースの更新をスケジュールできます。このパーミッションは、 データソースに接続するビューにアクセスする際のビューに適して - 183 - います。 エディター ユーザーまたはグループにすべてのパーミッションを許可します。 パブリッシャー サーバーにワークブックをパブリッシュする際に必要なすべての パーミッションをユーザーまたはグループに許可します。 インタラクター プロジェクト内のワークブックおよびビューの表示、ワークブック ビューの編集、フィルターの適用、参照元データの表示、イメー ジのエクスポート、およびデータのエクスポートをユーザーまたはグ ループに許可します。 ビューアー プロジェクト内のワークブックおよびビューの表示をユーザーまたは グループに許可します。 なし パーミッションルールのすべての権限を[指定しない] に設定しま す。 拒否 パーミッションルールのすべての権限を[拒否] に設定します。 4. ルールをさらにカスタマイズするには、パーミッションのテンプレート名に移動し、鉛筆のアイコ ンをクリックしてルールを編集します。ルール内の権限をクリックし、[許可] または [拒否] に 設定するか、[指定しない] のままにします。操作が終了したら、[保存] をクリックします。 5. 設定されたパーミッションを表示します。 パーミッションルール内のグループ名またはユーザー名をクリックして、設定されたパーミッショ ンを表示します。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されてい るか拒否されているかに関するツールヒントを確認します。 6. 同じ手順を繰り返して、他のユーザーまたはグループのコンテンツに対して他のパーミッショ ンルールを構成します。 7. [コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、プロジェクトに含まれるすべてのワー クブックおよびビューに、設定したパーミッションを割り当てることができます。これにより、プロ ジェクト内のワークブックとビューに割り当てられた以前のパーミッションが上書きされます。 [コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックしなかった場合は、プロジェクト内のワーク ブックとビューに、プロジェクトに設定したパーミッションが割り当てられることはありません。 パーミッションルールの編 集 パーミッションの設定権限を持つユーザーは、コンテンツに対するグループおよびユーザーのパーミッ ションルールを変更できます。 - 184 - 1. サイトの[コンテンツ] ページでプロジェクト、ワークブック、ビューまたはデータソースを選択 し、[操作] > [パーミッション] を選択して、現在のパーミッションルールを表示します。 ビューに対するパーミッションルールの例 2. パーミッションルールを変更するには、パーミッションテンプレート名の横に移動し、鉛筆の アイコンをクリックしてルールを編集します。ルール内の権限をクリックし、[許可] または [拒 否] に設定するか、[指定しない] のままにします。操作が終了したら、[保存] をクリックしま す。 3. 設定されたパーミッションを表示します。 - 185 - パーミッションルール内のグループ名またはユーザー名をクリックして、設定されたパーミッショ ンを表示します。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されてい るか拒否されているかに関するツールヒントを確認します。 4. 同じ手順を繰り返して、他のユーザーまたはグループのコンテンツに対して他のパーミッショ ンルールを構成します。 5. ワークブックの場合、[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、プロジェクトおよ びワークブックのコンテンツに、設定したパーミッションを割り当てることができます。これは ワークブック、プロジェクトのビュー、およびワークブックのビューにそれまで割り当てられていた パーミッションより優先されます。[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックしなかった 場合は、プロジェクトのワークブックとビュー、またはワークブックノビューに、編集および保存 したパーミッションが割り当てられることはありません。 - 186 - [コンテンツにパーミッションを割り当て] オプションは、ビューではなく、プロジェクトまた はワークブックで使用可能です。プロジェクトパーミッションルールへの変更をプロジェ クト内のすべてのワークブックおよびビューにプッシュする、あるいはワークブックのパー ミッションルールへの変更をワークブックのすべてのビューにプッシュするには、[コンテン ツにパーミッションを割り当て] をクリックします。 パーミッションルールと結 果 のパーミッションの表 示 ユーザーやグループが持っている、ビュー、ワークブック、プロジェクト、またはデータソースに対する パーミッションは、いつでも確認できます。表示されるパーミッションは、選択したビュー、ワークブッ ク、データソース、またはプロジェクトに固有です。 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[ワークブック]、[ビュー]、[プロジェクト]、または [データソース] をクリックします。ページ内の項目を選択するには、項目の左上にあるチェックボックスを選 択します。 2. [アクション] > [パーミッション] を選択して現在のパーミッションルールを表示します。 3. [パーミッションルール] エリアのグループまたはユーザー名をクリックして、実際のパーミッション を確認します。[実際のパーミッション] エリアの権限ボックスにマウスカーソルを合わせると、 ツールチップに、どの権限が許可されているか、拒否されているかについての詳細が表示さ れます。 - 187 - [カスタム] は、ユーザーの権限がサイトロールやコンテンツロールの初期設定から変更されていることを示して います。 パーミッションの参 照 管理者およびその他の権限を持つユーザーは、Tableau Serverで実行できるアクションに対する パーミッションを許可または拒否することができます。Tableau Server にワークブックまたはデータ ソースをパブリッシュする際に、パーミッションをTableau Desktop で設定することもできます。 管理者は常にTableau Server 上のすべての資産を完全に制御でき、サイト管理者はサイト上 のすべての資産を完全に制御できます。Tableau Serverにワークブックまたはデータソースをパブ リッシュする場合、ユーザーはその資産の所有者であり、その資産を完全に制御できます。 次の表では、Tableau Serverのアイテムに適用されるパーミッションを示し、各パーミッションで実 行できるアクションについて説明します。 パーミッショ 適用先... ン 許可された場合に実行できる内容 ビュー Tableau Server 上のアイテムを表示します。ユーザーがビュー にアクセスし、そのビューがデータソースに接続する場合、この ユーザーにはワークブックの[表示] パーミッションとデータソース の[接続] パーミッションの両方が必要です。 ワークブック データソース ビュー プロジェクト Web 編集 ワークブック ワークブック内のビューを編集します。Web 編集パーミッション - 188 - パーミッショ 適用先... ン 許可された場合に実行できる内容 ビュー と保存パーミッションの付与 ページ191を参照してください。 プロジェクト Tableau Desktop からワークブックをパブリッシュするときに、ワー クブック内のワークシート(ビュー) に対するパーミッションは、ワー クブックのパーミッションからコピー(上書き) されます。また、ワー クブックページ上の[パーミッション] 設定の[コンテンツにパーミッ ションを割り当て] をクリックしてもコピーされます。ワークブックの 保存時に[シートをタブとして表示] を選択すると、タブが無効 になるまで、ワークブック内のすべてのワークシート(ビュー) に対 するパーミッションは、ワークブックのパーミッションで上書きされ ます。 すべてのユーザーグループに関する特別な考慮事項: 所有者 のコンテンツが別のユーザーによって上書きされる(Tableau Desktop からパブリッシュするか、Web で編集されたワークブッ クをTableau Server で保存することによって) ことを防ぐため に、ユーザーが、すべてのユーザーグループがパーミッションを持 つプロジェクトにパブリッシュする場合、既定では、すべての ユーザーグループの保存 パーミッションが[許可] から[指定し ない] に変更されます。ワークブックとビューのパーミッションの設 定 ページ175 で次の手順を実行して、このパーミッションを手 動で[指定しない] から[許可] に変更できます。 保存 ワークブック データソース ビュー プロジェクト サーバー上のアイテムを上書きします。許可された場合、ユー ザーは Tableau Desktop からワークブックまたはデータソースを 再パブリッシュできるようになるため、所有者になってすべての パーミッションを取得します。その後、ワークブックに対する元の 所有者のアクセス権は、このユーザーのグループのパーミッショ ンと新しい所有者が設定するパーミッションによって決定されま す。 このパーミッションは、サーバーで編集した後にユーザーまたは グループがワークブックを上書きできるかどうかについても決定 します。Web 編集パーミッションと保存パーミッションの付与 ページ191を参照してください。 ダウンロー ド ワークブック データソース プロジェクト 削除 ワークブック 許可されている場合、ユーザーはサーバーからアイテムをダウン ロードし、編集したワークブックを新しいワークブックとしてサー バーに保存することもできます。ワークブックのダウンロードペー ジ63とWeb 編集パーミッションと保存パーミッションの付与 ページ191を参照してください。 アイテムを削除します。 データソース - 189 - パーミッショ 適用先... ン 許可された場合に実行できる内容 ビュー プロジェクト フィルター ワークブック ビュー クイックフィルター、選択したデータのみを保持するフィルター、 およびデータの除外を変更します。 プロジェクト コメントの 追加 ワークブック ビュー ワークブック内のビューにコメントを追加します。詳細について は、ビューのコメントページ77を参照してください。 プロジェクト コメントの 表示 ワークブック ビュー プロジェクト サマリー データ ワークブック ビュー ワークブック内のビューに関連付けられたコメントを表示しま す。詳細については、ビューのコメントページ77を参照してくだ さい。 集計データをビューまたはビュー内のユーザーの選択項目に表 示し、そのデータをテキストファイルとしてダウンロードします。 プロジェクト すべての データ ワークブック ビュー プロジェクト イメージの エクスポー ト ワークブック カスタマイ ズの共有 ワークブック 移動 ビュー ユーザーが選択したマークによって制限された、ビューの各行 の背後にあるすべての生データを表示し、テキストファイルとし てダウンロードします。 各ビューをイメージとしてエクスポートします。詳細については、 ビューのエクスポートページ48を参照してください。 プロジェクト プロジェクト 保存されているビューのカスタマイズ内容を他のユーザーに公 開できます。ユーザーは Tableau Server の[変更を保存する] オプションを使用してカスタムビューを作成できます。カスタム ビュー ([変更を保存する]) ページ79を参照 ワークブック ワークブックをプロジェクト間で移動できます。 ビュー ビュー プロジェクト パーミッショ ワークブック ンの設定 データソース アイテムにパーミッションを指定します。ワークブックの場合、こ のパーミッションはワークブックのビューにも適用されます。 - 190 - パーミッショ 適用先... ン 許可された場合に実行できる内容 ビュー プロジェクト 接続 データソース ビュー プロジェクト プロジェク トリーダー プロジェクト データソースに接続します。ユーザーがビューにアクセスし、そ のビューがデータソースに接続する場合、このユーザーには ビューの[表示] パーミッションとデータソースの[接続] パーミッ ションの両方が必要です。 プロジェクトの各アイテム、およびプロジェクト自体に対してパー ミッションを設定します。 Web 編 集 パーミッションと保 存 パーミッションの付 与 このトピックでは、管理者が以下を含む一般的なワークブックのタスクのパーミッションを設定する 方法を示します。 l l l 既存のワークブックを編集する。 既存のワークブックへの変更を保存して、前のバージョンを上書きする。 新しいワークブックへの変更を保存して、新しいワークブックの作成を許可するが、既存の ワークブックの上書きは許可しない。 また、パーミッション構造内の別のエリアの明示的なパーミッションを不注意に上書きすることを防 ぐ方法についても説明します。 Web 編集、保存、名前を付けて保存パーミッションを付与するには 1. ユーザーのサイトロールをインタラクターまたはパブリッシャーに設定します。 2. グループまたはユーザーのパーミッションルールをプロジェクトまたはワークブックレベルで設定 します。ビューの編集および保存のプライマリパーミッションには以下が含まれます。 l l l [Web 編集] は、ユーザーがWeb 作成を通じてワークブックのビューを編集できるか どうかを決定します。 [ダウンロード] は、ビューの編集時にユーザーが[保存] と[名前を付けて保存] コマ ンドを表示するかどうか、および変更を新しいワークブックに保存できるかどうかを決 定します。また、ユーザーがTableau Desktop を使用してサーバー上のワークブック を開くことができるかどうかも決定します。 [保存] は、ユーザーがサーバー上の既存のワークブックへの変更を保存できるかどう かを決定します (ワークブックの上書き)。 ユーザーまたはグループによる、既存のワークブックまたは新しいワークブックへの変更の保存を許 可するには、グループまたはユーザーに対し、ワークブックまたはプロジェクトに関して以下のパー ミッションを設定します。 - 191 - ユーザーによる、既存のワークブックと新しいワークブックへの変更の保存許可 パーミッ ション プロジェクトに 対して プロジェクト内の適切なワーク ブックに対して Web 編 集 許可 許可 ダウン ロード 許可 許可 保存 許可 許可 このシナリオでは、パーミッションはプロジェクトとワークブックの両方に対して同じように設定 されているため、プロジェクト内のすべてのワークブックにプロジェクトレベルのパーミッションを 適用する場合は、[プロジェクト] ページの[パーミッション設定] で[コンテンツにパーミッション を割り当て] を選択できます。 ユーザーによる新しいワークブックの保存の許可と、既存のワークブックへの上書きの拒否 パーミッ ション プロジェクトに 対して プロジェクト内の適切なワーク ブックに対して Web 編 集 許可 許可 ダウン ロード 許可 許可 保存 許可 拒否 重要: このシナリオでは、パーミッションをワークブックごとに手動で設定する必要があります。 [コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックする場合、プロジェクトのパーミッションはワー クブックのパーミッションに上書きされ、その結果既存のワークブックへの変更を保存するた めにユーザーアクセスを付与します。 ワークブック内のビューのパーミッション ユーザーがTableau Desktop からワークブックをパブリッシュするときに、ワークブック内のビューに対 するパーミッションはワークブックパーミッションから継承されます。 Tableau Desktop からワークブックをパブリッシュするとき、または Tableau Server に保存するときに ユーザーが[シートをタブとして表示] を選択する場合、ワークブックパーミッションはタブなしでワー クブックがもう一度保存されるまで、個々のビューのパーミッションをオーバーライドします。 関連項目 パーミッションの参照 ページ188 ワークブックとビューのパーミッションの設定 ページ175 - 192 - プロジェクトのパーミッションの設定 ページ183 プロジェクトベースのパーミッションの作成 次のページ サーバーへのユーザーの追加 ページ314 ユーザーのサイトロールページ311 Web 作 成 の無 効 化 ユーザーに対し、Tableau Serverのパブリッシュされたワークブックは表示するものの、Web 編集環 境にはアクセスさせない場合、サイトレベルの設定を使用して作成を無効化できます。 たとえば、精鋭集団のデータアナリストがTableau Desktop を使用してワークブックの作成やパブ リッシュを行っている間に、販売管理者のグループがTableau Desktop を使用せずにWeb ブラウ ザーからパブリッシュ済みのダッシュボードにアクセスする必要があるかもしれません。 1. Web ブラウザーで管理者としてサーバーにサインインし、作成を無効化するサイトに移動 します。 2. 選択したサイトで[設定] ページを表示します。 3. [サイトの設定] ページで[ユーザーに Web 作成を許可する] のチェックボックスをオフにしま す。 Web 作成を無効にして新しいサイトを作成する場合、キャッシュが残っているセッションは 存在せず、設定はすぐに有効になります。 それ以外の場合は、変更が有効になるのは、サーバーセッションのキャッシュの有効期限 が切れる後か、ユーザーがサインアウトして次回サインインするときです。 変更が有効になるまでの間、ビューで[編集] リンクを表示したり、ビューの編集モードの URL を入力したりすると、アクセスして作成できる可能性があります。たとえば、以前編集 のためにビューを開き、URL をブックマークしていた場合です。 4. サイトがすでに稼働中で、すぐに変更を有効にする場合は、サーバーを再起動します。 Web 作成を許可するサイトを確認するために、サーバーレベルの管理者が[サイト] ページを表 示できます。 - 193 - プロジェクトベースのパーミッションの作 成 管理者として、一連のワークブックを整理し、これらのワークブックにどのユーザーがどの程度アクセ スできるのかを指定することが必要な場合があります。ワークブックを整理するために、関連する ワークブックの集まりであるプロジェクトを作成することができます。それから、プロジェクトごとにパー ミッションを設定して、プロジェクト内のすべてのワークブックに同じアクセスレベルを付与できます。 この場合、プロジェクトに対するすべてのユーザーグループのパーミッションは「なし」に設定され、 すべてのユーザーグループに対するパーミッションは「指定なし」になります。 準備 プロジェクトおよびプロジェクトレベルのパーミッションの作成プロセスを開始する前に、Tableau Server内での実施に先立って各プロジェクトでユーザーに持たせたいすべてのプロジェクトとパー ミッションレベルを示すか、文書化することをお勧めします。この演習は、実装するさまざまなパー ミッションを整理するのに役立ちます。また、ソリューションにおける任意のユーザーやパーミッション のギャップを特定するのに役立つ場合があります。 また、Tableau Server ヘルプの次のトピックを参照してください。 l l Web 編集パーミッションと保存パーミッションの付与 ページ191 パーミッションの管理 ページ164およびパーミッション関連のトピック ステップ 1: プロジェクトとユーザー グループの作成 1. 管理者のユーザー名とパスワードを使用してTableau Server にサインインします。 2. [コンテンツ] ページで [プロジェクト] をクリックしてから、[新規プロジェクト] をクリックします。 3. [グループ]、[新規グループ] の順にクリックします。 各プロジェクトやアクセスレベルに対応するグループを作成できます。たとえば、ユーザーに ビューへのアクセスのみを許可するプロジェクトでは、「Project1_Viewer」のような名前を使 用することができます。ビューとのやりとりが許可されているプロジェクトでは、「Project1_ Interactor」という名前を使用することができます。 - 194 - 4. [ユーザー]、[ユーザーの追加] の順にクリックします。リストから1 つ以上のユーザーを選択 し、[操作] > [グループメンバーシップ] を選択します。その後、ユーザーのグループを選択し ます。[保存] をクリックして、グループメンバーシップを確認します。 この手順を繰り返して、他のグループにユーザーを追加します。 ステップ 2: プロジェクトレベルでのパーミッションの割り当て プロジェクトとユーザーグループを設定したら、パーミッションの割り当てを開始できます。プロジェク トごとにこれらの手順を繰り返します。プロジェクトのパーミッションの設定 ページ183も参照してく ださい。 1. サイトの[コンテンツ] ページで、[プロジェクト] をクリックします。 2. プロジェクトを選択し、[パーミッション] をクリックします。 3. [ユーザーまたはグループルールの追加] をクリックして[グループ] を選択し、リストからグルー プ名を選択します。 既存のルールを編集するには、パーミッションテンプレート名の横に移動し、鉛筆のアイコン をクリックしてルールを編集します。 4. そのグループまたはユーザーの権限の初期セットとして適用するパーミッションロールを選択 します。 5. ルールに含まれる機能をさらに変更するには、ルール内の権限をクリックし、[許可] または [拒否] に設定するか、[指定しない] のままにします。 操作が終了したら、[保存] をクリックします。 各ユーザーまたはプロジェクトパーミッションを必要とするユーザーごとにステップ3~5 を繰り 返します。 6. [コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックすると、プロジェクトに含まれるすべてのワー クブックおよびビューに、設定したパーミッションを割り当てることができます。これにより、プロ ジェクト内のワークブックとビューに割り当てられた以前のパーミッションが上書きされます。 [コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックしなかった場合は、プロジェクト内のワーク ブックとビューに、プロジェクトに設定したパーミッションが割り当てられることはありません。 ステップ 3: プロジェクトパーミッションの確認 1. 設定されたパーミッションを表示します。 パーミッションルール内のグループ名またはユーザー名をクリックして、設定されたパーミッショ ンを表示します。権限ボックスの上にマウスのポインタを置いて、その権限が許可されてい るか拒否されているかに関するツールヒントを確認します。 ワークブックをプロジェクトにパブリッシュすると、それに応じてパーミッションが反映されます。 - 195 - 管理者ガイド 『管理者ガイド』は、Tableau Server での管理タスクの処理に関する完全なリファレンスです。 インストールする前 に... Tableau Server をインストールするコンピューターが次の要件を満たしていることを確認してくださ い。 l l サポートされているオペレーティングシステム—Tableau Server は 32 ビットおよび64 ビット バージョンで使用できます。Tableau Server は、WindowsServer 2008 またはそれ以降、 Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows7、Windows8、または Windows 8.1 にインストールできます。 64 ビットのオペレーティングシステム上で64 ビット版のTableau Server を使用することが推 奨されています。仮想プラットフォームまたは物理プラットフォームにTableau Server をイン ストールできます。 推奨するメモリ、コア、およびディスク領域 - Tableau Server のシステム要件は、多くの要 因によって異なります。次は、サーバー上のユーザー数に基づく最小 推奨事項です。 配置タ イプ サーバー ユーザー数 CPU RAM 空きディスク領 域 評価/概 1-2 念実証 (64 ビッ ト Tableau Server) 4 コア 8 GB 1.5 GB 評価/概 1-2 念実証 (32 ビッ ト Tableau Server) 2 コア 4 GB 1.5 GB 小規模 <25 4 コア 8 GB 5 GB 中規模 <100 8 コア 32 GB 50 GB エンター プライズ >100 16 コア 32 GB 以 上 50 GB 以上 64 ビットのTableau Server を実行するための最小要件は 4 コアおよび8 GB RAM です。 l l 管理者アカウント— Tableau Server をインストールするアカウントは、ソフトウェアとサービ スをインストールできるパーミッションを持っている必要があります。 オプション: 実行アカウント— データソースを含むNT 認証を使用する場合や、SQL - 196 - Server の偽装を行う予定である場合、Tableau Server サービスを実行ユーザーアカウント で実行すると便利です。詳細については、実行ユーザーページ461 およびSQL Server の偽装 ページ470を参照してください。 l IIS とポート80 — Tableau Server のゲートウェイはポート80 でリッスンし、既定では Internet Information Services (IIS) によっても使用されます。IIS も実行しているマシン上 にTableau Server をインストールする場合、IIS との競合を避けるためにTableau のゲート ウェイのポート番号を変更する必要があります。詳細については、TCP/IP ポートページ 475および既定のポートの編集 ページ477を参照してください。 構成情報 Tableau Server をインストールして構成するときに、次の情報を求められる場合があります。 オプション 説明 あなたの情報 サーバーアカ サーバーには、そのサーバーが使用できるユーザーアカウ ユーザー名: ウント ントが必要です。既定では、ビルトインのWindows パスワード: Network Service アカウントです。特定のユーザーアカウ ントを使用する場合は、ドメイン名、ユーザー名、および ドメイン: パスワードが必要です。 Active Directory Tableau のビルトインのユーザー管理システムを使用する Active Directory ドメ 代わりに、Active Directory を使用して認証できます。こ イン: の場合、完全修飾ドメイン名が必要です。 Windows ファイアウォー ルでポートを 開く 選択すると、Tableau Server は Windows Firewall ソフ __ - はい トウェアのhttp 要求で使用されるポートを開いて、ネット __ - いいえ ワーク上のその他のマシンがサーバーにアクセスできるよう にします。 ポート 既定では、Tableau Server はいくつかのTCP/IP ポートをTableau Server で使用できるようにす る必要があります。すべてのインストールと分散インストールまたはフェールオーバー対応のインス トールで使用しなければならないポートを含む完全なリストについては、TCP/IP ポートページ 475のトピックを参照してください。競合が発生する場合は、既定のポートを変更できます。変更 方法は、既定のポートの編集 ページ477を参照してください。 ドライバー 追加のデータベースドライバーのインストールが必要になる場合があります。ドライバーは www.tableau.com/support/drivers からダウンロードできます。 インストールと構 成 Tableau Server のインストールと構成を行うために必要となる主なステップは、次のとおりです。 - 197 - サーバーのセットアップの実 行 Tableau Server インストールファイルをダウンロードしたら、次の手順に従ってサーバーをインス トールします。 1. インストールファイルをダブルクリックします。 2. 画面の手順に従ってセットアップを完了し、アプリケーションをインストールします。 3. インストールが完了したら、[次へ] をクリックしてプロダクトキーマネージャーのウィンドウを開 きます。 Latin-1 以外の文字セットをサポートする必要がある場合は、[コントロール パネル] > [地 域と言語のオプション] からWindows 言語パックをインストールします。この言語パックは、プ ライマリサーバーとワーカーマシンにインストールする必要があります。 Tableau をアクティブにする Tableau Server には、サーバーをアクティブにし、ユーザーに割り当て可能なライセンスレベルの 数を指定するプロダクトキーが少なくとも1 つ必要です。プロダクトキーには、Tableau カスタマー アカウントセンターからアクセスできます。サーバーのインストールおよび構成後、プロダクトキーマ ネージャーが自動的に開き、プロダクトキーを入力して製品を登録できます。オフラインのコン ピューターで製品をアクティブにする必要がある場合は、オフラインでの Tableau のアクティブ化 次 のページを参照してください。 - 198 - 1. [アクティブ化] を選択し、プロダクトキーに貼り付けます。 2. 順を追った説明については、Web サイトのダウンロードヘルプページを参照してください。 オフラインでの Tableau のアクティブ化 オフラインで作業している場合は、次の手順に従ってオフラインでアクティブ化できます。 1. プロダクトキーマネージャーが開いている場合は、[製品をアクティブにする] をクリックしま す。 サーバーのプロダクトキーを対応するテキストボックスに貼り付け、[アクティブ化] をクリックし ます。Tableau カスタマーポータルからプロダクトキーを取得することができます。 2. オフラインの場合はアクティブ化に失敗し、オフラインでのアクティブ化に使用できるファイル を保存するオプションが表示されます。[保存] をクリックします。 3. ファイルの場所を選択し、[保存] をクリックします。offline.tlq という名前でファイルが保存 されます。 4. Tableau に戻り、[終了] をクリックして[アクティブ化] ダイアログボックスを閉じます。 5. インターネットにアクセスできるコンピューターから、Web ブラウザーを開きTableau Web サイ トの[プロダクトアクティベーション]ページへアクセスします。手順に従いoffline.tlq ファイルを 送信します。 offline.tlq ファイルをオンラインで送信した後、ブラウザーがまだ[プロダクトアクティベーション] ページを表示している間に、activation.tlf という名前のファイルが作成され、Tableau によ りこのファイルをコンピューターに保存するよう要求されます。 - 199 - 6. activation.tlf ファイルを保存して、Tableau Server をインストールするコンピューターにこの ファイルを移動します。コンピューターにTableau Desktop がインストールされている場合 は、新しいファイルをダブルクリックしてアクティブ化を実行します。Tableau Desktop がインス トールされていない場合は、手順7へ進んでください。 7. Tableau Server をインストールしているコンピューターで、管理者としてコマンドプロンプトを 開き、次のコマンドを実行します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 8. 次に、「tabadmin activate --tlf <path>\activation.tlf」と入力しま す。ここで、<path> は [プロダクトアクティベーション] ページから保存した応答ファイルの場 所です。例は次のとおりです。 tabadmin activate --tlf \Desktop\activation.tlf [コマンドプロンプト] ウィンドウを開いたままにします。 9. ライセンスを初期化すると、再度プロダクトをアクティブにするようプロンプトが表示されま す。Tableau Server で、[スタート] > [すべてのプログラム] >[Tableau Server]9.0 をクリック します。 10. [プロダクトキーの管理] を右クリックし、[管理者として実行] を選択します。 Tableau Server コンピューターに管理者としてログインしている場合でも、登録時にエラー が発生しないようこれを行う必要があります。 11. [プロダクトをアクティブにする] をクリックします。 12. 再度プロダクトキーを入力します (手順 1 で入力したプロダクトキーと同じキー)。 13. .tlq ファイルを保存します。 14. インターネットへアクセスできるコンピューターから、Web ブラウザーを開きTableau Web サイ トの[プロダクトアクティベーション] ページへ再度アクセスします。手順を完了します。 Tableau によりactivation.tlf という名前のファイルが再度作成され、保存するよう要求さ れます。 15. ファイルを保存して、Tableau Server をインストールするコンピューターにこのファイルを移動 します。 16. Tableau Server のコマンドプロンプトウィンドウに戻り、「tabadmin activate --tlf <path>\activation.tlf」と入力します。ここで、<path> は [プロダクトアクティベー ション] ページから保存した2 つ目の応答ファイルの場所です。例は次のとおりです。 tabadmin activate --tlf \Desktop\activation.tlf これで、Tableau Server はアクティブになりました。ご不明な点がございましたらTableau カ スタマーサービスまでご連絡ください。 Tableau Server の設 定 Tableau Server 構成ユーティリティがTableau Server のインストール時に開きます。サーバーが起 動する前に、インストールの一部としてこの時点で構成オプションを設定できます。サーバーは、イ ンストールプロセスの終了時に開始されます。 - 200 - Tableau Server インストール後に、Windowsの[スタート] メニューで[すべてのプログラム] > [Tableau Server] 9.0> [Tableau Server の設定] を選択するとユーティリティを実行できます。 構成を変更する前に、サーバーを停止する必要があります。手順については、サーバーの再構 成 ページ217を参照してください。 [構成] ダイアログボックスで指定する設定について留意すべき点が2 つあります。 l l 設定はシステム全体に適用: 入力する設定は、サーバー全体に適用されます。サーバー が複数のサイトを実行している場合、これらの設定は各サイトに影響します。 ユーザー認証は "永久的"です。[ユーザー認証] 設定 ([一般] タブ) は、Tableau Server を初めてインストールする際のみ設定できます。インストール後は、サーバーを停止し、設 定ユーティリティを再実行することで他のすべての設定を変更できます。 [構成] タブの詳細については、次のトピックを参照してください。 全般 次の手順を使用して、[全般] タブのオプションを構成します。 1. 既定では、Tableau Server はネットワークサービスアカウントで実行されます。NT 認証に データソースを提供するアカウントを使用するには、ユーザー名とパスワードを指定します。 ユーザー名にはドメイン名を含める必要があります。特定のユーザーアカウントの使用の詳 細については、実行ユーザーページ461 を参照してください。 2. サーバーでのユーザー認証にActive Directory を使用するかどうかを選択します。 Tableau Server のビルトインのユーザー管理システムを使用してユーザーの作成とパスワー ドの割り当てを行うには、[ローカル認証を使用する] を選択します。後でActive Directory とローカル認証を切り替えることはできません。 3. Active Directory を使用する場合: l 必要に応じて自動ログオンを有効にすることができます。自動サインインを有効にす ると、Microsoft SSPI が使用され Windows ユーザー名とパスワードに基づき自動的 にユーザーへサインインします。これにより、シングルサインオン(SSO) のような操作 がもたらされます。Tableau Server を、SAML、信頼できる認証、またはプロキシ - 201 - サーバーを使用するよう設定する予定がある場合は、[自動ログオンを有効にする] を選択しないでください。 l 完全修飾ドメイン名 (FQDN) とニックネームを必ず入力してください。 FQDN を調べるには: [スタート] > [ファイル名を指定して実行] を選択し、[ファイル 名を指定して実行] テキストボックスに「sysdm.cpl」と入力します。[システムのプ ロパティ] ダイアログボックスで[コンピュータ名] タブを選択します。ダイアログボックス の中央付近にFQDN が表示されます。初めてユーザーがサインインする時は、完 全修飾ドメイン名を使用する必要があります (myco.lan\jsmith など)。次回の サインインからは、ニックネーム(myco\jsmith) を使用することができます。 4. Tableau Server へのWeb アクセス(HTTP 経由) の既定のポートは 80 です。ポート80 で 別のサーバーが実行されていたり、その他のネットワーク関連のニーズがある場合は、ポート 番号を変更する必要があります。たとえば、Tableau Server ホストの前にハードウェアファ イアウォールやプロキシがある場合、ポート80 でバックエンドシステムを実行するのは望まし くありません。 5. Windows ファイアウォールでポートを開くかどうかを選択します。このポートを開かない場合 は、他のコンピューター上のユーザーがサーバーにアクセスできない場合があります。 6. サンプルデータおよびユーザーを含めるかどうかを選択します。サンプルデータは、特に製品 の試用版をインストールしている場合、Tableau Server に慣れるために役立ちます。初め に、サンプルユーザーは 1 つのInteractor ライセンスを使用します。ユーザーライセンスを再 利用するために、Tableau Software ユーザーをUnlicensed のサイトロールに変更できま す。詳細については、サイトロールの変更 ページ335を参照してください。[サンプル データ とユーザーを含める]を選択すると、シングルユーザーがインストールされます。ユーザー名と パスワードは次のとおりです。 ユーザー名 パスワード Tableau Software test 7. 必要に応じて次のページに進み、キャッシュと初期 SQL のオプションを設定します。これら のオプションを設定しない場合は、[OK] をクリックします。 データ接続 [データ接続] タブのオプションを使用して、キャッシュを設定し、データソースからの初期 SQL ス テートメントの処理方法を指定します。 - 202 - キャッシュ Tableau Server にパブリッシュされたビューはインタラクティブであり、データベースとライブ接続され ている場合があります。Web ブラウザーでユーザーとしてビューを操作すると、クエリされたデータが キャッシュに格納されます。それ以降のアクセスでは、キャッシュを使用できる場合、そのキャッシュ のデータが使用されます。[データ接続] タブでは、すべてのデータ接続に適用されるキャッシュの内 容を設定します。 キャッシュを設定するには、次のいずれかのオプションを選択します。: l l l [更新頻度を次よりも減らす] — データがキャッシュにいつ追加されたかに関係なく、データ が使用可能なときは必ずキャッシュされ、再使用されます。このオプションでは、データベー スに送信されるクエリの数を最小限にします。データが頻繁に変更されない場合は、このオ プションを選択します。[更新頻度を次よりも減らす] にすることで、パフォーマンスが改善す ることがよくあります。 [バランス] — 指定した時間 (分単位) が経過すると、データはキャッシュから削除されま す。指定した時間範囲内にデータがキャッシュに追加された場合は、キャッシュされたデー タが使用されます。追加されない場合は、新しいデータがデータベースからクエリされます。 [更新頻度を次よりも増やす] — ページをロードするたびに、データベースがクエリされます。 データはキャッシュされ、ユーザーがページをリロードするまで再使用されます。このオプション を使用すると、ユーザーには最新のデータが表示されますが、パフォーマンスは低下しま - 203 - す。 キャッシュがどのように設定されていても、ユーザーがツールバーの[データの更新] ボ タンをクリックすると、サーバーからクエリが送信され、新しいデータが取得されます。 初期 SQL Teradata データソースに接続するビューに対して、ワークブック作成者はワークブックをブラウザー にロードするときに1 回実行されるSQL コマンドを指定できます。これを初期 SQL ステートメント と呼びます。パフォーマンスやセキュリティ上の理由から、管理者はこの機能を無効にすることが必 要な場合があります。これを行うには、[データ接続] タブを使用します。 初期 SQL 機能を無効にするには、[すべてのデータソースの初期 SQL ステートメントを無視す る] チェックボックスをオンにします。初期 SQL ステートメントが指定されたワークブックは開きます が、初期 SQL コマンドは送信されません。 アラートとサブスクリプション Tableau Server は、システム障害が発生した場合にシステム管理者に電子メールでアラートを 送信できます。また、システムユーザーにサブスクリプション(選択したビューのスナップショット) を電 子メールで送信することもできます。アラートとサブスクリプションの電子メールを送信するように、 - 204 - SMTP サーバーのTableau Server の使用方法を[アラートとサブスクリプション] タブで設定しま す。 注: 暗号化されたSMTP 接続は、アラートやサブスクリプションではサポートされません。 電子メール アラートの構成 アラートを設定すると、Tableau Server はデータエンジン、リポジトリ、またはゲートウェイサーバー のプロセスが停止または再起動するたびに、またはプライマリTableau Server が停止または再起 動するたびに[電子メールの送信先] に設定された受信者に電子メールを送信します。単一 サーバーへのインストール(同じマシン上にすべてのプロセス) を実行している場合、正常性に関 するアラートは、Tableau Server の稼働中にのみ送信されます。DOWN (ダウン) アラートは送信 されません。フェールオーバーのために構成された分散インストールを実行している場合 (フェール オーバーおよび複数のゲートウェイの構成 ページ264を参照)、DOWN (ダウン) アラートはアクティ ブなリポジトリまたはデータ·エンジンのインスタンスに障害が発生していることを意味し、後続の UP (アップ) アラートはプロセスのスタンバイインスタンスが引き継がれ、アクティブになっていることを 意味します。 電子メール アラートを構成するには 1. [サーバーの正常性に関する問題が発生したときに電子メール アラートを送信] を選択し ます。 2. [SMTP サーバー] で次の手順を実行します。 a. SMTP サーバーの名前を入力します。 b. (任意) 必要な場合にのみ、SMTP サーバーアカウントの[ユーザー名] と[パスワー ド] を入力します (必要な場合と必要ない場合があります)。 c. 既定では、SMTP ポート値は 25 です。この値は、ポート25 を使用しないことがわ かっている場合にのみ変更します。 d. [電子メールの送信元] で、システム障害が発生した場合にアラートを送信する電 子メールアドレスを入力します。電子メールアドレスは有効な構文 (ITalerts@bigco.com や noreply@mycompany など) でなければなりませんが、 Tableau Server 上の実際の電子メールアカウントである必要はありません。 e. メールサーバーへの接続が暗号化されないよう、[TLS を有効にする] ボックスをオフ のままにします。 - 205 - 3. [電子メールの送信先] で、アラートを受け取る電子メールアドレスを少なくとも1 つ入力し ます。複数のアドレスを入力するには、各アドレスをコンマで区切ります。 4. [OK] をクリックします。 サーバーを起動すると電子メールアラートが起動し、アラートが正しく設定されたことが確認されま す。 電子メール サブスクリプション用の SMTP の構成 電子メール サブスクリプションを構成するには 1. [電子メール サブスクリプションを有効にする] を選択します。 2. [SMTP サーバー] で、SMTP サーバーの名前を入力します。必要な場合にのみ、SMTP サーバーアカウントの[ユーザー名] と[パスワード] を入力します (必要な場合と必要ない 場合があります)。既定のSMTP ポート値は 25 です。[電子メールの送信元] で、Tableau Server ユーザーにサブスクリプションを送信する電子メールアドレスを入力します。 a. SMTP サーバーの名前を入力します。 b. (任意) 必要な場合にのみ、SMTP サーバーアカウントの[ユーザー名] と[パスワー ド] を入力します (必要な場合と必要ない場合があります)。 - 206 - c. 既定では、SMTP ポート値は 25 です。この値は、ポート25 を使用しないことがわ かっている場合にのみ変更します。 d. [電子メールの送信元] で、システム障害が発生した場合にアラートを送信する電 子メールアドレスを入力します。電子メールアドレスは有効な構文 (ITalerts@bigco.com や noreply@mycompany など) であることが必要ですが、 Tableau Server では実際の電子メールアカウントであることは求められません(ただ し、一部のSMTP サーバーでは、実際の電子メールアカウントであることを求められ る場合があります)。サイトごとに、サブスクリプション向けにシステム全体の[電子メー ルの送信元] アドレスをオーバーライドすることができます。. 詳細については、サイト の追加または編集 ページ279を参照してください。 e. メールサーバーへの接続が暗号化されないよう、[TLS を有効にする] ボックスをオフ のままにします。 f. [電子メールの送信先] で、アラートを受け取る電子メールアドレスを少なくとも1 つ 入力します。複数のアドレスを入力するには、各アドレスをコンマで区切ります。 3. Tableau Server URL で、http://または https:// を入力し、次にTableau Server の名前を入力します。この名前は、サブスクリプション電子メールのフッターに使用されま す。 4. [OK] をクリックします。 外部 SSL すべての外部 HTTP トラフィックに対してSSL 暗号化通信を使用するようにTableau Server を 構成できます。SSL を設定すると、Tableau Serverへのアクセスのセキュリティを確保し、Web ブ - 207 - ラウザーとサーバー間や Tableau Desktop とサーバー間でやり取りされる機密情報を確実に保護 できます。まず、認証機関から証明書を入手し、この証明書ファイルをTableau Server にイン ポートする必要があります。Tableau Server クラスタを実行し、SSL を使用する場合、下記のク ラスタの SSL を設定 次のページを参照することが推奨されます。 1. Apache SSL 証明書を認証機関 (Verisign、Thawte、Comodo、GoDaddy など) から入 手します。自社が発行する社内証明書も使用できます。SSL を同じドメイン内の多数の ホスト名で使用できる、ワイルドカード証明書もサポートされています。 ブラウザーによっては、特定のプロバイダーからの証明書を受け入れるように追加構成する 必要があります。認証機関から提供されているドキュメントを参照してください。 2. SSL という名前のフォルダー(Tableau Server 9.0 フォルダーと同じ階層にあります) に証明 書ファイルを保存します。例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SSL この場所に保存することによって、Tableau Serverを実行するアカウントに、ファイルに対す る必要なパーミッションが与えられます。 注: 場合によっては、このフォルダを作成する必要があります。 3. [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] を 選択して、Tableau Server構成ユーティリティを開きます。 4. [Tableau Server の構成] ダイアログボックスで[SSL] タブを選択します。 5. [サーバー通信に SSL を使用] を選択し、次の各証明書ファイルの保存場所を指定しま す。 SSL 証明書ファイル- 拡張子 .crt が付いた有効な PEM 暗号化 x509 証明書を指定し ます。 SSL 証明書キー ファイル- ファイル拡張子 .key が付いた、埋め込まれたパスフレーズがあ るパスワード保護されていない有効な RSA キーまたは DSA キーを指定します。 SSL 証明書チェーンファイル (オプション) - 証明書プロバイダーによっては、Apache 用に2 つの証明書を発行する場合があります。2 つ目の証明書はチェーンファイルです。これは、 サーバー証明書の証明書チェーンを構成するすべての証明書を連結したものです。ファイ ルのすべての証明書は、PEM 暗号化 x509 証明書を指定し、ファイルには .crt 拡張子 (.pem ではない) が付いている必要があります。 - 208 - 6. [OK] をクリックします。変更は次回、サーバーを再起動したときに有効になります。 SSL 用にサーバーを構成すると、非 SSL ポート(既定のポートは 80) に対する要求は受 け入れられ、SSL ポート443 に自動的にリダイレクトされます。SSL エラーは、インストール ディレクトリの次の場所に記録されます。検証や暗号化に関する問題をトラブルシューティ ングするには、このログを使用してください。 C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\httpd\error.log Tableau Server では、ポート443 のみがセキュアポートとしてサポートされています。 別のアプリケーションがポート443 を使用しているコンピュータ上でTableau Server を 実行することはできません。 クラスタの SSL を設定 Tableau Server クラスタを設定してSSL を使用することができます。プライマリTableau Server が、ゲートウェイプロセスを実行する唯一のノードである場合 (既定で実行)、その 場所でしかSSL の設定は必要ありません。手順については、上記を参照してください。 SSL と複数のゲートウェイ 可用性の高いTableau Server クラスタには、ロードバランサーが転送した複数のゲート ウェイを含めることができます (詳細について)。このタイプのクラスタでSSL を設定する場 合、2 通りの方法があります。 l l ロードバランサーで SSL を設定する。クライアントWeb ブラウザーからロードバラン サーへのトラフィックが暗号化されます。ロードバランサーからTableau Server ゲート ウェイプロセスへのトラフィックは暗号化されません。Tableau Server でSSL の設定 は必要ありませんが、すべてロードバランサーで処理されます。 Tableau Server で SSL を設定する。クライアントWeb ブラウザーからロードバラン サーへのトラフィック、およびロードバランサーからTableau Server ゲートウェイプロセ スへのトラフィックが暗号化されます。詳細については、下記の手順を参照してくださ い。 - 209 - Server クラスタで SSL を設定 Tableau Server クラスタを設定してSSL を使用する場合、ゲートウェイプロセスを実行し ているすべてのコンピュータにSSL 信頼書とキーファイルを配置します。SSL を使用するよ うにTableau Server クラスタを設定するには 1. ロードバランサーでSSL パススルーを設定する。ご不明な点がございましたら、ロー ドバランサーのドキュメンテーションを参照してください。 2. 使用するSSL 信頼書が、ロードバランサーのホスト名に対して発行されていること を確認します。 3. 上記の手順に従って、プライマリTableau Server を設定します。 4. プライマリに対して使用したのと同じSSL 信頼書およびキーファイルを、ゲートウェイ プロセスを実行しているそれぞれのTableau ワーカーに配置します。プライマリで使 用したワーカーの同じフォルダーの場所を使用します。ワーカーで追加構成を行う 必要はありません。 たとえば、プライマリTableau Server と3 つのワーカーを含むクラスタを使用するとし ます。ゲートウェイプロセスがプライマリ、ワーカー2、ワーカー3 上で実行していま す。この状況で、プライマリTableau Server でSSL を設定し、同じSSL 信頼書お よびキーファイルをワーカー2 とワーカー3 に複製します。これらのファイルは、プライマ リでは C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SSL フォルダに配置されているた め、ワーカー2 とワーカー3 でも同じ場所に配置します。 内部 SSL Postgres リポジトリと他のサーバーコンポーネントとの間のすべてのトラフィックに対してSSL 暗号 化通信を使用するようにTableau Server を構成できます。デフォルトでは、SSL はサーバーコン ポーネントとリポジトリとの間の通信について無効になっています。 1. [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の構成] を 選択して、Tableau Server 構成ユーティリティを開きます。 2. [Tableau Server の構成] ダイアログボックスで[SSL] タブを選択します。 3. 次のいずれかのオプションを選択します。 l すべての接続で必要 このオプションを選択すると、Tableau Server はリポジトリデータベースと他のサー バーコンポーネントと間の通信でSSL を使用します。加えて、Tableau Serverへの 直接接続 ("tableau" または "読み取り専用"ユーザーを使用する接続) は SSL を使 用する必要があります。 l 直接ユーザー接続でのオプション このオプションでは、Tableau Serverがリポジトリと他のサーバーコンポーネントとの間 でSSL を使用するよう構成し、"tableau" または "読み取り専用"ユーザーによる直 接接続でSSL をサポートします (要求ではない)。 l すべての接続でオフ(デフォルト) - 210 - このオプションでは、内部の通信と直接接続でSSL を無効にします。 4. [OK] をクリックします。 直接接続用にパブリック証明書をダウンロードするための詳細については、「SSL による直接接 続 下」を参照してください。 SSL による直接接続 SSL を内部で使用するようTableau Server が構成されている場合、Tableau Serverリポジトリ データベースに直接接続するクライアントマシンでは、SSL 接続は任意か必須のいずれかになり ます。直接接続でSSL を使用するには、接続元となるコンピュータにSSL 証明書ファイルをコ ピーします。直接接続には、tableau"ユーザーまたは読み取り専用"ユーザーを使用するものが含 まれます。 1. SSL 証明書ファイルは、プライマリTableau Server ノードにあるworkgroup.yml ファイルを 探すことによって特定できます。 workgroup.yml ファイルは、\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config フォルダのプライマリTableau Server ノードにありま す。 SSL 証明書とキーファイルの場所はファイルにリストされています。例は次のとおりです。 pgsql.ssl.cert.file: C:/ProgramData/Tableau/Tableau Server/data/tabsvc/config/pgsql/server.crt pgsql.ssl.key.file: C:/ProgramData/Tableau/Tableau Server/data/tabsvc/config/pgsql/server.key 2. 直接接続を行うコンピュータに証明書ファイルをコピーして、オペレーティングシステムの制 作会社のドキュメントを参照しながらコンピュータの証明書にインポートします。 注: キーファイルをコピーしないでください。このファイルはサーバー上でのみ使用され る必要があります。 SAML Tableau Server を設定すると、外部 ID プロバイダー(IdP) を使用し、SAML に対してTableau Server ユーザーの認証を行うことができます。すべてのユーザー認証は、Tableau Server で Active Directory またはローカル認証を使用しているかに関係なく、Tableau の外部で行われ、 Tableau Server 上のユーザーアカウントが管理されます。これにより、組織のすべてのアプリケー ションでシングルサインオンが実現します。 Tableau Server にSAML を設定する前に、SAML 要件 ページ394を満たしていることを確認し てください。 SAML の設定 SAML を使用するようにTableau Server を設定するには - 211 - 1. Tableau Server9.0 フォルダーと同じ階層にあるSAML という名前のフォルダーに証明書 ファイルを保存します。例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML この場所に保存することによって、Tableau Server を実行するアカウントに、ファイルに対す る必要なパーミッションが与えられます。 2. SAML 構成は、Tableau Server の設定中に表示されるSAML タブで行います。Tableau Server 設定後にSAML を設定する場合は、Tableau Server 構成ユーティリティ(スタート > 全てのプログラム > Tableau Server 9.0> Tableau Server の設定) を開き、[SAML] タブをクリックしてSAML タブへアクセスします。 3. SAML タブで、[シングル サインオンに SAML を使用する] を選択し、次のそれぞれのため の場所を入力します。 Tableau Server リターンURL - Tableau Server のユーザーがアクセスされる http://tableau_server などのURL です。http://localhost の使用はお勧めしません。また、 末尾にスラッシュがあるURL (http://tableau_server/ など) はサポートされていません。 SAML エンティティID - エンティティID は、IdP へのTableau Server のインストールを一意 的に識別します。必要であればここでTableau Server のURL を再度入力することができ ますが、必ずしもTableau Server のURL である必要はありません。 SAML 証明書ファイル- ファイル拡張子 .crt が付いたPEM 暗号化 x509 証明書です。こ のファイルは IdP ではなくTableau Server によって使用されます。 SAML 証明書キー ファイル- パスワード保護されていないRSA または DSA の秘密キー ファイルで、ファイル拡張子 .key を持ちます。このファイルは IdP ではなくTableau Server に よって使用されます。 4. 今は [SAML IdP メタデータファイル] テキストボックスには何も入力せず、[メタデータファイ ルのエクスポート] をクリックします。 5. ダイアログが開き、Tableau Server のSAML 設定をXML ファイルとして保存することができ ます。この時点では、IdP のメタデータは含まれていません。 - 212 - XML ファイルに名前を付けて保存します。 6. IdP のWeb サイトまたはアプリケーション上 l l Tableau Server をサービスプロバイダーとして追加します。この方法に関しては、 IdP のドキュメントを参照する必要があります。この一環として、手順 5 で保存した ファイルをインポートします。 IdP が検証のためにユーザー名を属性要素として使用することを確認します。 7. まだIdP 内のまま、IdP のメタデータXML ファイルをエクスポートします。 8. IdP のメタデータXML ファイルを、Tableau Server コンピュータの次のフォルダーへコピーしま す。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML 9. [Tableau Server の構成] ダイアログボックスのSAML タブで、[SAML IdP メタデータファイ ル] テキストボックスにファイルへの場所を入力します。 10. [OK] をクリックします。これで、Tableau Server にSAML 認証が設定されました。 SAML 向け Server クラスタの設定 SAML を使用するようにTableau Server クラスタを設定する場合、同じSAML 証明書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータファイルを、Tableau アプリケーションサーバープロセス (wgserver とも呼ばれる) を実行中のすべてのコンピューターに配置します。SAML を使用するよ うにTableau Server クラスタを設定するには、以下を行います。 1. 上記の手順に従って、プライマリTableau Server を設定します。 2. プライマリに対して使用した同じSAML 証明書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータ ファイルを、アプリケーションサーバープロセスを実行している各 Tableau ワーカーに配置し - 213 - ます。プライマリで使用したワーカーの同じフォルダーの場所を使用します。ワーカーで追加 構成を行う必要はありません。 たとえば、プライマリTableau Server と3 つのワーカーを含むクラスタを使用するとします。ア プリケーションサーバープロセスはプライマリ、Worker 2、Worker 3 で実行しています。この 状況では、SAML 向けにプライマリTableau Server を設定します。次に同じSAML 証明 書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータファイルをWorker 2 とWorker 3 にコピーしま す。これらのファイルは、プライマリのC:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML フォルダーにあるため、Worker 2 とWorker 3 の同じ場所にあります。 構成のテスト 新しくWeb ブラウザーインスタンスを開き、URL ウィンドウへTableau Server 名を入力して、 SAML 構成をテストします。 サインインプロンプトがTableau Server からではなくIdP から表示されることに注意しなければな りません。 Kerberos の設定 Kerberos を使用するようにTableau Server を構成することができます。これにより、組織のすべ てのアプリケーションでシングルサインオンが実現します。Tableau Server にKerberos を設定する 前に、Kerberos の要件 ページ404を満たしていることを確認してください。 - 214 - 1. Tableau Server 構成ユーティリティを開き([スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の構成])、[Kerberos] タブをクリックします。 2. [Kerberos でシングル サインオンを有効にする] を選択します。 3. [Kerberos 構成スクリプトのエクスポート] をクリックします。生成されたスクリプトは、 Tableau Server でKerberos を使用するようにActive Directory ドメインを構成します。詳 細については、Kerberos 構成スクリプトページ407を参照してください。 注: スクリプトのsetspn 行にあるホスト名を確認します。外部ロードバランサーまた はリバースプロキシーを使用する場合、ホスト名はロードバランサーまたはプロキ シーのためにTableau Server を構成する時に使用する名前と一致する必要があり ます。プロキシーまたは外部ロードバランサー用にTableau Server を構成していな い場合は、構成を行った後で正しいホスト名であることを確認するためにKerberos 構成スクリプトを再度エクスポートします。ロードバランサーの追加 ページ270および プロキシ サーバーを使用するための Tableau の構成 ページ442を参照してくださ い。 4. Active Directory ドメインアドミニストレーターが構成スクリプトを実行し、サービスプリンシパ ル名 (SPN) と.keytab ファイルを作成します。ドメイン管理者は、次のことを行う必要があ ります。 l l スクリプトに正しい値が含まれていることを確認します。 ドメイン内にある任意のコンピューターのコマンドプロンプトで、スクリプト名を入力し てスクリプトを実行します (Windows Explorer でスクリプトをダブルクリックしないでくだ さい)。 スクリプトは、スクリプトが実行された場所の\keytabs フォルダーに kerberos.keytab ファイルを作成します。 5. スクリプトが作成した.keytab ファイルのコピーをTableau Server コンピューターに保存しま す。手順 3 で、.keytab ファイルへのパスを入力するか、ファイルを検索するために[参照] ボ タンをクリックします。構成ユーティリティの[OK] をクリックすると、keytab ファイルは Tableau Server インストレーションのすべてのゲートウェイノードにコピーされます。 注: .keytab ファイルの名前を変更しないでください。スクリプトに kerberos.keytab という名前のファイルが作成され、この名前を使用してファイ ルを保存する必要があります。 - 215 - 6. (オプション) [構成のテスト] をクリックして、Tableau Server でKerberos を使用するための 環境が適切に構成されているかを確認します。 Kerberos 委任のためのデータソースを構成していない場合は、[委任のために構成されて いるサービスの数] に0 が表示されます。 7. [OK] をクリックしてKerberos 構成を保存します。 8. Tableau Server を起動します。 SSO 構成の確認 Tableau Server を再起動したら、URL ウィンドウでTableau Server 名を入力することで、異なる コンピューターのWeb ブラウザーからKerberos 構成をテストします。 Tableau Server を自動的に認証する必要があります。 管 理 者 アカウントの追 加 Tableau Server のアクティブ化の最終ステップは、管理者アカウントの追加です。管理者には、 ユーザー、グループ、プロジェクトの管理機能など、サーバーに対するすべてのアクセス権が与えら れます。管理者アカウントの追加方法は、Active Directory を使用しているか、ローカル認証を 使用しているかによって異なります。 Active Directory Active Directory を使用している場合は、管理者となる既存のActive Directory ユーザーのユー ザー名とパスワードを入力します。[ユーザーの追加] をクリックします。 - 216 - 注: 管理者アカウントがサーバーと同じドメインに属している場合は、ドメインなしでユーザー名のみを 入力します。それ以外の場合は、完全修飾ドメイン名を含めてください。たとえば、 「test.lan\username」と指定してください。 ローカル認証 ローカル認証を使用している場合は、希望のユーザー名、表示名、パスワード(2 回) を入力して 管理者アカウントを作成します。[ユーザーの追加] をクリックします。 サーバーの再 構 成 Tableau Server はセットアップの一部として構成されますが、セットアップ後にTableau Server の 構成ユーティリティを実行して構成を変更できます。詳細については、次の手順を参照してくださ - 217 - い。tabadmin ページ522 コマンドラインツールを使用して構成を変更することもできます。変更 方法にかかわらず、新しい設定内容は config ディレクトリにある構成ファイルtabsvc.yml に書き 込まれます。 注:Active Directory とローカル認証を切り替えることはできません。これらのオプションは、 Tableau Server の初期設定中にのみ構成できます。 [Tableau Server の構成] ダイアログボックスの設定を変更するには、次の手順を行います。 1. Windows の[スタート] メニューで[すべてのプログラム] > [Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の停止] を選択して、サーバーを停止します。 2. 次に、Windowsの[スタート] メニューで[Tableau Server の構成] を選択します。 3. サーバーの実行ユーザーアカウントにActive Directory アカウントを使用している場合は、 [全般] タブにパスワードを入力します。 4. 構成を変更します。 5. [OK] をクリックします。 6. Windows の[スタート] メニューで[すべてのプログラム] > [Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の起動] を選択して、サーバーを起動します。 再構成プロセス プロセスを1 つのサーバーインストール用に設定する方法を変更するには、次の手順を行いま す。プロセスをワーカー用に設定する方法を変更する場合は、ワーカー サーバーのインストールと 構成 ページ247 を参照してください。 1. この構成を変更するには、Tableau Server を停止する必要があります。[スタート] メニュー から、[すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の停止] をクリック します。 2. [すべてのプログラム] > [Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] に移動して、 [スタート] メニューから[Tableau Server の構成] ダイアログボックスを開きます。 3. 必要に応じて[全般] タブに[パスワード] を入力し、[サーバー] タブをクリックします。 - 218 - 4. This Computer をハイライトし、[編集] をクリックします。 5. [Tableau Server を編集] ダイアログボックスで、プロセスの数を変更します。 VizQL サーバー、アプリケーションサーバー、データサーバー、またはバックグラウンドプロセ スの最大 8 つのインスタンスを実行できますが、この制限値は必要に応じて変更できま す。詳細については、サーバー プロセスの既定値と制限 ページ241を参照してください。ま た、Tableau Server が機能するには、データエンジン(および関連するファイルストア) とリポ ジトリのアクティブなインスタンスが常に1 つ必要です。これらを別のマシンに移動する方法 については、データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 ページ240を参照してく ださい。これらのスタンバイインスタンスを設定する方法については、高可用性 ページ253 を参照してください。 変更したら、[OK] をクリックします。 6. 優先するアクティブなリポジトリとして特定のコンピューターを指定する場合、[ホストの選択] リストからそのコンピューターを選択します。 優先するアクティブなリポジトリを指定する場合、Tableau Server の起動時にそのコン ピューターのリポジトリプロセスがアクティブなリポジトリとして設定されます。フェールオーバー イベントが発生しない限り、アクティブリポジトリはアクティブな状態を維持します。Tableau Server のインストールをフェールオーバーすると、パッシブなリポジトリはアクティブになり、 フェールバックコマンドを発行するまでアクティブな状態を維持します。 7. もう一度 [OK] をクリックして、[構成] ダイアログボックスを終了します。 - 219 - 8. Tableau Server をもう一度起動します。[スタート] メニューから、[すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の起動] をクリックします。 Tableau Server プロセス さまざまな結果を得るために変更できる既定の設定を持つTableau Server プロセスは 9 つありま す。サーバーのパフォーマンスの向上 ページ415 および高可用性 ページ253 の各トピックでは、 採用できるいくつかの方法を説明します。各プロセスの詳細なステータスはサーバーの[メンテナン ス] ページに表示され、バックグラウンドプロセスなどプロセスに関連したより詳細な情報は 管理 ビューページ369 のトピックに表示されます。 注: 以下の3 つのプロセスは構成できません。クラスタコントローラと調整サービスは、基本 インストールの一部としてすべてのノードにインストールされます。ファイルストアはデータエ ンジンでインストールされます。 構造的に、64 ビットバージョンのTableau Server はネイティブの64 ビットプロセスを使用し、32 ビットバージョンのTableau Server は 32 ビットプロセスを使用します。例外はデータエンジンで す。32 ビットバージョンのTableau Server が64 ビットオペレーティングシステムにインストールされ ている場合、64 ビットバージョンのデータエンジンプロセスが使用されます。 これらのプロセスで生成されたログファイルについては、「サーバー ログファイルの場所 ページ503」 を参照してください。 プロセス api サーバー ファイル名 wgserver.exe - 220 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か REST いい API コー え ルの処 理 パ フォー マンス 特性 重要な ビジネス プロセス にREST API を使 用してい る場合を 除き、こ のサービ スは Tableau プロセス アプリケーションサーバー ファイル名 vizportal.exe - 221 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 Server の全体 的な健 全性に 影響を 与えずに ダウンで きます。 Web ア はい 抽出に プリケー よって ションを ワーク 処理 ブックを し、閲 パブリッ 覧と検 シュした 索をサ り、ビュー ポートす の静止 る イメージ を生成し たりする ような使 用頻度 の少ない 処理中 にのみ、 大きなリ ソースを 消費しま す。その ロード は、ブラ ウザー ベースの プロセス バックグラウンド ファイル名 backgrounder.exe - 222 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 操作と tabcmd によって 作成で きます。 抽出の いい 複数の 更新、 え プロセス 「今すぐ をクラス 実行」タ タのいず スク、 れかまた tabcmd はすべて から開 のマシン 始したタ で実行 スクなど し、キャ のサー パシティ バータス を拡大 クを実 できる単 行する 一スレッ ドプロセ ス。バッ クグラウ ンダーは 通常、 大量の プロセス メモリを 消費しま せんが、 用意さ れたワー プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 クロード の性質 に応じて CPU、 I/O、また はネット ワークリ ソースを 消費す る場合 がありま す。たと えば、大 量の抽 出の更 新を実 行する と、ネット ワーク帯 域幅を 使用し てデータ を取得 できま す。 CPU リ ソース は、デー タの取得 または複 雑な tabcmd - 223 - プロセス キャッシュサーバー ファイル名 redis-server.exe - 224 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 クエリの いい クエリ キャッ え キャッ シュ シュは サーバー クラスタ 全体で 分散お よび共 有されま す。この メモリ内 キャッ シュはさ まざまな シナリオ でユー ザー体 験を加 速しま す。 VizQL Server、 バックグ ラウン ダー、お よびデー タサー バーは ユーザー または プロセス クラスタコントローラ ファイル名 clustercontroller.exe - 225 - 目的 フェール オーバー 状況の 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ジョブの 代理で キャッ シュサー バーへ キャッ シュ要求 を行いま す。 キャッ シュはシ ングルス レッドの ため、よ り優れた パフォー マンスが 必要な 場合 は、 キャッ シュサー バーの追 加インス タンスを 実行す る必要 がありま す。 すべての ノードの 基本イン プロセス ファイル名 調整サービス zookeeper.exe データエンジン tdeserver64.exe tdeserver.exe - 226 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か 検出お よび調 整サービ スとの連 携 分散イ ンストー ルでは、 フェール オーバー 中に決 定を行 うクォー ラムがあ ることを 確認し ます データ抽 はい 出を保 存し、ク エリに応 答する パ フォー マンス 特性 ストール に含まれ ます。 すべての ノードの 基本イン ストール に含まれ ます。 データエ ンジンの ワーク ロード は、 VizQL Server プロセス からの要 求によっ プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 て生成さ れます。 このワー クロード は、抽 出をメモ リにロー ドし、ク エリを実 行するコ ンポーネ ントで す。メモ リ消費 量は、 主にロー ドされる データ抽 出のサイ ズに基づ きます。 32 ビット の Tableau Server がインス トールさ れている 場合で - 227 - プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 用されま す。デー タエンジ ンは、一 度に複 数の要 求を処 理するマ ルチス レッドで す。負 荷がかか りすぎて いる場 合は、 CPU、 I/O、およ びネット ワークリ ソースが 消費さ れ、負 荷時に パフォー マンスボ トルネッ クとなる 可能性 がありま す。負 荷が高 いと、要 - 228 - プロセス データサーバー ファイル名 dataserver.exe - 229 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か Tableau はい Server のデータ ソースへ の接続 を管理 する パ フォー マンス 特性 これはプ ロキシで あるた め、通常 は、ネッ トワーク のみにバ インドさ れます が、十分 な数の 同時 ユーザー セッション が作成さ れている 場合 は、 CPU で バインド される場 合があり ます。こ の負荷 は、ブラ ウザーお よび Tableau Desktop ベースの 操作と、 プロセス ファイル名 ファイルストア filestore.exe リポジトリ postgres.exe - 230 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 Tableau Server データ ソースの 抽出の 更新ジョ ブによっ て生成さ れます。 データエ データエ ンジン ンジンに ノード全 インス 体で抽 トールさ 出を自 れている 動的に (他のコ レプリ ンピュー ケートし ターには ます。 インス トールで きませ ん)。 Tableau N/A 通常 Server は、リ のデータ ソースを ベースは ほとんど ワーク 消費しま ブックと せん。 ユーザー ユーザー のメタ ごとにす データを べての 保存す ワーク る プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ブックを 表示し たり、権 限を変 更したり するよう な操作 を実行 中に、極 めて大き な配置 (何千の ユー ザー) で まれにボ トルネッ クになる ことがあ ります。 検索と参照 VizQL Server searchserver.exe vizqlserver.exe - 231 - ビューを はい ロードし てレンダ リング し、クエ リを計算 して実 行する ビューの ロード中 とWeb ブラウ ザーから のインタ ラクティブ な使用 時に大 量のリ ソースを プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 消費しま す。 CPU バ インド、 I/O バイ ンド、ま たはネッ トワーク バインド に指定 できま す。プロ セス負 荷は、ブ ラウザー ベースの 操作に よっての み作成 できま す。プロ セスメモ リが不足 する場 合があり ます。 サーバー プロセスの既定値と制限 vizportal、wgserver、データエンジン、データサーバー、およびVizQL Server のプロセスは、マル チスレッドかつマルチプロセスになるように設計されています。単一のプロセスインスタンスで16 を 超えるスレッドを実行できます。 - 232 - 既定では、Tableau Server は各サーバープロセスに最大 2 つのインスタンスをインストールしま す。8 コア未満または RAM が16 GB 未満のサーバーにインストールする場合、デフォルトでは、 各サーバープロセスに1 インスタンスがインストールされます。 すべてのTableau Server インストール(シングルサーバーまたは分散インストール) に対して、最 大 2 つのリポジトリのインスタンスを持つことができます。 64 ビットバージョンの Tableau Server を実行している場合 (バージョン8.1 で初めから利用可 能)、最も実行する必要があるのはプロセスの2 つのインスタンスです。 32 ビットバージョンの Tableau Server を実行しており、既定の設定が十分でない場合は、セッ トアップ中 (アップグレードのみ) またはセットアップ後に、[Tableau Server の構成] ダイアログボック スを使用して、最大 8 インスタンスまで変更することができます。プロセスの既定の上限は 8 イン スタンスです。マシンに十分な RAM およびCPU コアがある場合は、service.max_procs tabadmin 設定を使用して、この上限を変更することができます。Tableau では、プロセスインスタ ンスごとに、プロセスを実行するマシンに1 GB のRAM および1 論理 CPU コア以上を確保するこ とをお勧めします。 使用可能な最大プロセス数を変更するには、次の手順を行います。 1. セットアップ後にサーバーを停止します。 2. Tableau Server のbin ディレクトリで、次のコマンドを入力します。ここで、number は許可 するプロセスインスタンスの最大数です。 tabadmin set service.max_procs number 例は次のとおりです。 tabadmin set service.max_procs 10 3. サーバーを起動して変更を有効にします。 9.0 へのアップグレード Tableau Server ソフトウェアをバージョン9.0 にアップグレードするには、次のトピックを参照してくだ さい。9.08.3 より前のバージョンからアップグレードする場合は、Tableau ナレッジベースを参照して ください。 アップグレード前 のチェックリスト 以下は、Tableau Serverをバージョン9.0.x にアップグレードする前に確認すべき項目と、実行す る手順です。 注: 新しいバージョンのtabcmd は Tableau Server がリリースされるたびにリリースされます。 Tableau Server を実行していないコンピュータ上にコマンドラインユーティリティをインストー ルする場合、Tableau Serverをアップグレードする際にそれらのコンピューター上のtabcmd をアップグレードする必要である場合があります。詳細については、tabcmd のインストール ページ555を参照してください。 - 233 - クレデンシャル、セットアップ ファイル、およびカスタマイズ アップグレードの前に、以下があることを確認します。 l l l ユーザー アカウントのクレデンシャル: アップグレードする各コンピュータに対して、ローカル管 理パーミッションを持つユーザーアカウントのクレデンシャルが必要になります。 実行アカウントのクレデンシャル: Tableau Server の実行アカウントのユーザー名とパスワー ドを確認します。NT AUTHORITY\NetworkService (既定) を使用する場合、パスワード は必要ありません。 セットアップファイル: 実行するアップグレードの.exe に加えて、現在稼働中のサーバーバー ジョンのSetup.exe を探して再度ダウンロードする必要があります (Tableau 製品のダウン ロードを参照してください)。アップグレード中に予期しない問題が発生した場合、これによ り迅速に復元できます。 Tableau ではアップグレード中に構成設定が維持されますが、ベストプラクティスとして、実行した カスタマイズをメモして後で確認できるようにすることをお勧めします。これには、SSL の構成、 Tableau の既定のポートおよびタイムアウト値の変更に加え、カスタムロゴの使用が含まれます。 また、最新のTableau Server バージョンをWindows PATH 環境変数に追加した場合、新しい バージョンのTableau Server を示すよう更新した後にエントリを更新する必要があります。 ビットバージョン バージョン8.1 からは、Tableau Serverは 32 ビットアプリケーションと同様に64 ビットネイティブアプ リケーションとして提供されます。以前のバージョンのTableau Server は、32 ビットとしてのみ使用 することができました。 64 ビットのオペレーティングシステムで32 ビット版のTableau Server を使用していた場合は、64 ビット版のTableau Server へアップグレードすることをお勧めします。最小要件については、インス トールする前に... ページ196を参照してください。 Tableau ServerTableau の分散インストールをアップグレードしている場合、クラスタ全体は、すべ て32 ビットバージョン、またはすべて64 ビットバージョンなど、同じビットバージョンのTableau Server ソフトウェアを実行する必要があります。Tableau Serverを32 ビットバージョンから64 ビッ トバージョンにアップグレードする際は、64 ビットバージョンのワーカーソフトウェアをインストールす る前に、まず各ワーカー上の32 ビットバージョンをアンインストールする必要があります。詳細につ いては、Tableau Server の分散インストールの 32 ビットバージョンから64 ビットバージョンへの アップグレードページ239を参照してください。 製品のメンテナンス ステータスのチェック メンテナンスの有効期限が切れたサーバーからTableau Server をアップグレードしようとすると、 Tableau Serverがライセンスのないインスタンスになります。 サーバーのメンテナンスの有効期限が切れているかどうかを確認するには l [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] > [プロダクトキーの管理] を選択 し、[メンテナンスの有効期限] 列の下を確認します。 - 234 - メンテナンスの有効期限が切れている場合、キーを選択して[更新] をクリックします。メンテナンス の日付が更新されない場合は、Tableau カスタマーサポートにお問い合わせください。セットアップ の一環としてプロダクトキーが再度アクティブ化されます。詳細については、Tableau をアクティブ にするページ198を参照してください。サーバーにインターネットアクセスがない場合、オフラインで の Tableau のアクティブ化 ページ199を参照してください。 「クリーン」バックアップの作成 ベストプラクティスとして、定期的なバックアップに加えて、Tableau Server をアップグレードする前 にバックアップを常に作成する必要があります。バックアップを作成する前に、tabadmin cleanup コマンドを実行して、バックアップから必要のないファイルを削除します。手順について は、クリーンアップの実行およびTableau データのバックアップページ481 を参照してください。 分散インストールのみ: バックアップを作成する前にワーカーを削除するかどうか Tableau バックアップファイル(.tsbak) には構成情報とデータが含まれています。したがって、 Tableau Server の分散インストールのバックアップには、IP アドレスを含めたワーカーノードに関す る構成情報が含められます。この情報をバックアップに含めない場合 (たとえば、アップグレードの 一環としてワーカーノードを新しいハードウェアに移行するため)、次のいずれかの方法を実行で きます。 l l バックアップを作成する前に、Tableau Server構成からワーカーを削除する。 バックアップファイルを新しいインストール先に復元する際に--no-config オプションを使 用する。このオプションを使用する場合は、プライマリTableau Server ノードの情報を含め た構成情報は復元されません。 Tableau Server の分散インストールを実行する場合、WindowsXP、または Windows Server 2003 SP1 や SP2 を実行するワーカーがあれば、アップグレードの前に構成から削除しなければ なりません。これらのオペレーティングシステムは、バージョン9.0 でサポートされていないプラット フォームです。Windows Server 2008 またはそれ以降 がサポートされています。 Tableau Server の構成からワーカーを削除するには 1. プライマリTableau Server でサーバーを停止します。 2. プライマリサーバーで、[スタート] メニューから[Tableau Server <バージョン>] > [Tableau Server の構成] を選択して、構成ユーティリティを開きます。 - 235 - 3. [構成] ダイアログボックスで[サーバー] タブを選択します。 4. ワーカーが抽出やリポジトリをホストとしている場合は、これらのサービスを別のマシンに移動 します。手順については、データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 ページ240 を参照してください。 5. 次に、ワーカーをハイライトして[削除] をクリックします。 6. [OK] をクリックします。 7. サーバーを起動します。 クリーンアップの実行 tabadmin cleanup コマンドを実行すると、Tableau Serverシステムからバックアップファイルに必要 のないファイルが削除されます。クリーンアップは、Tableauデータベースに対して実行するために サーバーの実行中に1 回、さらにログファイルを削除するためにサーバーの停止状態で1 回実行 する必要があります。 tabadmin cleanup を実行するには 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。 2. Tableau Server のbin ディレクトリに移動します。例: cd “C:\Program Files (x86)\Tableau\Tableau Server\8.3\bin” 3. サーバーが実行されていることを確認します。 - 236 - tabadmin status 4. 次のように入力してクリーンアップを実行します。 tabadmin cleanup 5. サーバーを停止します。 tabadmin stop 6. 再度クリーンアップを実行します。 tabadmin cleanup バックアップを作成するために(次の手順)、サーバーを停止したままにします。 バックアップファイルの作成 tabadmin backup コマンドによって、リポジトリ、データ抽出、およびサーバー構成のデータを 含む.tsbak ファイルが作成されます。ファイルを作成した後は、別のコンピューターに保存します。 手順については、Tableau データのバックアップページ481を参照してください。Tableau Server バージョン8.0 またはそれ以前を使用してバックアップを作成している場合、バックアップ作成前に サーバーを停止させる必要があります。バージョン8.1 からは、初めにサーバーを停止させなくても バックアップを作成することができます。 分散インストールのみ: バックアップを作成する前にサーバー構成からワーカーノードを削除 した後、アップグレードの一環として新しいハードウェアに移行しない場合は、ワーカーを再 度構成に戻すことができます。9.0 へのアップグレード下 の手順に従います。あるいは、アッ プグレードの一環として新しいハードウェアに移行する場合は、ワーカーを構成から除外し たままにします。詳細については、新しいハードウェアへの移行 ページ242を参照してくださ い。 9.0 へのアップグレード アップグレード前のチェックリストページ233 を完了した後は、次の手順に従って既存インストール されたTableau Server をバージョン9.0 にアップグレードします。アップグレードの一環として新しい ハードウェアに移行する場合は、下記の手順ではなく新しいハードウェアへの移行 ページ242 を 参照してください。 Tableau Server の新しいバージョンをインストールする場合は、以前のバージョンで使用していた のと同じドライブおよびディレクトリを使用します。これにより、以前のバージョンのデータおよび構成 設定を自動的にインポートすることができます。 8 より少ないコア数、または 16 GB未満のRAM を搭載しているサーバーでアップグレードしてお り、VizQL サーバーのプロセス数を明示的に設定していない場合、数は 1 つのインスタンスに設 定されます。 Tableau Server を32 ビットバージョンから64 ビットバージョンにアップグレードする場合、新しい バージョンをインストールする前に既存のバージョンをアンインストールする必要があります。 - 237 - 注: ベストプラクティスとして、アップグレードする前にTableau Server データのバックアップを 作成する必要があります。詳細については、アップグレード前のチェックリストページ233を 参照してください。 単一サーバーのインストール 単一サーバーにインストールされているTableau Server をバージョン9.0 または 9.0.x にアップグ レードするには 1. Tableau Server で[プログラムの追加/削除] を使用して以前のバージョンをアンインストー ルします。 アンインストールによりサーバーソフトウェアが削除されますが、データと構成設定はそのまま 残ります。 2. Tableau Server をインストールします。Tableau Server のセットアップにより、以前のバー ジョンのデータと構成設定のインポートが処理されます。 分散インストール バージョン9.0 へのアップグレードの一環として、クラスタを64 ビットバージョンのTableau Server に 移動する場合、アップグレード前のチェックリストページ233で「ビットバージョン」アップグレード前の チェックリストページ233。 Tableau Server の分散インストールをバージョン8.3 からバージョン9.0 または 9.0.x にアップグレードするには 1. プライマリTableau Server で[プログラムの追加/削除] を使用して以前のバージョンをアンイ ンストールします。 2. ワーカーサーバーで[プログラムの追加/削除] を使用して以前のバージョンをアンインストー ルします。 アンインストールによりサーバーソフトウェアが削除されますが、データと構成設定はそのまま 残ります。 3. ワーカーサーバーにTableau ワーカーサーバーをインストールします。 4. プライマリTableau Server にTableau Server をインストールします。 Tableau Server のセットアップにより、以前のバージョンのデータと構成設定のインポートが 処理されます。 Tableau Server の分散インストールをバージョン9.0.x からバージョン9.0.x にアップグレードするには 1. プライマリTableau Server で[プログラムの追加/削除] を使用して以前のバージョンをアンイ ンストールします。 アンインストールによりサーバーソフトウェアが削除されますが、データと構成設定はそのまま 残ります。 2. プライマリTableau Server にTableau Server をインストールします。「同じバージョン」のアッ プグレードであるため(バージョン9.0.x から9.0.x)、Tableauワーカーでサーバーソフトウェア をアンインストールおよび再インストールする必要はありません。プライマリTableau Server - 238 - により、ワーカーサーバーに更新が適用されます。 注: Tableau Server を32 ビットバージョンから64 ビットバージョンにアップグレードす る場合、アンインストールしてから再インストールする必要があります。以下の 「Tableau Server の分散インストールの32 ビットバージョンから64 ビットバージョンへ のアップグレード」を参照してください。 Tableau Server のセットアップにより、以前のバージョンのデータと構成設定のインポートが 処理されます。 Tableau Server の分散インストールの 32 ビットバージョンから64 ビットバージョンへのアップグレード 分散インストールを32 ビットバージョンから64 ビットバージョンにアップグレードする場合は、次の 手順を実行する必要があります。 1. プライマリTableau Server で[プログラムの追加/削除] を使用して、プライマリサーバーから 32 ビットバージョンをアンインストールします。 2. Tableau Server ワーカーで[プログラムの追加/削除] を使用して32 ビットバージョンをアン インストールします。 3. 各ワーカーに64 ビットバージョンのTableau Server をインストールします。 4. プライマリTableau Server に64 ビットのTableau Server をインストールします。 リポジトリのプロセスの移動 Tableau Server の構成からワーカーノードを削除する必要があり、そのワーカーがリポジトリの唯 一のインスタンスをホストしている場合、ノードを削除する前にそのプロセスを別のコンピューターに 移動する必要があります。リポジトリのアクティブなインスタンスが少なくとも1 つ、常に存在する必 要があるので、それが唯一のインスタンスである場合はインスタンスを削除できません。 注: また、データエンジン/ファイルストアグループを移動する場合、同時にリポジトリも移動 できます。データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 次のページを参照してくだ さい。 1. まだプライマリTableau Server を停止していない場合は、これを停止し、プライマリ Tableau Server ノードでTableau Server 構成ユーティリティを実行します ([スタート] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の構成])。 2. [サーバー] タブで、プロセスを移動するコンピューター(IP アドレスまたはコンピューター名) を 選択して、[編集] をクリックします。別のワーカーまたはプライマリを指定できます (This Computer (Primary))。 3. [Tableau Server を編集] ダイアログボックスで[リポジトリ] チェックボックスをオンにし、 [OK] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。 4. Tableau Server 構成ユーティリティで[OK] をクリックして変更内容を保存し、ユーティリティ を閉じます。 5. プライマリTableau Server ノードを起動して変更を有効にします。 - 239 - 6. サーバーを停止し、Tableau Server 構成ユーティリティを開きます。 7. [サーバー] タブで、プロセスを削除するコンピューターをハイライトして、[編集] をクリックしま す。 8. 移動しているプロセスを削除します。[リポジトリ] チェックボックスをオフにし、[OK] をクリック します。 9. [OK] を再度クリックして変更内容を保存し、ユーティリティを閉じます。 10. プライマリTableau Server を起動して変更を有効にします。 Tableau Server の構成からワーカーを削除する一環としてこの手順を実行している場合 (アップ グレード前のチェックリストページ233 を参照)、続行する前にもう一度 Tableau Server を停止し てください。 データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 Tableau Server の構成からワーカーノードを削除する必要があり、そのワーカーがデータエンジン/ ファイルストア(抽出を処理する) の唯一のインスタンスをホストしている場合、まずそのプロセスを 別のコンピューターに移動する必要があります。データエンジン/ファイルストアプロセスのアクティブ なインスタンスが少なくとも1 つ、常に存在する必要があるので、それが唯一のインスタンスである 場合はインスタンスを削除できません。 1. まだプライマリTableau Server を停止していない場合は、これを停止し、プライマリ Tableau Server ノードでTableau Server 構成ユーティリティを実行します ([スタート] > [Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成])。 2. [サーバー] タブで、プロセスを移動するコンピューター(IP アドレスまたはコンピューター名) を ハイライトして、[編集] をクリックします。別のワーカーまたはプライマリを指定できます (This Computer (Primary))。 3. [Tableau Server を編集] ダイアログボックスで[データエンジン] プロセスの数を入力し、 [OK] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。 注: ノードにデータエンジンプロセスをインストールすると、ファイルストアプロセスもイ ンストールされます。[データエンジン] の値を0 から変更すると、[ファイル ストア] チェックボックスが自動的にオンになります。 4. Tableau Server構成ユーティリティで[OK] をクリックして変更内容を保存し、ユーティリティ を閉じます。 5. プライマリTableau Server ノードを起動して変更を有効にします。 6. Tableau Server で[ステータス] ページを開き、新しいファイルストアのステータスが"同期中" になるまで待機します。. 7. ソースコンピューター(データエンジン/ファイルストアの移動元となるコンピューター) とター ゲットコンピューター(移動先のコンピュータ) の抽出フォルダーを比較して、同期が完了し たことを確認します。 - 240 - ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\dataengine\extract プライマリと1台目のワーカーにあるこのフォルダーの内容とサイズは同じである必要があり ます。 注: 次の手順でサーバーを停止する前に上記の確認を行わないと、データが失われ る場合があります。 8. サーバーを停止し、Tableau Server 構成ユーティリティを開きます。 9. [サーバー] タブで、プロセスを削除するコンピューターをハイライトして、[編集] をクリックしま す。 10. 移動しているプロセスを削除します。[データエンジン] に0 を入力し、[OK] をクリックしま す。[ファイルストア] チェックボックスが自動的にオフになります。 11. [OK] を再度クリックして変更内容を保存し、ユーティリティを閉じます。 12. プライマリTableau Server を起動して変更を有効にします。 Tableau Server の構成からワーカーを削除する一環としてこの手順を実行している場合 (アップ グレード前のチェックリストページ233 を参照)、続行する前にもう一度 Tableau Server を停止し てください。 サーバー プロセスの既定値と制限 vizportal、wgserver、データエンジン、データサーバー、およびVizQL Server のプロセスは、マル チスレッドかつマルチプロセスになるように設計されています。単一のプロセスインスタンスで16 を 超えるスレッドを実行できます。 既定では、Tableau Server は各サーバープロセスに最大 2 つのインスタンスをインストールしま す。8 コア未満または RAM が16 GB 未満のサーバーにインストールする場合、デフォルトでは、 各サーバープロセスに1 インスタンスがインストールされます。 すべてのTableau Server インストール(シングルサーバーまたは分散インストール) に対して、最 大 2 つのリポジトリのインスタンスを持つことができます。 64 ビットバージョンの Tableau Server を実行している場合 (バージョン8.1 で初めから利用可 能)、最も実行する必要があるのはプロセスの2 つのインスタンスです。 32 ビットバージョンの Tableau Server を実行しており、既定の設定が十分でない場合は、セッ トアップ中 (アップグレードのみ) またはセットアップ後に、[Tableau Server の構成] ダイアログボック スを使用して、最大 8 インスタンスまで変更することができます。プロセスの既定の上限は 8 イン スタンスです。マシンに十分な RAM およびCPU コアがある場合は、service.max_procs tabadmin 設定を使用して、この上限を変更することができます。Tableau では、プロセスインスタ ンスごとに、プロセスを実行するマシンに1 GB のRAM および1 論理 CPU コア以上を確保するこ とをお勧めします。 使用可能な最大プロセス数を変更するには、次の手順を行います。 - 241 - 1. セットアップ後にサーバーを停止します。 2. Tableau Server のbin ディレクトリで、次のコマンドを入力します。ここで、number は許可 するプロセスインスタンスの最大数です。 tabadmin set service.max_procs number 例は次のとおりです。 tabadmin set service.max_procs 10 3. サーバーを起動して変更を有効にします。 新 しいハードウェアへの移 行 Tableau Server をコンピューター間で移行するには、次の手順を行います。次の手順は、 Tableau Server のデータと構成設定を、稼働中のコンピューターからTableau Server バージョン 9.0 がインストールされている新しいコンピューターに移動する方法を示しています。手順を開始 する前に、.tsbak ファイルの作成を含むアップグレード前のチェックリストページ233 の手順を済ま せていることを確認してください。 1. 新しいコンピューターにTableau Server をインストールします。 2. .tsbak ファイルを、新しいTableau Server のbin フォルダー(C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin など) にコピーします。 3. 次に、Tableau Server を停止します。 4. 「tabadmin restore <filename>」と入力して(<filename> は .tsbak ファイルの 名前)、稼働中のデータと構成情報を新しいTableau Server インストールに復元します。 例は次のとおりです。 tabadmin restore mybackup.tsbak 構成情報は復元せず、稼働中のTableau Server のデータのみを復元するには、次のよう に入力します。 tabadmin restore --no-config mybackup.tsbak 5. サーバーを起動します。 6. 分散インストールのみ: Tableau ワーカーのインストーラーを、Tableau Server クラスタに追 加するすべてのコンピューターで実行します。手順については、ワーカー サーバーのインス トールと構成 ページ247を参照してください。 7. 同じTableau Server プロダクトキーをアクティブ化できるのは 3 回までです。稼働環境、テ スト環境、およびQA 環境でそれぞれ 1 回ずつです。Tableau Server の新規インストール をテストし、稼働準備が整ったことを確認したら、Tableau Server の以前の稼働バージョン を非アクティブ化し、アンインストールする必要があります。以前のバージョンを非アクティブ にするには、次を実行します。 - [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] > [プロダクトキーの管理] を選択 します。 - 各プロダクトキーで、プロダクトキーを選択し、[非アクティブ化] をクリックします。 - 242 - 注: インターネットに接続していない場合、非アクティブ化プロセスを完了するため に、オフラインでのアクティブ化ファイルを作成するよう求めるプロンプトが表示されま す。手順については、オフラインでの Tableau のアクティブ化 ページ199を参照して ください。 分散環境 分散インストールの場合は、Tableau Server の一部を別のコンピューターにインストールします。 Quick Start: 分 散 サーバー サーバーコンポーネントを複数のマシンに分散させるとTableau Server 環境のスケーラビリティを 向上させることができます。プライマリノードにTableau Server をインストールしてから、Worker Installer を使用して、1 台以上の「ワーカー」ノードにソフトウェアをインストールしてください。ワー カーノードをインストールした状態で、それらのワーカーを使用するようにプライマリノードを構成し ます。 1 ワーカー ノードに Tableau Server をインストールする Tableau Server Worker インストーラーをダウンロードして、Tableau Server の分散インストールに 含めるすべてのコンピューター(プライマリサーバーは除く) にインストーします。 プライマリノードには、分散インストールの他のノードにインストールを行う前に、Tableau Server をインストールしておく必要があります。 2 構成ユーティリティを開く プライマリノードで、[Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] を選択して、構成ユー ティリティを開きます。 - 243 - 3 ワーカー ノード の追加 構成ユーティリティ で、[サーバー] タ ブを選択して[追 加] をクリックしま す。[Tableau Server の追加] ダ イアログボックスの [コンピューター] ボックスで、ワー カーノードのIP ア ドレスまたは名前 を入力して、その ノードに割り当て るプロセス数を指定します。分散インストールに含めるマシンごとに上記の手順を繰り返します。 [見つける] をクリックすると、上記の手順 1 でインストールした任意のワーカー コンピューターを自動的に追加できま す。 4 プライマリノードの構成と更新 ワーカーノードをセットアップしたら、プライマリノードで構成の変更と更新のすべてを実行します。 プライマリノードで、コマンドラインツールおよびTableau Server 構成ユーティリティを使用します。 更新内容はワーカーに自動的に送信されます。 - 244 - 分 散 環 境 の要 件 Tableau Server クラスタの構成を開始する前に、次の要件を満たしていることを確認してくださ い。 ハードウェア クラスタで使用するコンピューターがインストールする前に... ページ196 で説明されている要件を 満たしている必要はありますが、全く同じである必要はありません。 高可用性を得るためのハードウェアのガイドライン これらは、フェールオーバーと高可用性 を得るために使用するシステムのいくつかのガイドラインで す。 l l l l フェールオーバー — 3 台のコンピューター: データエンジンプロセスとリポジトリプロセスに フェールオーバーサポートを提供するクラスタを構成するには、最低 2 台のコンピューターま たは VM が必要です。1 台はプライマリTableau Server 用で、もう2 台は Tableau ワー カーノード用です。 フェールオーバーおよび複数のゲートウェイのサポート—3 台のコンピューターおよびロードバ ランサー: 上記に加えて複数のゲートウェイのサポートを提供するクラスタを構成するには、 最低 3 台のコンピューターまたは VM、およびクラスタの前面にロードバランサーが必要で す。 高可用性 — 4 台のコンピューターおよびロードバランサー: 高可用性を得るための構成で は、上で説明したリソースに加えて、プライマリTableau Server 用のバックアッププライマリ に使用する追加のコンピューターが必要です。 プライマリコンピューター: 高可用性を得るための構成では、プライマリTableau Server と バックアッププライマリで実行するTableau Server プロセスを少なくするか、またはなしにす る必要があります。このため、プライマリおよびバックアッププライマリを実行するコンピュー ターには、ワーカーサーバーを実行するコンピューターほど多くのコアは必要ありません。た だし、データベースバックアップおよび復元プロセスの途中にプライマリコンピューターが使用 されるため、バックアップのために十分なディスク領域が必要です。バックアップファイルで必 要な領域の合計に加え、テンポラリファイルのためのディスク領域として、バックアップファイ ルのサイズのおよそ10 倍が必要です (そのため、バックアップが4 GB の場合、テンポラリファ イルのためのディスク領域として約 40 GB が必要です)。 ソフトウェア Tableau Server は、32 ビットおよび64 ビットバージョンで利用できます。Tableau Server クラスタ を実行している場合、各コンピューターは同じビットバージョンを実行する必要があります (すべて 64 ビットまたはすべて32 ビット)。たとえば、プライマリTableau Server が64 ビットバージョンの Tableau Server を実行している場合、クラスタのワーカーは 64 ビットバージョンのTableau Server ワーカーを実行する必要があります。32 ビットバージョンのTableau Server ワーカーを実行するこ とはできません。 - 245 - ネットワークとポート l l l ポート: あらゆる分散システムに該当することですが、使用するコンピューターまたは VM は、相互に通信できる必要があります。ゲートウェイとワーカーで使用しなければならない ポートのリストについては、TCP/IP ポートページ475を参照してください。 同じドメイン: クラスタの全てのコンピューターが同じドメインのメンバーである必要がありま す。プライマリTableau Server で指定されているサーバーの実行ユーザーページ461 アカ ウントは、同じドメイン内のドメインアカウントである必要があります。 静的 IP アドレス: 単一サーバーへのインストールまたはクラスタの一部であっても、Tableau Server を実行するいずれのコンピューターも、静的 IP アドレスを持つ必要があります (詳 細情報)。 ベストプラクティス インストールと構成を開始する前に念頭に置いておくべきことをいくつか挙げます。 l l l l IP アドレスまたはコンピューター名: 作業する各コンピューターまたは VM のIPv4 アドレスま たはコンピューター名を控えておいてください。Tableau ワーカーのセットアップと構成時に指 定する必要があります。上で説明したように、クラスタの各コンピューターは、構成時にそれ を識別するためにそのコンピューターの名前を使用する場合であっても、静的 IP アドレスを 使用する必要があります。 CNAME レコード: 高可用性を得るための構成で、ロードバランサーを使用していない場 合は、プライマリTableau Server とバックアッププライマリで同じCNAME レコードを使用 し、1 台のプライマリに障害が発生してももう1 台が引き継ぐように構成して、Tableau Server ユーザーが円滑に操作できるようにしてください。ロードバランサーを使用している 場合、実際に要求を処理するゲートウェイとは関係なく、ロードバランサー名がTableau Server URL として使用されます。 ユーザー アカウントのクレデンシャル: 各コンピューターに対して、ローカル管理パーミッション を持つユーザーアカウントのクレデンシャルが必要になります。高可用性を得るための構成 では、プライマリTableau Server に使用する実行アカウントがバックアッププライマリ Tableau Server で使用するものと同じである必要があります。 バックアップ: ベストプラクティスとして、システムに大幅な変更を加える前に、バックアップを 作成しておくことをお勧めします。手順については、Tableau データのバックアップページ 481 を参照してください。 SSL 複数のゲートウェイおよびロードバランサーを使用する高可用性 Tableau Server クラスタのため にSSL を構成する予定であれば (詳細情報)、使用するSSL 証明書がロードバランサーのホス ト名で発行されていることを確認してください。他の詳細については、クラスタの SSL を設定 ペー ジ209 を参照してください。 - 246 - Tableau Server でのホスト名サポート バージョン8.1 を開始すると、ホスト名サポートがTableau Server に追加されます。つまり、 Tableau Server を構成して別のコンピュータを操作する場合、静的 IPv4 アドレスでなく、そのコ ンピュータ名を使用してそれを識別することができます。しかし内部では Tableau Server はまだ IP アドレスを信頼し、Tableau ワーカーや信頼するホストなど、さまざまなサービスと通信します。 そのため、IP アドレスでなくコンピュータ名を指定しても、そのコンピュータと関連するIP アドレスを 変更したり、一時アドレスにすることはできません。 Tableau Server を実行しているコンピュータが新しいIP アドレスを取得する場合 (たとえば、VM の再起動後、または DHCP を使用しているネットワーク環境内)、tabadminconfig を実行 し、その変更をTableau Server の構成で更新する必要があります。手順に関しては、下記を 参照してください。 DHCP だけでなく、設定後にIP アドレスを変更する可能性がある別の項目としては、Windows オペレーティングシステムのIPv6 アドレスに関する機能である「一時 IPv6 アドレス」があります。こ の機能を識別して無効化する方法の詳細については、「ナレッジベース」を参照してください。 Tableau Server の構成を更新するには 1. プライマリTableau Server で管理者としてコマンドプロンプトを開きます。 2. 次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 3. サーバーを停止します。 tabadmin stop 4. 次のように入力してサーバーの構成を更新します。 tabadmin config 5. サーバーを起動します。 tabadmin start ワーカー サーバーのインストールと構 成 初期構成を完了した後、複数のコンピューター上で実行するようにTableau Server を設定でき ます。これを分散インストールまたはクラスタと呼びます。分散インストールを実行する場合は、プ ライマリTableau Server で追加のポートが使用され、特定のポートがTableau ワーカーサーバー でセットアップ中にバインド用に使用できるようになっている必要があります。詳細については、 TCP/IP ポートページ475を参照してください。また、分散インストールを実行する時に留意しな ければならない追加の要件もあります。詳細については、分散環境の要件 ページ245 を参照し てください。 Tableau ワーカー サーバーのインストールと構成を行うには、次のことを行います。 1. プライマリコンピューター上にTableau Server がインストールされていることを確認します。 2. プライマリノード上でTableau Server を停止します (手順については、Tableau Server - 247 - Monitor ページ364を参照してください。 3. Tableau Server Tableau カスタマーアカウントセンターからワーカーソフトウェアをダウン ロードします。 4. Tableau Server ワーカーの設定を、Tableau Server クラスタに追加するすべてのコン ピューターで実行します。 5. インストール時に、プライマリサーバーのIPv4 アドレスまたはコンピューター名の指定が要求 されます。コンピューター名を使用することをお勧めします。 プライマリで複数のネットワークインターフェイスカード(NIC) が有効になっている場合に IPv4 アドレスを入力する際は、すべてのプライマリのIPv4 アドレスをコンマで区切って入力 します。プライマリを実行しているコンピューターのIP アドレスは静的である必要がありま す。これは、たとえプライマリを識別するためにコンピューター名を使用している場合であって も適用されます (詳細情報)。 Windows ファイアウォールが有効な Windows 7 を実行しているワーカーがある場合は、続 行する前にTableau ナレッジベースを参照してください。 6. ワーカーソフトウェアをワーカーコンピューターにインストールしたら、プライマリTableau Server を停止した状態で、プライマリサーバーに戻り、[スタート] メニューの[Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] を選択して構成ユーティリティを開きます。 7. 構成ユーティリティで[全般] タブにパスワードを入力し、[サーバー] タブを選択して、[追加] をクリックします。 注: [検索] ボタンをクリックし、構成ユーティリティを実行しているコンピューターのIPv4 アドレスまたは名前を使用して(上記の) 手順5で構成されたワーカーコンピュータを 自動的に追加します。 8. 次に表示されるダイアログボックスで、いずれかのワーカーコンピューターのIPv4 アドレスま たはコンピューター名を入力し、そのコンピューターに割り当てるVizQL、アプリケーション サーバー、バックグラウンダー、キャッシュサーバー、データサーバー、データエンジン、ファイ ル ストア、リポジトリ、ゲートウェイ、および検索と参照のプロセス数を指定します。 - 248 - 64 ビットバージョンのTableau ワーカーサーバーを使用する場合、各プロセスのインスタンス を最大 2 つまで実行することができます。まれなケースではありますが、サーバーのハード ウェアでその制限を変更できる場合があります。詳細については、サーバー プロセスの既定 値と制限 ページ241およびパフォーマンスページ413を参照してください。 既定では、データエンジンとファイルストア、リポジトリ、およびゲートウェイはプライマリサー バー上でホストされます。これらのプロセスを追加サーバー上で実行すること、またはプロセ スをプライマリサーバーから移動することも、高可用性を設定する方法の1 つです。詳細 については、高可用性 ページ253を参照してください。 9. [OK] をクリックします。更新完了までに数分かかることがあります。 10. 分散環境に追加するコンピューターごとに上記の手順を繰り返します。ワーカーの追加が 終わったら、[OK] をクリックして変更内容を保存し、構成ユーティリティを閉じて、プライマリ ノードでTableau Server を起動します。 データベース ドライバー Tableau Server およびTableau Server ワーカーのインストーラーを実行すると、Oracle および Oracle Essbase データベースのドライバーが自動的にインストールされます。他のデータベースに 接続するワークブックおよびデータソースをパブリッシュする場合は、プライマリサーバーとワーカー サーバーの両方に、対応するドライバーがインストールされていることを確認する必要があります。 VizQL、アプリケーションサーバー、データサーバー、バックグラウンドプロセスを実行しているワー カーには、これらのデータベースドライバーが必要です。たとえば、VizQL サーバー専用のワーカー - 249 - と、Extract Storage 専用の別のコンピューターがある場合は、VizQL サーバープロセスを実行す るコンピューターにのみドライバーをインストールする必要があります。 サーバー プロセス データベースドライ バーの必要性 VizQL サーバー はい アプリケーションサーバー はい データサーバー はい バックグラウンダー はい API サーバー はい データエンジン(抽出ストレージ) いいえ リポジトリ いいえ ゲートウェイ いいえ クラスタコントローラ いいえ キャッシュサーバー いいえ 検索と参照 いいえ ファイルストア いいえ ワーカー サーバーの再インストールと構成 Tableau ワーカーサーバーのいずれかを再インストールする必要がある場合があります。再インス トールするには、以下のいずれかの手順に従ってください。特定の手順は、再インストールする ワーカーにデータエンジンまたはリポジトリのコンポーネントがあるかどうか、およびインストール中に 他のノード上でそれらが複製されるかどうかによって異なります。 注: 同時に複数のワーカーを再インストールすると、データの損失につながる可能性があり ます。 次の手順を使用すると、分散インストール環境でデータエンジンまたはリポジトリのみをホストして いるワーカーノードを再インストールして構成するのに役立ちます。 データエンジンまたはリポジトリインスタンスをホストしているワーカーの再インストール 1. Tableau Server の完全なバックアップを作成します。詳細については、Tableau データの バックアップページ481を参照してください。 2. Windows の[スタート] メニューで[Tableau Server] 9.0> [Tableau Server の停止] をク リック、またはコマンドラインからtabadmin stop を実行して、プライマリでTableau - 250 - Server を停止します。 3. [スタート] メニューで、[Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] を選択します。 4. 構成ユーティリティで、以下を実行します。 l [全般] タ ブでパスワードを入力します。 l [サーバー] タブで、ワーカーが別のワーカーまたはプライマリにホストしているデータエ ンジンやリポジトリコンポーネントを追加します。その後、変更内容を保存します。 たとえば、再インストールしているワーカーがデータエンジンを現在ホストしている場 合、データエンジンを別のノードに追加します。 5. Tableau Server を起動して数分間実行したままにし、再インストールしているワーカーと、 データエンジンやリポジトリコンポーネントを追加したワーカーまたはプライマリ間の同期を完 了します。 6. 再インストールしているワーカーと、データエンジンおよびリポジトリを追加したプライマリや ワーカー上の以下のフォルダーを比較して、同期が完了していることを確認します。これら のフォルダーのサイズと内容は同じである必要があります。 l l データエンジンフォルダー: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\dataengine リポジトリフォルダー: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\pgsql 注: フォルダーを比較して同期の完了を確認しない場合、継続するとデータ を損失する可能性があります。 7. Tableau Server を停止します。 8. 構成ユーティリティで、以下を実行します。 l [全般] タ ブでパスワードを入力します。 l [サーバー] タ ブで、再インストールするワーカーを選択してから[削除] をクリックしま す。 l 変更内容を保存します。 9. Tableau Server を起動して、すべてが予測どおりに機能していることを確認します。 10. ワーカー上で、以下を実行します。 l Windows の[コ ントロールパネル] からTableau Server ワーカーソフトウェアをアンイ ンストールします。 l 次のフ ォルダーの削除 (または名前の変更) を実行します。C:\Program Files\Tableau およびC:\ProgramData\Tableau (\ProgramData は 隠しフォルダーです)。 l 更新さ れたワーカーソフトウェアをインストールします。 11. Tableau Server プライマリでTableau Server を停止し、ワーカーを構成に戻します。その 後、変更内容を保存します。 - 251 - 注: ワーカーを再度追加している間、データエンジンとリポジトリが少なくとも1 つの ノード上に残っている必要があります。 12. Tableau Server を起動します。 次の手順を使用すると、データエンジンやリポジトリをホストしていないTableau ワーカーか、コン ポーネントをホストしつつ同じコンポーネントをホストしている別のノードがあるTableau ワーカーを 再インストールして構成するのに役立ちます。 コンポーネントをホストしていないワーカー ノード、または別のノードにホストされているコンポーネントをホストしている ワーカー ノードの再インストールと構成 1. Tableau Server の完全なバックアップを作成します。 2. [スタート] メニューで[Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の停止] を選択、またはコ マンドプロンプトでtabadmin stop コマンドを実行して、プライマリでTableau Server を 停止します。 3. [スタート] メニューで[Tableau Server]9.0 > [Tableau Server の構成] を選択して、構成 ユーティリティを開きます。 4. 構成ユーティリティで、以下を実行します。 l [全般] タ ブでパスワードを入力します。 l [サーバー] タ ブで、再インストールするワーカーを選択してから[削除] をクリックしま す。 l 変更内容を保存します。 5. Tableau Server を起動して、すべてが予測どおりに機能していることを確認します。 6. ワーカー上で、以下を実行します。 l [コ ントロールパネル] からTableau Server ワーカーソフトウェアをアンインストールしま す。 l 次のフ ォルダーの削除 (または名前の変更) を実行します。C:\Program Files\Tableau およびC:\ProgramData\Tableau (\ProgramData は隠し フォルダーなので、表示されていない場合があります)。 l 更新さ れたワーカーソフトウェアをインストールします。 7. プライマリノードでTableau Server を停止し、構成ユーティリティを使用してワーカーを構 成に戻します。その後、構成内容を保存します。 注: ワーカーを再度追加している間、データエンジンとリポジトリが少なくとも1 つの ノード上に残っている必要があります。 8. Tableau Server を起動します。 - 252 - 分 散 環 境 の管 理 分散インストールにプライマリサーバーと1 つまたは複数のワーカーサーバーを設定した後、それ 以降のすべての構成および更新は、プライマリサーバー上でコマンドラインツールと構成ユーティリ ティを使用して、プライマリサーバーから実行できます。更新内容はワーカーに自動的に送信され ます。 ワーカーサーバーをインストールする場合、プライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名を指 定します。そのIP アドレスまたはコンピューター名が変わる場合、ワーカーサーバーを再インストー ルする必要があります。 Tableau Server クラスタのステータスは、サーバーの[メンテナンス] ページで監視できます。サー バーのメンテナンスの詳細については、サーバーのメンテナンスページ355を参照してください。 高可用性 Tableau Server の高可用性インストールは、Tableau Server の可用性を最大化するように設 計された、特別な種類の分散インストールです。 クイックスタート: フェールオーバーおよび可用性の高いゲートウェイの構成 抽出とリポジトリデータは高速に変更することができますが、この定期的なバックアップでもシステ ム障害からの完全な復元の助けにはならない場合があります。もう1 つの脆弱性は、Tableau Server クラスタの単一のエントリーポイント、つまりゲートウェイを持っていることです。これに対処 するため、分散 Tableau Server を配置してリアルタイムコンテンツレプリケーション、フェールオー バーのサポート、複数のゲートウェイを実行する能力を提供することができます。 1 サーバーのインストール プライマリコンピューターにTableau Server をインストールします。セットアップの終了後、サーバー を停止してフェールオーバーサポートを提供する2 台の追加コンピューターでTableau ワーカーの セットアップを実行します。ワーカーのセットアップでは、プライマリのIPv4 アドレスまたは名前を入 力します。 - 253 - サーバーを停止または開始するには、コマンドプロンプトでTableau Server のbin フォルダーに移 動し、tabadmin stop または tabadmin start と入力します。 プライマリサーバーを停止し、構成ユーティリティを開きます。 3 電子メール アラートの設定 2 番目のワーカーを追加した後、構成ユーティリティを開いたままにして、構成ユーティリティの[ア ラートとサブスクリプション] タブをクリックし、[サーバーの正常性に関する問題が発生したときに電 子メール アラートを送信] を選択します。 テストをすると、電子メール アカウントにサービスについてのメッセージが届きます。 SMTP サーバーの名前と、必要な場合はユーザー名、パスワードを入力します。 次に、システム障害が発生した場合にアラートを送信する電子メールアカウントと、受信するアカ ウントを入力します。[OK] をクリックし、Tableau Server を起動します。 - 254 - 2 分散システムの構成 1. [サーバー] タブで[追加] をクリックしてワーカーサーバーを追加します。IPv4 アドレスまたは コンピューター名を入力します。各プロセスに1 を入力します。[リポジトリ] および[検索と参 照] はオンにしますが、[ゲートウェイ] チェックボックスはオフのままにします。[OK] をクリックし ます。 2. [追加] をクリックし、2 番目のワーカーサーバーを追加します。IPv4 アドレスまたはコン ピューター名を入力します。[データエンジン] (0 にセット) 以外の各プロセスに1 を入力しま す。[リポジトリ] はオフのままにしますが、[ゲートウェイ] はオンにします。[OK] をクリックしま す。 3. [サーバー] タブを開いたまま、This Computer (Primary) を選択し、[編集] をクリッ クします。すべてのプロセスを0 に設定し、[リポジトリ] チェックボックスをオフにします。[ゲー トウェイ] はオンのままにします。[OK] をクリックします。 4. [OK] をクリックして構成ユーティリティを閉じ、プライマリサーバーを起動して変更を有効に します。 5. プライマリサーバーを停止し、構成ユーティリティを開きます。[サーバー] タブで1 番目の ワーカーを選択し、[編集] をクリックします。[ゲートウェイ] チェックボックスをオンにします。 [OK] をクリックします。 6. 2 番目のワーカーを選択し、[編集] をクリックします。[データエンジン] を1 に設定し、[リポ ジトリ] チェックボックスをオンにします。[OK] をクリックし、再度 [OK] をクリックして構成ユー ティリティを閉じます。Tableau Server を起動します。 4 ゲートウェイの負荷分散 オプションでロードバランサーを使用してゲートウェイの障害時のクラスタの可用性を保証し、クラ スタの負荷を分散させることができます。 - 255 - ロードバランサーで、ゲートウェイプロセスを実行している各コンピューター(プライマリと2 つのワー カー) のIP アドレスを入力し、最速やラウンドロビンなどの負荷分散方法を構成します。 クイックスタート: バックアップ プライマリの作成 このクイックスタートでは、現在のプライマリに障害が起きた場合に数ステップでバックアッププライ マリをオンラインにできるように、プライマリTableau Server のバックアップの作成方法を説明しま す。 始める前に、フェールオーバーと可用性の高いゲートウェイを構成していることを確認します。その 際には、クイックスタート: フェールオーバーおよび可用性の高いゲートウェイの構成 ページ253を ガイドとして使用します。プライマリTableau Server と2 つのワーカーサーバーが必要です。 Tableau Server ユーザーがスムーズに移行できるように、現在のサーバーとバックアッププライマリ サーバーに同じ共通名を割り当てます。 - 256 - プライマリフェールオーバーの構 成 1 プライマリの構成 プライマリTableau Server でサーバーを停止し、Tableau Server のbin ディレクトリから次のコマン ドを実行します。 tabadmin failoverprimary --primary "<computer1>,<computer2>" computer1 は現在のプライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名です。computer2 は バックアッププライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名です。 2 プライマリの構成をバックアップにコピー プライマリのtabsvc.yml ファイル(ProgramData\Tableau\Tableau Server\config) をバックアッププ ライマリの一時的な場所にコピーします。このファイルで、プライマリのIPv4 アドレスまたはコン - 257 - ピューター名 (worker.hosts 行) をバックアッププライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名に 置き換えます。 3 バックアッププライマリのインストールと無効化 バックアッププライマリにTableau Server をインストールします。セットアップの完了後、バックアップ プライマリでコマンドプロンプトを開き、サーバーを停止します。次のコマンドを実行します。 sc config tabsvc start= disabled 次のセクションを始める前に、システム障害をシミュレーションするためにプライマリの電源を切りま す。 プライマリの障 害 発 生 後 4 バックアッププライマリの構成 バックアッププライマリで、ステップ2 で編集したtabsvc.yml ファイルを使用して、ローカルにインス トールされたtabsvc.yml ファイルを上書きします。次に、バックアッププライマリでコマンドプロンプト を開き、バックアッププライマリのTableau Server のbin ディレクトリから次のコマンドを実行します。 tabadmin failoverprimary --primary <computer2> --secondary <computer1> computer2 はバックアッププライマリ(まもなくアクティブプライマリになる) のIPv4 アドレスまたはコ ンピューター名で、computer1 は以前のプライマリ(まもなくバックアップになる) のIPv4 アドレスま たはコンピューター名です。 5 バックアッププライマリの起動 次のコマンドを実行します。 sc config tabsvc start= auto 次に、サーバーを起動します。これでバックアッププライマリがプライマリになります。 6 ステータスの表示 新しいプライマリでTableau Server にサインインし、[ステータス] ページから分散システムのステータ スを表示します。[ステータス] 表の最初の列に、新しいプライマリサーバーのIP アドレスまたはコン ピューター名が表示されます。 高可用性について 高可用性が得られるようにTableau Server システムを構成する場合、実行する手順はすべて 冗長性を組み込むことで、サーバーシステムの停止の可能性を低減するように設計されていま す。冗長性が必要な 4 つの領域は、サーバーのライセンス発行コンポーネントを実行する、データ エンジン、リポジトリ、ゲートウェイプロセス、およびプライマリTableau Server です。データエンジン およびリポジトリプロセスで必ず 1 つのアクティブなインスタンスが必要になるため、クラスタの構成 は、プライマリTableau Server を停止して、特定の時点で再起動し、設定が有効になるように することが必要な複数フェーズの手順になります。正確な手順については、フェールオーバーおよ び複数のゲートウェイの構成 ページ264およびバックアッププライマリの使用 ページ272を参照し てください。distrib_requ.htmも参照してください。 以下のトピックでは、高可用性を得るための構成を進めるにつれてサーバーシステムのトポロジが どのように進化するかをまとめています。推奨される高可用性の最小構成は 3 ノードシステムで - 258 - す。これには、ライセンス発行を実行するプライマリサーバーおよびメインプロセスをホストする2 台のワーカーが含まれます。バックアッププライマリとしての役割を果たす 4 つ目のコンピューターを 追加することで、システムの信頼性を高めることができます。すべてのノード上でゲートウェイプロ セスを実行する場合は、ゲートウェイに対してロードバランサーを使用することもできます。 単一サーバー システム プライマリTableau Server をインストールすると、すべてのサーバープロセスのインスタンスが少なく とも1 つ実行されるようになります。これがTableau Server の最も基本的な構成です。冗長性 はありません。 単一サーバーシステムの[メンテナンス] ページの[ステータス] 表は通常、次のような表示になりま す。 - 259 - 冗長性を組み込むには、リポジトリのコピーやエンジン/ファイルストアプロセスをホストするための 追加サーバーを追加する必要があります。さらにシステムの脆弱性を低減するために、複数の ゲートウェイを実行し、プライマリを独自のノードに分離させて、実行するサーバープロセス数をで きるだけ少なくするのが理想的です。これを達成するには最低 3 台のコンピューターが必要です (3 ノードシステム下 を参照してください)。 3 ノードシステム 3 ノードシステムを使用すると、プライマリの脆弱性を低減させることができます。 - 260 - [メンテナンス] ページの[ステータス] 表は、次のような表示になります。 - 261 - 3 ノードクラスタではデータエンジンおよびリポジトリプロセスはプライマリからワーカーに移動され、 プライマリはゲートウェイプロセスのみを実行しています。検索およびライセンス発行機能はプライ マリに不可欠で削除できないため、[ステータス] 表に表示されません。この構成では、アクティブな ワーカーに障害が発生すると、スタンバイワーカーが自動的にアクティブになります。ワーカーを追 加してプライマリからプロセスを削除する方法を含め、この3 ノードクラスタを作成する正確な方 法の説明については、フェールオーバーおよび複数のゲートウェイの構成 ページ264を参照してく ださい。 この3 ノードクラスタの改善のために、次の2 つのことができます。1) 3 つのアクティブゲートウェイ があるインターフェイスにロードバランサーを追加し、2) 障害点であるプライマリのアドレスを指定 するバックアップを作成します。詳細については、次のトピックを参照してください。 ロードバランサーの追加 この時点で3 つすべてのノードにはゲートウェイがあり、利用できるサーバープロセスに要求を送る のに使用されます。リポジトリプロセスとは異なり、アクティブゲートウェイおよびスタンバイゲート ウェイはありません。すべてのゲートウェイはアクティブです。クラスタでダウンタイムが発生する可能 性をさらに低減させるため、ロードバランサーを設定する必要があります。 バックアッププライマリの追加 バックアッププライマリを追加すると、システムに予防措置を提供することができます。バックアップ プライマリは、プライマリに障害が発生した場合にシステムに追加されるサーバーです。アクティブな サーバーではありませんが、バックアッププライマリの使用 ページ272の最初の手順を完了すると、 アクティブにする準備が整います。バックアッププライマリはインストール中にライセンスを必要としま すが、それは Tableau EULA において認められる3 つの環境の1 つとしてみなされません。 バックアッププライマリを追加したシステムは次のようになります。 - 262 - 上記の構成の[ステータス] 表は、3 ノードシステムと同じに見えます。プライマリに障害が発生し たときにバックアッププライマリが引き継ぐ手順を実行すると、システムは新しいプライマリを使用し てオンラインに戻ります。 - 263 - プライマリTableau Server のみがライセンス発行を実行できます。ライセンスチェックは 8 時間ごと に行われます。プライマリがライセンス発行コンポーネントのみを実行している場合、最後にライセ ンスチェックが行われたのがいつかによっては、バックアッププライマリがオンラインになるまで最大 8 時間かかります。その間、クラスタは動作を継続します。たとえば、ライセンスチェックが7 時間 50 分前に実行された場合は、あと10 分あります。ライセンスチェックが1 分前に行われた場合は、 あと7 時間 59 分あります。 フェールオーバーおよび複数のゲートウェイの構成 複数のゲートウェイおよびフェールオーバーサポートを提供する3 台のコンピューターのクラスタを構 成するには、次の手順を行います。複数のゲートウェイを実行するのは、ロードバランサーの使 用を計画している場合にのみ適切であることに注意してください。 1. プライマリコンピューターにTableau Server をインストールします。 2. セットアップが完了したら、[ステータス] ページを確認します。すべてのプロセスには、緑の「ア クティブ」ステータスが表示されるはずです。 - 264 - 3. プライマリコンピューターでサーバーを停止します。 4. フェールオーバーおよび追加のゲートウェイサポートを提供する2 台の追加コンピューターま たは VM でTableau ワーカーのセットアップを実行します。ワーカーのセットアップ中に、プラ イマリTableau Server のコンピューター名 (推奨です) または IPv4 アドレスを指定する必要 があります。複数のIPv4 アドレスを入力するには、各 IPv4 アドレスをコンマで区切ります。 注: 識別のためにプライマリのコンピューター名を使用している場合でも、プライマリコ ンピューターに静的 IP アドレスを付与する必要があります (詳細情報)。 5. プライマリサーバーが停止した状態で、そのTableau Server の構成ユーティリティを開始し ます。[スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] > [Tableau Server の構成] を選択します。[全般] タブで[実行ユーザー] アカウントのパスワードを入力します。 6. [サーバー] タブで、[追加] をクリックしてワーカーを追加します。 7. ワーカーのIPv4 アドレスまたはコンピューター名を入力し、[データエンジン] に1 を入力し - 265 - ([ファイル ストア] が自動的に選択されます)、[リポジトリ] チェックボックスをオンにします。現 時点では、[ゲートウェイ] チェックボックスは選択しません。後でこのワーカーにゲートウェイ を追加します。 ワーカーで他のサーバープロセスも実行する場合は、1 や 2 などの実行するインスタンス数 を入力します。[OK] をクリックして[Tableau Server を追加] ダイアログボックスを閉じ、 [OK] をクリックして構成ユーティリティを閉じます。 8. プライマリコンピューターでサーバーを起動します。 9. 重要: サーバーがデータをコピーするための同期化プロセスは数分かかります。インストール のサイズと抽出数によっては、5 分から15 分ほど(またはそれ以上) かかる場合がありま す。 10. プライマリコンピューターとワーカーコンピューターの抽出フォルダーを比較して、同期が完了 したことを確認します。 l データエンジンフォルダー: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\dataengine プライマリと1台目のワーカーにあるこのフォルダーの内容とサイズは同じである必要 があります。 l リポジトリフォルダー: pProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\gsql プライマリと1 台目のワーカーにあるこのフォルダーのサイズは、同じであるかほぼ同じ である必要があります。 - 266 - プライマリと1台目のワーカーにあるこのフォルダーの内容とサイズは同じである必要があり ます。 注: 次の手順でサーバーを停止する前に上記の確認を行わないと、データが失われ る場合があります。 11. 同期が完了したことを確認した後で、プライマリでサーバーを停止します。 12. [構成] ユーティリティを開き、[サーバー] タブで[追加] をクリックして別のワーカーを追加しま す。 1. IPv42 台目のワーカーのアドレスまたはコンピューター名を入力し、[データエンジン] (0 に設定) を除くすべてのプロセスで最低 1 を入1します。[リポジトリ] チェックボック スをオフにし、[ゲートウェイ] をオンにします。 [OK] をクリックします。 13. [サーバー] タブでこのコンピューター (プライマリ) を選択し、[編集] をクリックします。 - 267 - 14. [Tableau Server を編集] ダイアログボックスで[データエンジン] を0 に設定し、[リポジトリ] チェックボックスをオフにします。[ゲートウェイ] はオンのままにします。プライマリのTableau Server でゲートウェイプロセス(Apache) のみを実行する場合は、各テキストボックスに 「0」を入力することによって、残りのサーバープロセスをプライマリから削除することができま す。 コアベースのライセンスでは、ゲートウェイおよび検索&参照プロセスはコアを消費しませ ん。プライマリのTableau Server でゲートウェイだけを実行するように構成するのは、8 コア サーバーライセンスが1 つあり、4 コアワーカーが2 つある場合などに便利な戦略です。こ れらの3 台のサーバー(プライマリ1 台、ワーカー2 台) を実行できますが、コアを消費する のはワーカーサーバーです。 - 268 - [OK] をクリックします。 15. [サーバー] タブで、1 台目のワーカーを選択して[編集] をクリックし、[ゲートウェイ] チェック ボックスを選択します。他の設定はそのままにします。[OK] をクリックします。 16. [サーバー] タブで2 台目のワーカーを選択し、[編集] をクリックします。 17. [データエンジン] に1 を入力し([ファイル ストア] が自動的に選択されます)、[リポジトリ] チェックボックスをオンにします。 18. [OK] をクリックします。 [サーバー] タブは次のように表示されます。 - 269 - 19. 電子メールアラートを設定し、サーバー障害やデータエンジンとリポジトリプロセスのステー タスに変化があったときに通知を受信できるようにします。設定するには、構成ユーティリ ティで[アラートとサブスクリプション] タブをクリックし、電子メール アラートの構成 ページ205 の手順に従います。 20. [OK] をクリックして[構成] ユーティリティを閉じます。 21. プライマリコンピューターでサーバーを起動します (変更が有効になるまでに数分かかること があります)。これでデータエンジンプロセスとリポジトリプロセスにフェールオーバーサポート を提供するための構成が完了しました。複数のゲートウェイでも構成されます。これで、 ロードバランサーを使用して、ゲートウェイで障害が発生したときにクラスタを利用し、クラス タのワークロードを配分できます。 [ステータス] ページは、次のような表示になります。 ロードバランサーの追加 Tableau Server クラスタの信頼性を高めるには、複数のゲートウェイを実行し、ロードバランサー を構成してゲートウェイに要求を分配します。アクティブまたはスタンバイであるリポジトリプロセスと は異なり、すべてのゲートウェイプロセスはアクティブです。クラスタの1 台のゲートウェイが使用で きなくなると、ロードバランサーによりゲートウェイへの要求送信が停止します。選択したロードバ ランサーアルゴリズムによって、ゲートウェイがクライアント要求を送る方法が決まります。 バックアッププライマリも作成しそのコンピューターでゲートウェイプロセスを実行する場合、ロード バランサーへのゲートウェイおよび他のすべてのゲートウェイを必ず確認してください。 注: Kerberos 認証を使用する場合、Kerberos 用にTableau Server を構成する前に ロードバランサー用にTableau Server を構成する必要があります。詳細については、 Kerberos の設定 ページ406を参照してください。 - 270 - ガイドライン Tableau Server で作業を行うためにロードバランサーを構成する際は、次に注意してください。 l テストされたロードバランサー: 複数のゲートウェイを使用するTableau Server クラスタは、 アパッチとF5 ロードバランサーでテストされました。 Apache ロードバランサーを使用してカスタム管理ビューを作成している場合、Tableau Server リポジトリに直接接続する必要があります。ロードバランサーを介して接続すること はできません。 l l Tableau Server URL: ロードバランサーがTableau Server クラスタの前面にある場合、 Tableau Server ユーザーが使用するURL は、プライマリTableau Server ではなくロードバ ランサーに属します。 X-Forwarded-For とX-Forwarded-Host ヘッダー: Tableau Server [ユーザーアクティビ ティ] 管理ビューには、他の情報と共にクライアントIP アドレスが表示されます。このビューで クラスタのロードバランサーの代わりにクライアントのIP アドレスを表示するには、XForwarded-For とX-Forwarded-Host ヘッダーは、ロードバランサーで明確に有効に なっている必要があります (ロードバランサーによっては、既定で有効になっています)。 注: X-Forwarded-For ヘッダーには、クライアントとサーバー間を横断するすべての プロキシサーバーのIP アドレスを含める必要があります。 l l l 信頼できるホストの設定: ロードバランサーを実行しているコンピューターは、Tableau Server で信頼できるホストとして認識される必要があります。Tableau Server を構成する 方法については、次の手順を参照してください。 プロキシ サーバーの構成: Tableau Server がロードバランサーを識別するために使用する 設定は、プロキシサーバーを識別するために使用する設定と同じです。Tableau Server ク ラスタがプロキシサーバーとロードバランサーどちらも必要とする場合、プロキシサーバーと ロードバランサーは同じマシン上で同じプロセスで処理される必要があります。 持続性: Active Directory (NTLM) 認証が使用されていない場合、外部ロードバランサー の構成に持続性や類似性を含めることはできません。Active Directory 認証を使用してい る場合は、NTLM ネゴシエーション要求に対してのみ cookie ベースの持続性を使用しま す。 ロードバランサーを使用するための Tableau Server の構成 次の手順を実行して、ロードバランサーを使用するためにTableau Server を構成することができ ます。 1. サーバーを停止します。 2. Tableau Server のbin ディレクトリで、次のコマンドを入力します。ここで、name はロードバ ランサーを通じてTableau Server に到達するのに使用されるURL です。 tabadmin set gateway.public.host "name" たとえば、ブラウザーのアドレスバーにtableau.example.com と入力することで Tableau Server に到達する場合、以下のコマンドを入力します。 - 271 - tabadmin set gateway.public.host "tableau.example.com" 3. Tableau の既定では、ロードバランサーがポート80 で外部との通信をリッスンしていると想 定しています。異なるポートを使用するには、次のコマンドを入力します。ここで、port_ number はポート番号です。 tabadmin set gateway.public.port "port_number" 4. 次に、次のコマンドを入力します。ここで、server はロードバランサーのIPv4 アドレスまた はコンピューター名です。 tabadmin set gateway.trusted "server" server の値は、次のようなコンマ区切りリストです。 tabadmin set gateway.trusted "10.32.139.45, 10.32.139.46, 10.32.139.47" または tabadmin set gateway.trusted "proxy1, proxy2, proxy3" 5. 次のコマンドでは、完全修飾ドメイン名や非完全修飾ドメイン名、別名などロードバラン サーの代替名があれば入力します。これらはユーザーがブラウザに入力する可能性がある 名前です。個々の名前をコンマで区切ります。 tabadmin set gateway.trusted_hosts "name1, name2, name3" 例は次のとおりです。 tabadmin set gateway.trusted_hosts "lb.example.com, lb, ftp.example.com, www.example.com" 6. config コマンドを実行します。 tabadmin config 7. サーバーを起動して変更を有効にします。 バックアップ プライマリの使用 以下のトピックの手順を実行する前に、フェールオーバーおよび複数のゲートウェイの構成 ページ 264 の手順を実行してください。この手順を実行すると、フェールオーバーサポートを提供する2 台のワーカーサーバーができます。各サーバーが、ロードバランサーを設定できるゲートウェイも実 行しています。プライマリTableau Server が、プロセスとして公表も割り当てもされていないゲート ウェイプロセスおよびライセンス発行を実行してます。データエンジン、リポジトリ、およびゲートウェ イに冗長性があるため、プライマリTableau Server に対して冗長性を組み込む必要があります。 組み込むには、そのバックアップを作成します。バックアッププライマリはインストール中にライセンス を必要としますが、それは Tableau EULA において認められる3 つの環境の1 つとしてみなされま せん。 ライセンスチェックは 8 時間ごとに行われることを覚えておいてください。プライマリがライセンス発行 コンポーネントのみを実行している場合、最後にライセンスチェックが行われたのがいつかによって は、バックアッププライマリがオンラインになるまで最大 8 時間かかります。その間、クラスタは動作 を継続します。たとえば、ライセンスチェックが7 時間 50 分前に実行された場合は、あと10 分あ - 272 - ります。ライセンスチェックが1 分前に行われた場合は、あと7 時間 59 分あります。最後にライセ ンスチェックが行われたのがいつかを知るには、ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\licensing folder にあるchecklicense_lic.log ファイルと 他のログファイルを見つけてください。 下記の最初のトピックでは、プライマリのバックアップの作成方法について説明します。2 つ目のト ピックでは、現在のプライマリに障害が生じた場合にバックアッププライマリに切り替える方法につ いて順を追って説明します。 バックアッププライマリの作成 バックアッププライマリを作成するには、次の手順を行います。 1. プライマリTableau Server でサーバーを停止します。 2. プライマリで管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに移 動します。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 3. バージョン8.1.3 とそれ以前のバージョン: 次のコマンドを入力します。ここで、 <primary1> は現在のプライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名、<primary2> はバックアッププライマリのIPv4 アドレスまたはコンピューター名です。 tabadmin failoverprimary --primary <primary1> --secondary <primary2> バージョン8.1.4 とそれ以降のバージョン: 現在のプライマリとバックアッププライマリ(推奨) の コンピューター名、または現在のプライマリとバックアッププライマリのすべてのIPv4 アドレスを 使用して、次のコマンドを入力します。IPv4 アドレスを入力する場合、各 IPv4 アドレスを コンマで区切ります。 tabadmin failoverprimary --primary "primary1_name,primary2_ name" または tabadmin failoverprimary --primary "primary1_IP,primary2_IP" たとえば、現在のプライマリのコンピューター名がTABLEAU_SERVER であり、バックアッププ ライマリのコンピューター名がTABLEAU_SERVER2 の場合、次のように入力します。 tabadmin failoverprimary --primary "TABLEAU_SERVER,TABLEAU_ SERVER2" IPv4 アドレスを使用するコマンドの例を以下に示します。この例では、ユーザーのプライマリ (primary1_IP) の単一 IPv4 アドレスは 10.32.139.22 であり、バックアッププライマリ (primary2_IP) の単一 IPv4 アドレスは 10.32.139.26 と仮定しています。 tabadmin failoverprimary --primary "10.32.139.22,10.32.139.26" プライマリおよびバックアッププライマリに複数のIPv4 アドレスがある場合、それをすべて入 力します。例は次のとおりです。 - 273 - tabadmin failoverprimary --primary "10.32.139.22,10.32.139.23,10.32.139.26,10.32.139.27" 4. 次にプライマリのtabsvc.yml ファイル(ProgramData\Tableau\Tableau Server\config) のコ ピーを作成し、このコピーをバックアッププライマリコンピューターの一時的な場所に保存し ます。 tabsvc.yml ファイルには、サーバー構成設定が含まれています。[Tableau Server の構成] ダイアログボックスまたは tabadmin から構成設定を変更すると、変更がこのファイルに書き 込まれます。tabsvc.yml が変更されたら、バックアッププライマリのtabsvc.yml のコピーを更 新する必要があります。 5. バックアッププライマリで、tabsvc.yml ファイルを開き、プライマリのIP アドレスまたはコン ピューター名を、バックアッププライマリ(現在作業中のコンピューター) のIP アドレスまたはコ ンピューター名に置き換えます。この手順で説明しているように、プライマリがゲートウェイを 実行するだけであれば、worker.hosts 行のみを編集する必要があります。プライマリが 追加プロセスを実行している場合、プライマリのIP アドレスまたは名前をバックアッププライ マリの表示されているIP アドレスまたは名前に置き換えます。 - 274 - 6. バックアッププライマリコンピューターにTableau Server をインストールします。プライマリで Tableau Server のセットアップを実行したときに使用したのと同じ実行するアカウント名と 構成設定を使用します。 7. セットアップが完了したら、バックアッププライマリでサーバーを停止します。 8. バックアッププライマリで次のコマンドを入力して、Tableau Server サービスを無効にしま す。 sc config tabsvc start= disabled - 275 - これでバックアッププライマリの作成が完了しました。現在のプライマリで障害が発生した場合の 対処方法については、次の手順を参照してください。テスト環境で作業している場合は、現在 のプライマリの電源を切って構成をテストし、システム障害のシミュレーションを行う良い機会で す。 バックアッププライマリへの切り替え プライマリノードに障害が発生したときにバックアッププライマリが構成されている場合、この一連 の手順に従ってバックアッププライマリに切り替えることができます。すべての手順をバックアッププラ イマリコンピューターで実行してください。 1. バックアッププライマリで、バックアッププライマリの作成 ページ273の手順 5 で編集した tabsvc.yml ファイルを使用してProgramData\Tableau\Tableau Server\config にローカルでインストールしたファイルを上書きします。 2. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに移動します。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 3. バージョン8.1.3 とそれ以前のバージョン: 次のコマンドを入力します。ここで、primary2 はバックアッププライマリ(まもなく新しいプライマリになる) のIPv4 アドレスまたはコンピュー ター名であり、primary1 は以前のプライマリ(まもなくバックアップになる) のIPv4 アドレス またはコンピューター名です。 tabadmin failoverprimary --primary <primary2> --secondary <primary1> バージョン8.1.4 とそれ以降のバージョン: バックアッププライマリ(新しいプライマリとなる) のコ ンピューター名、またはバックアッププライマリ(新しいプライマリとなる) およびプライマリ(バック アッププライマリとなる) のIPv4 アドレスを使用して、次のコマンドを入力します。IPv4 アドレ スを入力する場合、各 IPv4 アドレスをコンマで区切ります。 tabadmin failoverprimary --primary "primary2_name,primary1_ name" または tabadmin failoverprimary --primary "primary2_IP,primary1_IP" たとえば、バックアッププライマリのコンピューター名がTABLEAU_SERVER2、以前のプライ マリ名がTABLEAU_SERVER の場合、次のように入力します。 tabadmin failoverprimary --primary "TABLEAU_SERVER2,TABLEAU_ SERVER" IPv4 アドレスを使用する例を以下に示します。この例では、バックアッププライマリ (primary2_IP) の単一 IPv4 アドレスが1.32.139.26、以前のプライマリ (primary1_IP) の単一 IPv4 アドレスが10.32.139.22 と仮定しています。 tabadmin failoverprimary --primary "10.32.139.22,10.32.139.26" バックアッププライマリおよび以前のプライマリに複数のIPv4 アドレスがある場合、それをす べて入力します。例は次のとおりです。 - 276 - tabadmin failoverprimary --primary "10.32.139.22,10.32.139.23,10.32.139.26,10.32.139.27" 4. 次のコマンドを入力します。 sc config tabsvc start= auto 5. サーバーを起動します。これでバックアッププライマリがプライマリになります。[ステータス] ペー ジを確認すると、プライマリのIP アドレスまたはコンピューター名が変更されていることがわか ります。 6. 以前のプライマリをバックアッププライマリにするには、次の手順を実行します。 l l l [プログラムの追加/削除] を使用して、以前のプライマリからTableau Server を削除 します。アンインストールプログラムの最後にバックアップエラーが出ますが、これは無 視して構いません。 以前のプライマリの\Program Files と\ProgramData 内のTableau フォルダーを削 除します。 このトピックの「バックアッププライマリの作成」のステップ4 以降の手順を繰り返しま す。 サーバーの操 作 次のトピックでは、Tableau Serverを設定および管理する方法について説明します。 サイト すべてのサーバーコンテンツは、サイト単位でパブリッシュ、アクセス、管理、制御が行われます。 それぞれのサイトのワークブック、データ、ユーザーリストは、他のサイトのワークブック、データ、ユー ザーリストとは切り離されています。すべてのサイトを表示し、サイトの作成、サーバー全体の変 更などの操作を実行できるのはサーバー管理者のみです。サーバー管理者は、Tableau Server にアクセスすることになるさまざまな組織やグループのために独立したサイトを作成できます。 サイトを作成すると、コンテンツ所有者はサーバーの特定のサイトにワークブック、ビュー、データ ソースを公開できます。サーバーにサインインしているユーザーは、所属しているサイトの許可され たコンテンツを参照できます。 - 277 - サイトの操作 次のトピックでは、使用する認証の種類や、ユーザーライセンス、管理者ロールについて知ってお くべき事項など、複数サイトの操作の側面を説明します。 認証とサインイン認証資格情報 サーバー上のすべてのサイトでは、同じ実行ユーザーアカウントとユーザー認証モードを使用しま す。Tableau Server のインストール時に、これらの両方の設定を選択します。詳細については、 全般 ページ201を参照してください。 同じサーバーシステムの複数のサイトに属するユーザーは、各サイトで同じ認証資格情報を使 用します。たとえば、Jane Smith のサイトA でのユーザー名がjsmith で、パスワードが MyPassword である場合、サイトB でもこれと同じ認証資格情報を使用します。Jane Smith が Tableau Server にサインインするときに、どのサイトにアクセスするかを選択できます。 既定サイト シングルサイトサーバーシステムからマルチサイトサーバーシステムへの移行を支援するために、 Tableau Server には "既定" という名前のサイトがインストールされています。シングルサイトモード で実行している場合、"既定" が自動的に使用されるため、明示的にそれを使用する必要はあり ません。ただし、1 つまたは複数のサイトを追加する場合は、"既定" サイトが、Tableau Server へ のサインイン時にサインインできるサイトの1 つになります。"既定" サイトは、ユーザーがシステムに 追加するサイトとは次の点で異なります。 l l l ユーザーが追加するサイトのように削除することはできません。ただし、名前は変更できま す。 Tableau Server に付属のサンプルおよびデータ接続が格納されています。 "既定" サイトに使用されるURL には、"default" という名前の対応するWeb フォルダーが ありません。たとえば、"Sales (売上高)" というサイト上の"Profits (収益)" というビューの URL は http://localhost/#/site/sales/views/profits です。"既定" サイ ト上のこれと同じビューのURL は http://localhost/#/views/profits です。 サイト管理者ロールとサーバー管理者ロール Tableau Server には、サーバー管理者とサイト管理者という2 種類の管理者があります。サー バー管理者は、追加するそれぞれのサイトごとに、サイト管理者にサイトでのユーザーの追加と削 除を許可するかどうかを管理できます。 - 278 - [システム管理者のみ] が選択されると、サイト管理者にはサイトユーザーの追加と削除はできま せん。ただし、サイト内で引き続きグループ、プロジェクト、ワークブック、およびデータ接続を管理 できます。[システム管理者およびサイト管理者] が選択された場合 (既定) は、サイト管理者は 上記のすべてに加えてユーザーの追加と削除ができます。 ライセンスとユーザー数の上限 ユーザーは複数のサイトに属し、サイトごとに異なるサイトロールとパーミッションを持つことができま す。ただし、複数サイトに所属するユーザーは、各サイトに対してライセンスを持つ必要はありま せん。各サーバーユーザーに必要なライセンスは 1 つだけです。 システム管理者は、[ユーザー数の上限] 設定を使ってサーバーのユーザー数の上限を指定でき ます。ライセンスを与えられているユーザーのみが数えられ、サーバー管理者は除外されます。たと えば、ライセンスを持つユーザーの数が90、ライセンスを持たないユーザーの数が20、サーバー管 理者数が1 のサイトでは、ユーザー数は 90 になります。[ユーザー数の上限] が「100」、に設定さ れている場合、ライセンスを持つユーザーを10 人追加できます。 サイトの追加または編集 サーバー管理者は Tableau Server にサイトを追加するか、既存のサイトを編集できます。サイト を追加する前でも、Tableau Serverにはデフォルトのサイトがあります。 1. [サイト] ページを開きます。サーバーに初めてサイトを追加する場合、[設定] > [サイトの追 加] を選択して、[サイトの追加] をクリックします。 または、[サーバー] > [サイト] を選択して、[サイトの追加] をクリックします。 - 279 - サイトを編集するには、[サーバー] > [サイト] (複数のサイト) を選択するか、[設定] (単一 のサイト) をクリックします。変更したいサイトを選択してから、[設定の編集] を選択しま す。 2. サイトの[サイト名] および[サイトID] ("既定" サイトを編集する場合は、[サイトID] を変 更できません) を入力します。 - 280 - 注 URL の「#/site」(たとえば、http://localhost/#/site/sales) は変更できません。マル チサイトサーバーシステムでは、これは既定サイト以外のサイトのURL で使用され ます。 3. ワークブック、抽出、およびデータソースはすべて、サーバーの保存スペースを使用します。 「ストレージ」については、[サーバーの上限] または [GB] を選択し、上限とするGB 数を 入力します。 サーバーの上限を設定してサイトがそれを超えた場合、パブリッシャーはサイトが制限内に 戻るまで、新しいコンテンツをアップロードできません。サーバー管理者は、[サイト] ページの [最大容量] および[使用容量] 列を使用して、容量に対するサイトの使用量を管理でき ます。 4. ユーザーの追加と削除をサーバー管理者だけに許可するか([システム管理者のみ])、両 方のタイプの管理者に許可するか([システム管理者とサイト管理者]) 選択します。 - 281 - サイト管理者にユーザー追加の権限を与える場合、サイト管理者がサイトに追加できる ユーザー数を次の選択によって指定します。 l l サーバーの上限: ユーザーベースのライセンス発行を使用するサーバーでは、上限は サーバーに接続可能なユーザー単位のライセンス数です。コアベースのライセンス発 行を使用するサーバーでは、追加可能なユーザー数に上限はありません。 <n> ユーザー: サイト管理者が追加できる上限を指定できます。ライセンス発行と ユーザー数の制限については、「サイトの操作」を参照してください。 5. [ユーザーに Web 作成を許可する] をオンのままにするか、クリアしてサイト上でのコンテンツ の作成を無効化します (サーバー全体ではない)。 Web 作成を無効化すると、ユーザーはパブリッシュされたワークブックをサーバーWeb 環境 から編集できません。サーバーにパブリッシュされたワークブックを更新するには、Tableau Desktop ユーザーがそれを再度パブリッシュする必要があります。詳細については、Web 作 成の無効化 ページ193を参照してください。 6. サイトユーザーにビューへのサブスクライブを許可する場合は、[サブスクリプション] で、[ユー ザーがワークブックとビューにサブスクライブするのを許可する] を常にオンにする必要がありま す。[構成] ダイアログボックスでサブスクリプション設定を構成している場合は、このオプショ ンのみが表示されます。 - 282 - サブスクリプションのカスタム[送信元アドレス] を入力することもできます。入力するアドレス は有効な電子メールアドレス構文 (たとえば、bizdev@bigco.com や noreply@sales) でなければなりませんが、Tableau Server では実際の電子メールアカ ウントに対応する必要はありません(ただし、実際のアドレスを要求するSMTP サーバーも あります)。 [電子メール フッター] で、[カスタム フッター] を選択し、サブスクリプションフッターにある Tableau Server URL の上に表示するテキストを入力します。 電子メールのフッターは、次のように表示されます。 7. [ワークブックパフォーマンスメトリックスの記録を許可] を選択して、サイトユーザーがロード 速度など、ワークブックのパフォーマンスのメトリックスを収集するのを許可します。 記録を開始するには、サイトのこのチェックボックスをオンにするだけでなく、ワークブックの URL にパラメーターを追加する必要があります。詳細については、パフォーマンスの記録の 作成 ページ437を参照してください。 8. [新しいサイト] または [保存]をクリックします。 - 283 - Tableau Server に初めてサイトを追加する場合、[サイト] メニューと共に、[サーバー] メニューが表 示されるようになります。[サーバー] が選択されると、サーバーのすべてのユーザーに関係するた め、[ユーザー] ページには [サーバー ユーザー] というラベルが表示されます。[サイト] が選択される と、[ユーザー] ページには [サイトユーザー] というラベルが表示されます。サーバー管理者は、ユー ザーをサーバーに追加することもできますし、個別のサイトに追加することもできます。 サイトへのユーザーの追加 管理者は、次のいずれかの方法でユーザーを追加できます。 l l このトピックで説明されている、ローカルユーザーアカウントを追加します。 ユーザー情報を含むCSV ファイルをインポートします。詳細については、ユーザーのイン ポートページ321およびCSV インポートファイルのガイドラインページ326を参照してくださ い。 サーバーにユーザーを追加するには、サーバーへのユーザーの追加 ページ314を参照してく ださい。 ローカル ユーザーをサイトに追加するには 1. サイトで、[ユーザー]、[ユーザーの追加]、[ローカル ユーザー] を順にクリックします。 2. ユーザー名 を入力します。ローカル認証を使用するように構成されているサーバーでは、 電子メールアドレスをユーザー名として使用するのがユーザー名の競合を避けるための最 善の方法です (たとえば、jsmith ではなくjsmith@myemail.com)。 - 284 - 次のフィールドにも情報を入力します: l 表示名 - ユーザーの表示名を入力します (John Smith など)。 l パスワード- ユーザーのパスワードを入力します。 l パスワードの確認 - パスワードを再入力します。 l 電子メール- これは任意です。ユーザープロファイル設定から後で追加できます。 3. サイトロールを選択します。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールペー ジ311を参照してください。 4. [ユーザーの追加] をクリックします。 Active Directory ユーザーをサイトに追加するには 1. サイトで、[ユーザー]、[ユーザーの追加]、[Active Directory] を順にクリックします。 - 285 - 1. 1 つまたは複数のユーザー名を入力します(セミコロンで区切る)。サーバーを実行している 同じActive Directory ドメインのユーザーを追加する場合は、ドメインなしでAD ユーザー 名を入力するだけです。サーバーのドメインが使用されます。 サーバーが使用しているドメインと別のドメインの間に双方向の信頼関係が設定されてい る場合は、両方のドメインのユーザーを追加できます。初回に「サーバー以外のドメイン」 からユーザーを追加するときは、完全修飾ドメイン名とユーザー名を使用します。それ以降 のユーザーは、ドメインのニックネームを使用して追加できます。たとえば、「サーバー以外 のドメイン」がmybiz.lan であるとすると、そのドメインの最初のユーザーは、 「user1@mybiz.lan」または「mybiz.lan\user1」と入力します。その次のユーザーは、 user2@mybizや mybiz\user2 などのドメインのニックネームを使用して入力できます。 注:インポートプロセスでエラーの原因となるため、このフィールドにはユーザーのフルネーム を入力しないでください。 2. サイトロールを選択します。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールペー ジ311を参照してください。 3. [ユーザーの追加] をクリックします。 複数サイトサーバーに関する注:サイト管理者がそのユーザーがメンバーとなっているすべて のサイトを管理している場合のみ、既存ユーザーのアカウントを編集できます。たとえば、 User1 がサイト A とサイトB のメンバーなら、サイト B のみを管理するサイト管理者は User1 のフルネームを変更することもパスワードをリセットすることもできません。 - 286 - サイトの削除 サーバー管理者は、Tableau Server に追加されたサイトを削除できます。サイトを削除すると、 そのサイトにパブリッシュされたワークブックやデータソースもユーザーも削除されます。別のサイトに も所属しているユーザーは削除されません。ユーザーを完全に削除するには、[サーバーユーザー] ページへ進みます。 1. [サーバー] > [サイト] をクリックします。 2. 削除するサイトを選択し、[削除] をクリックします。 3. 表示された確認ダイアログボックスで[削除] をクリックします。 サイトのインポートまたはエクスポート 新しいTableau Server サイトをプロビジョニングするには、既存サイトをファイルにエクスポートし、 そのファイルを新しいサイトにインポートします。エクスポートするサイトはソースサイトと呼びます。 インポートするサイトはターゲットサイトと呼びます。 ソースサイトは、Tableau Onlineから取得できます。Tableau Online は、Tableau がホストする Tableau Server のクラウドベースインストールです。または自分で管理しているTableau Server 配置から取得することもできます。サイトをインポートする際、ソースサイトのリソース(ワークブッ ク、プロジェクト、データソース、ユーザーを含む) もすべて付随します。インポートには、パーミッショ ン、サブスクリプション、ユーザーが作成したお気に入りリストも含まれます。ソースサイトのサイトに 固有のすべての設定 (サイト容量、サブスクリプション、Web 作成の設定など) はターゲットサイト に保持されます。 エクスポートする前に サイトをエクスポートする前に、以下の点に注意します。 使用していない項目の削除: ソースサイトにはインポートする内容だけが含まれるようにします。 使用していないワークブック、プロジェクト、およびデータソースをすべて削除します。 使用していないユーザーの削除: すべてのユーザーがライセンスを持ち、事実上のユーザーではな いユーザーをすべて削除します。ソースサイトからエクスポートするすべてのユーザーをターゲットサ イトにインポートする必要があります。インポート時にユーザーを削除することはできません。 ターゲットサーバー上でのユーザー アカウント作成: サイトのインポートプロセスでユーザーがター ゲットサイトに割り当てられます。ターゲットサーバーシステム上に、既にユーザーアカウントがある - 287 - 必要があります。あるサイトを同じTableau Server 上の別のサイトにエクスポートしている場合、 必要なすべてのユーザーアカウントがある必要があります。Tableau Online または異なる Tableau サーバーからサイトをエクスポートしている場合、インポート実行前にターゲットサーバー 上にユーザーアカウントを作成する必要があります。 ユーザー認証の確認: ユーザー認証はサーバー全体の設定であり、サーバー上のすべてのサイト で同じ設定を使用する必要があります。異なるユーザー認証方法を使用しているサーバーからの エクスポートや、そうしたサーバーへのインポートを行うことができますが、インポートに使用するマッ ピングファイルを変更する必要があります。この手順はインポートプロセスに組み込まれており、サ イトのマッピングの確認 ページ290で説明されています。Tableau Online サイトではカスタムのユー ザー認証方法が使用されているため、Tableau Online サイトからのエクスポートではユーザー固有 のマッピングファイルを編集する必要があります。これにより、ターゲットサーバーの設定方法に関 係なくクリーンインポートすることができます。 スケジュールの確認: Tableau Server の[スケジュール] ページには、抽出更新および次のスケ ジュールに使用する既定のスケジュールが一覧表示されています。 ソースサイトの既定のスケジュールに割り当てられた更新およびサブスクリプションは、ターゲットサ イトの同じスケジュールに自動的にマッピングされます。ソースサイトにカスタムスケジュールがある 場合はターゲットサイトにインポートされ、マッピングファイルを編集すると、必要に応じて名前を 変更できます。 サブスクリプションを配信するようにターゲットサーバーを設定: サブスクリプションも新しいサイトに インポートされますが、未設定の場合はサブスクリプションを配信するようにターゲットサーバーを 設定する必要があります。詳細については、アラートとサブスクリプションページ204を参照してくだ さい。 ターゲットサイトの作成または識別: サイトファイルをインポートするには、すでにTableau Server にターゲットサイトがある必要があります。ターゲットサイトの内容がソースサイトには存在しない 場合、インポート時に削除されます。そのため、空のサイトを使用することをお勧めします。サイト の作成または変更の詳細については、「サイトの追加または編集」を参照してください。 サイトID の配置: サイトのエクスポートまたはインポートに使用するコマンドには、パラメーターとし てサイトID が必要です。サイトID は Tableau Server に対してサイトを一意的に識別します。サ イトにサインインする際、サイトID が次のようにURL の# の直後に記載されます。 サーバーが複数サイトを実行していない場合、表示されるWeb ブラウザーURL には # が含まれ ますが、site またはサイトID は含まれません。これが表示されると、Tableau のビルトインサイトで ある"既定" という名前のサイトを使用していることになります。 - 288 - サーバーが複数サイトを実行している場合、表示されるWeb ブラウザーURL には #/site/ および サイトのサイトID が表示されます。 ソースサイトよりユーザーやスケジュールが少ないターゲットにインポートするためのヒント ソースサイトよりユーザーやスケジュールが少ないターゲットにソースサイトをインポートするときは、 多対 1 のインポートはサポートされません。次のオプションを検討してください。 l l l l エクスポートする前に余分なユーザーやスケジュールをターゲットサイトから削除します (推 奨オプション)。 インポートを開始する前に、欠落したユーザーやスケジュールをターゲットサイトに追加しま す。 インポートプロセスの途中で、欠落したユーザーやスケジュールをターゲットサイトに追加 し、手動でマッピングファイルを更新します。 インポートプロセスの途中にユーザーやスケジュールをターゲットサイトの異なるユーザーや スケジュールに手動でマッピングします。サーバー間でユーザー名が異なる場合にはこのオ プションが必要です。たとえば、adavis という名前のエクスポートされたユーザーは、ターゲッ トサイトでは davisa と定義されます。 サイトのエクスポート エクスポートまたはインポートのプロセスの際にTableau Serverを停止する必要はありません。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Serverのbin ディレクトリに移動します。 例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 2. 次のコマンドを入力します。 tabadmin exportsite <site ID> --file <filename or path>. たとえば、サイトID wsales のサイトを次のファイルC:\sites\exported_sites\sales_ export.zip にエクスポートするには、次のように入力します。 tabadmin exportsite wsales --file C:\sites\exported_ sites\sales_export.zip exportsite コマンドを使用する他のオプションの例については、「exportsite ページ - 289 - 533」を参照してください。 エクスポート中、Tableau Serverではサイトがロックされます。 サイトのインポート インポートするターゲットサイトがまだない場合、サイトを作成します。手順については、「サイトの 追加または編集」を参照してください。 サイトのインポートプロセスには、3 つの手順があります。まず、tabadmin importsite コマン ドを実行してインポートするファイルを生成します。次に、サイトのインポート方法を示すファイルを 確認します。最後に、tabadmin importsite_verified コマンドを実行し、インポートを 完了します。 開始前に、エクスポートされたサイトファイルおよびターゲットサイトのサイトID が必要になります。 Tableau Server の既定サイトのサイトID は ""(スペースなしの二重引用符) です。Windows PowerShell 内でコマンドを実行している場合、既定サイトの二重引用符を単一引用符で区切 ります ('""')。 インポートプロセス中にTableau Server を停止する必要はありませんが、インポートを受信する サイトはインポートが完了するまでロックされます。 サイトのインポートのプロセスの開始 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Serverのbin ディレクトリに移動します。 例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 2. 次のコマンドを入力します。 tabadmin importsite <site ID> --file <filename or path> ここで、<site ID> はターゲットサイトのサイトID、<filename or path> はエクス ポートされたサイトファイルの完全パスです。 たとえば、次のファイルC:\sites\exported_sites\sales_export.zip を、サイトID esales のサ イトにインポートするには、以下のように入力します。 tabadmin importsite esales --file C:\sites\exported_ sites\sales_export.zip importsite コマンドを使用する他のオプションの例については、「importsite ページ 535」を参照してください。 3. コマンドを入力すると、確認するマッピングファイルが次に配置されます: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\temp\import_<site ID>_ <datetime>\mappings。次の手順で使用するため、この場所に留意してください。 サイトのマッピングの確認 importsite コマンドでサイトのインポートを開始した後に生成されるマッピングファイルでは、イ ンポート完了後にサイトのリソースが割り当てられる方法を確認できます。Tableau Server がマッ ピングすることができず、編集が必要な項目は、CSV ファイル内において疑問符 (???) でマーク - 290 - されます。最後にimportsite_verified コマンドを実行するには、疑問符を変更し、ター ゲットサイト上の有効な割り当てを示すことができるようにします。 変更としてユーザーの追加および削除を行うことはできません。インポートするユーザーのす べてのユーザー名が、既にターゲットサーバー上に存在する必要があります。 サイトのマッピングファイルを確認するには、以下のとおり実行します。 1. importsite コマンドを入力後に表示された次のディレクトリに移動します。 2. Microsoft Excel (推奨) またはテキストエディターを使用し、マッピングフォルダーにある各 CSV ファイルを開きます。 ターゲットサイトへのインポートが完了すると、各ファイルを使用して、ソースサイトの項目の マッピング方法または処理方法が表示されます。 3. マッピングが正しいことを確認します。疑問符 (???) で構成されるエントリを有効な値で置 換します。次の表をガイドとして使用します。 CSV ファイル名 列のタイト ル 編 説明 集 可 能 か? mappingsDomainMapperForGroups source_ name い い え ソースサイトのユーザーグ ループ名。 source_ domain_ name い い え ソースサイトのユーザー認証 タイプ。ローカル(ローカル認 証の場合) またはドメイン名 (Active Directory の場合)。 target_ は ソースサイトのユーザー認証 - 291 - domain_ name い* タイプ。ローカル認証の場合 はローカル、Active Directory の場合はドメイン名 ( example.com や example.lan など)。 *[すべてのユーザー] の target_domain_name の 値を編集しないでください。 ターゲットサーバーでActive Directory のユーザー認証が 設定されている場合でも、 ローカルの値を保持してくだ さい。[すべてのユーザー] グ ループはすべてのTableau Server に存在する必要があ る、特別な既定のユーザー グループです。 mappingsScheduleMapper source_ name い い え ソースサイト上にあるカスタ ムおよび既定の抽出または サブスクリプションのスケ ジュール名。 source_ い scheduled_ い action_type え スケジュールのタイプ。ソース サイトの抽出更新の場合は 抽出、またはサブスクリプショ ン配信の場合はサブスクリプ ション。 は い ターゲットサイト上のカスタム スケジュールの名前。この値 は編集することができます。 たとえば、スケジュールがソー スサイト上で金曜日のアップ デートと名付けられている場 合、ターゲットサイト上で金 曜日の更新に変更すること ができます。 target_ い scheduled_ い action_type え* スケジュールのタイプ。ター ゲットサイトの抽出更新の 場合は抽出、またはサブスク リプション配信の場合はサブ スクリプション。 target_ name - 292 - *まれなケースではあります が、この列に疑問符 (???) が含まれる場合があります。 その場合、抽出またはサブス クリプションと置換し、 source_scheduled_ action_typeに表示されるエ ントリと一致させます。 mappingsSiteMapper source_ い url_ い namespace え ソースサイトのサイトID。 target_url_ い namespace い え ターゲットサイトのサイトID。 mappingsSystemUserNameMapper source_ name い い え ソースサイトのユーザーの ユーザー名。 source_ domain_ name い い え ソースサイトのユーザー認証 タイプ。ローカル認証の場合 はローカル、Active Directory の場合はドメイン名 (example.com や example.lan など)、または 外部 (Tableau Online サイト の場合)。 target_ name は い インポート後にターゲットサイ トに割り当てられるユーザー のユーザー名。 一覧表示されているすべて のユーザー名がターゲット サーバーシステム上に存在 し、すべての疑問符 (???) がターゲットサーバーの有効 なユーザー名で置換されて いることを確認します。 行をCSV ファイルに追加し ても、ユーザー名を作成する ことはできません。同様に、 行を削除してもユーザー名 は削除できません。 - 293 - target_name 列のユーザー 名を編集してソースのユー ザー名と別にすることができ るのは、その異なる名前を 使用しているターゲットサー バーシステム上に、それが既 に存在している場合です。 たとえば、ユーザーが source_name 値を、 jsmith@myco.com、 target_name値を johnsmith@example.com とすることができるのは、ター ゲットサーバー上にユーザー 名 johnsmith@example.com が存在する場合です。 ソースサイトのユーザーを、 ターゲットサイトの1 つ以上 のユーザー名にマッピングす ることはできません。 target_ domain_ name は い ターゲットサイトのユーザー 認証タイプ。ローカル認証の 場合はローカル、Active Directory の場合はドメイン 名 ( example.com や example.lan など)。 4. 編集を行う場合、変更を保存し、CSV ファイルの書式設定を保護してください。現在の 場所にあるマッピングファイルは変更しません。 サイトのインポートの完了 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Serverのbin ディレクトリに移動します。 例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 2. 次のコマンドを入力します。 tabadmin importsite_verified <site ID> --importjobdir <PATH> ここで、<site ID> はターゲットサイトのサイトID、<PATH> はサイトのマッピングの確認 ページ290で使用したマッピングディレクトリより1 レベル上のディレクトリです。例は次のとお りです。 - 294 - tabadmin importsite_verified esales --importjobdir C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\temp\import_esales_20140409185810071 importsite_verified コマンドを使用できる他のオプションの例については、 「importsite_verified ページ 537」を参照してください。 3. インポートが完了した新しいサイトを開き、予測どおりにすべてインポートされていることを 確認します。 プロジェクト プロジェクトは関連するワークブック、ビュー、およびデータソースを集めたものです。プロジェクトは サイト内に存在し、[コンテンツ] ページからアクセスすることができます。サーバー管理者とサイト管 理者は、プロジェクトの作成、プロジェクトのパーミッションの割り当て、プロジェクトの名前の変 更、およびプロジェクト所有者の変更を行うことができます。管 プロジェクトを作成したり、所有し たりできるのは管理者だけです。 既定のプロジェクトは、セットアップ中に自動的に作成されます。これは、管理者が作成する新規 プロジェクトのテンプレートとしての役割を果たします。 既定のプロジェクトとパーミッション プロジェクトのパーミッション設定はプロジェクトと関連付けられた新しいプロジェクト、新しいワーク ブック、または新しいビューのテンプレートとして使用されます。初期パーミッションは、プロジェクトの パーミッションのワンタイムコピーです。 - 295 - l l l プロジェクトの初期パーミッションは、Tableau Server内の全てのサイトに自動的に作成さ れる"既定" プロジェクトからコピーされます。 ワークブックの初期パーミッションは、そのプロジェクトのパーミッションからコピーされます。 ビューの初期パーミッションは、そのワークブックのパーミッションからコピーされます。 プロジェクトやワークブックのパーミッション設定で[コンテンツにパーミッションを割り当て] をクリックし て新しいパーミッションをコンテンツに明確に割り当てる場合を除き、プロジェクトのパーミッションに 行った変更は、プロジェクト内のワークブックまたはワークブック内のビューに自動的に適用されませ ん。 ワークブック、ビューまたはデータソースはプロジェクトパーミッションとは異なるパーミッションを持つこ とができます。たとえば、あるグループがプロジェクトX を参照するパーミッションを持たなかったとし ても、プロジェクトX にパブリッシュされたビューを参照するパーミッションを持つことができます。 コンテンツのコントロールパーミッションに対するプロジェクトの使用の詳細については、「パーミッショ ン」とナレッジベース記事「プロジェクトベースのパーミッションの作成 ページ194を参照してくださ い。 プロジェクトリーダー 新しいプロジェクトを作成できるのは管理者だけですが、ユーザーやグループにプロジェクトリー ダーというパーミッションを割り当てることができます。このパーミッションを持つユーザーは、プロジェク トのパーミッションを指定し、ワークブックをプロジェクトに移動することができます。 - 296 - プロジェクトの追加 1. [コンテンツ] ページで [プロジェクト] > [新規プロジェクト] の順にクリックします。 2. プロジェクトの名前と説明を入力してから、[追加] をクリックします。 プロジェクトの説明には、書式設定やハイパーリンクを含めることができます。構文について は、[書式設定のヒントを表示] を参照してください。 プロジェクトを編集するには、[プロジェクト] をクリックして開き、[詳細]、[詳細の編集] の順 にクリックします。 プロジェクトへのワークブックの移動 すべてのワークブックは、プロジェクト内にある必要があります。既定では、ワークブックは [既定] プ ロジェクトに自動的に追加されます。独自のプロジェクトを作成したら、ワークブックの任意のリスト から、ワークブックをそのプロジェクトに移動することができます。管理者、またはサイトロールが「パ ブリッシャー」か「インストラクター」のユーザーは、次の条件のうち少なくとも1 つが当てはまる場合 に、ワークブックをプロジェクトに移動できます。 - 297 - l そのプロジェクトへの移動パーミッションが与えられています。 l そのプロジェクトに対するプロジェクトリーダーパーミッションが与えられています。 ワークブックをプロジェクトに移動するには 1. [ワークブック] ページで1 つ以上のワークブックを選択してから、[操作] > [移動] をクリックし ます。 - 298 - 2. ワークブックに別のプロジェクトを選択し、[移動] をクリックします。 すべてのワークブックはプロジェクトの一部である必要があるので、ワークブックをプロジェクト から削除する場合は、"既定" プロジェクトに移動します。各ワークブックは 1 つのプロジェク トにのみ含めることができます。 プロジェクトの削除 プロジェクトを削除できるのは管理者だけです。プロジェクトを削除すると、そのプロジェクトに含ま れているすべてのワークブックとビューもサーバーから削除されます。 - 299 - 1. [プロジェクト] ページで、プロジェクトを選択し、[操作] > [削除] の順に選択します。 2. 確認ダイアログボックスで[削除] をクリックします。 既定のプロジェクトは削除できません。 グループ Tableau Server ユーザーをグループに整理して、複数のユーザーを管理しやすくできます。グルー プは、サーバーでローカルに作成することも、Active Directory からグループをインポートすることもで きます。 また、プロジェクト、ワークブック、ビュー、またはデータソースに対するパーミッションをグループに割 り当てることもできます。詳細については、パーミッションの管理 ページ164を参照してください。 既定では、[すべてのユーザー] グループはすべてのサイトに存在します。サーバーに追加さ れたすべてのユーザーは自動的に[すべてのユーザー] グループのメンバーとなります。このグ ループは削除できませんが、このグループのパーミッションを設定することはできます。 - 300 - グループを作成するには 1. サイトで[グループ] をクリックし、[新規グループ] をクリックします。 2. グループ名を入力し、[保存] をクリックします。 - 301 - ローカル グループの作成 ローカルグループは、Tableau Server 内部ユーザー管理システムを使用して作成されたグループ です。グループの作成後、ユーザーを追加および削除できます。 1. サイトで[グループ] をクリックし、[新規グループ] をクリックします。 - 302 - 2. グループ名を入力し、[保存] をクリックします。 Active Directory を介したグループの作成 Active Directory のグループをインポートすると、対応するグループがサーバー上に作成され、グ ループの各メンバーに対応するユーザーがサーバー上に作成されます。 各ユーザーには、重要なプロセスの一部としてサイトロールが割り当てられます。ユーザーが既に サーバーに存在するけれどもグループに所属していない場合、そのユーザーは割り当てられたサイ トロールと、サイト内の同じパーミッションを持つグループに追加されます。 ユーザーとグループをインポートすると、ユーザーのサイトロールのレベルが上がりますが、 ユーザーのサイトロールのレベルが下がることはありません。Tableau Server サイト内に既に 存在しているユーザーをインポートする場合、インポートプロセスの間に割り当てられたサイ トロールは、ユーザーに対してサーバーへのアクセス権を追加で与えた場合にのみ適用さ れます。 1. サイトから[グループ] をクリックし、[グループのインポート] をクリックします。 2. インポートするActive Directory グループの名前を入力し、結果リスト内でグループ名を選 択します。 - 303 - 3. ユーザーのサイトロールを選択します。 - 304 - 4. [グループの追加] をクリックします。 注: Active Directory からインポートしたグループの名前は変更できません。グループ名は Active Directory でのみ変更できます。 Active Directory グループの同期 いつでもActive Directory グループをTableau Server と同期して、Active Directory の新規ユー ザーをサーバーにも追加することができます。グループを1 つずつ同期することも、複数のグループ を一度に同期することもできます。 - 305 - 1. サイト内で [グループ] をクリックします。[グループ] ページで1 つまたは複数のグループを選 択します。 2. [アクション] > [同期] を選択します。 サーバーを実行している同じActive Directory ドメインのグループを追加する場合は、グ ループ名を入力するだけです。また、サーバーが使用しているドメインと別のドメインの間に 双方向の信頼関係が設定されている場合は、両方のドメインのグループを追加できま す。 サーバーが使用しているドメインとは異なるドメインのグループを初めて追加するときは、グ ループ名に、完全修飾ドメイン名を含める必要があります。たとえば、domain.lan\groupor group@domain.lan などのように、完全修飾ドメイン名とグループ名を含める必要がありま す。それ以降のグループはドメインのニックネームを使用して追加できます。ドメイン名の管 理の詳細については、「tabcmd editdomain」を参照してください。 ユーザーの削除 ユーザーをActive Directory から削除すると、Tableau Server のそのユーザーのグループと同期し ます。ユーザーには以下の事柄が生じます。 l 同期したTableau Server グループから削除される l Tableau Server の[すべてのユーザー] グループに配置される l Tableau Server にサインインできない ユーザーは管理者として引き続きサーバーに残っているため、アカウントを完全に削除する前に ユーザーのコンテンツを監査して再び割り当てることができます。ユーザーはサーバーにサインイン することはできません。ユーザーをTableau Server から完全に削除するには、以下を実行するこ とが必要です。 l l ユーザーのサイトロールを"Unlicensed" に設定します (Tableau Server でユーザーベース のライセンスを使用している場合)。 Tableau Server の[サーバーユーザー] ページからユーザーを削除する - 306 - グループの削除 サーバーから任意のグループを削除できます。グループを削除すると、ユーザーはグループから削 除されますが、サーバーからは削除されません。 1. サイト内で[グループ] をクリックします。 2. [グループ] ページで、削除する1 つまたは複数のグループを選択します。 3. [アクション] > [削除] を選択します。 ユーザー Tableau Server にアクセスする必要のある人は、その目的がコンテンツのパブリッシュ、参照、管 理のいずれであっても、ユーザーとして追加される必要があります。 既定のユーザー Tableau Server では自動的に"Tableau Software" ユーザーアカウントを作成し、ユーザーアカウ ントにパブリッシャーのサイトロールを割り当てます。このアカウントは、Tableau Server と共にイン ストールされるサンプルワークブックをパブリッシュするのに使用されます。既定では、このアカウント にはパスワードがなく、サインインに使用することはできません。 初めに、既定のユーザーは 1 つのユーザーライセンスを使用します。Tableau Software ユーザー のサイトロールを「ライセンスなし」に変更して別のユーザーが使用できるようにするか(サイトロー ルの変更 ページ335を参照してください)、内部ユーザー管理システム(ローカル認証) を使用す るようにサーバーを構成している場合は、アカウントにパスワードを追加してサーバーがこのユー ザーへアクセスできるようにします (ユーザーの表示、編集、および削除 ページ330を参照してくだ さい)。 - 307 - ゲストユーザー ゲストユーザーは、そのサーバーのアカウントを持っていないユーザーに埋め込みビューの表示と操 作を許可するために各サイトのTableau Server (コアベースのライセンスのみ) で用意されていま す。これが有効になっていると、ユーザーはサインインしなくても、視覚化コンテンツが埋め込まれ たWeb ページを読み込むことができます。詳細については、ゲストユーザーページ313を参照し てください。 サーバー ユーザーとサイトユーザー サーバー管理者は、ユーザーをサーバーに追加することもできますし、サーバー管理者およびサイ ト管理者は (許可されている場合) ユーザーを個別のサイトに追加することもできます。サイトに 追加されるすべてのユーザーは、サーバーにも自動追加されます。サイト管理者はユーザーをサイ トから削除できますが、サーバーからは削除できません。サーバー管理者はユーザーをサーバーか ら削除できます。 複数サイト環境では、サーバー管理者が[サーバー ユーザー] ページでユーザーを追加できます。 ユーザーをサーバーに追加する場合、サイトのメンバーシップ、およびユーザーのサイトごとにサイト ロールを割り当てることができます。 - 308 - 注: サイトのメンバーシップとサイトロールを割り当てずにユーザーを追加する場合、ユー ザーには「ライセンスなし」のロールが割り当てられます。ユーザーは [サーバーユーザー] に 存在しますが、ユーザーをサイトに追加するまで任意のサイトのメンバーにはなりません。 サーバー管理者およびサイト管理者が[サイトユーザー] ページでユーザーを追加できます。 - 309 - シングルサイト環境では、サーバー管理者およびサイト管理者が[ユーザー] ページでユーザーを 追加できます。 - 310 - ユーザーのサイトロール Tableau Server に追加されるすべてのユーザーには、関連するサイトロールが必要です。サイト ロールは管理者によって割り当てられます。サイトロールは、ユーザーがサーバーにパブリッシュす るコンテンツをパブリッシュできるか、操作できるか、表示のみを行うことができるかなど、ユーザーに 対して許可されるパーミッションレベルを決定します。また、管理者もサイトロールに基づいて定 義されます。 Tableau Server サイトロールは Tableau から購入するユーザーライセンスに対応していま せん(コアベースではなくユーザーベースのサーバーライセンスを使用している場合)。これら のライセンスを使用すると、サーバー上に一定数のユーザーを持つことができます。 ユーザーは、1 つ以上のサイトやこれらのサイトのグループと関連付けることができるサーバーのアカ ウントです。Tableau Server やサイトに追加される任意のユーザーは、[すべてのユーザー] グルー プのメンバーとなります。[すべてのユーザー] グループはすべてのサイトに存在します。削除すること はできません。 コンテンツのパブリッシュ権限 次のサイトロールでは、Tableau Server へのパブリッシュが可能です。 - 311 - サーバー管理者、サイト管理者、パブリッシャー、ビューアー(パブリッシュ可能)、ライセンスなし(パ ブリッシュ可能)。インタラクターまたはビューアーのサイトロールを持つユーザーは、サーバーにコン テンツをパブリッシュすることができません。 サイトロールとパーミッション ユーザーの結果のパーミッションは、次の項目によって決定します。 l ユーザーのサイトロールに対して許可される最大パーミッション。 l 特定のコンテンツアイテムに対して、ユーザーやグループに割り当てられるパーミッション。 詳細については、パーミッションルールと結果のパーミッションページ169を参照してください。 l サーバー管理者: サーバー管理者は、サーバーとすべてのサイトのサーバー機能と設定に すべてアクセスできます。サーバー管理者は、サイトの作成、任意のサイトロールタイプの ユーザーの追加、サイト管理者がユーザーを追加できるかどうかの制御、追加のサーバー 管理者の作成を行うことができるほか、サーバー自体を管理することもできます。これには メンテナンス、設定、スケジュール、および検索インデックスの管理が含まれます。 サーバー管理者は、コンテンツに割り当てられているパーミッションの種類に関係なく、サー バーにあるすべてのコンテンツ上で操作を実行できます。また、サーバー管理者もサーバ上 の他のユーザーを管理できます。 l サイト管理者: サイト管理者はグループ、プロジェクト、ワークブック、およびデータ接続を管 理できます。既定では、サイト管理者もユーザーを追加してサイトロールとサイトメンバー シップを割り当てることができます (この設定はサーバー管理者によって有効または無効に できます (サイトの追加または編集 ページ279の手順 4 を参照)。 サイト管理者は、特定のサイト上のコンテンツへのアクセスが制限されていません。ユーザー を複数のサイトのサイト管理者として指定することができます。サイトの作成時に構成され た方法に応じて、サイト管理者はサイトのユーザーを管理するためのパーミッションを持つ 可能性があります。 l パブリッシャー: パブリッシャーはサーバーにサインインし、サーバー内を参照し、パブリッシュ済 みのビューを操作できます。また、データソースのパブリッシュとダウンロードを行うため、 Tableau Desktop からTableau Server に接続できます。 パブリッシャーはワークブックやデータソースをサーバーにパブリッシュ(アップロード) することが できます。他のユーザーの管理は許可されていません。 l インタラクター: インタラクタ―はサーバーにサインインし、サーバー内を参照し、パブリッシュ 済みのビューを操作できます。特定のビュー、ワークブックおよびプロジェクトには、ユーザー の権限を制限するパーミッションがパブリッシュされる場合があることに注意してください。 パーミッションの設定は、ワークブック作成者または管理者によって編集できます。 インタラクタ―はワークブックの表示とビューの操作を行うことができます。サーバーへのパブ リッシュは許可されていません。 l ビューアー: ビューアーはサーバーにサインインし、パブリッシュ済みのビューを表示できます が、ビューを操作することはできません。このサイトロールのユーザーには、ビューの表示、コ メントの追加、およびコメントの表示を行うパーミッションのみを与えることができます。ビュー のクイックフィルターを操作すること、またはデータを並べ替えることはできません。 - 312 - l l l ライセンスなし: ユーザーはサーバーにサインインできません。サイトメンバーシップやサイト ロールを割り当てられていないすべてのユーザーは、既定ではライセンスなしとしてサーバー に追加されます。CSV ファイルからユーザーをインポートすると、すべてにライセンスなしのサ イトロールが割り当てられます。 ビューアー (パブリッシュ可能): ユーザーはワークブックやデータソースのパブリッシュとダウン ロードを行うためTableau Desktop からTableau Server に接続できますが、サーバーのコ ンテンツを操作することはできません。 ライセンスなし(パブリッシュ可能): ユーザーは Tableau Server にサインインできませんが、 Tableau Desktop からサーバーに接続して、ワークブックやデータソースをサーバーにパブリッ シュしたりダウンロードしたりできます。 ゲストユーザー ゲストユーザーは、そのサーバーのアカウントを持っていない未認証のユーザーに埋め込みビューの 表示と操作を許可するためにTableau Server で用意されています。これが有効になっていると、 ユーザーはサインインしなくても、視覚化コンテンツが埋め込まれたWeb ページを読み込むことが できます。このオプションはコアベースサーバーでのみ使用できます。 ゲストユーザーのオプションはコアベースのサーバーでのみ使用できます。 Tableau Server ビューを内部 Web サイトページに埋め込む場合、コアベース(ハードウェア) のラ イセンスを購入していなければ、そのページを表示するすべてのユーザーは Tableau Server アカウ ントが必要です (ユーザー名とパスワードを質問されます)。その場合、必要な数のアカウントを取 得し、ログインや認証を必要としないゲストユーザーアクセスを有効にする機能を取得できます。 ゲストは特別なアカウントで、ビューを参照する場合にのみ使用できます。ゲストユーザーは Tableau Server インターフェイスを参照できません。また、ビューを操作するサーバーインターフェ イスは表示されません(ユーザー名、アカウント設定、コメントなど)。 サイトのゲストユーザーを有効にすると、潜在的な同時ビューアーの数が予期していたユー ザーリストの数を超える可能性があります。管理ビューの[ステータス] > [ビューへのトラフィッ ク] は、このアクティビティを判断する際に役立ちます。 ゲストユーザーには次のパーミッションが与えられる可能性があります プロジェクト、ワークブック、およびビュー: 表示、イメージのエクスポート、サマリーデータ、コメントの 表示、フィルター、フルデータ、Web 編集、ダウンロード(ローカルコピーを保存する) データソース: 表示およびダウンロード ゲストアクセスを有効にするには 1. [サーバー] > [設定] > [全般] (マルチサイトサーバー) を選択するか、[設定] > [全般] (シン グルサイトサーバー) をクリックします。 2. ゲストアクセスの場合、[ゲストアカウントの有効化] を選択し、Tableau Server アカウント にサインインしていないユーザーが、ゲストアクセスパーミッションを使用してビューを表示す - 313 - るのを許可します。 3. [保存] をクリックします。 ゲストユーザーは次の点で特別です。 l l l ゲストユーザーはサーバー上のコンテンツにアクセスする認証されていないすべてのユーザー を代表します。 Tableau Server はゲストを使用できるようにコアライセンスを使用する必要があります。 サーバー管理者はサーバーを超えてゲストを有効化/無効化することができます。サイトごと に制御することはできません。 l ゲストユーザーを編集することはできず、コンテンツを所有することもできません。 l ゲストユーザーは、サイト内の1 つまたは複数のグループのメンバーとして指定できます。 l l l l l サーバー管理者のみがゲストアクセスを有効化または無効化できます ([サーバー] > [設 定] > [全般])。 これが有効になっていると、ゲストユーザーは [すべてのユーザー] グループのメンバーです。 ゲストユーザーを削除することはできません。サーバー管理者が[サーバー] > [設定] > [全 般] から無効化する必要があります。 ゲストユーザーに抽出データソースを使用するワークブックへのアクセスを許可する必要が ある場合は、データソースへの[表示] パーミッションを付与してください。パブリッシャーがコン テンツをパブリッシュする際に認証資格情報を埋め込んでいない限り、ゲストユーザーはパ ブリッシュされたデータソースへのアクセスが許可されていません。 ゲストユーザーにはカスタマイズされたビューの保存が許可されていません。 サーバーへのユーザーの追加 Tableau Server にサイトを追加すると、サーバーユーザー(あらゆるサイトのサーバーユーザーは すべてここに表示されます) とサイトユーザーのいるマルチサイトサーバーとなります。サーバー管 理者だけが[サーバー] ページにアクセスして、ステータス、サイト、サーバーユーザー、スケジュー ル、タスク、およびサーバーに全体として適用される設定を確認できます。 ユーザーを複数サイトに割り当て、サーバーから削除できる場所は「サーバー ユーザー」ページだ けです。ローカル認証を使用しているサーバーでは、ここでユーザーのパスワードをリセットできま す。 - 314 - [サイトユーザー] ページは、現在サインインしているサイトにサインインしているユーザーを見るため の簡単な方法です。現在のサイトにのみユーザーを追加できます。このページではユーザーをサイ トから削除できますが、サーバーからは削除できません。 次の手順では、ユーザーをサーバに追加する方法を説明します。追加するには、次の2 つの方 法があります。一度に1 つずつ(下記参照) か、CSV ファイルに依存する(ユーザーのインポート ページ321およびCSV インポートファイルのガイドラインページ326を参照) Import コマンドを使 用して一括で追加します。 - 315 - ユーザーをサーバーに追加するには 1. [サーバー] > [ユーザー] をクリックして、[ユーザーの追加] をクリックします。 2. ローカル認証を使用している場合、[ローカル ユーザー] をクリックします。Activity Directory を使用している場合は、[Active Directory ユーザー] をクリックします。 ユーザー名を入力します。 l l ローカル認証: ローカル認証を使用しているサーバーでは、電子メールアドレスを ユーザー名として使用するのがユーザー名の競合を避けるための最善の方法です (たとえば、jsmith ではなくjsmith@myco.com)。 Active Directory: サーバーを実行している同じActive Directory ドメインのユー ザーを追加する場合は、ドメインなしでAD ユーザー名を入力するだけです。サー バーのドメインが使用されます。 サーバーが使用しているドメインと別のドメインの間に双方向の信頼関係が設定さ れている場合は、両方のドメインのユーザーを追加できます。初回にサーバー以外 のドメインからユーザーを追加するときは、完全修飾ドメイン名とユーザー名を使用 します。それ以降のユーザーは、ドメインのニックネームを使用して追加できます。た とえば、サーバー以外のドメインがmybiz.lan であるとすると、そのドメインの最初の ユーザーは、「user1@mybiz.lan」または「mybiz.lan\user1」と入力します。その次の ユーザーは、user2@mybizや mybiz\user2 などのドメインのニックネームを使用して 入力できます。 注:このフィールドにはユーザーのフルネームを入力しないでください。インポートプロ セスでエラーの原因となる可能性があります。 3. ローカル認証を使用しているサーバーでは、次の情報を入力します。 l 表示名 - ユーザーの表示名を入力します (John Smith など)。 l パスワード- ユーザーのパスワードを入力します。 l パスワードの確認 - パスワードを再入力します。 l 電子メール- これは任意です。ユーザープロファイル設定から後で追加できます。 3. サーバー管理者: ユーザーがサーバー管理者である必要があるかどうかを指定します。 4. 名前 (サイトメンバーシップ) / サイトロール: ユーザーがサーバー管理者でない場合、ユー ザーを各サイトのサイトロールと共に1 つまたは複数のサイトに割り当てることができます。 - 316 - このときにサイトメンバーシップとサイトロールを選択する必要はありません。新しいサー バーユーザーのサイトメンバーシップとサイトロールを指定しない場合、ユーザーは「ライセ ンスなし」のサイトロールを持つサーバーユーザーとしてのみ追加されます。サイトロールの 詳細については、ユーザーのサイトロールページ311を参照してください。 4. [ユーザーの追加] をクリックします。 サイトへのユーザーの追加 管理者は、次のいずれかの方法でユーザーを追加できます。 l l このトピックで説明されている、ローカルユーザーアカウントを追加します。 ユーザー情報を含むCSV ファイルをインポートします。詳細については、ユーザーのイン ポートページ321およびCSV インポートファイルのガイドラインページ326を参照してくださ い。 サーバーにユーザーを追加するには、サーバーへのユーザーの追加 ページ314を参照してく ださい。 - 317 - ローカル ユーザーをサイトに追加するには 1. サイトで、[ユーザー]、[ユーザーの追加]、[ローカル ユーザー] を順にクリックします。 2. ユーザー名 を入力します。ローカル認証を使用するように構成されているサーバーでは、 電子メールアドレスをユーザー名として使用するのがユーザー名の競合を避けるための最 善の方法です (たとえば、jsmith ではなくjsmith@myemail.com)。 次のフィールドにも情報を入力します: l 表示名 - ユーザーの表示名を入力します (John Smith など)。 l パスワード- ユーザーのパスワードを入力します。 - 318 - l パスワードの確認 - パスワードを再入力します。 l 電子メール- これは任意です。ユーザープロファイル設定から後で追加できます。 3. サイトロールを選択します。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールペー ジ311を参照してください。 4. [ユーザーの追加] をクリックします。 Active Directory ユーザーをサイトに追加するには 1. サイトで、[ユーザー]、[ユーザーの追加]、[Active Directory] を順にクリックします。 1. 1 つまたは複数のユーザー名を入力します(セミコロンで区切る)。サーバーを実行している 同じActive Directory ドメインのユーザーを追加する場合は、ドメインなしでAD ユーザー 名を入力するだけです。サーバーのドメインが使用されます。 - 319 - サーバーが使用しているドメインと別のドメインの間に双方向の信頼関係が設定されてい る場合は、両方のドメインのユーザーを追加できます。初回に「サーバー以外のドメイン」 からユーザーを追加するときは、完全修飾ドメイン名とユーザー名を使用します。それ以降 のユーザーは、ドメインのニックネームを使用して追加できます。たとえば、「サーバー以外 のドメイン」がmybiz.lan であるとすると、そのドメインの最初のユーザーは、 「user1@mybiz.lan」または「mybiz.lan\user1」と入力します。その次のユーザーは、 user2@mybizや mybiz\user2 などのドメインのニックネームを使用して入力できます。 注:インポートプロセスでエラーの原因となるため、このフィールドにはユーザーのフルネーム を入力しないでください。 2. サイトロールを選択します。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールペー ジ311を参照してください。 3. [ユーザーの追加] をクリックします。 複数サイトサーバーに関する注:サイト管理者がそのユーザーがメンバーとなっているすべて のサイトを管理している場合のみ、既存ユーザーのアカウントを編集できます。たとえば、 User1 がサイト A とサイトB のメンバーなら、サイト B のみを管理するサイト管理者は User1 のフルネームを変更することもパスワードをリセットすることもできません。 グループへのユーザーの追加 ユーザー管理を簡素化する方法の1 つは、ユーザーをグループに割り当てることです。たとえば、 グループにパーミッションを割り当てて、そのグループ内の全ユーザーにパーミッションを適用すること - 320 - ができます。 グループにユーザーを追加するには、グループが既に存在する必要があります。詳細については、 グループページ300を参照してください。 1. サイトで、[ユーザー] をクリックします。 2. グループに追加するユーザーを選択し、[アクション] > [グループメンバーシップ] を選択しま す。 3. グループを選択し、[保存] をクリックします。 ユーザーのインポート ユーザー情報を含むCSV ファイルを作成し、そのファイルをインポートすることによって、サイトへの ユーザーの追加プロセスを自動化することができます。ユーザーをサイトまたはサーバーにインポー トできます (サーバー管理者である場合)。 注: このトピックでは、既にCSV ファイルが作成済みであることを前提として、インポートの 手順を説明します。まだファイルを作成していない場合は、CSV インポートファイルのガイ ドラインページ326でファイルの書式の要件とインポートオプションの一覧を参照してくださ い。 - 321 - CSV ファイルからサイトへのユーザーの追加 1. サイトで、[ユーザー] をクリックして、[ユーザーの追加] をクリックします。 2. [ファイルからインポート]、[参照] の順にクリックしてファイルに移動し、[ユーザーのインポー ト] をクリックします。 インポートの結果が表示されます。 - 322 - シングルサイトサーバーの場合、インポートプロセス中にユーザーに割り当てられるサイト ロールはユーザーと共にインポートされます。インポート中のユーザーがTableau Server サイ ト内に既に存在している場合、インポートプロセス中にユーザーに割り当てられるサイト ロールは、サーバーへのさらなるアクセスをユーザーに提供する場合にのみ適用されます。 ユーザーとグループをインポートすると、ユーザーのサイトロールは昇格しますが、降格はし ません。 3. [完了] をクリックします。 CSV ファイルからサーバーへのユーザーの追加 1. [サーバー] > [ユーザー] をクリックして、[ユーザーの追加] をクリックします。 2. [ファイルからインポート]、[参照] の順にクリックしてファイルに移動し、[ユーザーのインポー - 323 - ト] をクリックします。 インポートの結果が表示されます。 マルチサイトサーバーの場合、[サーバーユーザー] ページでユーザーをインポートすると、サ イトに所属しないサーバーユーザーが作成されます。これらのユーザーはサイトに属さないた め、サイトロールを持つことができません。サーバーユーザーが持つことのできるサイトロール は、「ライセンスなし」または「サーバー管理者」のどちらかだけです。サイトメンバーシップを サーバーユーザーに割り当てる場合、サイトごとにユーザーのサイトロールを指定することが できます。詳細については、サイトメンバーシップの割り当てページ336を参照してくださ い。[サイトユーザー] ページでユーザーをインポートする場合、ユーザーにはそのサイトの CSV ファイルで指定するサイトロールが割り当てられます。 3. [完了] をクリックします。 マルチサイト環境 サーバーで複数のサイトが実行されており、ユーザーがサーバー管理者である場合、2 つの異なる 場所からCSV ファイルをインポートできます。既存のユーザーアカウントが関係する場合、それぞ れの場所は権限が異なります。 l [サーバー ユーザー] ページはマルチサイト環境で表示されます。サーバー管理者のみがこ のページにアクセスできます。 - 324 - 新しいユーザーの追加だけではなく、既存のユーザーアカウントを更新する場合は、ここか らCSV ファイルをインポートすることができます。たとえば、既存ユーザーの新しいパスワード を入れたファイルをインポートすると、既存ユーザーのパスワードがリセットされます。 l [サイトユーザー] ページです。 サーバー管理者は CSV インポートによる新しいユーザーアカウントの追加ができますが、そ のインポートに既存ユーザーが含まれている場合は、[パスワード] フィールドと[表示名] フィールドが一致しているか空白になっている必要があります。新しいパスワードまたはフル ネームが使用されると、インポートは失敗します。 シングルサイトサーバーのサーバー管理者およびサイト管理者は、CSV ユーザーインポートをサイ トの[ユーザー] ページから実行します。 - 325 - 個々のユーザーは同じサーバーシステム上の複数のサイトに属することができますが、各サイトで 同じクレデンシャルを使用する必要があります。これは、サイトには新しいユーザーでもサーバーに は既知のユーザー(つまり、ユーザーがそのサーバーの他のサイトのメンバー) を追加するときに重 要になります。既存のサーバーユーザーをサイトに追加する予定がある場合は、パスワードを入 力しないでください。Password 列を空白にしておきますが、Password 列のヘッダーは必要で す。サーバーがローカル認証を使用するように設定されていて、新しいサイトユーザーがそのサー バーシステムにとっても新しいユーザーである場合は、そのユーザーにパスワードを与えるように指 示するメッセージがCSV インポートの画面に表示されます。 マルチサイトサーバーの場合、[サーバーユーザー] ページでユーザーをインポートすると、サイトに 所属しないサーバーユーザーが作成されます。これらのユーザーはサイトに属さないため、サイト ロールを持つことができません。サーバーユーザーが持つことのできるサイトロールは、「ライセンス なし」または「サーバー管理者」のどちらかだけです。 シングルサイトサーバーの場合、インポートプロセス中にユーザーに割り当てられるサイトロールは ユーザーと共にインポートされます。インポート中のユーザーがTableau Server サイト内に既に存 在している場合、インポートプロセス中にユーザーに割り当てられるサイトロールは、さらなるアク セスをユーザーに提供する場合にのみ適用されます。ユーザーとグループをインポートすると、ユー ザーのサイトロールは昇格しますが、降格はしません。 CSV インポートファイルのガイドライン ユーザー情報を格納したコンマ区切りの値 (CSV) ファイルを作成し、インポートすることによって ユーザーの追加を自動化できます。CSV ファイルには、パーミッションや管理者レベルなど、イン ポートと同時にユーザーに適用する属性を含めることができます。 - 326 - ユーザーをインポートするには、サーバー管理ページまたは tabcmd ユーティリティを使用できま す。詳細については、ユーザーのインポートページ321 または tabcmd コマンドページ558を参照 してください。 注: ユーザーをインポートするのにtabcmd ユーティリティを使用すると、ユーザーのサイト ロールのデフォルト値を指定できるオプションをコマンドラインで渡すことができます。詳細に ついては、tabcmd コマンドページ558のドキュメントを参照してください。 ユーザーをサイトまたはサーバーにインポートできます。サイトにユーザーをインポートする場合、サ イトロールがユーザーに適用されます。サイトロールを指定するけれども、インポートするユーザー がライセンスの制限を超過する場合、ユーザーはライセンスなしとしてインポートされます。サー バー(特定のサイトではない) にユーザーをインポートする場合、ユーザーはサイトには割り当てら れず、Publisher およびInteractor などのCSV ファイル内のサイトロールはライセンスなしとして扱 われます。 CSV ファイル形式の要件 ユーザーのインポート用のCSV ファイルを作成する場合は、ファイルが必ず次の書式要件を満た すようにします。 l l l ファイルには、列の見出しが含まれません。Tableau Serverファイル内の各行を1 人のユー ザーと見なします。 ファイルは、UTF-8 形式であり、バイトオーダーマーク(BOM) が含まれています。 BIG-5 などのエンコードは UTF-8 に変換されています。この操作は、テキストエディターで ファイルを開き、[名前を付けて保存] コマンドで行うことができます。 CSV ファイルの必須の列 次の値は各ユーザーに必須です。 l l ユーザー名 パスワード: Tableau Server がActive Directory 認証を使用するように設定されている場 合、Password という列が1 つ必要ですが、列自体は空になっている必要があります。 ローカル認証を使用するサーバーでは、新しいユーザーのパスワードを指定する必要があり ます。 インポートファイルの追加オプション CSV ファイルには、ここに示す順序で次のフィールドを含めることができます。 l l l ユーザー名: ユーザー名。サーバーがActive Directory を使用するように設定されている場 合、この値は、Active Directory で定義されたユーザーと一致する必要があります。ユー ザー名がドメイン全体で一意でない場合、ユーザー名の一部としてドメインを含める必要 があります (例: example\Adam または adam@example)。これは必須のフィールドです。 パスワード: ユーザーのパスワード。サーバーがActive Directory を使用するように設定され ている場合、この値は使用されません。 フルネーム。フルネームとは、サーバー上のユーザーを識別するのに使用される情報の一 部です。ユーザーのフルネームがすでに使用されている場合、Tableau Server は、CSV - 327 - ファイル内の設定で既存のユーザー情報を更新します。 l ライセンスレベル(Interactor、Viewer、または Unlicensed)この設定は、非管理 者ユーザーのロールを決定します。サーバーの管理ページを使用してユーザーをインポート している場合、個別のサイトにインポートしている場合にのみライセンスレベルが設定され ます。サーバー(特定のサイトでない) の管理中にユーザーをインポートする目的でサーバー の管理ページを使用している場合で、ユーザーが管理者になるように設定されていない場 合は、サイトロールは Unlicensed に設定されます。(サイトロールは後で変更できま す。) 注: Tableau Server 9.0 では、ライセンスレベルはサイトロールで置き換えられまし た。サーバーUI を使用してユーザーを作成する場合、Site Administrator、 Publisher、Interactor、およびView (can publish) などのサイトロー ルを選択します。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールページ 311を参照してください。CSV ファイルに含まれるライセンスレベルとその他の値がサ イトロールに変換される方法の詳細については、このトピックの後ほどに記載されて いる「設定とサイトロール」を参照してください。 l l l 管理者のレベル(System、Site、または None). この設定は、ユーザーが管理者としてイ ンポートされるかどうかを決定します。サイトの管理ページを使用している場合、サーバーの 管理中にインポートを実行している場合のみ、管理者ロールをSystem に設定できま す。サイトの管理中にユーザーをインポートする目的でサーバーの管理ページを使用してい る場合で、CSV ファイル内のユーザーの管理者ロールがSystem に設定されている場 合、Tableau Serverはユーザーをサイト管理者としてインポートします。 パブリッシャーパーミッション(yes/true/1 または no/false/0)。ユーザーがパブリッ シャーのパーミッションを持っているかどうかを決定します。サイトの管理ページを使用してい る場合、個別のサイトにインポートしている場合にのみパブリッシャーの設定が使用されま す。サーバーの管理中にユーザーをインポートしている場合、この値は使用されません。 電子メールアドレス。電子メールアドレスとは、サーバー上のユーザーを識別するのに使用 される情報の一部です。電子メールアドレスがすでに使用されている場合、Tableau Server は、CSV ファイル内の設定で既存のユーザー情報を更新します。 列の順序は重要です。最初の列は、ユーザー名として、2 番目はパスワード、3 番目はフルネー ムなど、列の内容と関係なく処理されます。 設定とサイトロール ユーザーのライセンスレベル、管理者、およびパブリッシャーの設定は、ユーザーのサイトロールを 設定するためのインポートプロセスで使用されます。次の表は、設定がサイトロールに変換され る方法を示しています。 CSV の設定 サイトロール License level=(any) システム(サーバー) 管理者。この設定は、サーバーの管理中にユー ザーをインポートする場合にのみ有効です。ユーザーをシステム管理者 に設定した場合、他の値は無視されます。 Administrator= - 328 - CSV の設定 サイトロール System Publisher=(any) License level=(any) Administrator= Site Publisher=(any) サイト管理者。この設定は、特定のサイトの管理中にユーザーをイン ポートする場合にのみ有効です。ユーザーをサイト管理者に設定した 場合、他の値は無視されます。 License インタラクター level=Interactor Administrator= None Publisher=false License level=Viewer Viewer (can publish) Administrator= None Publish=true License level=Viewer ビューアー Administrator= None Publish=false License Unlicensed (can publish) level=Unlicensed Administrator= None Publish=true License ライセンスなし level=Unlicensed Administrator= None Publish=false - 329 - メモ l l サーバーの管理中にユーザーをインポートしている場合、2 つのサイトロール(システム管理 者およびライセンスなし) のみを持つユーザーを作成できます。他のすべての設定は、サイト 固有のものです。その場合、CSV ファイル内のユーザーの管理レベルがSystem でない場 合、ユーザーののサイトロールは、ライセンスなしに設定されます。 ユーザーベースのサーバーをインストール済みの場合で、ユーザーを追加するとライセンスで 許可されたユーザー数を超える場合は、ユーザーはライセンスなしのユーザーとして追加さ れます。 例 次の例は、複数のユーザー用の情報を含むCSV ファイルを示しています。 Henry W,passw0rd,Henry,Interactor,None,yes,henryw@example.com Fred S,pa$$word,Fred,Viewer,None,no,freds@example.com Alan W,p@ssword,Alan,Interactor,Site,yes,alanw@example.com Michelle K,mypassword,Michelle,Interactor,System,yes,michellek@example.com サイトを管理中にこのファイルをインポート場合、そのサイトに4 人のユーザーが追加されます。 ユーザーMichelle のAdministrator モードは System に設定されます。ただし、サイトにユー ザーをインポートしているので、Tableau Server はユーザーMichelle をシステム管理者ではなくサ イト管理者に設定します。ユーザーのうち3 人はパブリッシュが許可されています。 サーバーを管理中にこのファイルをインポート場合、そのサーバーに4 人のユーザーが追加されま すが、それらのユーザーはサイトには追加されません。CSV ファイルに含まれるサイトロール (Interactor およびViewer) はサイトユーザーに関連付けられている必要があるので、管理者でな いユーザーのサイトロールは Unlicensed に設定されます。 ユーザーの表示、編集、および削除 このトピックでは、Tableau Serverユーザーを表示、編集、および削除する方法について学習しま す。 サイトユーザーの表示および編集 サイトに管理者としてサインインし、[ユーザー] をクリックします。このページでは、グループメンバー シップやサイトロールを設定したり、サイトからユーザーを削除したりできます。 - 330 - ユーザーが所有するコンテンツを参照するには、ユーザー名をクリックします。 ユーザーのアカウント設定を表示するには、ユーザーページの[設定] をクリックします。 - 331 - Tableau Server で複数のサイトが実行されている場合、[サーバー ユーザー] を選択すると、サー バーシステムのすべてのユーザーがリストされ、[サイトユーザー] を選択すると、現在のサイトのす べてのユーザーが表示されます。 内部ユーザー管理システム(ローカル認証) を使用するようにサーバーが構成されている場合は、 ユーザーの追加後にユーザーの表示名、電子メール、およびパスワードを編集できます。多くの変 更を行う場合は、CSV ファイルから変更をインポートする方が簡単な場合があります。詳細につ いては、ユーザーのインポートページ321およびCSV インポートファイルのガイドラインページ326 を参照してください。 複数サイトサーバーの場合: サイト管理者は、自分が管理するサイトのみのメンバーに なっている既存ユーザーのアカウントを編集できます。たとえば、User Joe がSite A とSite B のメンバーなら、Site B のみを管理するサイト管理者は Joe のフルネームを変更すること もパスワードをリセットすることもできません。 サーバー ユーザーの表示と編集 Tableau Server にサーバー管理者としてサインインします。[サーバー] > [ユーザー] をクリックしま す。このページでは、サイトメンバーシップを設定したり、サーバーからユーザーを削除したりできま す。 - 332 - アカウント設定を表示するには、ユーザー名をクリックします。 ユーザーの検索 特定のユーザーを検索するには、左側の[検索] ボックスでユーザーの名前のすべてまたは一部を 入力して[Enter] を押します。 検索動作によって、Display Name とUsername 属性がチェックされます。 検索のワイルドカード文字としてアスタリスク(*) 文字を使用できます。たとえば、「John*」で検 索すると、「John」で始まるすべての名前が返されます。 - 333 - サイトからユーザーを削除 これらの手順では、サイトからユーザーを削除します。ユーザーがコンテンツ(プロジェクト、ワーク ブック、ビュー、またはデータソース) を所有していない場合のみ、サイトからユーザーを削除できま す。コンテンツを所有しているユーザーを削除しようとすると、ユーザーのサイトロールはライセンス なしに設定されますが、削除はされません。 1. サイトで、[ユーザー] をクリックします。1 つまたは複数の削除するユーザーを選択し、[アク ション] > [削除] を選択します。 2. 確認ダイアログボックスで[削除] をクリックします。 サーバーからユーザーを削除 これらの手順では、サーバーからユーザーを削除します。ユーザーがコンテンツ(プロジェクト、ワーク ブック、ビュー、またはデータソース) を所有していない場合のみ、Tableau Server からユーザーを 削除します。コンテンツを所有しているユーザーを削除しようとすると、ユーザーのサイトロールはラ イセンスなしに設定されますが、削除はされません。 1. サイトで、[ユーザー] をクリックします。1 つまたは複数の削除するユーザーを選択し、[アク ション] > [削除] を選択します。 - 334 - 2. 確認ダイアログボックスで[削除] をクリックします。 サイトロールの変更 サイトユーザーを追加する権限を持つサーバー管理者とサイト管理者は、ユーザーのサイトロー ルをいつでも変更できます。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールページ311 を参照してください。 ユーザーのサイトメンバーシップを変更できるのはサーバー管理者のみです。詳細については、サ イトメンバーシップの割り当て次のページを参照してください。 1. サイトで、[ユーザー] をクリックします。 2. 1 つ以上のユーザーを選択し、[アクション] > [サイトロール] を選択します。 - 335 - 3. サイトロールを選択し、[サイトロールの変更] をクリックします。 サイトメンバーシップの割り当て サイトユーザーを追加する権限を持つサーバー管理者とサイト管理者は、ユーザーのサイトロー ルをいつでも変更できます。サイトロールの詳細については、ユーザーのサイトロールページ311 を参照してください。 ユーザーのサイトメンバーシップを変更できるのはサーバー管理者のみです。 1. [サーバー] > [ユーザー] をクリックします。 2. 1 つ以上のプロジェクトを選択し、[アクション] > [サイトメンバーシップ] を選択します。 - 336 - 3. 1 つ以上のサイトと各サイトのロールを選択してから、[保存] をクリックします。 スケジュールされた更 新 タスクとサブスクリプション サーバー管理者は、エンドユーザーがパブリッシュされたビューをサブスクライブし、データ抽出の更 新タスクやサブスクリプション電子メールの配信のスケジュールを設定できるようにサーバーを構成 できます。 管理者は、他のどのユーザーにスケジュールの設定を許可するかも指定できます。それ以外の場 合、管理者でないユーザーは次の方法でスケジュールを操作できます。 l l Tableau Desktop パブリッシャーは、データ抽出のあるデータソースやワークブックをパブリッ シュする際にスケジュールされた更新タスクを設定できます。 Tableau Server ユーザーは、スケジュールに基づいて電子メールで配信されるビューをサブ スクライブできます。 - 337 - サーバー上のスケジュールの変更は、作成者が次回コンテンツをパブリッシュするときにTableau Desktop の[スケジュール] ダイアログボックスに反映されます。同様に、サブスクリプションスケ ジュールの変更は、その後ビューをサブスクライブする際のサーバーユーザーの選択に基づいて反 映されます。 抽出とスケジュールについて Tableau Desktop の作成者は元のデータソースのデータのコピーまたはサブセットであるデータ抽 出を作成できます。抽出データがTableau のデータエンジンにインポートされるため、データ抽出 を使用するワークブックの方が、稼働中のデータベース接続を使用するワークブックより一般的に 高速です。また、抽出によって機能性も向上します。作成者が抽出が含まれるワークブックまた はデータソースをパブリッシュすると、抽出は Tableau Server に残ります。 抽出の更新Tableau Server 管理者 Google Analytics や Salesforce.com などのデータ抽出のスケジュールを変更または再 度割り当てることができます。Tableau Server でサイト管理者が行ったスケジュールのすべての変 更は、ワークブックまたはデータソースが再びパブリッシュされると、Tableau Desktop の[スケジュー ル] ダイアログボックスに反映されます。 また、[今すぐ実行] オプションを使用して、直ちにの抽出を更新することもできます。更新スケ ジュールを作成する前に、サーバーでスケジュールを有効にする必要があります。詳細について は、スケジュールの有効化 次のページを参照してください。 tabcmd コマンドラインユーティリティ:tabcmd コマンドラインユーティリティは、コマンドラインから 使用できる、または独自のスクリプトに組み込むことができるrefreshextracts コマンドを提 供します。詳細については、更新タスクの自動化 ページ349を参照してください。 Tableau Desktop からの抽出の更新 l l l パブリッシュ時:作成者が抽出を使用するワークブックまたはデータソースをパブリッシュすると き、Tableau Server で定期的な更新スケジュールを割り当てることができます。更新に は、完全更新と増分更新があります。増分更新は、日付、日付/時刻、またはタイムスタ ンプなど整数のデータ型がある抽出の列を参照します。Tableau はこの列を使用して、抽 出に追加する必要がある新しい行を識別します。詳細については、Tableau Desktop ヘ ルプの「抽出の更新」と「スケジュール」を参照してください。 ユーザー インターフェイス: Tableau Desktop の「ソースから更新」、「ファイルからデータを追 加」、および「データソースからデータを追加」オプションを使用すると、Tableau Serverへの 追加をアップロードしたり、抽出を更新したりできます。Tableau Server に元のデータソー スからデータを更新するために必要なクレデンシャルがない場合、これを行うことができま す。アップロード方法の詳細については、Tableau Desktop のオンラインヘルプの「Tableau Server の抽出の更新」を参照してください。 データ抽出コマンドラインユーティリティ:データ抽出コマンドラインユーティリティは、 Tableau Desktop と共にインストールします。このユーティリティを使用すると、Tableau Serverの抽出への追加をアップロードしたり、抽出を更新できます。アップロード方法の詳 細については、Tableau Desktop のオンラインヘルプの「Tableau データ抽出コマンドライン ユーティリティ」を参照してください。 - 338 - スケジュールの有効化 抽出の更新をスケジュールするには、サーバーでスケジュールを有効にする必要があります。 1. サーバーのWeb 編集環境の上部のナビゲーションエリアで、[サーバー] > [設定] を選択し ます。 2. [全般] ページの[埋め込みクレデンシャル] で、次の設定を選択します。 l 埋め込みクレデンシャルを許可 認証資格情報が埋め込まれている場合のみスケジュールに基づく更新タスクが可 能なデータソースタイプもあります。 l スケジュールに基づくデータ抽出を許可 スケジュールの作成または変更 [スケジュール] ページには、スケジュールの名前、タイプ、目的 (範囲)、タスク数、動作 (並列処 理または順次処理)、スケジュールされた実行時刻など、スケジュールのリストが表示されます。 - 339 - 1. スケジュールを新規作成するには、[新規スケジュール] をクリックします。 2. 既存スケジュールを変更するには、選択して[編集] をクリックします。 3. スケジュールにわかりやすい[名前] を指定します (毎週土曜日の朝、月末など)。 4. スケジュールが処理する[タスクのタイプ] で、抽出の更新またはサブスクリプションの配信を 選択します。 - 340 - 5. オプションで、0 ~ 100 の[既定の優先度] を定義します。この優先度は既定でタスクに割 り当てられます。キューで2 つのタスクが保留中である場合、高い優先度のタスクが最初に 実行されます。タスクの優先度の変更方法の詳細については、更新タスクの管理 ページ 345を参照してください。 6. スケジュールのジョブを同時に(並列実行、既定) 実行するか、順番に(順次実行) 実行 するかを選択します。 7. スケジュールの定義または編集を終了します。毎時、毎日、毎週、または毎月行うように スケジュールを定義できます。 8. [保存] をクリックします。 スケジュールされた抽出更新タスクの作成 パブリッシュされたデータソース抽出や、データ抽出に接続するパブリッシュされたワークブック用に スケジュールされた更新タスクを設定できます。 - 341 - 1. Tableau Server にサインインするとき、更新するコンテンツの種類に応じて、[コンテンツ] > [データソース] または [コンテンツ] > [ワークブック] を表示します。 2. 更新するデータソースまたはワークブックのチェックボックスを選択し、[アクション] > [抽出更 新] を選択します。 3. [抽出の更新] ダイアログで[更新のスケジュール] を選択し、以下のステップを完了させま す: l 必要なスケジュールを選択します。 l 利用可能な場合は、完全更新または増分更新を指定します。 既定、またはこのオプションが表示されない場合は、完全更新が実行されます。増 分更新は、抽出のパブリッシュ前にTableau Desktop で設定している場合にのみ 使用できます。詳細については、Tableau Desktop ヘルプの「抽出の更新」を参照 してください。 l [更新のスケジュール] をクリックします。 注: 新しいスケジュールの追加は、[スケジュール] ページで行うことができます。 - 342 - クイックスタート: スケジュールに基づく抽出の更新 データベースの抽出に接続しているパブリッシュされたワークブックでは、スケジュールに基づいて定 期的にデータを自動更新するようにサーバーを設定できます。定期的なスケジュールに基づく抽 出の更新を行うと、必要なデータのみを抽出することによってパフォーマンスを改善しつつ、常に データを最新にすることができます。 1 サーバー上でのスケジュールの設定 サーバーに管理者としてサインインし、[サーバー] > [スケジュール] を選択します。[新規スケ ジュール] をクリックし、新しいスケジュールを作成します。 Tableau Server では、既定でいくつかの抽出スケジュールが提供されています。必要に応じて、新しいスケジュールを 追加できます。 2 スケジュールに基づく抽出の更新を有効にする サーバーに管理者としてログインし、[サーバー] > [設定] > [全般] を選択します。 - 343 - [埋め込みクレデンシャルを許可] と[スケジュールに基づくデータ抽出を許可] を選択し、[保存] をクリックします。 3 抽出を含むワークブックのパブリッシュ Tableau Desktop で、[サーバー] > [ワークブックのパブリッシュ] を選択します。必要に応じてサー バーにサインインします。[Tableau Server にワークブックをパブリッシュ] ダイアログボックスで、[ス ケジュールと認証] をクリックします。[抽出スケジュール] で、リストからスケジュールを選択します。 認証が必要なデータソースの場合、認証タイプも選択する必要があります。 4 スケジュールされたタスクの監視 管理者は [ステータス] ページの[抽出のバックグラウンドタスク] を参照してスケジュールされたタス クを監視できます。 - 344 - 更新タスクの管理 [タスク] ページには、サーバーで実行されるようスケジュールされた抽出更新タスクが表示されま す。管理者は、タスクの優先度やスケジュールを変更したり、タスクの実行や削除を行ったりでき ます。 [タスク] ページを表示するには、操作するサーバーおよびサイトにサインインし、[タスク] をクリックし ます。 タスクのスケジュールの変更 1. [タスク] ページで、変更する1 つまたは複数のタスクを選択します。 2. [スケジュールの変更] をクリックします。スケジュールのリストから新しいスケジュールを選択 します。 - 345 - Tableau Server で管理者が行った変更は、ワークブックまたはデータソースが再びパブリッ シュされると、Tableau Desktopの[スケジュール] ダイアログボックスに反映されます。 オンデマンドでの更新タスク実行 1. [タスク] ページで、実行するタスクを選択します。 2. [アクション] > [今すぐ実行] を選択します。 注: スケジュールされたタスクが抽出向けに設定されていない場合、[データ接続] ページか らオンデマンドで更新できます。 タスクの優先度の変更 1. [タスク] ページで、変更する1 つまたは複数のタスクを選択します。 2. [アクション] > [優先度の変更] を選択します。 3. 0 ~ 100 の新しい優先度を入力し、[優先度の変更] をクリックします。 クイックスタート: 増分抽出の管理 増分抽出のあるワークブックをパブリッシュする場合、2 つまでのTableau Server が処理する更新 タスクと関連付けることができます。抽出の増分更新と完全更新です。ワークブックをパブリッシュ すると、そのユーザーまたは Tableau Server 管理者はワークブックに関連付けられたタスクを変更 できるようになります。タスクの削除や、別のタスクの追加も可能です。 - 346 - 1 パブリッシュとスケジュールの割り当て Tableau Desktop で抽出を使用するワークブックを作成した後、[サーバー] > [ワークブックのパブ リッシュ] に移動し、[スケジュールと認証] をクリックします。次に、更新のスケジュールを選択して [OK] をクリックします。 Tableau Desktop でパブリッシュして更新スケジュールを選択すると、Tableau Server が更新タスクを処理します。 2 ワークブックの選択 ワークブックのスケジュールされたタスクを変更するには、Tableau Server にサインインして[ワーク ブック] ページでワークブックを選択します。 - 347 - 3 更新スケジュールへのアクセス [更新スケジュール] をクリックします。 変更したい更新タスクのチェックボックスを選択します。 4 編集、削除、別のタスクの追加 [スケジュールの変更]などの実行したいアクションを選択し、内容を選択します。タスクの削除、 優先度の変更、別の更新タスクの追加も可能です。 - 348 - 更新タスクの自動化 抽出更新タスクをTableau Server のスケジュールに関連付けて、データ抽出の更新を自動化で きます。tabcmd を使用して、抽出の更新を自動化することもできます。このコマンドラインユー ティリティは Tableau Server に付属しており、Tableau Server とは別のコンピューターにインストー ルできます。特に、独自のスクリプト内の他のコマンドと組み合わせて、refreshextracts コマ ンドを使用できます。例は次のとおりです。 tabcmd login - http://mytabserver -u jsmith -p P@ssw0rd! refreshextracts --datasource salesq4 抽出の更新アラートの処理 スケジュールされた抽出更新が成功しない場合、Tableau の右上隅に次のような [アラート] メ ニューが表示されます。 [アラート] メニューは、抽出更新に失敗し、ユーザーが次の場合にのみ表示されます。 l システム管理者またはサイト管理者。 l 更新できなかったワークブックまたはデータソースの作成者。 l 更新できなかったデータソースに接続するワークブックの作成者。 [アラート] メニューを開くと、更新失敗について、次のような詳細情報が表示されます。 - 349 - データソースが埋め込みとして列挙されている場合、データソースの定義 (データソースクレデン シャルまたはデータベース名のようなものを含む) が、Tableau Desktop に作成された元のワーク ブック自体の中に埋め込まれている、またはあることを表します。 データソース名またはワークブック名がデータソース(たとえば、データソース: sales_data) として 列挙されている場合、データソースがTableau Server データソースであることを表します。データ ソースの定義は Tableau Server にあります。 Tableau Desktop の[Data] ペインでは、データソースがTableau Server 上にあるか、ローカルか どうかを判断できます。データソースがサーバー上にある場合、データベースアイコンの代わりに Tableau のアイコンがデータソース名の横に表示されます。 抽出更新の問題の解決 アラート内の[接続情報の編集] リンクをクリックし、欠けている情報を入力して[保存] をクリックす ることで、いくつかの抽出更新の問題を解決することができます。 - 350 - データ接続を編集しても問題を修正することができない場合、Tableau Desktop で問題を解決 しワークブックを再度パブリッシュする必要があります。 ヒント: 管理者は [データ接続] ページでいつでもデータ接続を編集できます。このページには、[コ ンテンツ] タブと[データ接続] をクリックして各サイトからアクセスできます。 サブスクリプションの管理 サブスクリプションとして、サブスクライブしているユーザーにTableau Server ビューまたはワークブッ クが定期的に電子メールで送付されます。サブスクライバーが電子メールに含まれるビューまたは ワークブックのスナップショットをクリックすると、Tableau Serverに開かれます。 サブスクライバーの電子メールアドレスおよび名前、ビューの名前、送付スケジュールなど、各サブ スクリプションの情報にアクセスするには、[管理] タブの[サブスクリプション] をクリックします。 要件 Tableau Server ユーザーがサブスクリプションを受信するには、次のものが必要です。 l l 電子メール設定構成: システム管理者として、セットアップ時に表示される[構成] ダイアロ グボックスの[アラートとサブスクリプション] タブで、サブスクリプションの基本 SMTP サーバー 設定を構成します。これは、サーバーユーザーに電子メールでサブスクリプションを送信する のに使用される"アカウントから" のTableau Server です。このタブには、セットアップ後もア クセスできます。手順については、サーバーの再構成 ページ217および電子メール サブスク リプション用の SMTP の構成 ページ206を参照してください。 埋め込まれたか、必要でないクレデンシャル: Tableau Server のパースペクティブから、サブ スクリプションにはワークブック、データ、およびスケジュールが含まれます。データの断片を配 信するには、Tableau Serverはエンドユーザーの関与なしにデータにアクセスできる必要が あります。これは、Tableau Serverデータソースの埋め込まれたデータベースクレデンシャル を持つワークブックを使用するか、パブリッシュ時にワークブックに含まれるファイルなど、クレ - 351 - デンシャルを必要としないデータを使用することで達成できます。稼働中のデータベース接 続用のクレデンシャルを要求するワークブックはサブスクライブできません。 l l ユーザー要件: ユーザーがTableau Server 上でビューまたはワークブックを表示でき、右上 隅にサブスクリプションアイコン( ) がある場合、ビューまたはワークブックをサブスクライブで きます。ビューまたはワークブックを表示する機能は、[表示] パーミッションによって制御され ます。ユーザーには電子メールアドレスも必要です。Tableau Server にユーザーをサブスク ライブするための電子メールアドレスがない場合、サブスクリプションのサインアップ時に要求 されます。ユーザーは、[ユーザー設定] ページで、配信オプションの変更、サブスクリプション の解除、または電子メールアドレスの更新を実行できます。 信頼できる認証がない: Tableau Server が信頼できる認証のために設定されている場 合、サブスクリプションは無効です。信頼できる認証とTableau のローカル認証を組み合わ せることで、エンドユーザーが"サインインフリー" で認証される体験が実現します。これと同 じ体験を実現し、サブスクリプションを使用するには、ユーザー認証タイプとして、代わりに Active Directory ([自動ログインを有効にする] を設定) を使用します。セットアップ時には、 ユーザー認証タイプを選択します。手順については、Tableau Server の設定 ページ200 を参照してください。 追加のサブスクリプション設定 サブスクリプションが[アラートとサブスクリプション] タブで設定され、Tableau Serverが既定設定を 使用している限り、サーバーユーザーは表示されているビューおよびワークブックをサブスクライブで きます。ユーザーによるサブスクリプションまたはサブスクリプションのカスタマイズを防止するには、以 下の手順に従います。 l l l [サイト] ページ: 既定ではサブスクリプションはすべてのサイトで有効ですが、[サイト] ページ を使用して各サイトごとにサブスクリプションを無効にするか、カスタマイズすることができま す。たとえば、[構成] ダイアログボックスで指定したアドレスではなく、サブスクリプションのカ スタム[送信元アドレス] を入力できます。また、ユーザーが受信するサブスクリプション電子 メールのフッターを作成することもできます。 [スケジュール] ページ: ユーザーが、いつサブスクライブするかを選択するには、1 つ以上のサ ブスクリプションのスケジュールが必要です。Tableau は、既定で2 つ提供しています。シス テム管理者として、追加のスケジュールを作成または既定スケジュールを削除できます。 詳細については、スケジュールの作成または変更 ページ339を参照してください。 [サブスクリプション] ページ: このページには、サーバー上 (サイト管理者の場合はサイト上) のすべてのサブスクリプションがリストされます。システム管理者はこのページを使用して、 サーバーユーザーのサブスクリプションスケジュールの変更、またはサブスクリプションの削除 を実行できます。詳細については、次のトピックを参照してください。 正しくサブスクリプションを設定できているかどうかをテストする方法の手順については、サブスクリプ ション設定のテスト次のページを参照してください。サブスクリプションに関する問題を経験してい る場合は、サブスクリプションのトラブルシューティングページ516を参照してください。 サブスクリプションの削除 サブスクリプションを削除するには、削除するサブスクリプションを選択し、[削除] をクリックします。 - 352 - サブスクリプションスケジュールの編集 サブスクリプションスケジュールを変更するには、サブスクリプションを選択し、[スケジュールの編集] をクリックして、スケジュールを選択します。 サブスクリプション設定のテスト 管理者として、次の手順を実行してサブスクリプションが正しく設定されているかどうかテストできま す。 1. ビューをサブスクライブします。 2. [スケジュール] ページで、サブスクリプションが含まれるスケジュールを選択します。 3. [今すぐ実行] をクリックします。 4. しばらくすると、電子メールの受信箱にサブスクリプションが表示されます。 - 353 - サブスクリプションのトラブルシューティング "この電子メール内のビュー スナップショットを正しくレンダリングできませんでした。" このエラーメッセージ付きサブスクリプションを受け取った場合は、いくつかの理由がある可能性が あります。 l l l クレデンシャルが見つかりません。いくつかのビューは、埋め込みクレデンシャルを使用してパ ブリッシュされます。埋め込みクレデンシャルが期限切れの場合、または埋め込みクレデン シャルを使用せずにビューが再度パブリッシュされた場合、上記のエラーが表示される可能 性があります。 データベースが一時的にダウンしています。ビューが稼働中のデータベースと接続しており、 サブスクリプションの生成時にデータベースが一時的にダウンした場合、上記のエラーが表 示される可能性があります。 バックグラウンドプロセスがタイムアウトしました。既定では、バックグラウンドプロセスは 30 分後にサブスクリプションのタイムアウトを処理します。ほとんどの場合、十分な時間があり ます。しかし、バックグラウンドプロセスが非常に大規模で複雑なダッシュボードを処理して いる場合は、十分な時間がない可能性があります。時間が十分あるかどうかを判断する ために、抽出用のバックグラウンドタスクページ375の管理者ビューを確認できます。タイム アウトのしきい値を増やすには、tabadminオプションsubscriptions.timeout を使用します。 サブスクライブできない ユーザーがTableau Server 上でビューを表示でき、右上隅にサブスクリプションアイコン( る場合、ビューをサブスクライブできます。 ) があ ビューをサブスクライブするには 2 つのものが必要です。Tableau Server を正しく設定する必要が あります (サブスクリプションの管理 ページ351を参照)。また、サブスクライブしているビューがデータ ソースの埋め込みクレデンシャルを持つようにするか、クレデンシャルに依存しないようにする必要 があります。後者の例には、更新していない抽出に接続するワークブック、またはパブリッシュ時に ワークブックに含まれていたファイル内に、データが置かれているワークブックが含まれます。クレデン シャルの埋め込みは、Tableau Desktop で発生する1 つの手順です (詳細については Tableau Desktop ヘルプを参照)。 サブスクリプションアイコンがない Tableau Server 上でビューを表示できても、サブスクライブできない可能性があります。これは、 稼働中のデータベースに接続するビューで、ビューを最初にクリックした際にデータベースクレデン シャルが要求される場合に発生します。サブスクリプションには、ビュー(またはワークブック)、デー タ、およびスケジュールが含まれます。データの断片を配信するために、Tableau Serverは埋め込 みデータベースクレデンシャル、またはクレデンシャルを必要としないデータのいずれかが必要で す。稼働中のデータベースへの接続が関係している場合、Tableau Serverはクレデンシャルを持 たず、各ユーザーのみがクレデンシャルを持ちます。この理由により、サブスクライブできるのは、ク レデンシャルが必要でないビューか、クレデンシャルが埋め込まれているビューのみです。 また、Tableau Serverが信頼できる認証用に設定されている場合、ビューを表示できてもサブス クライブできない(サブスクリプションアイコンがない) 場合があります。詳細については、「サブスクリ プション要件」を参照してください。 無効または「壊れた」サブスクリプションの受信 稼動中のインスタンスに加えて、Tableau Serverのテストインスタンスまたは開発インスタンスでサ ブスクリプションを構成した場合は、稼動中でないインスタンスでのサブスクリプションを無効にしま - 354 - す。すべてのインスタンスでサブスクリプションを有効に保つことにより、ユーザーは有効だと表示さ れるが動作しないサブスクリプションを受信したり、ビューまたはワークブックからサブスクリプションを 解除したにもかかわらず、サブスクリプションを受信する可能性があります。 サブスクリプションが届いていない ("電子メール送信エラー。コマンドをSMTP ホストに送信できない。") サブスクリプションが送信されたように表示され (抽出用のバックグラウンドタスクページ375の管 理者ビューに従って)、それでもまだサブスクリプションが届いておらず、SMTP サーバーが暗号化 (SSL) セッションを使用している場合、WindowsEvent Viewer に上記のエラーが表示される可能 性があります。サブスクリプションは暗号化されていないSMTP 接続の場合にのみサポートされま す。この問題の解決策は、暗号化されていないSMTP サーバーを使用することです。 8.1 にアップグレード後にカスタム スクリプトが動作しない セッション管理の向上をサポートするため、バージョン8.1 より、ハッシュタグ(#) がビューのURL 末 尾に追加されました。カスタムのサブスクリプションが、生成されるビューをPDF または PNG として スクリプトする場合、スクリプトを更新して、ハッシュタグを許可する必要がある場合があります。 たとえば、バージョン8.1 以前ではビューのURL は次のような状態です: http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1。さらに、ビューをPNG として生 成するには、.pngをhttp://tableauserver/views/SuperStore/sheet1.png の ようにURL 末尾に追加します。バージョン8.1 より、ビューのURL は次のような状態です: http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1#1。PNG を生成するに は、.pngをハッシュタグの前に追加します。たとえば、 http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1.png#1 です。 サーバーのメンテナンス 管理者は、サーバーステータスのチェック、サーバー上のアクティビティの分析と監視、スケジュール されているタスクの管理、検索インデックスの再構築などのメンテナンスを行います。また、サー バーでのユーザー体験をカスタマイズするための設定もいくつかあります。これらのタスクの一部は [ステータス] ページの[全般] ページから、それ以外は [設定] ページから実行できます。 サーバー プロセス ステータスの表示 [サーバーステータス] ページの[プロセスステータス] 表を使用すると、各 Tableau サーバー上での Tableau プロセスの状態を表示できます。 - 355 - 可能性があるステータスインジケーターは、表の下部に一覧で表示されています。 注: VizQL Server プロセスのライセンスなしステータスの詳細については、ライセンスが解除 された VizQL Server プロセスの処理 ページ513 を参照してください。 [ステータス] ページからこの情報の機械可読バージョンを表示するには、自分のURL 内のstatus の語をsysteminfo に置き換えてください。 たとえば、次のURL を: http://my_tableau_server/#/server/status 以下に変更します: http://my_tableau_server/admin/systeminfo.xml 次のような Web ページが表示されます。 - 356 - 有効なステータス値は、Active, Standby、Unlicensed, Busy, Down、ReadOnly, ActiveSyncing、StatusNotAvailable、StatusNotAvailableSyncing、 DecommissionedReadOnly、DecommisioningReadOnly、および DecommisionFailedReadOnly です。 ステータスへのリモートアクセス [メンテナンス] ページで[ステータス] 表などのツールを表示できるのは Tableau 管理者だけです。 ただし、たとえばリモート監視プロセスの一環として[ステータス] 表の機械可読バージョンを非管 理者ユーザーや Tableau Server をホストしているマシン以外のコンピューターが利用できるように することは可能です。Tableau Service ステータスへのリモートアクセスを許可するには、次の手順 を行います。 1. プライマリTableau Server を実行しているコンピューターで、Tableau Server 構成ファイル を開きます。 ProgramData\Tableau\Tableau Server\config\tabsvc.yml 2. wgserver.systeminfo.allow_referrer_ips: <IP address> という行を tabsvc. yml に追加します。<IP address> は、追加するコンピューターのIPv4 アドレス です。複数のコンピューターに対するサービスステータスアクセスを許可する場合は、それぞ れのエントリをコンマ(スペースなし) で区切ってください。例: - 357 - 3. tabsvc.yml を保存して閉じます。 4. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 5. 次のコマンドを使用してTableau Server プロセスを再起動します。 tabadmin restart IP アドレスがtabsvc.yml に追加されたコンピューターのユーザーは、ブラウザーまたはコマン ドラインから(たとえば、curl http://jsmith/admin/systeminfo) からURL http://<server>/admin/systeminfo を入力して、Tableau プロセスステータスを 表示できます。この機能は、自動リモート監視プロセスの一部として使用することもできま す。 ステータス ページのログのアーカイブ (スナップショット) コマンドプロンプトを開かずにTableau Server のログファイルのスナップショット(アーカイブ) を作成 したり、Web ブラウザーからダウンロードしたりできます。このzip 形式で圧縮されたスナップショット には、Tableau Server と任意のワーカーサーバー(分散環境がある場合) からの最大 7 日間のロ グファイルデータのコピーが含まれます。スナップショットプロセスでは Tableau Server のログファイ ルや tabadmin で作成されたログアーカイブを変更または削除しません。 注 収集するデータ量や作成しているzip ファイルの名前を指定するには、tabadminを使 用してサーバーログのアーカイブを作成します。詳細については、コマンドラインのログの アーカイブ(tabadmin) ページ502を参照してください。 サーバーのログファイルのスナップショットを生成するには、以下の手順を実行します。 1. [ステータス] ページを開きます。 l 複数のサイト: [サーバー] > [ステータス] を選択します。 l 単一のサイト: [ステータス] を選択します。 2. [スナップショットの作成] をクリックして、Tableau Server ログのスナップショットを作成しま す。[スナップショットの作成] ボタンは、既存のスナップショットがない場合にのみ利用できま す。 - 358 - 注: このオプションは、tabadmin を使用してログアーカイブを作成したかどうかにかか わらず利用できます。 3. [スナップショットのダウンロード] をクリックして、ログのスナップショットをWeb ブラウザーの既 定のダウンロード場所にダウンロードします。このオプションは、スナップショットを作成した後 に利用できます。 Google Chrome では、ウィンドウの下にダウンロードが表示されます。 4. 矢印をクリックしてから[開く] をクリックし、スナップショットを解凍するか、[フォルダーを開く] を クリックしてダウンロードされた場所を参照します。 - 359 - 5. (オプション) ログのスナップショットを削除するには、[スナップショットの削除] をクリックします。 このオプションは、スナップショットを作成した後に利用できます。新しいスナップショットを作 成する前に既存のスナップショットを削除する必要があります。 たとえば、調査するイベントの前に作成したスナップショットを削除することが考えられます。 検索インデックスの再構築 何らかの理由で検索から正しい結果が返されなくなった場合や、結果が欠落している場合は、 検索インデックスを再構築する必要があります。また、インデックス機能が長時間にわたって停止 した場合も、検索インデックスを再構築する必要があります。 1. 検索インデックスを再構築するには、[ステータス] をクリックします。 2. ページの一番下で、[検索インデックスの再構築] をクリックします。 - 360 - 保存されたデータ接続パスワードのクリア 管理者として、[ユーザーにデータソースパスワードの保存を許可する] 設定を有効にした場合、 サーバーユーザーは複数のアクセスとブラウザーにわたってデータソースのパスワードを保存できる ようになり、データソースへアクセスする度にクレデンシャルを入力する必要がなくなります。 すべてのTableau Server ユーザーのデータソースパスワードをリセットできます。ユーザーが次回 データベース認証を必要とするビューにアクセスしたときに、データソースへのサインインを強制でき ます。また、サーバーユーザーは [ユーザー設定] ページを使用して、個別に保存されているデータ 接続パスワードをクリアすることもできます。 すべてのサーバーユーザーの保存されているデータ接続パスワードをクリアにするには 1. [設定] > [全般: 2. 保存されたクレデンシャル] から、[保存されたすべてのクレデンシャルの削除] をクリックしま す。 ライセンスの表示 サーバー管理者は、Tableau Server のライセンス情報やプロダクトキー情報を表示できます。 Tableau Server サイトロールは Tableau から購入するユーザーライセンスに対応していません(コ アベースではなくユーザーベースのサーバーライセンスを使用している場合)。これらのライセンスを 使用すると、サーバー上の一定数のユーザーを許可します。 [ライセンス] ページを開くには、[サーバー] > [設定] > [ライセンス] を選択します。 - 361 - ユーザーベースのTableau Server ライセンスを持っている場合、これらのライセンスレベルがどのよ うに割り当てられているかを確認できます。 コアベースのTableau Server ライセンスを持っている場合は、許可されているコア数、ライセンス の数、および使用中の数 (およびサーバーコンピューターの種類) が[ライセンス] ページに表示され ます。 サーバー設定 (全般) 次の設定が、サーバー設定の[全般] ページで使用できます。 設定 説明 埋め込みクレデンシャル - パブリッシャー に対し、ワークブックのデータソースクレ デンシャルの埋め込みを許可 パブリッシュされたワークブックにパスワードを付けるこ とで、データソースに接続するWeb ユーザーを自動 的に認証することを許可します。パスワードはワーク ブックに添付され、サーバーでのみアクセス可能で す。つまり、ワークブックをTableau Desktop で開くと きは、そのデータソースに接続するためのユーザー 名とパスワードを入力する必要があります。この設 定をオフにすると、既存の埋め込みパスワードはす べて保存されますが、認証には使用されません。こ の設定を再びオンにしても、ユーザーはパスワードを 再度埋め込む必要はありません。 埋め込みクレデンシャル - パブリッシャー に対し、スケジュールに基づくデータ抽出 を許可 パブリッシャーがワークブックをスケジュールに割り当 てることを許可します。このオプションは、[パブリッ シャーに対し、ワークブック内にデータソースクレデ ンシャルの埋め込みを許可] が有効な場合にのみ 使用できます。この設定が有効な場合は、[パブリッ - 362 - シュ] ダイアログボックスにスケジュールのオプションが 表示されます。 保存されたクレデンシャル - ユーザーに 対し、データソースパスワードの保存を 許可 ユーザーが複数のアクセスとブラウザーにわたって データソースパスワードを保存できるように許可しま す。既定では、「ログアウトするまでパスワードを保 存する」ように選択でき、1 回のブラウザーセッション の間、パスワードを保存させることができます。[保 存済みパスワード] 設定を選択すると、ユーザーは [パスワードを保存する] を選択できます。この設定 では、複数のアクセスとブラウザーにわたってパスワー ドが維持され、使用しているコンピューターにかかわ らずユーザーが自動的に認証されます。管理者は いつでも、すべての保存済みパスワードをクリアする ことができます。また、ユーザーは自分の保存済み パスワードをクリアできます。 保存されたクレデンシャル - ユーザーに 対し、データソースアクセストークンの 保存を許可 ユーザーがユーザー設定を使用してアクセストーク ンを保存できるように許可します。アクセストークン は OAuth 接続をサポートするクラウドデータソース によって提供されます。また、アクセストークンは データへのアクセスを許可するためにユーザー名とパ スワードの代わりに使用されます。詳細について は、OAuth データ接続 ページ451を参照してくださ い。 ゲストアクセス- ゲストアクセスを有効に Tableau Server アカウントにサインインしなくても埋 する め込みビューを表示して操作できるように許可しま す。ゲストユーザーアカウントにパーミッションを割り 当て、各ビューに対して許可する操作を制御でき ます。このオプションはコアベースのサーバーライセン スでのみ使用可能です。これは、セットアップ時に選 択できる[自動ログインを有効にする] オプションで は使用できません。 既定のスタートページ すべてのユーザーについてサーバーの現在の既定の スタートページを表示できます。変更方法のステッ プについては、すべてのユーザーの既定のスタート ページの設定 次のページを参照してください。個々 のユーザーがこの設定をオーバーライドできます (詳 細については、コンテンツおよびアカウント設定の管 理 ページ37 を参照してください)。 言語とロケール サーバーのユーザーインターフェイスで使用する言 語やビューに使用するロケールを制御します。ユー ザーは自分の[アカウント設定] ページでこの設定を - 363 - オーバーライドできます。なお、言語とロケールの決 定に使用される最初の設定は Web ブラウザーの設 定です。詳細については、言語とロケールページ 368を参照してください。 既定の設定へのリセット セットアップ後に変更されたすべてのサーバー設定 が元の状態に戻ります。 すべてのユーザーの既定のスタートページの設定 既定では、Tableau Server は、すべてのユーザーに対する既定のスタートページとして[ビュー] ページをインストールします。管理者として、[ワークブック] ページなど、すべてのユーザーがアクセス 権を持つ別のページにスタートページを変更することができます。個々のユーザーがこの設定を オーバーライドできます (詳細については、コンテンツおよびアカウント設定の管理 ページ37 を参 照してください)。 すべてのユーザーの既定のスタートページを設定するには 1. 既定のページに設定するページに移動します。 2. ページの右上隅にある名前をクリックします。 3. [このページをすべてのユーザーのスタートページに設定] を選択します。 Tableau Server Monitor Tableau Server Monitor は Tableau Server の一部としてインストールされ、Windows のシステム トレイからアクセスできます。 - 364 - このツールを使用して、サーバーの起動と停止、Tableau Server を開く、およびサーバーステータ スの表示を行うことができます。 サーバーを開く このコマンドは Web ブラウザーでTableau Server を起動します。この方法で、Web アプリケーショ ンと関連するメンテナンスツールに簡単にアクセスできます。 サーバーの起動/停止 このコマンドを使用して、サーバーの起動と停止を行うことができます。サーバーを停止すると、す べてのユーザーはサーバーを使用できなくなり、現在進行中のセッションは打ち切られます。サー バーが停止したときに、ワークブックをパブリッシュ中のユーザーがいる場合、その処理は破棄され ます。その結果、ワークブック内の一部のワークシートのみがサーバーにパブリッシュされる場合があ ります。サーバーの停止はユーザーに非常に迷惑をかけるので、事前に必ず予告してください。あ るいは、業務時間外にメンテナンスを計画してください。 サーバーを再起動 このコマンドはサーバーを再起動します。再起動している途中のサーバーは、どのユーザーも使用 できません。この操作を行う前に、必ずユーザーに予告してください。Tableau Server の構成を 変更した場合は、サーバーを再起動する必要があります。 ステータスを表示 このコマンドは画面ヒントに各プロセスのステータスを表示します。詳しいステータスを確認するに は、[メンテナンス] ページを参照してください。 プロダクトキーの管理 このコマンドはプロダクトキーを追加および削除できるプロダクトキーマネージャーを開きます。 終了 このコマンドは Tableau Server Monitor を閉じます。このコマンドでTableau Server は停止しませ ん。このアプリケーションを再び開くには、Windows の[スタート] メニューで[すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server Monitor] を選択します。 サーバーのカスタマイズ Tableau Server の外観をカスタマイズして、自分の会社やグループ向けにパーソナライズできま す。たとえば、画面ヒントやメッセージに表示される名前を変更したり、ほとんどのサーバーページ に表示されるロゴを変更したりできます。 - 365 - ユーザーとサーバーとの対話方法もカスタマイズできます。たとえば、ワークブックのパブリッシャーが データソースのクレデンシャルを埋め込んで、稼働中のデータソースに接続されているパブリッシュ 済みのビューをクリックしたときに、そのビューにすぐにアクセスでき、データベースのクレデンシャルを 最初に入力する必要がないようにすることができます。 サーバーのユーザーインターフェイスで使用する言語やビューに使用するロケールを制御すること もできます。 Tableau Server のカスタマイズの詳細については、次のトピックを参照してください。 名前またはロゴの変更 表示される名前やロゴ、またはその両方を変更することで、Tableau Server の外観をカスタマイ ズできます。 カスタマイズ可能な名前は、左上のホームロゴをポイントすると、ブラウザーのタブまたはツールヒン トに表示されます。カスタマイズ可能なロゴは、サインイン画面の左上に表示されます。一部のロ ゴや Tableau Server への参照は変更できません。たとえば、ブラウザーのタブにあるロゴや "Tableau Server" (著作権の記述に含まれる) です。 名前の変更 既定では、Tableau Server にはツールヒント"Tableau Server" が、Tableau ロゴをポイントしたと きに表示されます。 - 366 - 注: [サーバーについて] ダイアログボックスの著作権情報には、引き続きTableau がリストさ れます (例: ©2015, Tableau Software, Incorporated およびそのライセンサー。不許複製・ 禁無断転載。) ツールヒントに表示される名前を変更するには、次の手順を行います。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. 次を入力します。 tabadmin customize name "new_name" "new_name" をサーバー名として表示するテキストに置き換えます。例: tabadmin customize name "My Company" 3. 次のように入力してサーバーを再起動し、変更内容を有効にします。 tabadmin restart ロゴの変更 Tableau Server のサインインページ、およびサーバーページの左上に表示されるロゴをカスタマイ ズできます。名前の"Tableau"は、このロゴの一部です。ロゴと切り離して変更することはできませ ん。 - 367 - 160 x 160 ピクセル(大きなロゴ) より大きいイメージは切り取られます。使用するイメージファイル は、GIF、JPEG、または PNG 形式でなければなりません。 ロゴを変更するには、次の手順を行います。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. 次を入力します (32 x 32 ピクセル以上、160 x 160 ピクセル未満までのイメージの場合): tabadmin customize logo "C:\My Pictures\logo.png" 3. 次のように入力してサーバーを再起動し、変更内容を有効にします。 tabadmin restart 既定の名前またはロゴの復元 次の手順に従って、Tableau Server の既定の外観を復元できます。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. 次のように入力して、既定のロゴまたは名前を復元します。 tabadmin customize <parameter> -d 上記のコマンドラインで、<parameter> をname または logo に置き換えます。 3. 次のように入力してサーバーを再起動し、変更内容を有効にします。 tabadmin restart 言語とロケール Tableau Server は複数の言語にローカライズされており、言語設定とローカル設定があります。 [言語] 設定は、メニューやメッセージなどのユーザーインターフェイス(UI) 項目を制御します。[ロ ケール] 設定は、数値の表記形式や通貨などのビュー内の項目を制御します。 管理者はサーバー全体の言語とロケールを設定でき(サーバー設定 (全般) ページ362を参照)、 個別ユーザーは自分の設定を設定できます (コンテンツおよびアカウント設定の管理 ページ37を 参照)。ユーザーが自身の言語とロケールを設定している場合、これらの設定はサーバー設定よ り優先されます。 既定の設定 Tableau Server はセットアップ時に既定の言語を取得します。ホストコンピューターに設定されて いる言語がTableau Server でサポートされている場合、その言語でインストールされます。サポー トされていない言語の場合、Tableau Server の英語版がインストールされます。 言語とロケールの決定のしくみ ユーザーがビューをクリックしたときに表示される言語とロケールに影響を与えるもう1 つの要素は ユーザーのWeb ブラウザーです。サーバーユーザーが[ユーザーアカウント] ページで[言語] 設定 - 368 - を指定しておらず、Web ブラウザーがTableau Server でサポートされている言語に設定されてい る場合、その言語が使用されます。これは Tableau Server 自体が別の言語に設定されている 場合も同様です。 たとえば、Tableau Server システム全体のすべてのユーザーに対して[言語] が英語に設定され ているとします。サーバーユーザーのClaude は Tableau Server の自分の[ユーザーアカウント] ページで言語を設定していません。Claude のブラウザーではドイツ語 (ドイツ) が言語/ロケールと して使用されています。 Claude がTableau Server にサインインすると、サーバーのUI はドイツ語で表示され、ビューA を クリックすると、数値や通貨にはドイツがロケールとして使用されます。Claude が自分のユーザー アカウントの[言語] と[ロケール] をフランス語 (フランス) に設定している場合、UI とビューはフラン ス語で表示されます。ユーザーアカウントの設定は Web ブラウザーの設定より優先され、両者は Tableau Server のシステム全体の設定より優先されます。 注意が必要なもう1 つの設定は Tableau Desktop の[ロケール] ([ファイル] > [ワークブックロケー ル]) 設定です。この設定によって、ビューに表示されるデータのロケール(通貨や数値の表記形 式) が決まります。既定では、Tableau Desktopの[ロケール] は [自動] に設定されています。た だし、作成者は特定のロケールを選択することによって、その設定をオーバーライドできます。上 記の例では、ビューA の作成者が[ロケール] を[ギリシャ語 (ギリシャ)] に設定した場合、ビューA のデータはギリシャ語 (ギリシャ) ロケールを使用して表示されます。 Tableau Server ではこれらの設定を優先度の高い順に使用して、言語とロケールを決定します: 1. ワークブックロケール(Tableau Desktop で設定) 2. Tableau Server の[ユーザーアカウント] の言語/ロケール設定 3. Web ブラウザーの言語/ロケール 4. Tableau Server の[メンテナンス] ページの言語/ロケール設定 5. ホストコンピューターの言語/ロケール設定 管 理 ビュー [ステータス] ページには、Tableau Server またはサイト用のさまざまな管理ビューを備えた、埋め 込みのTableau ワークブックがあります。これらのビューは、サーバーまたはサイトでのさまざまな種 類のアクティビティを監視するのに役立ちます。 - 369 - 管理ビューへの移動 サイト管理者はサイトの管理ビューを表示できます。複数のサイトの管理者は、現在のサイトの ビューを表示できます。 サーバー管理者のみが、サーバー全体のビューを表示できます。 または個別のサイト: ビューへのトラフィック [ビューへのトラフィック] ビューには、どれぐらいの量のユーザートラフィックがビューに流れるかが表示 されます。 ビュー、ワークブック、および時間範囲を選択することで、表示する情報やその情報を含む時間 枠をフィルタリングできます。サーバー管理者はサイトを指定できます。 - 370 - ビューの最上部にある2 つのタイムラインには、指定した時間範囲 (デフォルトは過去7日間) に わたって使用されているビューが表示されます。 l l 日ごとの合計表示回数 - これは、設定されたフィルターに基づく日ごとの合計表示回数を 示しています。表示回数を表示するには、線上の点にマウスのポインターを置きます。選 択に基づいてビューの他のセクションを更新するための点を選択します。 時間ごとの合計表示回数 - これは、時間ごとの合計表示回数を示しています。このグラフ は、フィルターや選択によって影響を受けます。 ビューの下部にある2 つの棒グラフには、ビューの上部にある[表示回数の最小値] フィルターに よってフィルタリングされた結果が表示されます。これらは、最も頻繁にアクセスされたビューと、最 も頻繁にビューにアクセスしたユーザーを示します。表示回数が最小値以上であるビューとユー ザーのみが表示されます。 l l 最も頻繁に表示されたビュー- これは、最も頻繁にアクセスされたビューのリストです。 ビューの他のセクションと同様、フィルターや任意の選択によって情報が制限されます。 最もビューを使用したユーザー- これは、最もビューを使用したユーザーを示し、フィルター やユーザーによる選択によって限定されます。 データソースへのトラフィック [データソースへのトラフィック] ビューは、Tableau Serverインストールのデータソースの使用状況を 表示する機能を提供します。これにより、最も頻繁に使用されているデータソースや比較的使 用頻度の低いデータソースを特定できます。データソース、そのデータソースに実行されるアクショ ン、および時間範囲を選択することで、表示される情報をフィルタリングできます。サーバー管理 者はサイトを指定できます - 371 - ビューの最上部にあるタイムラインには、指定した時間範囲 (デフォルトは過去7日間) にわたっ て使用されているデータソースが表示されます。 l 日ごとのデータソースの合計使用量 - これは、設定されたフィルターに基づいて、日ごとの データソースの合計使用量を示しています。カウントを表示するには、線上の点にマウス のポインターを置きます。選択に基づいてビューの他のセクションを更新するための点を選 択します。 ビューの下部にある2 つの棒グラフには、ビューの上部に[最小限の操作] フィルターによってフィル タリングされた結果が表示されます。これらは、最も使用されたデータソースや、どのユーザーが最 も頻繁にデータソースを使用したかを示します。最小限の操作以上の操作カウントを持つデータ ソースとユーザーのみが表示されます。 l l 最も使用されたデータソース- これは、最も使用されたデータソースのリストです。ビューの 他のセクションと同様、フィルターや任意の選択によって情報が制限されます。 最もデータソースを使用したユーザー- これは、最もデータソースを使用したユーザーを示 します。これは、フィルターやユーザーによる選択によって影響を受けます。 すべてのユーザーによるアクション [すべてのユーザーによるアクション] ビューには、Tableau Server のインストールがどのように使用さ れているかに関する詳細情報が表示されます。ビューは、アクションまたは時間範囲ごとにフィルタ リングできます。サーバー管理者はサイトごとにフィルタリングできます。[合計ユーザー数] は、アク ションを実行したユーザー数を表します。この値は、フィルタリングの影響を受けません。[アクティブ ユーザー数] は、選択したいずれかのアクションを実行したアクティブユーザー数を表します。 - 372 - タイムラインの最大 3 つの別個のグループには、指定した時間範囲 (デフォルトは過去7日間) に わたって使用されているTableau Server が表示されます。特定のグループに対してアクションが選 択されていない場合、そのグループは表示されません。可能なグループは次のとおりです。 l l l アクセスおよび操作 - サインイン(ログオン) アクティビティ、ビューアクセス、およびデータソー スの使用について表示します。 パブリッシュおよびダウンロード- ワークブックとデータソースのパブリッシュとダウンロードを表 示します。 サブスクリプション- ワークブックとビュー向けに送信されたサブスクリプション電子メールの数を 表示します。 表示されたアクションのサブセットを表示するには、下部にある凡例を使用します。1 つのアクショ ンをクリックしてアクションの線をハイライトするか、複数のアクションでCtrl + クリックで複数のアク ションをハイライトします。選択を取り消して、選択したすべてのアクションを表示するには、凡例 内の任意のアクションをクリックします。 特定のユーザー別のアクション [特定のユーザー別のアクション] ビューは、Tableau Serverのインストールで個々のユーザーがどの ように作業をしているかに関する詳細について表示します。ビューはユーザー名、アクション、およ び時間範囲ごとにフィルタリングできます。マルチサイトインストール上のサーバー管理者は、サイ トごとにフィルタリングできます。 - 373 - タイムラインの最大 3 つの別個のグループには、指定した時間範囲 (デフォルトは過去7日間) に わたって選択したユーザーが使用しているTableau Server が表示されます。特定のグループに対 してアクションが選択されていない、または何のアクションも実行されていない場合、そのグループ は表示されません。可能なグループは次のとおりです。 l l l アクセスおよび操作 - サインイン(ログオン) アクティビティ、ビューアクセス、およびデータソー スの使用について表示します。 パブリッシュおよびダウンロード- ワークブックとデータソースのパブリッシュとダウンロードを表 示します。 サブスクリプション- ワークブックとビュー向けに送信されたサブスクリプション電子メールの数を 表示します。 ビューの下部にある棒グラフは、選択したユーザーが使用しているアイテムを示します。 表示されたアクションのサブセットを表示するには、下部にある凡例を使用します。1 つのアクショ ンをクリックしてアクションの線をハイライトするか、複数のアクションでCtrl + クリックで複数のアク ションをハイライトします。選択を取り消して、選択したすべてのアクションを表示するには、凡例 内の任意のアクションをクリックします。 最近のユーザーによるアクション [最近のユーザーごとのアクション] ビューは、最近 Tableau Server でアクティブだったサインイン済 みユーザーを表示します。メンテナンス活動を実行する必要があり、影響が及ぶユーザー数、 ユーザー名、さらにはそれらのユーザーがTableau Server 上でどのような活動をしているのかにつ いて知るのに役立ちます。 Tableau Server に現在サインインしている、[アクティブ]、[最近アクティブ]、および[アイドル] の ユーザーを示すビュー。このビューでは、アクティブなユーザーとは直近の5 分間にアクションを実行 したユーザーで、最近アクティブなユーザーとは直近の30 分間にアクションを実行したユーザー - 374 - で、アイドルなユーザーとは、最後にアクションを実行してから30 分以上が経過したユーザーのこ とです。アクションは、ビューの下部に表示されます。 ユーザーが最近実行したアクションのみを表示するには、ユーザーを選択します。アクションの詳 細を表示するには、アクションの上にマウスを置きます。 抽出用のバックグラウンドタスク [抽出用のバックグラウンドタスク] ビューには、サーバーで実行される抽出固有のタスクが表示さ れます。 - 375 - テーブルに、タイムラインに指定された期間で実行される抽出がリストされます。ステータスに基づ いてテーブルをフィルターするには、[成功] または [エラー] をクリックします。選択したタスクの[抽出 にかかった時間] グラフを更新するには、特定のタスクをクリックします。[成功または失敗した抽出 の数] テーブルは、タスクのステータス(成功または失敗) を更新しますが、成功または失敗した抽 出のカウントは変更されません。 タスクには、成功またはエラーのステータスがあります。 アイコン 説明 エラー- サーバーでタスクを完了できませんでした。 成功 - サーバーでタスクが完了しました。 アイコンをポイントすると、タスクの詳細が表示されます。 抽出以外用のバックグラウンドタスク [抽出以外向けのバックグラウンドタスク] ビューには、サーバーで実行され、抽出の更新に関係の ないタスクが表示されます。たとえば、編集済みのOAuth 接続、サブスクリプション通知など。 - 376 - テーブルに、指定された期間で実行されるタスクがリストされます。ステータスに基づいてテーブルを フィルターするには、[成功] または [エラー] をクリックします。選択したタスクの[このサイトで実行さ れたバックグラウンドタスク] グラフを更新するには、[このサイトで成功または失敗したタスクの数] で特定のタスクをクリックします。 タスクには、成功またはエラーのステータスがあります。 アイコン 説明 エラー- サーバーでタスクを完了できませんでした。 成功 - サーバーでタスクが完了しました。 アイコンをポイントすると、タスクの詳細が表示されます。 ロード時間の統計 [読み込み時間の統計] を使用すると、サーバーのパフォーマンスに最も大きな影響を与えている ビューを確認できます。ビューと時間範囲でフィルタリングできます。サーバー管理者はサイトごとに フィルタリングできます。また、変動する[ロード時間] フィルターを使用して、秒単位のロード時間 に基づいてビューを制限することができます。ロード時間はサーバー用です。クライアントブラウ ザーとネットワークに応じて、実際のロード時間が若干異なる場合があります。 [平均ロード時間] グラフは、設定したフィルターに基づいてビューの平均ロード時間を示します。 詳細を参照するには点の上にマウスを移動します。線上の点を選択し、選択に関するビューの 残りの部分を更新します。 - 377 - [正確な読み込み時間] ビューには、リストされたビューをロードするのにかかる正確な時間が表 示されます。垂直の線は、各ビューの平均ロード時間を示しています。ビューのロードの特定のイ ンスタンスの詳細を表示するには、マークを選択します。 領域使用量の統計 [スペース使用率の統計] ビューを使用すると、サーバーで最もディスク領域を使用しているワーク ブックやデータソースを特定できます。ディスクのスペース使用率は、ユーザー、プロジェクト、およ びワークブックやデータソースのサイズごとに表示され、最も近い整数に丸められます。 - 378 - [最小サイズ] フィルターを使用して、データソースやワークブックが占有する領域の大きさに基づい て、どのデータソースとワークブックが表示されるかを制御します。 3 つの棒グラフは、Tableau Server 上の領域の使用状況についての情報を表示します。 l l l 最も領域を使用しているユーザー- これは、最も領域を占有しているデータソースおよび ワークブックを所有するユーザーを示します。そのユーザーの次の2 つのグラフをフィルターす るには、ユーザー名をクリックします。ユーザーのオブジェクトの種類に関する次の2 つのグラ フをフィルターするには、そのユーザーのデータソースバーまたはブックバーをクリックします。 選択をクリアするには、ユーザーまたはバーをクリックします。 最も領域を使用しているプロジェクト- これは、最も領域を使用しているデータソースおよ びワークブックを持つプロジェクトを示します。[最も領域を使用しているユーザー] グラフで、 ユーザーまたはオブジェクトの種類が選択されている場合は、その選択に固有の情報が表 示されます。 最も多くの領域を使用しているワークブックおよびデータソース- これは、領域を最も多く使 用しているワークブックおよびデータソースを表示します。棒グラフは、前回の更新からの時 間の長さに基づいて色分けされています。 サイズバー上にカーソルを移動すると、詳しい使用率が表示されます。 - 379 - 棒グラフをクリックして選択し、選択に基づいてビューの他の領域を更新します。 カスタム管 理 ビューの作 成 Tableau Server の[メンテナンス] ページで使用できる組み込みの管理ビューに加えて、Tableau Desktop を使用すると、サーバーアクティビティに関する独自の分析をクエリおよびビルドできま す。そのために、Tableau Server リポジトリに接続してリポジトリ内のビューに対してクエリを実行で きます。その場合は、"tableau" または "読み取り専用"ユーザーのどちらかを使用します。 l l tableau ユーザー—tableau ユーザーは、リポジトリデータベース内の特殊なビューやテーブ ルのサブセットにアクセスできます。これらのビューやテーブルは、管理者がカスタム管理 ビューを作成できるように用意されたものです。Tableau では、これらのテーブルやビューを 使用して作成されたカスタムビューを破壊しないように、そうしたテーブルやビューに対する 変更を制限するように努めています。 読み取り専用ユーザー—読み取り専用ユーザーは、多数のリポジトリテーブルにアクセスで き、サーバー使用状況に関するデータをより多く提供できます。管理者はこれらのテーブル を使用してカスタム管理ビューを作成することもできますが、こうしたテーブルの多くは、基 本的にTableau Server の機能をサポートするためのものであり、警告なしに変更または 削除できます。つまり、これらのテーブルから作成されたビューは、データベース構造が変化 すると破壊される可能性があります。 注:読み取り専用ユーザーは、Tableau Server 8.2.5 以降で使用できます。 読み取り専用ユーザーを使用してワークグループデータベースに接続する例については、 Tableau ナレッジベースにある次の記事を参照してください。「Group Membership」、 「Server Access」、「Server Access (2)」、および「Workgroup Usage」 ビルトインユーザーのいずれかを使用して接続する前に、Tableau Server データベースへのアクセ スを有効にする必要があります。その後、Tableau Desktop を使用して、データベースへの接続お よびクエリ実行をtableau ユーザーまたは読み取り専用ユーザーとして行うことができます。 - 380 - 注: tabadmin オプションのauditing.enabled は、Tableau Server がリポジトリ内のユーザー アクティビティ履歴やその他の情報を収集するかどうかを制御します。既定では有効になっ ています。tabadmin オプションのwgserver.audit_history_expiration_days は、何日分の イベント履歴をリポジトリに保管するかを制御します。既定では、183 日に設定されていま す。履歴イベントの収集は Tableau Server のバックアップファイル(.tsbak) のサイズに影響 を与えることに注意してください。 Tableau Server データベースへの外部アクセスの有効化 Tableau Desktop を使用してTableau Server リポジトリへの接続やクエリ実行を行うには、2 種 類の特殊なビルトインユーザーを使用します。"tableau"ユーザーは、Tableau Server アクティビ ティに関する独自の分析の一環として使用できるいくつかのデータベースビューにアクセスできま す。"読み取り専用"ユーザーは、さらに詳細な分析用のビューの作成に使用可能な追加のデー タベーステーブルにアクセスできます。 Tableau Server リポジトリにアクセスするには、tabadmin コマンドラインユーティリティを使用して データベースへの外部アクセスを有効にする必要があります。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. バージョン8.2.4 以前: 次のコマンドを入力して、tableau ユーザーに対してデータベースへ の外部アクセスを有効にします。 l tabadmin dbpass [password] 例: "tableau" ユーザーに対してパスワード"p@ssword"によるアクセスを有効にする 場合: tabadmin dbpass p@ssword バージョン8.2.5 以降: 次のコマンドを入力して、tableau ユーザーまたは読み取り専用ユー ザーに対してデータベースへの外部アクセスを有効にします。 l tabadmin dbpass --username [tableau | readonly] [password] 例: "tableau" ユーザーに対してパスワード"p@ssword"によるアクセスを有効にする 場合: tabadmin dbpass --username tableau p@ssword または "読み取り専用" ユーザーに対してパスワード"p@ssword"によるアクセスを有 効にする場合: tabadmin dbpass --username readonly p@ssword 注: ユーザーが指定されていない場合、dbpass は "tableau" ユーザーに対し てアクセスを有効にします。 - 381 - 3. 次のコマンドでTableau Server を再起動します。 tabadmin restart データベースへの外部アクセスを有効にすると、Tableau では、正しいパスワードが入力されている かぎり任意のIP アドレスからデータベースにアクセスできます。Tableau Server データベースへの 接続 下 の手順に従って接続してください。 Tableau Server データベースへの外部アクセスの無効化 アクセスを有効にした後に"tableau" ユーザーまたは "読み取り専用" ユーザーによるアクセスを無 効にする場合は、もう一度 tabadmin dbpass を使用します。 l コマンドtabadmin dbpass --disable --username [user] を実行してから サーバーを再起動します。 例は次のとおりです。 tabadmin dbpass --disable --username readonly tabadmin restart 注: ユーザーが指定されていない場合、--disable オプションは "tableau" ユーザーに対して アクセスを無効にします。 Tableau Server データベースへの接続 Tableau Server データベースへの外部アクセスを有効にした後は、以下の手順に従ってデータ ベースに接続してクエリを実行します。使用するユーザー名は、使用するデータベースビューおよ びテーブルによって異なります。 1. Tableau Desktop で[データ] > [データに接続] を選択し、接続先のデータベースとして [PostgreSQL] を選択します。PostgreSQL データベースドライバーのインストールが必要 になる場合があります。ドライバーは www.tableau.com/drivers からダウンロードできます。 2. [PostgreSQL 接続] ダイアログボックスで、Tableau Server の名前または URL を[サー バー] ボックスに入力します。分散型サーバーがインストールされ、ワーカーがリポジトリをホ ストしている場合は、代わりにそのワーカーの名前を入力します。Apache ロードバラン サーを使用している場合は、Tableau Server 名ではなくデータベースサーバーの実際の名 前または IP アドレスを入力します。 pgsql.port で設定したポート(既定では 8060) を使用して接続してください。ポートの詳細 については、TCP/IP ポートページ475 を参照してください。 3. 接続先の[データベース]として「workgroup」と入力します。 4. 指定した次のユーザーとパスワードのいずれかを使用して接続します。 ユーザー名: tableau または読み取り専用 - 382 - パスワード: 指定したユーザーに対してTableau Server データベースへのアクセスを有効に したときに指定したパスワード 5. [接続] をクリックします。 6. 接続する1 つまたは複数の表を選択します。 "tableau" ユーザーは、_ (アンダーライン) または hist_ で始まるすべての表にアクセスできま す。たとえば、"_background_tasks" や "_datasources" などに接続できます。 "historical_" で始まる表は "hist_" の表を指します。"hist_" の表には、特定のユーザー 別のアクションページ373 ビューに現在表示されていないサーバーユーザーに関する情報 が含まれます。"読み取り専用" ユーザーは、サーバー使用状況に関する他の情報をクエリ するために使用できる追加の表にアクセスできます。 7. [ワークシートに移動] をクリックします。 セキュリティ Tableau Server のセキュリティには主に4 つのコンポーネントがあります。 - 383 - 認証 認証によってユーザーID が確立されます。Tableau Server は、誰がTableau Server にサインイ ンできるか、誰がコンテンツをサーバーにパブリッシュできるかを決定できる独自のユーザーID およ び認証システムを備えています。このシステムでは、Tableau Server のインスタンスにアクセスする ユーザーのために、ユーザー使用感をカスタマイズすることもできます。 ユーザーはブラウザを開いてサーバーの名前または IP アドレスを入力し、Tableau Server にサイ ンインします。次に、ユーザー名とパスワードを入力するようにメッセージが表示されます。 Tableau Server のユーザー ID Tableau Server にサインインしてコンテンツを操作する任意のユーザーには、Tableau Server リポ ジトリにユーザーID があり、サイトロールが割り当てられている必要があります。tabcmd コマンド ページ558 または REST API を使用して、ユーザーID をTableau Server のサーバーUI に追加 することができます。 サーバーでローカル認証を使用するように構成されている場合は、ユーザーID を追加するとき に、ユーザー名、パスワードおよびサイトロールを指定します。この場合、Tableau Server リポジト リはユーザーの認証だけに使用されます。 サーバーがActive Directory 認証を使用するよう構成されている場合、ユーザー名とパスワードは Active Directory 内で管理されます。この場合、ユーザーがサーバーにサインインするときに、ユー ザー名とパスワードは Active Directory を使用して確認されます。 詳細については、「ユーザーページ307」を参照してください。 Tableau Server のシングル サインオン オプション 現在、Tableau Server は数種類のシングルサインオン(SSO) に対応しています。SSO を使用 すると、ユーザーは Tableau Server に明示的にサインインする必要はありません。その代わりに、 既に認証のために使用している認証資格情報 (たとえば、自社のネットワークにサインインするこ とにより) がTableau Server への認証に使用され、Tableau Server へのアクセスにユーザー名や パスワードの入力の手順を省略できます。SSO を使用すると、外部で確立されたユーザーID が Tableau Server リポジトリで定義されたユーザーID にマッピングされます。 Tableau Server は以下のタイプのSSO に対応しています。 - 384 - l l l SAML。Tableau Server を構成してSSO にSAML (Security Assertion Markup Language) を使用できます。SAML を使用すると、外部 ID プロバイダー(IdP) はユーザー の認証資格情報を認証し、セキュリティアサーションをTableau Server に送信し、ユー ザーID に関する情報を提供します。詳細については、「SAML ページ390」を参照してく ださい。 Kerberos。Kerberos がユーザー環境で有効であり、サーバーがActive Directory 認証を 使用するように構成されている場合、Windows ID に基づいてTableau Server へのアクセ ス権をユーザーに付与できます。詳細については、「Kerberos ページ401」を参照してくだ さい。 信頼できる認証。信頼できる認証を使用すると、Tableau Server と1 つ以上のWeb サー バーとの間で信頼関係を設定できます。Tableau Server が信頼できるWeb サーバーから 要求を受け取ると、Tableau Server は Web サーバーで必要とされる認証は既に処理され ていると見なします。Tableau Server は、引き替え可能なトークンまたはチケットを含む要 求を受け取り、ユーザーロールおよびパーミッションを考慮したカスタマイズされたビューを ユーザーに表示します。詳細については、「信頼できる認証 ページ442」を参照してくださ い。 REST API の認証 REST API は HTTP を介してTableau Server のリソースをプログラムによって管理および変更で きます。サーバーに要求を出すには、プログラムによってサーバーにサインインする必要がありま す。サーバーは認証トークンを送信し、次いで、その後の要求に追加します。詳細については、 REST API ドキュメントの「サインインとサインアウト(認証)」を参照してください。 許可 許可 とはユーザー認証後に、そのユーザーがコンテンツに対して、またTableau Server で行うこと ができる操作を指します。サイトロールとパーミッションの組み合せにより、許可が決まります。 注: ユーザーには、データを操作するために個別にパーミッションを付与できます。詳細につ いては、「データセキュリティページ387」を参照してください。 サイトロール ユーザーがTableau Server 内で定義されると、そのユーザーにはサーバー管理者、パブリッ シャー、インタラクター、またはビューアーなどのロールを割り当てられます。サイトロールによって、 そのユーザーが許可されている操作を示す初期の許可が与えられます。たとえば、サーバー管理 者 (システム管理者と呼ばれることもある) はコンテンツに対して割り当てられているパーミッションと は関係なく、サーバー上のあらゆる場所のすべてのコンテンツについての操作を実施できます。対 照的に、サイト管理者は特定のサイトのコンテンツに無制限にアクセス可能です。パブリッシャー はサーバーにコンテンツをアップロードでき、ビューアーはコンテンツを表示できるもののパブリッシュす ることはできません。 サイトロールの詳細については、「ユーザーのサイトロールページ311」を参照してください。 - 385 - ユーザーとグループ サーバー上のコンテンツを操作するには、ユーザーID がサーバー上にある必要があります。その 後、「認証 ページ384」で説明されているとおりにサインインできます。 ユーザーはグループに整理でき、許可に便利です。個々のユーザーではなく、グループに許可を 構成できます。特に大勢のユーザーの許可に対して大規模な変更を加える場合、個別のユー ザーに許可を構成するより便利です。さらに、組織でユーザーロールが変更 (たとえば、人の流 出や転職) になるとき、個別のユーザーについての許可を管理するより、ユーザーをグループで追 加または削除する方が簡単であることが多いため便利です。 注: 個別のユーザーに対して付与された任意のパーミッションは、それが属するグループから 得られる任意のパーミッションより優先されます。 詳細については、「ユーザーページ307」および「グループページ300」を参照してください。 パーミッション サーバーにある個々のリソースにはパーミッションがあり、誰がリソースを表示して操作することが許 可されているかを決定しています。パーミッションはリソースに基づいており、それはプロジェクト、 ワークブック、データソースおよびビューに付随しています。パーミッションはどのユーザーまたはグ ループがリソースで操作できるかを指定します。 ユーザーがリソースを操作できるようにするには、ユーザーまたはユーザーが所属するグループにお いて、そのリソースの使用が明示的に許可されている必要があります。ユーザーまたはユーザーが 属するグループに対して許可パーミッションが付与されていない場合、ユーザーはそのリソースにア クセスできません。つまり、パーミッションは暗黙的に拒否され、ユーザーはリソースへのアクセスを 明示的に許可される必要があります。 ユーザーまたはグループに拒否パーミッションを設定することもできます。拒否パーミッションは、常 に許可パーミッションより優先されます。 コンテンツの所有者には自分のコンテンツを操作するパーミッションがあります。サーバーにワーク ブックをパブリッシュする場合、そのワークブックの所有者であり、ワークブックの表示、操作、削除 などを行うことができます。必要な場合は、管理者はコンテンツの所有権を変更できます。詳細 については、「所有権の管理 ページ159」を参照してください。 サイトロールとパーミッション(結果のパーミッション) サイトロールによって、ユーザーが許可されている最大のパーミッションが決まります。たとえば、 ユーザーのDave にはビューアーのサイトロールが割り当てられているとします。このロールでは、 ユーザーはコンテンツを表示できますが、それを操作することはできません。サーバーでワークブック を選択し、ユーザーのDave にワークブックをフィルターしてWeb で編集するパーミッション、および そのワークブックを保存、編集、移動、および削除するパーミッションを付与します。 ユーザーのDave はサーバーにサインインしてワークブックを表示します。ただし、そのワークブックで これらのパーミッションを付与されている場合でも、ワークブックビューでフィルターは表示されず、 ワークブックを削除することもできません。Tableau Server がユーザーDave のパーミッションを評価 する場合、ワークブックのパーミッションとDave のサイトロールを考慮に入れた結果のパーミッショ ンを計算します。この場合、サイトロール(ビューアー) によりDave のパーミッションはワークブックの 閲覧のみに制限されます。 - 386 - 一方、そのサイトロールで設定されたより少ないパーミッションがユーザーに付与されることもありま す。たとえば、ユーザーのAdam はインタラクターのサイトロールを持っており、ビューで操作する際 に既定で値をフィルターできます。ただし、データをフィルターするパーミッションを拒否するなど、特 定のワークブックでユーザーDave のパーミッションを拒否できます。この場合、ユーザーDave の拒 否パーミッションは、ビューアーのサイトロールに対して設定された機能より優先され、Tableau は ユーザーDave がそのワークブックのビューを操作することを許可しません。 すべてのサイトにはすべてのユーザーグループがあり、サイトに追加されたユーザーは自動的にす べてのユーザーグループに追加されます。すべてのユーザーグループでパーミッションを設定すること により、ユーザーに対する既定のパーミッションを確立できます。たとえば、特定のワークブックの パーミッションを編集し、カスタマイズの共有パーミッションをすべてのユーザーグループで明示的に 拒否できます。この場合、サイトのユーザーにカスタマイズされたビューの共有を許可するルールを 追加しない限り、それを行うことはできません。 詳細については、「パーミッションの管理 ページ164」を参照してください。 Tableau Server の構成の許可 1 人または複数のユーザーがTableau Server を構成し、tabadminコマンドを実行するパーミッショ ンを持っている必要があります。これらのパーミッションは、Tableau Server では管理されません。 Tableau Server を構成するユーザーは、Tableau Server を実行しているWindows コンピュー ターで管理者パーミッションを持っている必要があります。 データセキュリティ Tableau では、どのユーザーがどのデータを表示できるかを制御するための方法がいくつか用意さ れています。稼働中のデータベースに接続するデータソースの場合、パブリッシュされたビューを ユーザーがクリックしたときにデータベースのクレデンシャルの指定をユーザーに要求するかどうかも 制御できます。次の3 つのオプションを組み合わせて使用すると、さまざまな結果が得られます。 l l l データベースログインアカウント: 稼働中のデータベースに接続するデータソースを作成す るときに、データベースへの認証をWindows NT を通じて行うか、データベースのビルトイン セキュリティ機構を通じて行うかを選択します。 認証モード: 稼働中のデータベース接続を使用してデータソースまたはワークブックをパブ リッシュするとき、[認証モード] を選択できます。どのモードを使用できるかは、上記のオプ ションの選択によって異なります。 ユーザー フィルター: ワークブックまたはデータソースにフィルターを設定できます。これによ り、Tableau Server ログインアカウントに基づいて、パブリッシュされたビューに表示するデー タを制御できます。 次の表は、上記のオプションのいくつかの依存関係の概要を示しています。 - 387 - データベース接続のオプション データベー 認証モード スログイン アカウント で使用す る認証方 法 Windows NT 統合 セキュリ ティ(Windows 認 証) ユーザー 名とパス ワード データセキュリティの質問 ユーザー フィ ルターが各 ユーザーに表 示するデータ を制限する 唯一の方法 ですか? ユー ザー間 で Web キャッ シュは 共有さ れます か? サーバーの実行アカウント いいえ はい はい サーバーの実行アカウント はい 経由での偽装 いいえ* いいえ ビューアー認証資格情報 はい いいえ* いいえ ユーザーにメッセージを表 はい 示 : ビューアーがビューをク リックすると、データベース のクレデンシャルの入力を 求められます。クレデン シャルは保存できます。 いいえ いいえ 埋め込みクレデンシャル: いいえ ワークブックまたはデータ ソースのパブリッシャーは、 データベースのクレデン シャルを埋め込むことがで きます。 はい はい 埋め込みパスワード経由 での偽装 : 偽装パーミッ ションを持つデータベース のクレデンシャルが埋め込 まれます。 いいえ* いいえ Tableau Server ユーザーご とにデータ セキュリティ は設定可 能ですか? はい * 予期せぬ結果が発生する可能性があるため、ユーザーフィルターと共にこの認証モードを使用 しないことをお勧めします。 ユーザーフィルター、埋め込みクレデンシャルオプション、および偽装モードには、同じような効果 があります。つまり、ユーザーがビューをクリックしたときにデータベースのクレデンシャルの入力は求 められず、そのユーザーに関係するデータのみが表示されます。ただし、ユーザーフィルターは作成 者によってワークブックに適用され、偽装認証モードはデータベース自体の管理者によって定義さ れるセキュリティポリシーに依存します。 - 388 - 上記の一部のオプションには構成手順が必要です。これらの手順は、Tableau Server のセット アップ時か、ワークブックまたはデータソースをパブリッシュする前に行う必要があります。詳細につ いては、次のトピックを参照してください。 l 埋め込みクレデンシャル l Kerberos 委任の有効化 on page 408 l OAuth を使用したデータ接続 l 認証資格情報/保存済みパスワードの要求 l 実行ユーザーon page 461 l SQL Server の偽装 on page 470 l ユーザーフィルターとデータソースフィルター ネットワークセキュリティ Tableau Server には 3 つの主要なネットワークインターフェイスがあります。 l l l クライアントからTableau Server へ: クライアントとしてWeb ブラウザー、Tableau Desktop、または tabcmd ページ555 ユーティリティを指定できます。 Tableau Server からデータベースへ: データ抽出を更新するか、稼働中のデータベース接 続を処理するには、Tableau Server はデータベースと通信する必要があります。 サーバー コンポーネント通信: これは分散配置の場合にのみ適用されます。 クライアントからTableau Server へ Tableau Server クライアントとしてWeb ブラウザー、Tableau Desktop、または tabcmd を指定で きます。Tableau Server とそのクライアント間の通信では、標準のHTTP 要求と応答が使用され ます。Tableau Server は、HTTPS 用にも構成できます (外部 SSL ページ207 を参照)。 Tableau Server をSSL 用に構成する場合、クライアント間のすべてのコンテンツと通信は SSL を 使用して暗号化され、要求と応答には HTTPS プロトコルを使用します。 パスワードは、512 ビットの公開/秘密キーの暗号化を使用してブラウザーおよびtabcmd から Tableau Server に送信されます。Tableau Server は公開キーをブラウザーに送信します。ブラウ ザーはこのキーを使用してパスワードを送信用に暗号化します。暗号化された各送信では、1 回 使用すると破棄されるワンタイムキーが使用されます。つまり、パスワードは SSL の使用に関係 なく常にセキュリティで保護されます。SSL が有効な場合は、パスワードの512 ビット公開キーの 暗号化に加えてSSL 暗号化が使用されます。 注: Tableau Server のHTTP OPTIONS メソッドは構成可能な設定です。OPTIONS メ ソッドは既定で無効になっています。つまり、サーバーがHTTP OPTION に対して HTTP 405 (許可されていないメソッド) レスポンスを返します。HTTP OPTIONS メソッドを 有効にするには、次のtabadmin コマンドを使用します。 tabadmin set wgserver.restrict_options_method false - 389 - Tableau Server からデータベースへ Tableau Server はデータベースへの動的接続を行って、結果セットを処理し、抽出を更新しま す。また、可能な限りデータベースへの接続にネイティブドライバーを使用します。ネイティブドラ イバーが使用できないときは、汎用 ODBC アダプターを使用します。データベースへのすべての通 信は、これらのドライバーを通じてルーティングされます。この場合、標準以外のポートで通信する ように、またはトランスポートの暗号化を提供するようにドライバーを構成する作業は、ネイティブ ドライバーのインストール作業に含まれます。このタイプの構成は Tableau に対して透過的です。 サーバー コンポーネント通信 分散サーバーのインストールでTableau Server コンポーネント間の通信には、信頼と送信という2 つの要素があります。Tableau クラスタ内の各サーバーは、厳格な信頼モデルを使用して、クラス タ内のその他のサーバーから有効な要求を受け取っていることを確認します。ゲートウェイプロセ スを実行しているクラスタ内のコンピューターは、負荷分散装置が転送 (この場合、負荷分散装 置が要求を受け取ります) しない限り、サードパーティ(クライアント) からの要求を受け入れます。 ゲートウェイプロセスを実行していないサーバーは、クラスタのその他の信頼できるメンバーからの 要求のみを受け入れます。信頼は、IP アドレス、ポート、およびプロトコルのホワイトリストによって 確立されます。これらのうちいずれかが無効である場合、要求は無視されます。クラスタのすべて のメンバーは互いに通信できます。ライセンスの検証およびリポジトリへのアクセスを除き、すべての 内部通信の送信は HTTP 経由で実行されます。 ユーザーがTableau Server で外部データソースのクレデンシャルを保存している場合、それらの 情報は Tableau Server の内部データベースに暗号化して保存されます。プロセスがそれらのクレ デンシャルを使用して外部データソースをクエリする場合、プロセスは内部データベースから暗号 化されたクレデンシャルを取得して、進行中に暗号を解読します。 SAML SAML (セキュリティアサーションマークアップランゲージ) は、セキュアな Web ドメインがユーザー認 証および許可データを交換できるXML 規格です。Tableau Server を設定すると、外部 ID プロ バイダー(IdP) を使用して、SAML に対するTableau Server ユーザーの認証を行うことができま す。すべてのユーザーの認証は、Tableau Server でActive Directory またはローカル認証を使用 しているかに関係なく、Tableau の外部で行われ、Tableau Server 上のユーザーアカウントが管 理されます。これにより、組織のすべてのアプリケーションで、シングルサインインが実現されます。 Tableau Server のSAML サポートはユーザー認証用です。ワークロードなどTableau Server コン テンツに関係する許可や承認は処理しません。 注:IdP 提供の認証は1度のみ使用することができ、使用期間が限定されたトークンです。 SAML の詳細については、次のリンクを参照してください。 クイックスタート: SAML でのシングル サインオン Tableau では SAML をサポートしているため、外部アイデンティティプロバイダー(IdP) を使用して Tableau Server ユーザーを認証することができます。Tableau Server のユーザーアカウントの管 理にActive Directory を使用しているかローカル認証を使用しているかに関係なく、すべてのユー - 390 - ザー認証は Tableau の外部で行われます。これにより、組織のすべてのアプリケーションでシング ルサインオンが実現します。SAML 向けにTableau Server を構成するには、次が必要です。 l l l l 証明書ファイル: 拡張子 .crt が付いたPEM 暗号化 x509 証明書。 証明書キー ファイル: パスワードで保護されておらず、.key ファイル拡張子が付いた、RSA または DSA キーファイル。 IdP アカウント: 例としてPingFederate、SiteMinder、OpenAM があります。 ユーザー名の一致: Tableau Server ユーザー名とIdP に保存されているユーザー名は一致 する必要があります。セットアップを実行する前に、Tableau Server 管理者アカウントに使 用するユーザー名がIdP に存在していることを確認してください。 1 サーバーと証明書の指定 サーバーのセットアップを実行します。構成ユーティリティで全般の設定を行った後、[SAML] タブ をクリックして[シングル サインオンに SAML を使用する] を選択します。 [Tableau Server リターンURL] テキストボックスに、Tableau ServerのカスタマーフェイスURL を 入力します。同じ値を[SAML エンティティID] にも入力します。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server にSAML フォルダーを作成し、.crtファイルと.key ファ イルをコピーします。次の2 つのフィールドにその場所を入力します。 2 Tableau からメタデータをエクスポート [SAML IdP メタデータファイル] テキストボックスには何も入力せず、[メタデータファイルのエクス ポート] ボタンをクリックします。 - 391 - 選択には .xml ファイル名を使用します。 次のダイアログボックスで、XML ファイルを保存します。次のステップで、このファイルをIdP に提供 する必要があります。 3 IdP からメタデータをエクスポート IdP のWeb サイトで、IdP 認証用の接続タイプとしてTableau Server を追加します。これを行う ために、ステップ2 で作成したTableau メタデータ.xml ファイルをインポートし、IdP がusername を属性要素として使用して検証するように設定されていることを確認します。 次に、IdP のメタデータ.xml ファイルをエクスポートし、それをTableau Server の次のフォルダーへ コピーします。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML 4 SAML サインオンのテスト Tableau 構成ユーティリティの[SAML] タブで、[SAML IdP メタデータファイル] テキストボックスに IdP のファイルの場所を入力します。[OK] をクリックします。セットアップが終了し、メッセージが表 示されると管理者アカウントが作成されます。 変更をテストするには、Tableau Serverへの新しいWeb ブラウザーセッションを起動します。サイ ンオンプロンプトがTableau からではなくIdP から表示されることに注意しなければなりません。 - 392 - SAML 認 証 のしくみ SAML (セキュリティアサーションマークアップランゲージ) は、サービスプロバイダーおよびアイデン ティティプロバイダー(IdP) の間で認証情報を交換するためのオープンスタンダードです。サード パーティのIdP はユーザー認証に使用され、デジタル署名のXML 文書形式でサービスプロバイ ダーに識別情報を渡します。Tableau Server はサービスプロバイダーです。IdP の例として PingOne およびOneLogin があります。 SAML 接続で信頼できるIdP を使用すると、シングルサインオン(SSO) の操作性を提供すること ができ、一連の認証資格情報でユーザーがTableau Server などのWeb アプリケーションにアクセ スすることができます。この環境では、そのIdP だけにユーザーの認証資格情報へのアクセス権が あります。 Tableau はサービスプロバイダーが開始する認証をサポートしています。つまり、ユーザーは IdP サ インインページではなく、Tableau Server のサインインページからそれにアクセスする必要がありま す。 次のイメージはシングルサインオン認証シーケンスを示しています。 - 393 - ユーザーは Tableau Server サインインページまたはパブリッシュされたワー クブックに移動し、ユーザー名を入力します。 Tableau Server が認証プロセスを開始し、登録されたIdP に要求をリダイ レクトします。 IdP はユーザーのパスワードを要求し、提出されたユーザー名がIdP アサー ションに保存されているユーザー名と同一であることを確認した後、ユー ザーを認証します。 IdP がSAML の正常な応答をTableau Server に返します。 Tableau Server にユーザーがステップ1 で要求したページが表示されま す。 SAML 要 件 SAML 向けにTableau Server を構成するには、次が必要です。 証明書ファイル: 拡張子 .crt を持つPEM エンコードされたx509 証明書。このファイルは、IdP で はなくTableau Server によって使用されます。SSL 証明書を持っている場合、同じ証明書を SAML で使用できます。詳細については、「証明書ファイルについて」を参照してください。 証明書キー ファイル: パスワードで保護されておらず、ファイル拡張子 .key が付いた、RSA または DSA プライベートキーファイル。このファイルは、IdP ではなくTableau Server が使用します。証 明キーファイルにはパスフレーズが埋め込まれている必要があります。SSL 証明キーファイルを 持っている場合、SAML でも使用できます。詳細については、「証明書ファイルについて」を参照 してください。 SAML 2.0 をサポートするIdP アカウント: 外部アイデンティティプロバイダーでのアカウントが必要 です。いくつかの例としてPingFederate、SiteMinder、およびOpen AM があります。IdP は SAML 2.0 をサポートする必要があります。 XML メタデータのインポート/エクスポートをサポートするIdP プロバイダー: アイデンティティプロバイ ダーがXML メタデータファイルのインポートとエクスポートをサポートしている必要があります。手動 で生成したファイルでも動作する可能性はありますが、Tableau Software テクニカルサポートは、 手動でのIdP メタデータファイル生成やトラブルシューティングをサポートできません。 ユーザー名 という属性: アイデンティティプロバイダーを構成して、ユーザー名という名前の属性を SAML 応答に返す必要があります。この既定の属性を別の属性に変更するには、tabadmin 設 定 wgserver.saml.idpattribute.username を使用します。グローバルID を使う場合は既定の属 性を変更する必要があります。 シングル ログアウトなし: Tableau Server は SAML シングルログアウト(SLO) には対応していませ ん。 ユーザー名の一致: Tableau Server ユーザー名とIdP に保存されているユーザー名は一致する 必要があります。たとえば、Jane Smith のユーザー名がjsmith としてPingFederate に保存される 場合、Tableau Server でもjsmith と保存される必要があります。Tableau Server セットアップの 一部としてSAML を構成している場合、セットアップの一部にTableau Server 管理者アカウント - 394 - が作成されます。セットアップを実行する前に、使用する予定のアカウントがIdP に存在することを 確認します。Tableau Server でActive Directory 認証を使用しており、複数のActive Directory ドメインがある(複数のドメインに所属しているユーザーまたは Tableau Server のインストールに複 数のドメインが含まれている) 場合は、IdP はユーザーのドメインとユーザー名の両方を送信する 必要があり、送信された情報がTableau Server と正確に一致する必要があります (domain/username または username@domain のどちらを送信することも可能です)。 HTTP POST: Tableau Server は SAML 通信でHTTP POST しか受け付けません。HTTP Redirect がサポートされません。 SP によって開始: Tableau Server はサービスプロバイダー(SP) が開始するSAML 認証のみをサ ポートしています。 tabcmd ユーザー用の Tableau Server 内のユーザー アイデンティティ: サーバーでtabcmd を使 用するには、ユーザーはサーバー上で定義されているユーザーの保証資格情報を使用してログイ ンする必要があり、tabcmdは SAML を使用するログインをサポートとしていません。初期のシステ ム管理人となるユーザーはサーバーを最初にインストール、構成したときに作成され、サーバー上 でさらに作成するか、または Active Directory からインポートしてユーザーを追加することが可能で す。詳細については、「サーバーへのユーザーの追加 ページ314」を参照してください。 Active Directory 自動ログインなし: SAML を使用していて、Tableau Server がユーザー管理に Active Directory を使用するよう構成されている場合、[自動ログインを有効にする] を使用しな いでください。 Kerberos なし: Tableau Server は SAML とKerberos の同時使用をサポートしていません。 フォーム ベースの認証を使用するIdP プロバイダー: Tableau Desktop にはフォームベースの認証 が必要です。IdP がフォームベースの認証をサポートしない場合、 wgserver.authentication.desktop_nosaml コマンドでTableau Desktop 向けの SAML を無効化することができます。詳細については、tabadmin set オプションページ547を参 照してください。 分散インストールのみ: SAML 用に構成されているクラスタでは、アプリケーションサーバー プロセスを実行しているそれぞれのTableau Server 上にSAML 証明書、SAML キー、お よびSAML IdP メタデータファイルがある必要があります。詳細については、「SAML 用の サーバークラスタの構成」を参照してください。 証明書ファイルについて SSL でPEM エンコードされたx509 証明書ファイルを使用している場合、同じファイルをSAML で使用できます。SSL で使用される場合、証明書ファイルはトラフィックを暗号化するために使わ れます。SAML のために使用する場合、証明書は認証のために使われます。 Tableau Server は、証明書/キーにチェーンファイルが必要な SAML の証明書や証明キーファイ ルをサポートしていません。SSL 証明書や証明キーファイルにチェーンファイルが必要な場合は、 SAML に使用する新しい証明書とキーファイルを生成する必要があります。 - 395 - SAML Tableau Server を設定すると、外部 ID プロバイダー(IdP) を使用し、SAML に対してTableau Server ユーザーの認証を行うことができます。すべてのユーザー認証は、Tableau Server で Active Directory またはローカル認証を使用しているかに関係なく、Tableau の外部で行われ、 Tableau Server 上のユーザーアカウントが管理されます。これにより、組織のすべてのアプリケー ションでシングルサインオンが実現します。 Tableau Server にSAML を設定する前に、SAML 要件 ページ394を満たしていることを確認し てください。 SAML の設定 SAML を使用するようにTableau Server を設定するには 1. Tableau Server9.0 フォルダーと同じ階層にあるSAML という名前のフォルダーに証明書 ファイルを保存します。例は次のとおりです。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML この場所に保存することによって、Tableau Server を実行するアカウントに、ファイルに対す る必要なパーミッションが与えられます。 2. SAML 構成は、Tableau Server の設定中に表示されるSAML タブで行います。Tableau Server 設定後にSAML を設定する場合は、Tableau Server 構成ユーティリティ(スタート > 全てのプログラム > Tableau Server 9.0> Tableau Server の設定) を開き、[SAML] タブをクリックしてSAML タブへアクセスします。 3. SAML タブで、[シングル サインオンに SAML を使用する] を選択し、次のそれぞれのため の場所を入力します。 Tableau Server リターンURL - Tableau Server のユーザーがアクセスされる http://tableau_server などのURL です。http://localhost の使用はお勧めしません。また、 末尾にスラッシュがあるURL (http://tableau_server/ など) はサポートされていません。 SAML エンティティID - エンティティID は、IdP へのTableau Server のインストールを一意 的に識別します。必要であればここでTableau Server のURL を再度入力することができ ますが、必ずしもTableau Server のURL である必要はありません。 SAML 証明書ファイル- ファイル拡張子 .crt が付いたPEM 暗号化 x509 証明書です。こ のファイルは IdP ではなくTableau Server によって使用されます。 SAML 証明書キー ファイル- パスワード保護されていないRSA または DSA の秘密キー ファイルで、ファイル拡張子 .key を持ちます。このファイルは IdP ではなくTableau Server に よって使用されます。 4. 今は [SAML IdP メタデータファイル] テキストボックスには何も入力せず、[メタデータファイ ルのエクスポート] をクリックします。 - 396 - 5. ダイアログが開き、Tableau Server のSAML 設定をXML ファイルとして保存することができ ます。この時点では、IdP のメタデータは含まれていません。 XML ファイルに名前を付けて保存します。 6. IdP のWeb サイトまたはアプリケーション上 l l Tableau Server をサービスプロバイダーとして追加します。この方法に関しては、 IdP のドキュメントを参照する必要があります。この一環として、手順 5 で保存した ファイルをインポートします。 IdP が検証のためにユーザー名を属性要素として使用することを確認します。 7. まだIdP 内のまま、IdP のメタデータXML ファイルをエクスポートします。 8. IdP のメタデータXML ファイルを、Tableau Server コンピュータの次のフォルダーへコピーしま す。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML 9. [Tableau Server の構成] ダイアログボックスのSAML タブで、[SAML IdP メタデータファイ ル] テキストボックスにファイルへの場所を入力します。 - 397 - 10. [OK] をクリックします。これで、Tableau Server にSAML 認証が設定されました。 SAML 向け Server クラスタの設定 SAML を使用するようにTableau Server クラスタを設定する場合、同じSAML 証明書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータファイルを、Tableau アプリケーションサーバープロセス (wgserver とも呼ばれる) を実行中のすべてのコンピューターに配置します。SAML を使用するよ うにTableau Server クラスタを設定するには、以下を行います。 1. 上記の手順に従って、プライマリTableau Server を設定します。 2. プライマリに対して使用した同じSAML 証明書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータ ファイルを、アプリケーションサーバープロセスを実行している各 Tableau ワーカーに配置し ます。プライマリで使用したワーカーの同じフォルダーの場所を使用します。ワーカーで追加 構成を行う必要はありません。 たとえば、プライマリTableau Server と3 つのワーカーを含むクラスタを使用するとします。ア プリケーションサーバープロセスはプライマリ、Worker 2、Worker 3 で実行しています。この 状況では、SAML 向けにプライマリTableau Server を設定します。次に同じSAML 証明 書、SAML キー、およびSAML IdP メタデータファイルをWorker 2 とWorker 3 にコピーしま す。これらのファイルは、プライマリのC:\Program Files\Tableau\Tableau Server\SAML フォルダーにあるため、Worker 2 とWorker 3 の同じ場所にあります。 構成のテスト 新しくWeb ブラウザーインスタンスを開き、URL ウィンドウへTableau Server 名を入力して、 SAML 構成をテストします。 - 398 - サインインプロンプトがTableau Server からではなくIdP から表示されることに注意しなければな りません。 SAML のトラブルシューティング SAML に関する問題のトラブルシューティングについては、次のトピックを参照してください。 SAML、および自動ログインの有効化 SAML を使用していて、Tableau Server がユーザー管理にActive Directory を使用するよう構成 されている場合、[自動ログインを有効にする] を選択しないでください。[自動ログインを有効にす る] とSAML を共に使用することはできません。 コマンドラインからのサインイン Tableau Server がSAML を使用するよう構成されている場合でも、コマンドラインツール tabcmd ページ555 または Tableau Data Extract コマンドラインユーティリティ(Tableau Desktop で提供) を使用してTableau Server にサインインする場合、SAML は使用されません。 ログインできない "ログインできません: ユーザーのアイデンティティプロバイダー認証に成功しました<IdP からのユー ザー名>。Tableau Server のユーザーを検索できませんでした" というメッセージを受信した場合、 - 399 - Tableau Server に保存されているユーザー名とIdP に保存されているユーザー名が同一ではあり ません。これを修正するには、ユーザー名が一致するようにします。たとえば、Jane Smith のユー ザー名がjsmith としてIdP に保存されている場合、Tableau Server でjsmith として保存す る必要があります。 SAML エラー ログ SAML 認証は Tableau Server の外で行われるため、認証問題のトラブルシューティングは難しい 場合がありますが、ログインの試みはすべてTableau Server で記録されます。ログファイルのス ナップショットを作成して、問題のトラブルシューティングに使用できます。詳細については、ログ ファイルのアーカイブページ498を参照してください。 注:通常のSAML イベントは、wgserver.log.level がデバッグに設定されている場 合にのみログされます。詳細については、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してくだ さい。 解凍されたログファイルスナップショットにある次のファイルで、SAML エラーを確認します。 \wgserver\wgserver-<n>.log \wgserver\production.<nnnn>_<yyyy_mm_dd_hh_mm_ss>.log 末尾のスラッシュ [SAML] タブで、Tableau Server リターンURL が末尾のスラッシュで終わらないことを確認します (正解: http://tableau_server。間違い: http://tableau_server/)。 接続を確認 構成しているTableau Server で、サーバーとの直接的な 2 方向トラフィックを可能にするルーティ ング可能な IP アドレスまたは NAT のいずれかがファイアウォールにあることを確認します。 - 400 - テルネットをTableau Server で実行して、SAML IdP への接続を試みることによって、接続をテス トすることができます。例: C:\telnet 12.360.325.10 80 上のテストでは、IdP のHTTP ポート(80) に接続され、HTTP ヘッダーを受け取ります。 Kerberos Kerberos は、キー配布センター(KDC) と呼ばれる信頼できるサードパーティの使用に依存した 3 要素認証プロトコルで、コンピューターの識別子を確認し、チケットの交換を通してコンピュー ター間の安全な接続を提供しています。これらのチケットによりコンピュータ間またはサービス間の 相互認証を行い、一方に他方へアクセスするパーミッションがあることを確認します。 Tableau Server は Active Directory のKerberos 環境でKerberos 認証をサポートし、Kerberos がTableau Server への認証を処理します。 注: Tableau Server でのKerberos によるサポートはユーザー認証を行うためのものです。 ワークブックなどTableau Server コンテンツに関係する内部許可や承認は処理しません。 Quick Start: Kerberos を使 用 したシングル サインオン 現在、Tableau Serverは Kerberos ベースのシングルサインオン(SSO) に対応しています。 Kerberos の有効な環境でActive Directory (AD) アカウントを持っているユーザーは、Tableau DesktopとWeb ブラウザーからSSO を使用してTableau Server に接続できます。さらに Tableau Server は、Kerberos の有効な Microsoft SQL およびMSAS データソースに対する認 証にKerberos を使用できます。Tableau Server でKerberos を構成する場合、Impala LDAP 認証のサーバー管理認証資格情報を使用してCloudera Impala データベースへのSSO 接続を 行うことができます。 1 Tableau Server の構成 Tableau Server のインストール後、Tableau Server 構成ユーティリティを実行します。 [Kerberos] タブで[Kerberos でシングル サインオンを有効にする] を選択します。 - 401 - 2 構成スクリプトの生成 [Kerberos 構成スクリプトのエクスポート] をクリックし、Tableau Server のAD でKerberos を構 成するバッチファイルを生成します。 ファイルを保存してAD ドメイン管理者に送信し、実行してもらいます。 3 構成スクリプトの実行 ドメイン管理者は、ドメイン内のいずれかのコンピューターのコマンドプロンプトからスクリプトの名 前を入力してスクリプトを起動する必要があります。 ドメイン管理者が構成スクリプトを実行すると、実行ユーザーアカウントを使用してスクリプトによ りTableau Server のサービスプリンシパル名 (SPN) が登録され、お使いの環境の.keytab ファイ ルが生成されます。.keytab ファイルは、スクリプトが実行されたフォルダーにある\keytabs フォル ダー内に作成されます。 ドメイン管理者に.keytab ファイルのコピーを送信してもらいます。 - 402 - 4 .keytab ファイルのコピー Tableau Server 構成ユーティリティの[Kerberos] タブで、ステップ3 の.keytab ファイルのパスを入 力します。 このユーティリティにより、Tableau Server のインストールで各ゲートウェイノードにファイルがコピー されます。 [構成のテスト] をクリックし構成が正しく設定されていることを確認します。SPN が正しく設定され ている場合、テストで[OK] と表示されます。次の「AD での Kerberos 委任の構成」ステップを終 えていなければ、委任用に構成されているサービス数は 0 (ゼロ) になります。 AD での Kerberos 委任の構成 Kerberos 認証をSQL Server または MSAS データソースで使用する、または Cloudera Impala TへのSSO 接続を行うには、AD でKerberos 委任を構成する必要があります。Kerberos SSO を Tableau Server への接続のみに使用する場合は、このステップを完了する必要はありません。 AD でKerberos 委任を構成するには: l l オペレーティングシステムとして動作するように実行ユーザーを有効化します。詳細につい ては、オペレーティングシステムとして動作するように実行ユーザーを有効化するページ 409を参照してください。 AD でKerberos 委任を有効にします。このステップは、Tableau で使用するサポートされて いる接続に固有のものです。 l l l SQL Server - Tableau ナレッジベースの「SQL Server 用にKerberos 委任を有効 にする」を参照してください。 MSAS - Tableau ナレッジベースの「MSAS 用にKerberos 委任を有効にする」を参 照してください。 Impala - Tableau ナレッジベースの「Cloudera Impala 用に委任を有効にする」を参 照してください。 ableau Server での Kerberos 認 証 Active Directory (AD) 環境においてTableau Server でKerberos を構成する場合、AD ドメイン コントローラーもKerberos キー配布センター(KDC) として機能し、そのドメインで他のノードにチ ケット保証チケットを発行します。KDC により認証されたユーザーは、Tableau Server に接続す る際に、さらに認証を行う必要はありません。 次に、認証ワークフロー図を示します。 - 403 - ユーザーは Active Directory ドメイン にログインします。 Kerberos KDC はユーザーを認証し、 チケット保証チケット(TGT) をユー ザーのコンピューターに送信します。 ユーザーは Tableau Desktop または Web ブラウザーでTableau Server に 接続します。 Tableau Server がユーザーを認証し ます。 Kerberos の要 件 Tableau Server でKerberos 認証を使用するには、以下のものが必要です。 l l l Windows Server: Tableau Server は Windows のサーバーバージョンにインストールする 必要があります。非サーバーバージョン(Windows 7 およびWindows 8 を含む) は keytab ファイルを生成するのに必要な ktpass コマンドをサポートしていません。 Active Directory: l Tableau Server では認証にActive Directory (AD) を使用する必要があり ます。 l ドメ インがAD 2003 以降である必要があります。 実行ユーザー アカウント: l 実行ユーザーアカウント(Tableau Server サービ スアカウント) は AD ドメインアカウ ントである必要があります。NTAUTHORITY\NetworkService などのローカルアカ ウントが動作しません。 l 実行ユーザーアカウント は、委任されるデータベースサービスと同じドメインにある必 要があります。 l 制約付き委任: 実行ユーザーアカウント にはターゲットのデータベースサービスプリン シパル名 (SPN) へのアクセス権を付与する必要があります。 l データソース認証: Kerberos を使用してMicrosoft SQL Server や MSAS データ ベースを認証することを計画している場合、または Cloudera Impala へのシングル サインオン(SSO) の委任を構成する場合、オペレーティングシステムの一部として機 - 404 - l l l l 能するために実行ユーザーアカウントを有効にします。詳細については、オペレー ティングシステムとして動作するように実行ユーザーを有効化するページ409を参照 してください。 シングル サインオン(SSO): ユーザーがコンピューターにサインインする際、ユーザーにActive Directory からのKerberos チケット保証チケット(TGT) を付与する必要があります。この動 作はドメインで結合したWindows コンピューター、およびネットワークアカウントサーバーと してAD を使用するMac で標準的です。Mac コンピューターとActive Directory の使用方 法の詳細については、Apple ナレッジベースの「ネットワークアカウントサーバにMac を接 続する」を参照してください。 外部ロードバランサー/プロキシ サーバー: 外部ロードバランサー(ELB) またはプロキシ サーバーがある環境で、Tableau Server でKerberos を使用する場合、Tableau Server 構成ユーティリティでKerberos を構成する前に、これらを設定する必要があります。詳細 については、ロードバランサーの追加 ページ270およびプロキシ サーバーを使用するための Tableau の構成 ページ442を参照してください。 スマートカードのサポート: スマートカードは、ユーザーがスマートカードでワークステーションに サインインし、それによりユーザーにKerberos TGT がActive Directory から付与される場 合にサポートされます。 iOS ブラウザーのサポート: iOS ユーザーは、ユーザーのKerberos ID を指定する構成プロ ファイルがインストールされている場合、Mobile Safari でKerberos 認証を使用することがで きます。 Kerberos SSO のブラウザーサポートの詳細については、Tableau ナレッジベースの「Tableau Server へのKerberos SSO のブラウザーサポート」を参照してください。 外部ロードバランサー: l 外部ロードバランサーまたはリバースプロキシーを使用している場合、Tableau Server で Kerberos を構成する前に外部ロードバランサーまたはリバースプロキシーの構成を完了し てください。 注: これらをTableau Server でKerberos を構成した後に構成すると、Tableau Server 構成ユーティリティが生成した構成スクリプトは誤ったホスト名を使用するか もしれません。詳細については、ロードバランサーの追加 ページ270およびプロキシ サーバーを使用するための Tableau の構成 ページ442を参照してください。 データソースへの委任アクセスにKerberos 認証を使用するには: l データソース: l サポート されているデータソース(SQL Server、MSAS、およびCloudera Impala) で Kerberos 認証を構成する必要があります。 l データソースがTableau Server と 同じドメイン上にある必要があります (ユーザーは 異なるドメインにいる可能性があります)。 Tableau Server へのKerberos 接続は次の構成でサポートされます。 l Tableau Server には、ターゲットデータベースのSPN への委任権限が個別に付与された 実行ユーザーアカウントの制約付き委任が必要です。制約のない委任はサポートされま - 405 - せん。 Kerberos の設 定 Kerberos を使用するようにTableau Server を構成することができます。これにより、組織のすべ てのアプリケーションでシングルサインオンが実現します。Tableau Server にKerberos を設定する 前に、Kerberos の要件 ページ404を満たしていることを確認してください。 1. Tableau Server 構成ユーティリティを開き([スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server 9.0] > [Tableau Server の構成])、[Kerberos] タブをクリックします。 2. [Kerberos でシングル サインオンを有効にする] を選択します。 3. [Kerberos 構成スクリプトのエクスポート] をクリックします。生成されたスクリプトは、 Tableau Server でKerberos を使用するようにActive Directory ドメインを構成します。詳 細については、Kerberos 構成スクリプト次のページを参照してください。 注: スクリプトのsetspn 行にあるホスト名を確認します。外部ロードバランサーまた はリバースプロキシーを使用する場合、ホスト名はロードバランサーまたはプロキ シーのためにTableau Server を構成する時に使用する名前と一致する必要があり ます。プロキシーまたは外部ロードバランサー用にTableau Server を構成していな い場合は、構成を行った後で正しいホスト名であることを確認するためにKerberos 構成スクリプトを再度エクスポートします。ロードバランサーの追加 ページ270および プロキシ サーバーを使用するための Tableau の構成 ページ442を参照してくださ い。 4. Active Directory ドメインアドミニストレーターが構成スクリプトを実行し、サービスプリンシパ ル名 (SPN) と.keytab ファイルを作成します。ドメイン管理者は、次のことを行う必要があ ります。 l l スクリプトに正しい値が含まれていることを確認します。 ドメイン内にある任意のコンピューターのコマンドプロンプトで、スクリプト名を入力し てスクリプトを実行します (Windows Explorer でスクリプトをダブルクリックしないでくだ さい)。 スクリプトは、スクリプトが実行された場所の\keytabs フォルダーに kerberos.keytab ファイルを作成します。 5. スクリプトが作成した.keytab ファイルのコピーをTableau Server コンピューターに保存しま - 406 - す。手順 3 で、.keytab ファイルへのパスを入力するか、ファイルを検索するために[参照] ボ タンをクリックします。構成ユーティリティの[OK] をクリックすると、keytab ファイルは Tableau Server インストレーションのすべてのゲートウェイノードにコピーされます。 注: .keytab ファイルの名前を変更しないでください。スクリプトに kerberos.keytab という名前のファイルが作成され、この名前を使用してファイ ルを保存する必要があります。 6. (オプション) [構成のテスト] をクリックして、Tableau Server でKerberos を使用するための 環境が適切に構成されているかを確認します。 Kerberos 委任のためのデータソースを構成していない場合は、[委任のために構成されて いるサービスの数] に0 が表示されます。 7. [OK] をクリックしてKerberos 構成を保存します。 8. Tableau Server を起動します。 SSO 構成の確認 Tableau Server を再起動したら、URL ウィンドウでTableau Server 名を入力することで、異なる コンピューターのWeb ブラウザーからKerberos 構成をテストします。 Tableau Server を自動的に認証する必要があります。 Kerberos 構 成 スクリプト Tableau Server 構成ユーティリティで[Kerberos 構成スクリプトのエクスポート] をクリックすると、 KerberosConfig.bat スクリプトが生成されます。このスクリプトは Active Directory (AD) での Tableau Server のサービスプリンシパル名 (SPN) を登録し、Kerberos の.keytab ファイルを生成 します。 - 407 - SPN - このスクリプトは、実行ユーザーアカウントを使用し、setspn ユーティリティを使用して Tableau Server のSPN を登録します。これらのSPN は .keytab ファイルの生成、および Tableau Server へのWeb ブラウザー接続の認証に使用されます。 .keytab - このスクリプトは ktpass ユーティリティを使用し、スクリプトが実行されたフォルダー内の \keytabs フォルダーにkerberos.keytab ファイルを生成します。.keytab ファイルには Tableau Server の共有秘密鍵が含まれます。 注: setspn およびktpass ユーティリティにより警告またはエラーが生成される場合がありま す。ユーティリティが最後まで実行されている場合、これらのエラーおよび警告は無視できま す。 Kerberos 委 任 の有 効 化 Kerberos 委任を使用すると、Tableau Server はワークブックまたはビューを参照しているユーザー のKerberos 認証資格情報を使用してそのユーザーのためにクエリを実行できます。これは、次の ような場合に役立ちます。 l l 誰がデータにアクセスしているかを知る必要があります (ビューアーの名前はデータソースの アクセスログに表示されます)。 データソースのセキュリティは行レベルですが、別のユーザーは別の行へのアクセス権があり ます。 Tableau Server には、ターゲットデータベースのサービスプリンシパル名 (SPN) への委任権限が 個別に付与された実行ユーザーアカウントの制約付き委任が必要です。既定では、委任は Active Directory では有効ではありません。 Kerberos 委任を構成するには: 1. Tableau Server のすべてのノード上で、オペレーティングシステムの一部として動作するよ うに実行ユーザーを構成します。詳細については、オペレーティングシステムとして動作す るように実行ユーザーを有効化する次のページを参照してください。 2. Active Directory 内: l 使用するデータソースのSPN を構成します。 l データソースのSPN のKerberos 委任を有効にします。 3. データ接続で委任を有効にします: l l l SQL Server - Tableau ナレッジベースの「SQL Server 用にKerberos 委任を有効 にする」を参照してください。 MSAS - Tableau ナレッジベースの「MSAS 用にKerberos 委任を有効にする」を参 照してください。 Cloudera Impala — この場合、Tableau ServerでKerberos を有効にする必要が - 408 - ありますが、接続では Kerberos を使用しません。Tableau ナレッジベースの 「Cloudera Impala 用に委任を有効にする」を参照してください。 オペレーティング システムとして動 作 するように実 行 ユーザーを有 効 化 する Tableau Server でKerberos 委任を使用するには、それぞれのTableau Server ノードのオペレー ティングシステムとして動作するよう実行ユーザーアカウントを構成する必要があります。 1. Tableau Server を実行しているコンピューターで、[スタート] > [コントロール パネル] > [管 理ツール] > [ローカル セキュリティポリシー] を選択します。 2. [ローカルセキュリティ設定] ウィンドウで[ローカル ポリシー] を展開し、[ユーザー権利の割り 当て] をクリックして[オペレーティングシステムの一部として動作] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。 3. [オペレーティングシステムの一部として動作] の[プロパティ] ウィンドウで、[ユーザーまたはグ ループの追加] をクリックします。 4. Tableau Server の実行ユーザーアカウントとして<domain>\<username> を入力しま す (たとえば、MYCOMPANY\tableau_server)。次に[名前の確認] をクリックします。 5. アカウントが正常に解決されると、下線が挿入されます。[OK] をクリックします。 6. [OK] をクリックして、[ローカルセキュリティポリシー] ウィンドウを閉じます。 - 409 - Kerberos のトラブルシューティング このトピックでのトラブルシューティングのヒントは、サーバーでのシングルサインオン(SSO) に関連 する問題と、委任されたデータソースの問題に分かれています。 Tableau Server へのシングル サインオン Kerberos 認証の失敗 (Tableau Server に自動的に接続できない) SSO にKerberos を使用している場合、ユーザーがWeb ブラウザーまたは Tableau Desktop を 使用してTableau Server に接続するときに、このサーバーにサインインするためのプロンプトが表 示されたら、クライアントコンピューターからこれらの手順を試してください。 クライアントコンピューターでのトラブルシューティング l l l l l アカウントパーミッション- ユーザー名とパスワードを使用してTableau Server にサインイン してください。ユーザー名とパスワードを使用してTableau Server にサインインできない場 合、Tableau Server にアクセスするパーミッションを持っておらず、Kerberos 認証は失敗し ます。 その他のアカウント— 別のユーザーアカウントを使用してTableau Server にSSO してくだ さい。すべてのユーザーが影響を受ける場合、Kerberos 構成に問題があるかもしれませ ん。 コンピューターの場所 - Kerberos は、ローカルホストから接続する場合動作しません。クラ イアントは、Tableau Server コンピューター以外の他のコンピューターから接続する必要が あります。 URL アドレス— IP アドレスを使用して接続している場合は、Kerberos SSO を使用でき ません。また、Tableau Server にアクセスするために使用するサーバー名は、Kerberos を 構成する時に使用した名前と一致する必要があります (次の「キー テーブル エントリが見 つからない場合の解決方法」を参照してください)。 TGT (チケット保証チケット) - クライアントコンピューターがActive Directory ドメインのTGT を持っていることを確認します。Kerberos は、サインインするためにTGT が必要です。クラ - 410 - イアントコンピューターがTGT を持っていることを確認するには、次を入力します。 l Windows コンピューターのコマンドプロンプトでklist tgt と入力します。 または Mac コンピューターのターミナルのプロンプトでklist と入力します。 アウトプットには、Tableau Server を認証しようとするユーザー/ドメインのTGT が表 示される必要があります。 次の場合、クライアントコンピューターがTGT を持っていない可能性があります。 l l l l l クライアントコンピューターがVPN 接続を使用している クライアントコンピューターがドメインに参加していない(たとえば、職場で使 用している非作業用コンピューター) ユーザーはローカル(非ドメイン) アカウントでコンピューターにサインインした コンピューターは、Active Directory をネットーワークアカウントサーバーとして 使用していないMac である ブラウザー—サーバーにアクセスするためにユーザーが使用しているブラウザーを確認しま す。 l Internet Explorer (IE) とChrome は、Windows ですぐに使用できます。 l Safari はMac ですぐに使用できます。 l Firefox は追加の設定が必要です Kerberos シングルサインオン(SSO) のブラウザーサポートの詳細については、Tableau ナ レッジベースの「Tableau Server のKerberos SSO のブラウザーサポート」を参照してくださ い。 サーバーのトラブルシューティング クライアントコンピューターから問題を解決することができない場合、次の手順としてTableau Server を実行しているコンピューターでトラブルシューティングを行います。管理者は、要求 ID を 使用してTableau Server のApache ログでサインインの試みを検索することができます。 l ログファイル- Apache のerror.log でサインインに失敗した正確な時間/日付が記されたエ ラーを確認します。 l l l ziplog アーカイブでは、これらのログは \httpd フォルダーにあります。 Tableau Server では、これらのログは \data\tabsvc\logs\httpd\ フォルダーにありま す。 キー テーブル エントリ- error.log エントリに次のように記載されている場合: "キーテーブルエ ントリがHTTP/<servername>.<domain>.<org>@ と一致しません"。例を示します。 [Fri Oct 24 10:58:46.087683 2014] [:error] [pid 2104:tid 4776] [client 10.10.1.62:56789] gss_acquire_cred() failed: Unspecified GSS failure. Minor code may provide more - 411 - information (, No key table entry found matching HTTP/servername.domain.com@) このエラーは、次のいずれかの間で一致していない結果です。 l Tableau Server URL - クライアントコンピューターがサーバーにアクセスするために 使用するURL これは、Tableau Desktop またはブラウザーのアドレスバーに入力する名前です。 ショートネーム(http://servername) または完全修飾ドメイン名 (http://servername.domain.com) のいずれかです。 l サーバーIP アドレスのDNS リバースルックアップ(DNS 逆引き) これは、IP アドレスを使用してDNS 名を検索します。 コマンドプロンプトで、次のように入力します。 ping servername そして、次のように入力して、サーバーにping して返されたIP アドレスでDNS 逆引 きを実行します。 nslookup <ip address> Tableau Server のコンピューター名が次と一致している必要があります: l .keytab ファイル l サーバーのサービスプリンシパル名 (SPN) 構成のテストとtabconfig.log Tableau Server 構成ユーティリティで[構成のテスト] ボタンを使用します。 - 412 - SPN がKerberos 用に適切に設定されている場合、[SPN は正しく構成されています] にOK と 表示されます。 いずれかのサービスが委任用に構成されている場合、構成されたサービスの数が表示されます。 0 (ゼロ) の値は、SQL Server または MSAS に委任およびKerberos 認証を使用している限り、 問題を示すものではありません。 tabconfig.log で問題またはエラーを探します。例は次のとおりです。 2014-10-17 10:58:16.545 -0700 ERROR root: No SPN entries found テストの結果が良くない場合、構成スクリプトを再実行します。 データソース SSO 委任されたデータソースアクセスの失敗 vizqlserver ログファイルで"ワークグループ認証モード" を確認します: l ziplog アーカイブでは、これらのログは \vizqlserver フォルダーにあります。 l Tableau Server では、これらのログは \data\tabsvc\vizqlserver\*.log にあります。 ログファイルで"ワークグループ認証モード" を見つけます。"現状のまま" ではなく"kerberos 偽装" と表示されています。。 パフォーマンス 各サーバー環境は一意であり、パフォーマンスに影響する多数の変数が存在します。変数には、 ディスク速度、メモリ、コアなどのハードウェア詳細、配置内のサーバー数、ネットワークトラフィッ ク、ワークブックの複雑さ、同時ユーザーのアクティビティ、データキャッシュなどの使用要因、 Tableau Server 構成の設定 (実行している各サーバープロセスの数)、データボリューム、データ 型、データ構成などのデータへの配慮などが含まれます。このように複雑であるため、サーバーの パフォーマンスを向上させる1 つの式は存在しませんが、いくつかの基本的なガイドラインには従う ことができます。詳細については、次のトピックを参照してください。 一 般 的 なパフォーマンスのガイドライン ハードウェアとソフトウェア 64 ビットオペレーティングシステムおよび 64 ビット製品の使用: Tableau Server は 32 ビット Microsoft オペレーティングシステムで正常に実行されますが、最適なパフォーマンスを得るために - 413 - は、64 ビットオペレーティングシステムを選択して64 ビットバージョンのTableau Server をインス トールしてください。 より多くのコアとメモリの追加: Tableau Server を1 台または複数のコンピューター上で実行してい るかに関係なく、一般的には、CPU コアとメモリの量が多いほど、パフォーマンスも上がります。 Tableau Server が推奨するハードウェアとソフトウェア要件を満たすことを確認し、ワーカーの追 加と再構成の時期 below で追加のマシンが必要かどうかを評価します。仮想環境でTableau Server を実行している場合は、VM ホスト上の物理 CPU コア数と関連して、vCPU 割り当てに 対してVM のベスト·プラクティスを使用します。 構成 オフピーク時間の更新のスケジュール: バックアップタスクは、バックアップが完了するまで、他のバッ クグラウンドタスクを停止させる傾向があります。抽出用のバックグラウンドタスクon page 375 管 理ビューを使用して、更新とバックアップのタスクスケジュールを参照します。更新タスクは、バック アップウィンドウとオーバーラップしないオフピーク時にスケジュールする必要があります。 キャッシュの確認: キャッシュは、Tableau Server がクライアントの要求にすばやく応答する場合に 役立ちます。特に、ライブデータベースに接続するビューの場合に便利です。[Tableau Server の 構成] ダイアログボックスの[データ接続] タブの[更新頻度を次より減らす] が選択されていること を確認します。 2 つのセッションのメモリ設定の変更について検討します。 l l VizQL セッションのタイムアウト制限: 既定のVizQL セッションのタイムアウト制限は 30 分で す。VizQL セッションはアイドル状態でも、メモリとCPU サイクルを消費し続けます。下限 値で済む場合は、tabadmin on page 522 を使用してvizqlserver.session.expiry.timeout 設定を変更します。 VizQL クリアセッション: 既定では、ユーザーがビューから離れて移動する場合でも、VizQL セッションはメモリに保存されています。これにより、大量のセッションメモリが消費されます。 代わりに、ユーザーがビューから離れる場合は、vizqlserver.clear_session_on_ unload 設定の値をtrue (既定は false) に変更することで、ユーザーがセッションを終 了することができます。 プロセス構成の評価: Tableau Server は、サーバープロセスと呼ばれる6 つの異なるコンポーネン トに分けられます。既定の構成は幅広いシナリオに対応できるように設計されていますが、異なる パフォーマンス目標を達成するように再構成することもできます。特に、プロセスが実行されるコン ピューターと実行台数を制御できます。1、2、および3 ノードの配置については、サーバーのパ フォーマンスの向上 on the next page ガイドラインを参照してください。 ワーカーの追 加 と再 構 成 の時 期 Tableau Server は、ニーズと要件の拡大に応じて、スケールアップおよびスケールアウトを行うこと ができます。次に、ノードをシステムに追加し、サーバーを再構成するか、またはその両方の操作 を行う時期にあるかどうかの判断に役立ついくつかのガイドラインを示します。 l 100 を超える同時ユーザー: 配置でユーザーを多用する(同時ビューアー数が100 を超え る) 場合は、十分な VizQL プロセスを持っておくことは重要ですが、ハードウェアの処理能 - 414 - 力を超えるほど多くは必要ありません。また、Tableau Server のゲストユーザーアカウント を有効にすると、潜在的な同時ビューアーの数が思っていたユーザーリストの数を超える可 能性があります。管理ビュー特定のユーザー別のアクションページ373 は、これを判断する 際に役立ちます。配置を構成またはスケールする方法のヒントについては、サーバーのパ フォーマンスの向上 下 を参照してください。 l l l l 抽出の多用: 抽出を使用すると、大量のメモリとCPU リソースが消費される可能性があり ます。サイトを抽出集中型とみなす測定方法は存在しません。少数の極めて大きな抽出 を持っているだけで、非常に多数の小さな抽出を持っているのと同じように、サイトはこのカ テゴリに入る場合があります。抽出が集中的に行われているサイトは、データエンジンプロ セスを独自のマシンに分離することでメリットがあります。ガイドラインについては、サーバー のパフォーマンスの向上 下 を参照してください。 頻繁な抽出の更新: 抽出を更新するタスクは、CPU を大量に使用するタスクです。抽出 が頻繁に更新される(1 日に数回など) サイトは、更新タスクを処理するバックグラウンドプ ロセスをより強調することで助けられる場合がよくあります。抽出用のバックグラウンドタスク ページ375 管理ビューを使用して現在の更新率を確認します。スケール方法の詳細につ いては、サーバーのパフォーマンスの向上 下 を参照してください。 トラブルシューティングパフォーマンス: ビューがロードするのに遅い、またはサーバーのパ フォーマンスが一般的に遅い場合は、いくつかの原因が考えられます。一般的なパフォーマ ンスのガイドラインページ413 およびサーバーのパフォーマンスの向上 下 を参照してくださ い。 停止する可能性: サーバーシステムがミッションクリティカルとみなされ、高可用性を必要と する場合は、抽出、リポジトリ、およびゲートウェイを処理するサーバープロセスの冗長性が 確保されるように設定できます。詳細については、高可用性 ページ253 を参照してくださ い。 サーバーのパフォーマンスの向 上 抽出を集中的に行う、ユーザーを多用する、またはその両方の配置のパフォーマンスを向上させ る方法については、次のトピックを使用します。 目標は何ですか? 1 マシ ンの 例: 抽 出 実行するプロセスの数 2 マシ ンの 例: 抽 出 プロセスの構成場所 2 マシ ンの 例: 表 示 - 415 - 3 マシ ンの 例: 抽 出と表 示 抽出とワークブックの最適化 ビューの応答性の評価 on the next page 目標は何ですか? 抽出の最適化 データエンジンプロセスは抽出を保存し、クエリに応答します。バックグラウンドプロセスは抽出を 更新します。両方のプロセスは CPU リソースを要求するため、抽出を集中的に行う配置用のパ フォーマンスを向上させる最適な方法は、これらの2 つのプロセスを互いに、および他のサーバー プロセスから切り離すという方法です。これには 3 マシンを要することがあります。使用するマシン が3 台ない場合でも、使用できる戦略はあります (次の配置例を参照)。 ユーザーと表示用に最適化 VizQL サーバープロセスは、Tableau Server ユーザーのビューのロードとレンダリングを処理しま す。多くのユーザーとビューの操作用に配置を最適化しようとする場合は、このプロセスに注目す る必要があります。 実行するプロセスの数 このトピックでは、64 ビットオペレーティングシステムでTableau Server の64 ビットバージョンを実 行していると想定します。この状況では、各プロセスの2 つのインスタンスが要件を満たす必要が あります。マシンがTableau Server に対して8 GB の最小 RAM 要件のみを満たす場合、各プロ セスから1 つのインスタンスに制限する必要があります。 バックグラウンドプロセス 単一のバックグラウンドプロセスは、1 つのCPU コアを100% 消費することができ、特定のタスクで はさらに多くを消費する場合があります。このため、実行するインスタンスの合計数は、マシンで使 用できるコアと向上させようとしている対象によって異なります。次の配置例では、N を使用してマ シンのコアの合計数を表し、それぞれがバックグラウンドプロセスに関連する別々の戦略を提案し ています。迷った場合は、推奨される範囲の低い部分から始め、パフォーマンスを評価してから 値を上げてください。 データエンジンとリポジトリプロセス 抽出を集中的に行う配置を向上させようとし、抽出の更新よりクエリを強調する場合などは、 データエンジンプロセスを独自のノードに分離させた方がよい場合があります。配置例には、詳 細が記載されています。データエンジンはリアルタイムデータを保存するため、データを転送するこ とは複数フェーズの手順になります。データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 on page 240 では、この方法について説明しています。 データエンジン(およびリポジトリ) を分離するもう1 つの理由は、配置が停止する可能性も最低 限に抑えることにあります。詳細については、高可用性 on page 253を参照してください。高可 - 416 - 用性を設定する場合を除き、リポジトリは通常、プライマリTableau Server に残ることができま す。 プロセスの構成場所 [Tableau Server の構成] ダイアログボックスで、マシンが実行するプロセスの種類と数を設定しま す。新しいマシンを再構成の一部として追加する場合は、Tableau ワーカーソフトウェアがインス トールされている必要があります。手順については、ワーカー サーバーのインストールと構成 on page 247 を参照してください。 プライマリまたはスタンドアロンTableau Server でプロセスを再構成する場合は、再構成プロセス on page 218 を参照してください。 抽出とワークブックの最適化 抽出により迅速なサーバーのパフォーマンスが得られるのは、部分的には抽出とワークブック自体 の機能によるものです。ワークブック作成者は、抽出のデータセットをフィルターまたは集計により 短くし、未使用のフィールドを非表示にして狭くすることで、サーバーのパフォーマンスの向上に役 立ちます。この操作を行うには、Tableau Desktop オプション[使用していないフィールドをすべて 非表示] および[表示可能なディメンションのデータを集計する] を使用します。手順については、 「抽出の作成」(Tableau Desktop ヘルプ) を参照してください。パフォーマンスの高いワークブックを 構築するための一般的なヒントについては、Tableau Desktop ヘルプで「パフォーマンス」を検索し てください。パフォーマンスの記録を作成できるTableau Server にパブリッシュした後、ワークブック の実行方法を確認してください。詳細については、パフォーマンスの記録の作成 on page 437を 参照してください。 ビューの応答性の評価 ユーザーがビューを開くと、ビューのコンポーネントが最初に取得および解釈され、その後にユー ザーのWeb ブラウザーに表示されます。ほとんどのビューでは、表示レンダリングフェーズはユー ザーのWeb ブラウザーで行われ、これによって最速の結果と最高レベルのインタラクティブな応答 性が得られます。クライアントWeb ブラウザーでほとんどの操作を処理すると、帯域幅が減少し、 往復要求の待機時間がなくなります。ビューが非常に複雑である場合、Tableau Server はクラ イアントWeb ブラウザーではなく、サーバー上でレンダリングフェーズを処理します。ビューに必要 な応答性がないことが判明した場合は、クライアントWeb ブラウザーではなくサーバーでビューの レンダリングを行うしきい値をテストして、変更することができます。詳細については、クライアント 側レンダリングについてon page 423を参照してください。 1 マシンの例: 抽出 抽出使用量が高い64 ビットのTableau Server インストールでは、次のように設定された単一の 64 ビットマシンを実行できます。 - 417 - 上記の構成は、Tableau Server の[メンテナンス] ページでは次のような表示になります。 構成メモ: - 418 - l l l l 2 つのVizQL サーバープロセスを実行します。 マシンのコアの合計数を4 で除算して、実行するバックグラウンドプロセスの数の最小を計 算します。最大数を決定する場合は、2 で除算します。 バックグラウンドとデータエンジンプロセスは共にCPU を大量に使用し、両方のバランスは 上記の構成によって保たれます。 オフピーク時間の抽出の更新をスケジュールすると、データエンジンとバックグラウンドプロセ スは互いにシステムリソースを取り合わずに済みます。 2 マシンの例: 抽出 以下は、高い抽出使用量を処理できるように2 マシンTableau Server の配置を設定する方法 です。この例で注意する最も重要な点は、データエンジンプロセスがバックグラウンドプロセスから 分離されているということです。 上記の構成では、[メンテナンス] ページの[ステータス] 表は次のような表示になります。 構成メモ: - 419 - l l l l 1 から2 マシン配置に移動すると、最初のサーバーがプライマリTableau Server になりま す。 各マシン上で2 つのVizQL サーバープロセスを実行します。 プライマリTableau Server で実行するバックグラウンドプロセスの最小数を判断するには、 マシンのコアの合計数を4 で除算します。最大数を判断する場合は、2 で除算します。 データエンジンをプライマリTableau Server からワーカーに移動することは、複数フェーズの 手順になります。手順については、データエンジンおよびファイル ストアのプロセスの移動 on page 240を参照してください。 2 マシンの例: 表示 抽出使用率が低く、表示使用率が高い2 マシン配置は、次のように設定できます。 上記の構成の[ステータス] 表は次のような表示になります。 構成メモ: l 各マシン上で2 つのVizQL サーバープロセスを実行します。 l プライマリTableau Server では、最低 2 つのバックグラウンドプロセスを実行します。実行 - 420 - する最大数は、マシンのコアの合計数に等しくなります。 l l l 抽出の更新頻度が少ない配置では、データエンジンとバックグラウンドプロセスは他のプロ セスと同じマシンにあることができます。 抽出の更新ジョブがオフピーク時間中にのみ実行される場合は、多数のバックグラウンドプ ロセスを各マシンに配置して並列処理を最大化できます。 クラスタにあるマシンの数は単にコアの合計数と使用できるメインメモリによって決定されま す。 3 マシンの例: 抽出と表示 抽出の更新と使用量が高く、同時ユーザーの数が多い場合、最適なパフォーマンスを得るために は、3 マシン構成が推奨される最小数のマシンです。 - 421 - 次に、上記の構成の[ステータス] 表を示します。 - 422 - 構成メモ: l l l l l 2 つのVizQL サーバープロセスを実行します。 バックグラウンドプロセスは独自のマシンに存在するため、個々の作業が他のプロセスの作 業と競合することはありません。マシンはバックグラウンドプロセス専用で、CPU リソースを 100% 消費することができるため、推奨される範囲の低い部分がコアの合計数に等しくな ります。更新されるデータのサイズによっては、一部の配置でコアより最大 2 倍のバックグラ ウンドプロセスを実行しながら、並列高速化を実現できる場合もあります。 データエンジンプロセスでは、マシンですべてのCPU リソースが消費される可能性があるた め、独自のマシンに分離されています。 アプリケーションサーバーとデータサーバープロセスのユーザー負荷は通常、それぞれ 1 プロ セスで処理できますが、冗長性を提供するように2 に設定されています。 ほとんどの場合、プライマリTableau Server とデータエンジンは、十分な CPU サイクルが 存在する限り、システム全体のスループットのボトルネックにはなりません。表示能力を上げ るには、VizQLServer プロセス専用のマシンを追加します。抽出を更新するために表示能 力を上げるには、バックグラウンドプロセス専用のマシンを追加します。 クライアント側レンダリングについて ビューのマークやデータは、クライアントWeb ブラウザーに表示される前に、取得、解釈、レンダリ ングが行われます。Tableau Server では、クライアントWeb ブラウザーまたはサーバー上でこのプ ロセスを実行できます。レンダリングとすべての操作をサーバー上で処理すると、ネットワークデータ 転送と往復の遅延が発生するため、クライアント側レンダリングが既定のモードです。クライアント 側レンダリングでは、ほとんどの表示操作がクライアントで解釈され、レンダリングされるため、その 操作は高速です。 しかし、計算能力が高いサーバーでは、一部のビューはより効率的にレンダリングされます。イメー ジファイルが占める帯域幅が、イメージの作成に使用されるデータより大幅に少ない限り、サー バー側レンダリングは複雑なビューに適しています。また、タブレットは通常、PC より性能がはるか に低いため、あまり複雑でないビューしか処理できません。PC のWeb ブラウザーからビューを開く と、ビューはクライアント側でレンダリングされますが、同じビューをタブレットのWeb ブラウザーから 開くと、サーバー側でレンダリングされる場合があります。 Tableau Server は、Web ブラウザーの代わりにサーバーでビューをレンダリングするためのトリガーと して、しきい値の計算 次のページを使って、これらのすべての状況を自動的に処理するように設 定されています。管理者として、PC とタブレットの両方でこの設定をテストしたり、微調整できま す。詳細については、次のトピックを参照してください。 要件 l Supported browsers: クライアント側レンダリングは、Internet Explorer バージョン9.0 以 降、Firefox、Chrome、Safari でサポートされています。これらのWeb ブラウザーにはすべ - 423 - て、HTML 5 <canvas> 要素が含まれており、クライアント側レンダリングで使用されます。 l 多角形、カスタム形状、ページ履歴機能: ビューで多角形、カスタム形状、またはページ 履歴機能が使用されている場合、クライアント側レンダリングが有効になっている場合で も、サーバー側レンダリングが実行されます。 しきい値の計算 クライアント側レンダリングが有効な場合、Tableau Server はビューの複雑度を調べるために計 算を使用します。複雑度が100 (PC ブラウザー用) または 20 (タブレットブラウザー用) を超える 場合、ビューは Web ブラウザーではなく、サーバー上でレンダリングされます。計算例: (# of marks) + 3(# of headers) + 3(# of annotations) + 3(# of reference lines) = view complexity たとえば、2,000 個のマーク、150 個のヘッダー(ビューに行と列の数を追加することにより、これを 決定できる場合があります)、1 つの注釈、1 つのリファレンスラインを持つビューがある場合、数式 は次のようになります。 2,000 + 3(150) + 3(1) + 3(1) = 2,456 現在のしきい値を取得して100 で割った後、5,000 を掛けます (しきい値を100 で割ったものが 正規化係数で、5000 を掛けたものは Tableau のスケール係数です)。現在のしきい値が100 だ と仮定すると、数式は次のようになります。 100/100 * 5,000 = 5,000 2 つの合計を比較します。5,000 が100 の複雑度であることがわかれば、2,456 が49 の複雑度 であることがわかります。したがって、PC のブラウザーでこの特定のビューのサーバー側レンダリング を強制するには、そのしきい値を48 に設定する必要があります。フィルタリングなどの操作によっ てビューの複雑度が変わることがあり、ビューの複雑度が変わるたびにセッションによってレンダリン グモードが切り替わる場合があることに注意してください。 クライアント側レンダリングのテストおよび構成の方法については、次のトピックを参照してくださ い。 URL パラメーターによるテスト 既定では、Tableau Server は要件を満たしている限り、クライアント側レンダリングを実行するよ うに構成されています。セッションベースでサーバー側レンダリングをテストするには、ビューのURL の最後に?:render=false を入力します。例は次のとおりです。 http://localhost/views/Supplies/MyView?:render=false クライアント側レンダリングがTableau Server で無効になっている場合は、?:render=true を 入力してセッションに対して有効にします。 http://localhost/views/Supplies/MyView?:render=true また、サーバーおよびネットワークの条件に対してサーバー全体のしきい値を調整するのに適切で あるかどうかを確認するために、個別のビューで特定の複雑度のしきい値をテストすることもできま す。たとえば、低い複雑度 (80 など) または高い複雑度 (120 など) の転換点により、ユーザー操 - 424 - 作に対する応答性が向上する場合があります。しきい値をテストするには、サーバーの既定の構 成 (クライアント側レンダリングが有効) を維持し、ビューのURL の最後にテストしきい値の数値を 入力できます。例は次のとおりです。 http://localhost/views/Supplies/MyView?:render=80 tabadmin set オプションによる構成 tabadmin オプションvizqlserver.browser.render を使用すると、クライアント側レンダリ ングの有効/無効を切り替えることができます。vizqlserver.browser.render_ threshold とvizqlserver.browser.render_threshold_mobile を使用すると、ク ライアント側レンダリングのしきい値を変更できます。詳細については、tabadmin set オプション ページ547を参照してください。 Tableau Server プロセス さまざまな結果を得るために変更できる既定の設定を持つTableau Server プロセスは 9 つありま す。サーバーのパフォーマンスの向上 ページ415 および高可用性 ページ253 の各トピックでは、 採用できるいくつかの方法を説明します。各プロセスの詳細なステータスはサーバーの[メンテナン ス] ページに表示され、バックグラウンドプロセスなどプロセスに関連したより詳細な情報は 管理 ビューページ369 のトピックに表示されます。 注: 以下の3 つのプロセスは構成できません。クラスタコントローラと調整サービスは、基本 インストールの一部としてすべてのノードにインストールされます。ファイルストアはデータエ ンジンでインストールされます。 構造的に、64 ビットバージョンのTableau Server はネイティブの64 ビットプロセスを使用し、32 ビットバージョンのTableau Server は 32 ビットプロセスを使用します。例外はデータエンジンで す。32 ビットバージョンのTableau Server が64 ビットオペレーティングシステムにインストールされ ている場合、64 ビットバージョンのデータエンジンプロセスが使用されます。 これらのプロセスで生成されたログファイルについては、「サーバー ログファイルの場所 ページ503」 を参照してください。 - 425 - プロセス ファイル名 api サーバー wgserver.exe アプリケーションサーバー vizportal.exe - 426 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 重要な ビジネス プロセス にREST API を使 用してい る場合を 除き、こ のサービ スは Tableau Server の全体 的な健 全性に 影響を 与えずに ダウンで きます。 Web ア はい 抽出に プリケー よって ションを ワーク 処理 ブックを し、閲 パブリッ 覧と検 シュした 索をサ り、ビュー ポートす の静止 る イメージ を生成し たりする ような使 REST いい API コー え ルの処 理 プロセス バックグラウンド ファイル名 backgrounder.exe - 427 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 用頻度 の少ない 処理中 にのみ、 大きなリ ソースを 消費しま す。その ロード は、ブラ ウザー ベースの 操作と tabcmd によって 作成で きます。 抽出の いい 複数の 更新、 え プロセス 「今すぐ をクラス 実行」タ タのいず スク、 れかまた tabcmd はすべて から開 のマシン 始したタ で実行 スクなど し、キャ のサー パシティ バータス を拡大 クを実 できる単 行する 一スレッ プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ドプロセ ス。バッ クグラウ ンダーは 通常、 大量の プロセス メモリを 消費しま せんが、 用意さ れたワー クロード の性質 に応じて CPU、 I/O、また はネット ワークリ ソースを 消費す る場合 がありま す。たと えば、大 量の抽 出の更 新を実 行する と、ネット ワーク帯 - 428 - プロセス キャッシュサーバー ファイル名 redis-server.exe - 429 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 スクに よって消 費される 場合が ありま す。 クエリの いい クエリ キャッ え キャッ シュ シュは サーバー クラスタ 全体で 分散お よび共 有されま す。この メモリ内 キャッ シュはさ まざまな シナリオ でユー ザー体 験を加 速しま す。 VizQL Server、 バックグ ラウン プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ダー、お よびデー タサー バーは ユーザー または ジョブの 代理で キャッ シュサー バーへ キャッ シュ要求 を行いま す。 キャッ シュはシ ングルス レッドの ため、よ り優れた パフォー マンスが 必要な 場合 は、 キャッ シュサー バーの追 加インス タンスを 実行す - 430 - プロセス ファイル名 クラスタコントローラ clustercontroller.exe 調整サービス zookeeper.exe データエンジン tdeserver64.exe tdeserver.exe - 431 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か フェール オーバー 状況の 検出お よび調 整サービ スとの連 携 分散イ ンストー ルでは、 フェール オーバー 中に決 定を行 うクォー ラムがあ ることを 確認し ます データ抽 はい 出を保 存し、ク エリに応 答する パ フォー マンス 特性 すべての ノードの 基本イン ストール に含まれ ます。 すべての ノードの 基本イン ストール に含まれ ます。 データエ ンジンの ワーク ロード は、 VizQL プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 Server プロセス からの要 求によっ て生成さ れます。 このワー クロード は、抽 出をメモ リにロー ドし、ク エリを実 行するコ ンポーネ ントで す。メモ リ消費 量は、 主にロー ドされる データ抽 出のサイ ズに基づ きます。 32 ビット の Tableau Server - 432 - プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 のバイナ リは、64 ビットのオ ペレー ティング システム で既定と して使 用されま す。デー タエンジ ンは、一 度に複 数の要 求を処 理するマ ルチス レッドで す。負 荷がかか りすぎて いる場 合は、 CPU、 I/O、およ びネット ワークリ ソースが 消費さ れ、負 荷時に - 433 - プロセス データサーバー ファイル名 dataserver.exe - 434 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か Tableau はい Server のデータ ソースへ の接続 を管理 する パ フォー マンス 特性 これはプ ロキシで あるた め、通常 は、ネッ トワーク のみにバ インドさ れます が、十分 な数の 同時 ユーザー セッション が作成さ れている 場合 は、 CPU で バインド される場 合があり ます。こ の負荷 は、ブラ ウザーお よび Tableau Desktop ベースの 操作と、 プロセス ファイル名 ファイルストア filestore.exe リポジトリ postgres.exe - 435 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 Tableau Server データ ソースの 抽出の 更新ジョ ブによっ て生成さ れます。 データエ データエ ンジン ンジンに ノード全 インス 体で抽 トールさ 出を自 れている 動的に (他のコ レプリ ンピュー ケートし ターには ます。 インス トールで きませ ん)。 Tableau N/A 通常 Server は、リ のデータ ソースを ベースは ほとんど ワーク 消費しま ブックと せん。 ユーザー ユーザー のメタ ごとにす データを べての 保存す ワーク る プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ブックを 表示し たり、権 限を変 更したり するよう な操作 を実行 中に、極 めて大き な配置 (何千の ユー ザー) で まれにボ トルネッ クになる ことがあ ります。 検索と参照 VizQL Server searchserver.exe vizqlserver.exe - 436 - ビューを はい ロードし てレンダ リング し、クエ リを計算 して実 行する ビューの ロード中 とWeb ブラウ ザーから のインタ ラクティブ な使用 時に大 量のリ ソースを プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 消費しま す。 CPU バ インド、 I/O バイ ンド、ま たはネッ トワーク バインド に指定 できま す。プロ セス負 荷は、ブ ラウザー ベースの 操作に よっての み作成 できま す。プロ セスメモ リが不足 する場 合があり ます。 パフォーマンスの記 録 の作 成 Tableau のパフォーマンス記録機能を使用すると、ワークブックの操作中に主要なイベントのパ フォーマンス情報を記録できます。その後、Tableau により自動的に作成されるパフォーマンス ワークブックにパフォーマンスメトリクスを表示できます。パフォーマンス記録を作成して表示する手 - 437 - 順は、Tableau Desktop とTableau Server では多少異なります。ただし、結果として得られるパ フォーマンスワークブックは、Tableau Desktop、Tableau Server 共に同じ形式となります。 パフォーマンスワークブックを使用して、次のようなパフォーマンスに影響することが知られているさ まざまなイベントに関するパフォーマンス問題を分析し、トラブルシューティングすることができます。 l クエリの実行 l ジオコーディング l データソースへの接続 l レイアウト計算 l 抽出の生成 l データのブレンド l サーバーレンダリング(Tableau Server のみ) Tableau サポートにより、パフォーマンス問題の診断を支援するためパフォーマンスワークブックの 作成が要請されることがあります。 サイトのパフォーマンスの記録を開始する 既定では、サイトではパフォーマンスの記録は有効になっていません。サーバー管理者は、サイト ごとの記録を有効にするかどうかを決定します。 1. パフォーマンスの記録を有効にするサイトへ移動します。 2. [設定] をクリックします。 3. [ワークブックパフォーマンスメトリックス] で、[ワークブックパフォーマンスメトリックスの記録を 許可] を選択します。 4. [保存] をクリックします。 ビューのパフォーマンスの記録を開始する 1. パフォーマンスを記録したいビューを開きます。 ビューを開くと、Tableau Server によりURL の後に"#<n>" が追加されます。これはセッショ ンID です。 2. ビューURL の後、セッションID の直前に?:record_performance=yes と入力しま す。例は次のとおりです。 http://10.32.139.22/#/views/Coffee_ Sales2013/USSalesMarginsByAreaCode?:record_performance=yes#1 3. ビューをロードします。 - 438 - パフォーマンスの記録が開始されたことを視覚的に確認するには、ツールバーの[パフォーマ ンスの記録を表示] コマンドを使用します。 パフォーマンスの記録を表示 1. [パフォーマンスの記録を表示] をクリックして、パフォーマンスワークブックを開きます。これは パフォーマンスデータの最新スナップショットです。ビューを継続して操作しながら続けて追 加のスナップショットを取ることができ、パフォーマンスデータが累積されます。 2. 別のページへ移動するかURL から?:record_performance=yes を削除すると、記 録は停止します。 パフォーマンスの記 録 の解 釈 パフォーマンス記録ワークブックとは、[タイムライン]、[イベント数]、および[クエリ] の3 つのビューを 含むTableau ダッシュボードです。 Tableau Server にパフォーマンスの記録を作成する方法の詳細については、パフォーマンスの記 録の作成 ページ437を参照してください。 タイムライン パフォーマンス記録ダッシュボードの一番上のビューには、記録中に発生したイベントが左から右 へ時系列で配置され表示されます。一一番下の軸には、Tableauが起動してからの経過時間 が秒数で表示されます。 [タイムライン] ビューでは、[ワークブック]、[ダッシュボード]、[ワークシート] の各列にイベントのコンテ キストが識別されます。[イベント] の列には、イベントの性質が識別され、最終列には各イベント の期間と他の記録されたイベントとの時系列比較が表示されます。 - 439 - イベント パフォーマンス記録ワークブックの中央のビューには、期間 (長時間から短時間) の順にイベントが 表示されます。これは、ワークブックを高速化する場合に最初にどこを見るべきかの識別に役立 ちます。 異なる色は異なるタイプのイベントを表します。記録できるイベントの範囲は、次のとおりです。 l レイアウトの計算。 レイアウトが長すぎる場合は、ワークブックの簡素化を検討します。 l データソースへの接続。 遅い接続は、ネットワーク問題またはデータベースサーバー問題が原因として考えられま す。 l クエリの実行。 クエリに時間がかかりすぎる場合は、データベースサーバーのドキュメントを参照してくださ い。 l 抽出の生成。 抽出の生成を高速化するには、元のデータソースからデータの一部だけをインポートするこ とを検討します。たとえば、特定のデータフィールドでフィルターしたり、指定された行数や データのパーセンテージに基づいてサンプルを作成したりすることができます。 l ジオコーディング。 ジオコーディングのパフォーマンスを高速化するには、少ないデータを使用するか、データを フィルターしてみます。 l データのブレンド。 データブレンドを高速化するには、使用するデータを少なくするか、データをフィルターして みます。 l サーバーレンダリング。 別のマシンで追加のVizQL Server プロセスを実行することで、サーバーレンダリングを高速 化できます。 クエリ パフォーマンス記録ダッシュボードの[タイムライン] または [イベント] セクションのいずれかで、[クエリ の実行中] イベントをクリックすると、そのクエリのテキストが[クエリ] セクションに表示されます。例は 次のとおりです。 - 440 - クエリが切り捨てられている場合は、Tableau ログで完全なクエリを検索する必要があります。ほと んどのデータベースサーバーでは、インデックスの追加やその他の方法によりクエリを最適化する方 法が提案されています。詳細については、ご使用のデータベースサーバーのドキュメンテーションを 参照してください。 プロキシ サーバー Tableau Server はプロキシサーバーと併用できます。この種の環境では、プロキシサーバーは Tableau Server とTableau Server 上のリソースを要求するクライアントとの間の仲介役をします。 プロキシサーバーを構成する方法は、順行プロキシや逆行プロキシなどいくつかあります。これら のトピックでは、プロキシサーバーが既に構成されていて、今は Tableau Server がプロキシサー バーを認識する段階にあると想定されています。 注: Kerberos 認証を使用する場合は、Tableau Server でKerberos を構成する前に、 Tableau Server でプロキシを構成する必要があります。詳細については、Kerberos の設 定 ページ406を参照してください。 詳細については、次のトピックを参照してください。 プロキシ環 境 設 定 の準 備 Tableau Server がプロキシサーバーを使用できるように構成するには、プロキシサーバーに関す る次の情報が必要です。 l l l l IP アドレス: プロキシサーバーのIP アドレス。IP アドレスは、IPv4 形式で、たとえば 123.45.67.890 のようになります。また、固定 IP である必要があります。 完全修飾ドメイン名: プロキシサーバーの完全修飾ドメイン名。例: bigbox.myco.com。 非完全修飾ドメイン名: プロキシサーバーの非完全修飾ドメイン名。上記の例を使用す ると、プロキシサーバーの非完全修飾ドメイン名は bigbox のようになります。 別名: プロキシサーバーの別名。別名は CNAME (Canonical Name = 正規名) を使って 定義されます。たとえば、CNAME として、bigbox.myco.com別名としてftp.myco.com と www.myco.com が指定されたプロキシサーバーです。 注: Tableau Server がTableau Server ユーザーの認証にSSPI ([自動ログオンを有効に する] が指定されたActive Directory) を使用している場合、Apache リバースプロキシサー バーはサポートされません。Tableau Server がActive Directory ([自動ログオンを有効にす る] が指定されていない)、ローカル認証、または SAML のあるサーバーユーザーを認証し ている場合、Apache リバースプロキシサーバーがサポートされます。 - 441 - プロキシ サーバーを使 用 するための Tableau の構 成 プロキシ環境設定の準備 前のページで説明されている情報を収集した後、次の手順に従って プロキシサーバーをTableau Server で使用できるように構成できます。下記の設定の詳細につ いては、tabadmin set オプションページ547を参照してください。 1. サーバーを停止します。 2. Tableau Server のbin ディレクトリのままで次のコマンドを入力します。ここで、name はプロ キシサーバーを介してTableau Server にアクセスするために使用するURL です。 tabadmin set gateway.public.host "name" たとえば、ブラウザーのアドレスバーにtableau.example.com と入力することで Tableau Server に到達する場合、以下のコマンドを入力します。 tabadmin set gateway.public.host "tableau.example.com" 3. Tableau の既定では、プロキシサーバーがポート80 で外部との通信をリッスンしていると想 定しています。別のポートを割り当てるには、次のコマンドを入力します。ここで、port_ number はポート番号です。 tabadmin set gateway.public.port "port_number" 4. 次のコマンドを入力します。ここで、server_ip_address はプロキシサーバーのIPv4 アドレスです。 tabadmin set gateway.trusted "server_ip_address" server の値は、次のようなコンマ区切りリストです。 tabadmin set gateway.trusted "123.45.67.890, 123.45.67.880, 123.45.67.870" 5. 次のコマンドでは、完全修飾ドメイン名や非完全修飾ドメイン名、別名などプロキシサー バーの代替名があれば入力します。これらはユーザーがブラウザに入力する可能性がある 名前です。個々の名前をコンマで区切ります。 tabadmin set gateway.trusted_hosts "name1, name2, name3" 例は次のとおりです。 tabadmin set gateway.trusted_hosts "proxy1.example.com, proxy1, ftp.example.com, www.example.com" 6. サーバーを起動して変更を有効にします。 信 頼 できる認 証 Tableau Server のビューをWeb ページに埋め込むときは、そのページにアクセスするすべてのユー ザーがTableau Server のライセンスユーザーである必要があります。ユーザーがそのページにアク セスすると、ビューが表示される前にTableau Server へのサインインを求めるプロンプトが表示さ れます。Web ページ上または Web アプリケーション内でユーザーを認証する手段が既にある場合 は、このプロンプトを省略し、信頼できる認証を設定することによりユーザーがサインインを2 回行 わずに済むようにできます。 - 442 - 信頼できる認証とは、Tableau Serverと1 つ以上のWeb サーバーとの間で信頼関係が設定さ れていることを意味します。Tableau Server が信頼できるWeb サーバーから要求を受け取ると、 Tableau Serverは Web サーバーで必要とされる認証は既に処理されていると見なします。 Web サーバーでSSPI (Security Support Provider Interface) が使用されている場合、信頼でき る認証を設定する必要はありません。ビューを埋め込むと、ユーザーは Tableau Server のライセン スユーザーおよびActive Directory のメンバーであれば安全にアクセスできます。[自動ログインを 有効にする] (Microsoft SSPI を使用するセットアップ中に設定されるオプション) と信頼できる認 証の両方の使用はサポートされていません。Active Directory でSSPI を使用しておらず、クレデ ンシャルを要求することなくユーザーがTableau Server ビューに安全にアクセスできるようにする場 合、信頼できる認証を設定できます。 埋め込みビューをクリックしたときにユーザーが正常に認証されるようにするには、サード パーティのクッキーを許可するようにブラウザーを構成する必要があります。 信 頼 できる認 証 のしくみ 下の図は、クライアントのWeb ブラウザー、Web サーバー、Tableau Serverの間で信頼できる認 証がどのように機能するかを示しています。 ユーザーが Web ページにアク セス: Tableau Server のビュー が埋め込まれたWeb ページ にユーザーがアクセスすると、 そのページのHTML に対する GET 要求がWeb サーバーに 送信されます。 Web サーバーがブラウザーに URL を渡します。 Web サーバーがビューのURL またはそのオブジェク トタグ(埋め込みビューの場合) を使用してビューの URL を構築し、そのページのHTML に挿入しま す。チケットが含まれています (例: http://tabserver/trusted/<ticket>/views/requestedv iewname)。Web サーバーはそのページのすべての HTML をクライアントのWeb ブラウザーに渡します。 - 443 - Web サーバーが Tableau Server に POST を送信しま す。Web サーバーは、POST 要求を信頼できるTableau Server (たとえば、 http://tabserver では なく http://tabaserver/tr usted) に送信します。この POST 要求には username パラメーターが必要です。 username の値は、 Tableau Serverのライセンス ユーザーのユーザー名でなけ ればなりません。サーバーで 複数のサイトを実行し、 ビューが"既定" サイト以外の サイトにある場合、POST 要 求には target_site パラ メーターも含める必要がありま す。 ブラウザーが Tableau Server のビューを要求しま す。クライアントのWeb ブラウザーは、チケット付き のURL が含まれているGET 要求を使用して、 Tableau Serverに要求を送信します。 Tableau Server がチケットを 作成します。Tableau Server は、POST 要求を送信した Web サーバーのIP アドレスま たはホスト名 (上図では 192.168.1.XXX) を確認しま す。このサーバーが信頼でき るホストとして設定されている 場合、Tableau Serverは一 意の24 文字列形式 (URL 用に安全な、Base64 エン コード) でチケットを作成しま す。Tableau Server はこのチ ケット付きのPOST 要求に応 答します。エラーが発生して チケットを作成できない場合 は、-1 の値が返されます。 Tableau Server がチケットを引き換えます。 Tableau Server は URL を要求したWeb ブラウ ザーがチケットを持っていることを確認し、チケットを 引き換えます。チケットは、発行後 3 分以内に引 き換える必要があります。チケットが引き換えられる と、Tableau Serverにユーザーがログインし、URL か らチケットが削除され、埋め込みビューの最終的な URL が送信されます。 Tableau Server への信 頼 できるIP アドレスまたはホスト名 の追 加 信頼できる認証を設定するための最初のステップは、Tableau Serverを1 つ以上のWeb サー バーからの要求を認識して信頼するように構成することです。 - 444 - 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Serverのbin ディレクトリ(たとえば、 C:\Program Files\Tableau\TableauServer\9.0\bin) に移動します。 2. 次のコマンドを入力してTableau Server を停止します。 tabadmin stop 3. 次のコマンドを入力します。 tabadmin set wgserver.trusted_hosts "<trusted IP addresses or host names>" 上記のコマンドで、<trusted IP addresses> は使用している1 台以上のWeb サー バーのIPv4 アドレスまたはホスト名のコンマ区切りリストである必要があります。例は次のと おりです。 tabadmin set wgserver.trusted_hosts "192.168.1.101, 192.168.1.102, 192.168.1.103" または tabadmin set wgserver.trusted_hosts "webserv1, webserv2, webserv3" 注: コンマ区切りリストは、引用符で囲まれ、各コンマの後にスペースを1 つ挿入する必 要があります。 ここでホスト名を使用する場合でも、指定するWeb サーバーには静的 IP アドレス を使用する必要があります (詳細について)。 4. 信頼できるチケットを要求するコンピューター(上の手順 2 で構成されているコンピューター の1 台) とTableau Server の間に1 台以上のプロキシサーバーが存在する場合、プロキ シサーバーを信頼できるゲートウェイとして追加する必要もあります。手順については、プ ロキシ サーバーを使用するための Tableau の構成 ページ442 を参照してください。 5. 次のコマンドを入力して、すべてのサーバー構成ファイルへの変更を保存します。 tabadmin config 6. 最後に、次のコマンドを入力してサーバーを再起動します。 tabadmin start 次に、Web サーバーをTableau Server からチケットを受け取るように構成する必要があります。 - 445 - Tableau Server からのチケットの取 得 Tableau Server に信頼できるIP アドレスを追加すると、POST 要求を介してTableau Server か らチケットを受け取るようにWeb サーバーを構成できます (図のステップ3)。POST 要求は http://tabserv ではなくhttp://<server name>/trusted に送信される必要があり ます (http://tabserv/trusted など)。 注: SSL が有効になっている場合、http の代わりにhttps を使用する必要があります (https://tabserver/trusted など)。 Java、Ruby、およびPHP でPOST 要求を作成する場合に使用できるコード例については、以 下を参照してください。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\extras\embedding 次に、Tableau ServerへのPOST 要求に使用できるデータを示します。 l l l username=<username> (必須): Tableau Server のライセンスユーザーのユーザー名。 ローカル認証を使用している場合、ユーザー名は単純な文字列にできます (username=jsmith など)。複数のドメインを持つActive Directory を使用している場合 は、ドメイン名とユーザー名を含める必要があります (username=MyCo\jsmith など)。 target_site=<site id> (既定サイトにビューがない場合にのみ必要): Tableau Server で複数のサイトを実行し、ビューが"既定" サイト以外のサイトにある場合は、ビュー があるサイトを指定します (target_site=Sales など)。<site id> に使用する値 は、サイトが作成されたときに提供された[サイトID] でなければなりません。この値では大 文字と小文字を区別します。[サイトID] がSAlesの場合、target_site=SAles とな ります。 client_ip=<IP address> (オプション): ビューにアクセスするWeb ブラウザーがあるコ ンピューターのIP アドレスの指定に使用されます (client_ip=123.45.67.891 な ど)。これは、Tableau ServerのPOST 要求を作成するWeb サーバーのIP アドレスではあ りません。このパラメーターを使用する場合の詳細については、オプション: クライアントIP 照合の設定 ページ448を参照してください。 POST 要求に対するTableau Server の応答は、固有の24 文字の文字列形式になります (チ ケット)。Tableau Server で要求を処理できない場合は、-1 が返されます。この修正手順のヒン トについては、Tableau Server から返されたチケットの値 -1 ページ449を参照してください。ま た、ユーザーが埋め込みビューをクリックしたときにそれを正常に認証するには、サードパーティの クッキーを許可するようにブラウザーを構成する必要もあります。 次に、ビューの場所とチケットを含むビューのURL の構築をWeb サーバーに許可するコードを追 加する必要があります。 チケット付 きビューの表 示 POST 要求を作成したら、ビューの場所とTableau Server からのチケットをWeb サーバーに与え るコードを作成する必要があります。この情報はビューの表示に使用されます。この指定方法 - 446 - は、ビューが埋め込まれているかどうかと、Tableau Serverで複数のサイトを実行しているかどうか によって異なります。 Tableau Server ビューの例 次に、ユーザーがTableau Server を介したアクセスのみを行うビューを指定する方法の例を示し ます (ビューは埋め込まれていません): http://tabserver/trusted/<ticket>/views/<workbook>/<view> Tableau Server で複数のサイトを実行し、ビューが"既定" サイト以外のサイトにある場合にの み、t/<site ID> をパスに追加する必要があります。例: http://tabserver/trusted/<ticket>/t/Sales/views/<workbook>/<view> Tableau Server URL に表示されるのと同じ大文字/小文字の設定を使用します。 埋め込まれたビューの例 次に、埋め込まれたビューの指定方法の例をいくつか示します。埋め込みコードを使用して行うこ とができる方法は 2 つあるので、両方の方法を以下に示します。どちらを使用するかに関係なく、 信頼できる認証に固有の情報がいくつかあり、これらを指定する必要があります。 Script タグの例 この例では、ticket オブジェクトパラメーターを使用しています。 <script type="text/javascript" src="http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js"></script> <object class="tableauViz" width="800" height="600" style="display:none;"> <param name="name" value="MyCoSales/SalesScoreCard" /> <param name="ticket" value="Etdpsm_Ew6rJY-9kRrALjauU" /> </object> 次に、複数サイトのTableau Server の場合に上記の例がどのようになるかを示します。ここで、 ビューは Sales サイトにパブリッシュされています。 <script type="text/javascript" src="http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js"></script> <object class="tableauViz" width="800" height="600" style="display:none;"> <param name="site_root" value="/t/Sales" /> <param name="name" value="MyCoSales/SalesScoreCard" /> <param name="ticket" value="Etdpsm_Ew6rJY-9kRrALjauU" /> </object> ticket を使用する代わりにpath パラメーターを使用することで、ビューの完全パスを明示的に 示すことができます。path を使用する場合は、TableauJavaScript 埋め込みコードの必須パラ メーターであるname パラメーターも使用する必要はありません。 - 447 - <script type="text/javascript" src="http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js"></script> <object class="tableauViz" width="900" height="700" style="display:none;"> <param name="path" value="trusted/Etdpsm_Ew6rJY9kRrALjauU/views/MyCoSales/SalesScoreCard" /> </object> 次に、複数サイトのサーバーではない場合の同じ例を示します。/t/<site ID> が使用されて いることに注意してください。 <script type="text/javascript" src="http://myserver/javascripts/api/viz_v1.js"></script> <object class="tableauViz" width="900" height="700" style="display:none;"> <param name="path" value="trusted/Etdpsm_Ew6rJY9kRrALjauU/t/Sales/views/MyCoSales/SalesScoreCard" /> </object> Iframe タグの例 <iframe src="http://tabserver/trusted/Etdpsm_Ew6rJY9kRrALjauU/views/workbookQ4/SalesQ4?:embed=yes" width="800" height="600"></iframe> オプション: クライアントIP 照 合 の設 定 既定では、Tableau Serverはチケットの作成または引き換え時に、クライアントのWeb ブラウザー のIP アドレスを考慮しません。これを変更するには、次の2 つの操作が必要です。チケットを取 得するPOST 要求でclient_ip パラメーターを使用してIP アドレスを指定し、以下の手順に 従ってTableau Server がクライアントのIP アドレス照合を実行するように設定します。 1. コマンドウィンドウを開き、Tableau Serverのbin ディレクトリの場所にディレクトリを変更しま す。既定の場所は、C:\Program Files\Tableau\TableauServer\9.0\bin です。 2. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 tabadmin set wgserver.extended_trusted_ip_checking true 3. 次のコマンドを入力します。 tabadmin configure 4. 最後に、次のように入力してサーバーを再起動します。 tabadmin restart - 448 - 信 頼 できる認 証 のトラブルシューティング 信頼できる認証を構成するときに発生する可能性のある一般的な問題とエラーは次のとおりで す。信頼できる認証情報がProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\vizqlserver\vizql-*.log に書き込まれます。ロギン グレベルをinfo からdebug に上げるには、tabadmin設定 vizqlserver.trustedticket.log_level を使用します。 信頼できる認証をテストする方法のヒントの詳細については、「Tableau ナレッジベース」を参照し てください。 Tableau Server から返されたチケットの値 -1 Tableau Server は、信頼できる認証プロセスの一環としてチケットを発行できない場合に、チケッ ト値として-1 を返します。このメッセージの理由は、以下のフォルダー内のファイル production*.log に書き込まれます。 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\wgserver また、次のフォルダのvizql*.log にも書き込まれます。 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\vizqlserver 以下を確認します。 l すべての Web サーバーのホスト名または IP アドレスが信頼できるホストに追加されている POST 要求を送信するコンピューターのIP アドレスまたはホスト名が、Tableau Serverの 信頼できるホストのリストにある必要があります。このリストにIP アドレスまたはホスト名を追 加する方法については、Tableau Server への信頼できるIP アドレスまたはホスト名の追 加 ページ444を参照してください。 l wgserver.trusted_hosts の値が正しい形式である wgserver.trusted_hosts の設定を使用して提供される信頼できるホストのリストはコンマ区 切りリストにし、各コンマの後にスペースを1 つ挿入する必要があります。たとえば、リストは 次のIP アドレスと類似している必要があります。192.168.1.101, 192.168.1.102, 192.168.1.103 または bigbox1.example.lan, bixbox2.example.lan, bigbox3.example.lan。 l IP アドレスが IPv4 である 信頼できるホストを指定するためにIP アドレスを使用している場合、アドレスは Internet Protocol version 4 (IPv4) 形式である必要があります。IPv4 アドレスは次のようになりま す。123.456.7.890。IPv6 アドレス(たとえば、fe12::3c4a:5eab:6789:01c%34) は、信頼で きるホストを入力する手段としてサポートされません。 l POST 要求のユーザー名が有効な Tableau Server ユーザーである POST 要求で送信するユーザー名は、ライセンスレベルがビューアーまたはインタラクターの Tableau Server ライセンスユーザーでなければなりません。Tableau Server に管理者とし - 449 - てサインインし、ページ左側の[ライセンス発行] リンクをクリックして、ユーザーおよびそのライ センスレベルのリストを確認できます。 l POST 要求内のユーザー名にドメインが含まれている Tableau Server がローカル認証を使用するように構成されている場合は、POST で送信 されるユーザー名は単純な文字列です。しかし、サーバーがActive Directory を使用する ように構成されている場合は、ドメイン名とユーザー名を含める必要があります (domain\username)。たとえば、username パラメーターは、次のようになります。 username=dev\jsmith l コンテンツのタイプが指定されている ASP.NET または C# アプリケーションの設計を行っている場合、HTTP 要求でコンテンツの タイプを宣言する必要があります。たとえば、http.setRequestHeader("ContentType","application/x-www-form-urlencoded;charset=UTF-8")。コンテ ンツのタイプを指定しない場合、Tableau Serverにより-1 が返される、つまりログファイルに エラーが含まれます。"missing username and/or client_ip". HTTP 401 - 承認されていません "401 - 承認されていません" というエラーが表示された場合は、Tableau ServerがActive Directory とSSPI を使用するように構成されている可能性があります (自動ログインを有効にす るを参照)。Web サーバーでSSPI が使用されている場合、信頼できる認証を設定する必要は ありません。ビューを埋め込むと、ユーザーは Tableau Server のライセンスユーザーおよびActive Directory のメンバーであればアクセスできます。 [自動ログインを有効にする] と信頼できる認証の同時使用はサポートされていません。 HTTP 404 - ファイルが見つかりません 存在しないTableau Server URL をプログラムコードが参照したときに、このエラーが表示される 可能性があります。Web ページが取得しようとしたときに検出できない無効な URL がWeb サー バーによって構築された場合などです。 無効なユーザー (SharePoint または C#) Tableau Server で信頼できる認証を構成している場合に、このエラーが発生する可能性があり ます。 SharePoint .dll のサンプルコードは次のGET 要求を参照しています。 SPContext.Current.Web.CurrentUser.Name 上記の要求によって、現在のWindows Active Directory ユーザーの表示名が返されます。ログイ ンID を使用する場合は、コードを次のように変更する必要があります。 SPContext.Current.Web.CurrentUser.LoginName 変更後、SharePoint .dll を再コンパイルします。 - 450 - 間違った IP アドレスのチケットを取得しようとしています Tableau Server で信頼できる認証を構成している場合に、このエラーが発生する可能性があり ます。 既定では、チケットの引き換え時に、クライアントのWeb ブラウザーのIP アドレスは考慮されませ ん。クライアントのIP アドレスを照合するようにTableau Server を構成した場合は、POST で Tableau Server に送信されたクライアントのWeb ブラウザーのIP アドレスが、ブラウザーが埋め込 みビューを取得しようとしたときと同じであることを確認してください。たとえば、信頼できる認証の 図で、ステップ3 のPOST 要求がパラメーターclient_ip=74.125.19.147 を送信した場合、ステッ プ5 のGET 要求は同じIP アドレスから送られる必要があります。 クライアントのIP アドレスを照合するようにTableau Server を構成する方法については、オプショ ン: クライアントIP 照合の設定 ページ448を参照してください。 Cookie 制限エラー ユーザーがTableau Server にサインインしたとき、セッションCookie はローカルのブラウザーに保存 されています。保存されたCookie は、ユーザーのTableau Server へのサインイン認証とサーバー へのアクセス許可を管理する方法です。Cookie はブラウザーのアドレスバーと同じドメインまたは サブドメインで設定されているので、ファーストパーティのCookie とみなされます。ユーザーのブラウ ザーがファーストパーティのCookie をブロックするように設定されている場合、ユーザーは Tableau Server にサインインできません。 埋め込みビュー経由で、または信頼できる認証が設定された環境で、ユーザーがTableau Server にサインインする場合も、同じことが起こります。cookie は保存されます。Cookie は保存 されています。しかし、この場合、ブラウザーは Cookie をサードパーティCookie として扱います。 これは、Cookie がブラウザーのアドレスバーに表示されているものと異なるドメインで設定されて いることが理由です。ユーザーのWeb ブラウザーがサードパーティのCookie をブロックするように設 定されている場合、Tableau Serverの認証は失敗します。失敗しないようにするには、Web ブラ ウザーがサードパーティのCookie を許可するように構成する必要があります。 サーバーとの通信によるエラーの発生 (403) Tableau Server が信頼できる認証用に設定されている場合、ブラウザーで新しいビューを開き、 以前に開いたビューに戻ろうとした後に上記のエラーが表示される可能性があります。Tableau Server では tabadmin set オプションvizqlserver.protect_sessions を通じてVizQL セッションの無 許可の再使用に対する保護を提供します。既定では true に設定されています。Tableau Server は信頼できる認証向けに設定されているため、vizqlserver.protect_sessions を有効にする必要がない場合があります。無効にするには、set ページ541を使用してfalse に変更します。 OAuth データ接 続 Google BigQuery、Google Analytics、およびSalesforce.com データソースの場合、機密のデー タベースのクレデンシャルをTableau Server に保存する代わりに、OAuth2.0 standard を使用し て接続を作成します。 OAuth 接続を作成するとき、データプロバイダーに対してTableau がデータにアクセスすることを 承認します。次にデータプロバイダーは Tableau からの要求を一意的に識別するアクセストーク - 451 - ンをTableau に送信します。詳細については、次のOAuth プロセスの概要 下を参照してくださ い。 OAuth 接続を使用すると、次のような利点があります。 l l セキュリティ: データベースのクレデンシャルは Tableau Server に知られたり保存されたりしま せん。アクセストークンを使用できるのは Tableau だけです。 利便性: 複数の場所にデータソースID とパスワードを埋め込む代わりに、そのデータプロ バイダーにアクセスするすべてのパブリッシュ済みワークブックとデータソースの特定のデータ プロバイダーに対して提供されるトークンを使用できます。 さらに、Google BigQuery データへのライブ接続の場合、各ワークブックビューアーは単一の ユーザー名とパスワードのクレデンシャルを共有するのではなく、ユーザーを識別する一意の アクセストークンを持つことができます。 OAuth プロセスの概 要 次の手順では、OAuthプロセスを呼び出す Tableau 環境における1 つのワークフローについて説 明します。 1. クラウドデータソースへのアクセスが必要な行動を取ります。 たとえば、Tableau Serverにパブリッシュされているワークブックを開きます。 2. Tableau により、ホストされているデータプロバイダーのサインインページに移動します。ホス トされているデータプロバイダーに送信される情報により、Tableau は要求サイトとして識 別されます。 3. ホストされているデータソースにサインインする場合、Tableau Serverのデータへのアクセス の承認を確認するよう要求されます。 4. 確認されると、データソースプロバイダーがアクセストークンをTableau Server に送り返し ます。 - 452 - 5. Tableau Server ワークブックとデータが表示されます。 次の他のワークフローもOAuth プロセスを使用できます。 l l Tableau Desktop または Tableau Server からワークブックを作成してデータソースに接続 する。 Tableau Desktop からデータソースをパブリッシュする。 アクセス トークンの操 作 初期認証プロセスの後にデータへの直接アクセスを可能にするために、アクセストークンをデータ 接続と共に保存できます。アクセストークンは Tableau Server ユーザーが削除するか、データプ ロバイダーが取り消すまで有効です。 データソースプロバイダーが許可するアクセストークンの数を超過する可能性があります。そのよ うな場合、データプロバイダーは新しいトークンがユーザーによって作成される際に前回のアクセス からの時間の長さを使用して、新しいトークンのためのスペースを空けるために無効にするトークン を決定します。 OAuth サポートのためのサーバーの構 成 OAuth は、個々のユーザー名とパスワードの代わりに、目的が限定されたアクセストークンを介し て動作します。Tableau でOAuth 接続を作成するために必要なアクセストークンを取得する前 に、トークンを送るデータプロバイダーがTableau Server を信頼された送信先として認識すること ができるよう、サーバーを構成する必要があります。次のセクションでは、すべてのデータプロバイ ダー向けにOAuth の設定の準備方法について説明します。次のトピックは、特定のデータプロバ イダー向けにサーバーを構成する手順を含みます。 - 453 - OAuth サポートの構成の準備 特定のデータプロバイダー向けの構成手順を開始する前に、次の必要条件を満たしてくださ い。 l このデータソースに接続するビューをホストする各Tableau Serverノードの完全修飾ドメイ ン名を取得します。例は次のとおりです。 https://sales.your_domain.com Salesforce.com を使用する場合、https アドレスを提供する必要があります。 l 少なくとも1 つのデータプロバイダーアカウントが、API アクセスに有効なことを確認してくだ さい。 Google BigQuery とGoogle Analytics の場合、Google Cloud Platform のデベロッパー コンソールにアクセスする必要があります。 Salesforce.com の場合、Force.com プラットフォームにアクセスする必要があります。 l データソースのドライバーが最新であることを確認してください。 Google BigQueryの場合は 32 ビットを使用してください。 Tableau Web サイトの[ドライバーとアクティベーション] ページから更新されたドライバーをダ ウンロードすることができます。 使用しているデータプロバイダーの構成設定 OAuth の準備手順を完了すると、使用しているデータプロバイダーの適切な設定を構成するこ とができます。 l l Google での OAuth の設定 下 Salesforce.com での OAuth の設定 ページ457 Google での OAuth の設 定 このトピックでは、Google BigQuery およびGoogle Analytics データソースでのOAuth の設定方 法を説明します。各Tableau Serverインスタンスでこれらのステップを実行します。 注: これらの手順を完了する前に、OAuth サポートの構成の準備 上で説明されている必 要条件を満たしていることを確認してください。 OAuth を設定するには、次の2 つの手順を実行します。 l l Google から必要な情報を取得しAPI アクセスを有効にします。 取得した情報を使用してサーバーを構成します。 - 454 - クライアントID を取得してGoogle API を有効にする 注: これらの手順は、本書の執筆中にGoogle Cloud Platform コンソールの設定を反映し ます。詳細については、Google Developers Console Help の「Using OAuth 2.0 for Web Server Applications (Web サーバーアプリケーションでのOauth 2.0 の使用)」を参照してく ださい。 1. Google Cloud Platform にサインインし、[Go to my console] をクリックします。 2. [プロジェクト] を選択し、[プロジェクト] ページで [プロジェクトの作成] をクリックします。 3. 表示される新しいプロジェクトフォームで次を実行します。 l l プロジェクトに、このプロジェクトを使用するTableau Serverインスタンスを反映するよ うな意味のある名前を付けてください。 プロジェクトIDを変更するかを決めます。 注: プロジェクトを作成した後はプロジェクトID を変更することができません。 詳細についてはクエスチョンマークのアイコンをクリックしてください。 - 455 - 4. 新しいプロジェクトを開き、[APIs & auth] > [Credentials] へ移動します。 5. [Create a New Client ID] をクリックし、[Create Client ID] ページで次を実行します。 l l l [Web Application] を選択します。 Authorized JavaScript Origins の場合、Tableau Serverのローカルコンピューター名 を入力します。 Authorized Redirect URI の場合、既存のテキストをサーバーのインターネットアドレ スと置換し、末尾にauth/add_oauth_token テキストを追加します。例は次のとお りです。 https://data.your_server.com/auth/add_oauth_token 6. [Create Client ID] をクリックします。 7. Google が返す次の値をコピーし、使用しているTableau Serverコンピューターからアクセス することができる場所に貼り付けます。 l クライアントID l クライアントシークレット l URI のリダイレクト 8. Google Developer Console では、新しいプロジェクトを開いて[APIs & auth] > [API] を 選択し、[BigQuery API] または [Analytics API] のステータスを[On] に設定します。 Google OAuth のための Tableau Server の構成 クライアントID を取得してGoogle API を有効にする前のページの手順を実行して取得した情 報を使用することで、Tableau Serverを構成します。 1. Tableau Serverコンピューターで管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに変更します。 cd C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\<version>\bin 2. 次のコマンドを入力してサーバーを停止します。 tabadmin stop 3. 次のコマンドを入力し、Google から取得したクライアントID とクライアントシークレットなら びにサーバーURI を使用してサーバーを構成します。各コマンドを入力した後は Enter を 押します。 tabadmin set oauth.google.client_id <your_client_ID> - 456 - tabadmin set oauth.google.client_secret <your_client_secret> tabadmin set oauth.google.redirect_uri <your_server_URI> 4. 次のコマンドを入力し、構成を完了してサーバーを再起動します。 tabadmin config tabadmin start アクセス トークンの管理 OAuth 用のサーバーを構成したら、プロファイル設定でのアクセストークンの管理をユーザーに許 可するか、またはトークンを一元的に管理できます。詳細については、保存済みアクセストークン の許可 ページ459を参照してください。 Salesforce.com での OAuth の設 定 このトピックでは、Salesforce.comデータソースでのOAuth の設定方法を説明します。各 Tableau Serverインスタンスでこれらのステップを実行します。 注: これらの手順を完了する前に、OAuth サポートの構成の準備 ページ454で説明され ている必要条件を満たしていることを確認してください。 OAuth を設定するには、次の2 つの手順を実行します。 l l Salesforce での接続アプリの作成 取得した情報を使用してサーバーを構成します。 Salesforce 接続アプリの作成 1. Salesforce.com 開発者アカウントにサインインし、右上のユーザー名をクリックしその後 [設 定] を選択します。 2. 左側のナビゲーションカラムの[アプリの設定] で、[作成] > [アプリ] を選択します。 - 457 - 3. [接続アプリ] セクションで、[新規] をクリックします。 4. [基本情報] に情報を入力し、[API] セクションで [OAuth 設定の有効化] を選択します。 5. 表示された新しいOAuth 設定で、[コールバックURL] にhttps プロトコルを使用してサー バーの完全修飾ドメイン名を入力し、URL にauth/add_oauth_token を追加します。 例は次のとおりです。 https://www.your_server.com/auth/add_oauth_token 6. 次の項目を[利用可能な OAuth スコープ] から[選択したOAuth スコープ] に移動します。 l データへのアクセスおよび管理 (api) l 基本情報へのアクセス(id) l ユーザーに代わっていつでも要求を実行 (refresh_token) 7. [保存] をクリックします。 アプリを保存すると、Salesforce のAPI セクションにTableau Server構成に使用する次のID が表 示されます。 l l l コンシューマーキー コンシューマーシークレット コールバックURL - 458 - Tableau Serverで Salesforce.com OAuth を構成する 1. Tableau Server コンピューターで管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに変更します。 cd C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\<version>\bin 2. 次のコマンドを入力してサーバーを停止します。 tabadmin stop 3. Salesforce から取得したコンシューマーID とシークレット、およびコールバックURL を使用し て次のコマンドを入力しサーバーを構成します。各コマンドを入力した後でEnter を押しま す。 tabadmin set oauth.salesforce.client_id <your_consumer_ID> tabadmin set oauth.salesforce.client_secret <your_consumer_ secret> tabadmin set oauth.salesforce.redirect_uri <your_callback_ URL_> 4. (任意) 既定のログインサーバーを変更するには、次のコマンドを入力してください。 tabadmin set oauth.salesforce.server_base_url <URL> 既定では https://login.salesforce.com に設定されています。 5. 次のコマンドを入力し、構成を完了してサーバーを再起動します。 tabadmin config tabadmin start アクセス トークンの管理 OAuth 用のサーバーを構成したら、プロファイル設定でのアクセストークンの管理をユーザーに許 可するか、またはトークンを一元的に管理できます。詳細については、保存済みアクセストークン の許可 下を参照してください。 保 存 済 みアクセス トークンの許 可 OAuth 用のTableau Server を構成したら、OAuthクレデンシャルの管理をユーザーに許可する か、または一元的に管理するかを決定できます。ユーザーに自分のクレデンシャルの管理を許可 する場合は、ユーザープロファイル設定をサーバーから有効化する必要があります。 注: OAuth データ接続を有効にするようにサーバーを構成してない場合は、次の関連する トピックを参照してください。 1. Tableau Server にサーバー管理者としてサインインします。 2. [サーバー] > [設定] を選択します。 - 459 - 3. [全般] タブで次を選択します。 l l [保存済みパスワードの許可] を選択すると、ユーザーは自分の個々のクレデンシャ ルをデータソースに保存できます。 [保存済みアクセストークンの許可] を選択すると、ユーザーは OAuth トークンを保 存できます。 これらのチェックボックスを選択すると、ユーザーのプロファイル設定には [クレデンシャルの管理] セ クションが表示され、ここでユーザーは OAuth データ接続用のアクセストークンを追加できます。 - 460 - クレデンシャルの一元管理 サーバー管理者は、OAuth クレデンシャルを一元的に管理することもできます。これは、たとえ ば、複数のユーザーが同じデータから操作を行い、データプロバイダー向けの専用のユーザーアカ ウントがある場合に適しています。 クレデンシャルを一元管理するには、次の手順を行います。 l 前の手順で説明したチェックボックスをオフにします。 l データソースをパブリッシュしたあとに、データ情報を編集します。 接続を編集するときは、個々のユーザー名とパスワードではなく、OAuth アクセストークンを 使用するクレデンシャルを埋め込みます。 パスワードとアクセストークンの保存の設定が有効でない場合、ユーザーのプロファイル設定に[ク レデンシャルの管理] セクションは表示されません。 関連項目 Google での OAuth の設定 ページ454 Salesforce.com での OAuth の設定 ページ457 実 行 ユーザー Tableau Server サービスを実行する専用のActive Directory (AD) ユーザーアカウントを使用でき ます。これは、実行ユーザーアカウントと呼ばれます。管理者によっては、Tableau Server でパブ リッシュされたワークブックがライブデータソースに接続するときに、このアカウントの使用を選択す る場合があります。サーバーの既定のNetwork Service アカウント(NT AUTHORITY\NetworkService) には、その他のコンピューターのデータソースに接続するための 適切なパーミッションがありません。適切に構成されたAD アカウントにはそのパーミッションがあり ます。 Windows (NT) 認証が必要なデータソースの場合、AD アカウントも認証プロセスを自動的に処 理でき、まずは Kerberos を使用して認証を試み、それが失敗する場合には NTLM で試みるた め、ワークブックがライブデータソースに接続するときに、クレデンシャルのプロンプトはユーザーに表 示されません。つまり、特定のリソース専用の実行ユーザーAD アカウントは多くの場合、特定の ユーザーに関連付けられているAD アカウントより管理上の問題が発生しにくくなります。 実行ユーザーアカウントを使用するようにTableau Server を構成するには、次の手順に従いま す。Tableau Server の分散インストールを実行している場合、ワーカーに加えてプライマリでこれ らの手順を行う必要があります。また、実行アカウント設定の確認 ページ465 の下の手順は、サ イトによって異なる場合があります。 注: 実行ユーザーアカウントを使用してTableau Server をインストールした場合、セットアッ プを実行する前に、Windows Secondary Login サービスの[ログオン] および[スタートアップ] に正しい値が入力されていることを確認します。詳細については、Tableau Service 設定 の確認 次のページを参照してください。 - 461 - アカウントの指 定 まず、Tableau Server サービスを実行するActive Directory アカウントを指定または作成します。 このアカウントは Tableau Server の実行ユーザーアカウントになります。このアカウントには次の項 目が必要です。 l l l データソースに接続するためのパーミッション(少なくとも読み取りアクセス)。 Tableau Server がNT 認証プロセスにデータソースを提供できるようにするためのクレデン シャル。Microsoft SQL Server およびMicrosoft Analytical Services (MSAS) を含む (Access または Excel は含まない) NT 認証を実行するMicrosoft データソース。 ユーザーおよびグループに対してActive Directory のドメインコントローラにクエリするパーミッ ション。Tableau Server が実行されているローカルマシンで作成されたユーザーアカウント には、これらのパーミッションはありません。 ドメインの双 方 向 の信 頼 関 係 の確 認 次のいずれかの条件が当てはまる場合は、双方向の信頼関係が存在することを確認します。 l l Tableau Server とデータソースをホストするマシンが別々のドメイン上に存在する。 Tableau Server ユーザーがTableau Server またはデータソースからの別々のドメイン上に 存在する。 Tableau Service 設 定 の確 認 Tableau サービスに適切な [ログオン] と[スタートアップ] の値が割り当てられていることを確認しま す。Tableau Server の分散インストールを実行している場合、ワーカーに加えてプライマリでこれ らの手順を行います。 1. Tableau Server が実行されているコンピューターに管理者としてログオンします。 2. Tableau Server コンピューターで、[スタート] > [コントロール パネル] > [管理ツール] > [コン ピューター管理] > [サービスとアプリケーション] > [サービス] を選択します。 3. [サービスとアプリケーション] を開き、[サービス] をクリックします。次のサービスが適切に設定 されていることを確認します。 サービス名 ログオン値 スタート アップ 値 FLEXnet Licensing Service ローカルシステム 手動 Secondary Logon ローカルシステム 自動 Tableau <domain>\<username> これは実行ユーザー 自動 - 462 - スタート アップ 値 サービス名 ログオン値 Server (tabsvc) アカウントです。以下を参照してください。 Tablicsrv ローカルシステム 自動 ログオン値の変更 Tableau Server (tabsvc) の[ログオン] の値を実行ユーザーアカウントに変更するには 1. [サービス] ウィンドウで、[Tableau Server (tabsvc)] を右クリックして[停止] を選択し、 Tableau Server サービスを停止します。 2. [スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] > [Tableau Server の構成] を選 択します。 3. [全般] タブで、Tableau Server の実行ユーザーアカウントのドメイン、ユーザー名、および パスワードを入力します。 注: [回復] タブで既定の設定を変更しないでください。障害回復の設定を[何もし ない] のままにします。これらの設定を変更すると、Tableau Server は tabadmin コ マンドによって停止した後に再起動します。 4. [OK] をクリックしてTableau Server (tabsvc) を再起動します。 ローカル セキュリティポリシーの準 備 Tableau Server マシンで実行ユーザーアカウントが管理者でない場合は (分散インストールを実 行している場合はプライマリとワーカー)、Tableau Server の実行ユーザーアカウントでサービスとし てログオンし、構成を変更できるように、マシンのローカルセキュリティポリシーを準備する必要が あります。これを行うには次の手順を行います。 1. [スタート] > [コントロール パネル] > [管理ツール] > [ローカル セキュリティポリシー] を選択 します。 2. [ローカルセキュリティ設定] ウィンドウで、[ローカルポリシー] を開き、[ユーザー権利の割り当 て] をハイライトして、[サービスとしてログオン] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。 - 463 - 3. [サービスとしてログオン] の[プロパティ] ウィンドウで、[ユーザーまたはグループの追加] をクリッ クします。 4. Tableau Server の実行ユーザーアカウントとして<domain>\<username> を入力しま す (たとえば、MYCO\tableau_server)。次に、[名前の確認] をクリックします。 5. アカウントが正常に解決されると、下線が挿入されます。[OK] をクリックします。 6. これらの手順を繰り返し、実行するアカウント名を[ローカル ログオン許可] ポリシーに追加 します。 7. これらの手順を繰り返し、実行するアカウント名を[ローカル ログオン拒否] ポリシーから削 除します。 8. [OK] をクリックして、[ローカルセキュリティ設定] ウィンドウを閉じます。 データソース接 続 設 定 の構 成 アクセスするワークブックがライブのNT 認証データソースに接続するときに、ユーザーを自動的に 認証するには、[Windows NT の統合セキュリティを使用する] オプションを選択してTableau データ接続を構成します。 - 464 - Windows NT 統合セキュリティ ユーザー名とパスワード サーバーの実行ユーザーアカウントで認証しま 各 Tableau Server ユーザーにはデータベース す。 のクレデンシャルが要求されます。 実 行 アカウント設 定 の確 認 実行ユーザーアカウントには、ファイルの読み取りと実行、場合によってはファイルの変更を行うこ とができるパーミッションが必要です。最初に使用したアカウントに応じて、適切なパーミッションを 既に所有している場合があります。サーバーの実行アカウントを変更するときは必ず、次の要件 を満たしていることを確認してください。分散インストールを実行している場合、これはプライマリお よびワーカーの両方に適用されます。 読み取りパーミッションと実行パーミッションの付与 Tableau Server サービスを実行するアカウントには、ファイルの読み取りと実行のためのパーミッ ションが必要です。サーバーの実行ユーザーアカウントが変更されたときは必ず、次のことを確認 または構成してください。 1. Tableau Server をホストしているマシン上で(分散している場合は Tableau ワーカーも)、 Windows のエクスプローラーを使用してTableau がインストールされているドライブ(ローカ ル ディスク(C:) など) を右クリックし、[プロパティ] を選択します。 2. [ローカルディスクのプロパティ] ウィンドウで[セキュリティ] タブを選択します。 3. [編集] をクリックし、[追加] をクリックします。 4. [ユーザー、コンピューター、サービスアカウント、またはグループの選択] ダイアログボックス で、Tableau Server 実行ユーザーアカウントとして<domain>\<username> を入力し ます。グループアカウントを使用しないでください。 5. [名前の確認] をクリックしてアカウントを解決し、[OK] をクリックして確認します。 6. Tableau Server の実行ユーザーアカウントがハイライトされたら、このアカウントに[読み取 りと実行] パーミッションがあることを確認します。[読み取りと実行] を選択すると、[フォル - 465 - ダーの内容の一覧表示] と[読み取り] が自動的に選択されます。 7. [OK] をクリックして終了します。 変更パーミッションの付与 アカウントには、ログファイルの作成などを実行する権限も必要です。次のことを確認または設定 してください。 1. 次のフォルダーに移動します。 C:\Program Files\Tableau C:\ProgramData\Tableau\ 64 ビットのオペレーティングシステムで32 ビットのTableau Server を実行している場 合、C:\Program Files\Tableau の代わりにC:\Program Files (x86)\Tableau に移動する必要があります。また、上記のドライブおよびパスは Tableau Server のインストール先に応じて変更される場合があります。 2. フォルダーを右クリックし、[プロパティ] を選択して、[セキュリティ] タブをクリックします。 l l l l [編集] をクリックし、[追加] をクリックします。 Tableau Server の実行ユーザーアカウントとして<domain>\<username> を入 力します。 [名前の確認] をクリックしてアカウントを解決し、[OK] をクリックして確認します。 Tableau Server の実行ユーザーアカウントがハイライトされたら、このアカウントに [変更] パーミッションがあることを確認します。[変更] を選択すると、[フル コントロー - 466 - ル]と[特殊なアクセス許可] を除くすべてのパーミッションが自動的に付与されます。 3. 上記のステップ1 の各フォルダーで、Tableau の[プロパティ] の[セキュリティ] タブにある[詳 細設定] をクリックします。 - 467 - 4. [Tableau のセキュリティの詳細設定] ウィンドウで、[アクセス許可の変更] をクリックします。 5. [Tableau のセキュリティの詳細設定] ダイアログボックスで、実行ユーザーアカウントをハイラ イトし、[子オブジェクトのアクセス許可すべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス 許可で置き換える] チェックボックスをオンにします。 - 468 - 6. [OK] をクリックして、すべてのサブフォルダ―とファイルに変更を適用します。この処理には 数分かかる場合があります。これらの変更を適用する際に、Windows からエラーメッセー ジを受け取ることがよくあります。プロセスをキャンセルする必要はありません。代わりに[続 ける] をクリックしてください。 7. [OK] をクリックして変更を確認し、Tableau の[プロパティ] ダイアログボックスの[OK] をク リックします。 レジストリ設定の変更 次の手順はオプションであり、ほとんどの環境には該当しません。レジストリのセキュリティが高度に 制約されている場合、Tableau Server 実行ユーザーアカウントの読み取りおよび書き込みパー ミッションを次に挙げるレジストリブランチに付与します。レジストリキーは、インストールしている Tableau Server が32 ビットバージョンであるか、64 ビットバージョンであるかにより変わりますが、 32 ビットバージョンのTableau Server の場合、インストールしているオペレーティングシステムが32 ビットバージョンであるか、64 ビットバージョンであるかにより変わります。64 ビットバージョンの Tableau Server は、64 ビットバージョンのオペレーティングシステムにのみインストールすることがで きます。 64 ビットバージョンの Tableau Server のインストール l HKEY_CURRENT_USER\Software\Tableau l HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Tableau 32 ビットバージョンの Tableau Server のインストール l HKEY_CURRENT_USER\Software\Tableau - 469 - および l l 32 ビットバージョンのオペレーティングシステム: HKEY_LOCAL_ MACHINE\Software\Tableau 64 ビットバージョンのオペレーティングシステム: HKEY_LOCAL_ MACHINE\Software\Wow6432Node\Tableau SQL Server の偽 装 Tableau Server の文脈における偽装とは、あるユーザーアカウントが別のユーザーアカウントの代 わりにアクションを実行することです。Tableau Server データベースユーザーの偽装を行うように Tableau とMicrosoft SQL Server を構成できます。これにより、TableauServer によって使用され るSQL Server データベースアカウントは、Tableau ユーザーでもあるSQL Server データベース ユーザーの代わりにクエリを実行できます。 この機能の主な利点は、管理者がデータセキュリティポリシーを1 か所、つまりデータベースに実 装して制御できることです。Tableau ユーザーがSQL Server データベースへのライブ接続でビュー にアクセスすると、ビューにはユーザーのデータベースパーミッションで表示が許可されている内容の みが表示されます。もう1 つの利点は、ユーザーがビューを開くときにデータベースサインインプロン プトに応答する必要がないことです。また、ワークブックのパブリッシャーは、ビューに表示する内容 を制限するためにユーザー固有のフィルターに依存する必要がありません。 この機能を使用するために必要な詳細情報については、次のトピックを参照してください。 偽 装 の要 件 この機能を使用するための要件は次のとおりです。 l l l l l SQL Server へのライブ接続のみ: 偽装は、SQL Server データベースのバージョン2005 以 降にライブ接続されているビューに対してのみ使用できます。 個別のデータベースアカウント: ビューにアクセスする各ユーザーは、ビューの接続先である SQL Server データベースに明示的な個別のアカウントを持っている必要があります。 Active Directory (AD) グループのメンバーは偽装できません。たとえば、Jane Smith がAD グループ「Sales (販売)」のメンバーであり、そのデータベース管理者がSQL Server データ ベースにAD グループ「Sales (販売)」を追加した場合、Jane を偽装することはできませ ん。 クレデンシャルと認証タイプの一致: 各 Tableau ユーザーアカウントのクレデンシャルおよび そのTableau ユーザー認証タイプが、SQL Server データベースのクレデンシャルおよび認証 タイプと一致する必要があります。つまり、Jane Smith のTableau Server ユーザーアカウン トのユーザー名がMyCo\jsmith で、Tableau Serverがユーザー認証にActive Directory を 使用している場合、SQL Server データベースでのユーザー名もMyCo\jsmith で、SQL Server がWindows 統合認証を使用している必要があります。 SQL Server の前提条件: SQL Server では、データセキュリティを確保するビューである データセキュリティテーブルが必要であり、データベースユーザーがそのビューを使用する必 要があります。 SQL IMPERSONATE アカウント: 上記のデータベースユーザーに対する - 470 - IMPERSONATE パーミッションを持つSQL Server データベースアカウントが必要です。こ れは、sysadmin の役割を持つアカウント、または各ユーザーアカウントに対する IMPERSONATE パーミッションを与えられているアカウントのいずれかです (EXECUTE AS に関するMSDN の記事を参照)。さらに、このSQL Server アカウントは Tableau 側の次の 2 つのアカウントのいずれかである必要があります。 l l Tableau Server の実行ユーザーアカウント(実行ユーザー アカウントの偽装 below を参照)。 ワークブックパブリッシャーのアカウント(埋め込み SQL クレデンシャルの偽装 on page 474 を参照)。 偽 装 のしくみ 下の図は、データベースユーザーの偽装のしくみを示しています。 上の図で、Jane Smith (MyCo\jsmith) は西海岸の営業担当者、Henry Wilson (MyCo\hwilson) は東部の営業担当者です。SQL Server データベースで、Jane のアカウントMyCo\jsmith に対す るアカウントパーミッションでは、西海岸のデータにしかアクセスできません。Henry のアカウント MyCo\hwilson では、東海岸のデータにしかアクセスできません。 全国のデータを表示するビューが作成されています。このビューは、SQL Server データベースにラ イブ接続します。この2 人のユーザーがTableau Server にサインインし、ビューをクリックします。 Tableau Server は、各ユーザーのデータベースアカウントに対するIMPERSONATE パーミッショ ンを持つデータベースアカウントを使用してSQL Server に接続します。このアカウントが各ユー ザーのデータベースアカウントの代わりにアクションを実行します。 ビューを表示するときは、各ユーザーの個々のデータベースパーミッションによって制限されます。 Jane には西海岸の販売データのみ、Henry には東海岸のデータのみが表示されます。 実 行 ユーザー アカウントの偽 装 偽装を行うときは、[実行するアカウント名] ユーザーアカウントを介した偽装をお勧めします。[実 行するアカウント名] ユーザーアカウントとは、Tableau Server をホストしているマシンでTableau Server サービスを実行できるActive Directory (AD) アカウントです (実行ユーザーon page 461 を - 471 - 参照)。この同じアカウントが、SQL Server のデータベースユーザーアカウントに対する IMPERSONATE パーミッションを持っている必要があります。データセキュリティの観点から、 Tableau Server の実行アカウントを偽装に使用することにより、管理者はほとんどの制御を行う ことができます。 実行ユーザーアカウントの偽装を設定するには 1. セットアップの一環としてTableau Server を構成する場合は、[サーバーの実行ユーザー] に、ユーザーアカウントに対するIMPERSONATE パーミッションを持つ実行ユーザーAD ア カウントを入力します。[ユーザー認証] で[Active Directory を使用する] をオンにしま す。 2. [OK] をクリックして構成を完了します。 3. Tableau Desktop でワークブックを作成します。データ接続を作成するときは、[Windows NT 統合セキュリティを使用する] をオンにして、ワークブックからSQL Server データベースへ のライブ接続を行います。 - 472 - 4. Tableau Desktop でワークブックをTableau Server にパブリッシュします ([サーバー] > [ワー クブックのパブリッシュ])。 5. [パブリッシュ] ダイアログボックスで[認証] をクリックし、[認証] ダイアログボックスでドロップダ ウンリストから[サーバーの実行アカウント経由での偽装] を選択します。 6. [OK] をクリックします。 7. Tableau Server にユーザーとしてサインインして、接続をテストします。ビューをクリックしたと きに、データベースのクレデンシャルが要求されず、そのユーザーへの表示が許可されている データのみが表示される必要があります。 - 473 - 埋 め込 み SQL クレデンシャルの偽 装 ビューをパブリッシュするユーザーにSQL Server アカウントのクレデンシャルをビューに埋め込ませる ことによって、偽装を行うこともできます。Tableau Server はどのような種類のアカウントでも実行 できますが、パブリッシャーが指定したこのようなクレデンシャルを使用してデータベースに接続しま す。 偽装を処理するアカウントをActive Directory (AD) アカウントにできない場合や、ワークブックのパ ブリッシャーにSQL Server の潜在的に高いパーミッションレベルを持つアカウントを与えてもかまわ ない場合には、この方法が適しています。 注: この方法を使用するには、Tableau Server のサーバーの[設定] ページで[埋め込みクレデンシャ ル] が有効である必要があります。 ワークブックのパブリッシャーのSQL アカウントで偽装を行うには 1. Tableau Desktop でワークブックを作成します。データ接続を作成するときは、[特定のユー ザー名とパスワードを使用する] を選択して、ワークブックからSQL Server データベースへの ライブ接続を行います。 2. ワークブックをTableau Server にパブリッシュします ([サーバー] > [ワークブックのパブリッ シュ])。 3. [パブリッシュ] ダイアログボックスで[認証] をクリックし、[認証] ダイアログボックスでドロップダ ウンリストから[埋め込みパスワード経由での偽装] を選択します。 - 474 - 4. [OK] をクリックします。 5. Tableau Server にユーザーとしてサインインして、接続をテストします。ビューをクリックしたと きに、データベースのクレデンシャルが要求されず、そのユーザーへの表示が許可されている データのみが表示される必要があります。 TCP/IP ポート 次の表は、Tableau Serverが既定で使用し、バインドに使用できるようになっている必要がある ポートを示しています。Windows ファイアウォールが有効な場合、Tableau Serverは必要なポー トを開きます。Windows Firewall が有効になっている場合、Tableau Server は必要なポートを 開きます。自分で開く必要はありません(Windows 7 を実行しているワーカーを持つ分散インス トールの場合は、Tableau ナレッジベースを参照してください)。 ダイナミックポートリマッピング ダイナミックポートリマッピングが有効の場合 (既定)、Tableau Server はまず既定のポート(定義 されている場合はユーザー構成ポート) にバインドしようとします。ポートが利用できない場合、 Tableau Server はポート8000 から始めて他のポートへのプロセスのリマッピングを試みます。ゲー トウェイポートとssl ポートはリマッピングされません。次回に再起動したときには、Tableau Server は既定のポートまたは構成されたポートを使用する状態に戻ります。 ダイナミックポートリマッピングが無効の場合、Tableau Server はプロセスのリマッピングを試みず、 競合が検出されると、Tableau Server は起動しません。 - 475 - ダイナミックポートリマッピングを無効にするには、tabadmin setservice.port_ remapping.enabled コマンドを使用します。詳細については、tabadmin set オプションペー ジ547 を参照してください。 インストー ルの種類 ポート このポートを使用するサーバー プロセス 高 す 可 べ 分 用 て 散 性 パラメーター 80 ゲートウェイ。 X gateway.public.port, worker0.gateway.port 443 SSL。Tableau Server がSSL 用に設定されてい る場合、アプリケーションサーバーは要求をこの ポートにリダイレクトします。 X -- 3729 Tableau Server のセットアップ X -- 分散および高可用性環境のTableau ワーカー 3730サーバー(プライマリTableau Server はこれらのポー 3731 トをリッスンしません)。 X アプリケーションサーバー(ベースポートは 8000)。 8000 以降の連続するポートはプロセス数だけ使 8000 用されます。既定では、Tableau Serverは 2 つの X 8059 アプリケーションサーバープロセス(ポート8000 およ び8001) でインストールされます。 X -- wgserver.port 8060 PostgreSQL データベース X pgsql.port 8061 Firebird. X firebird.port 8062 高可用性用に設定されている分散環境で検出を 行うプロセス 8080 Solr とTomcat HTTP X solr.port, tomcat.http.port1 8250 バックグラウンドタスク。 X backgrounder.port 8755 Tableau 管理プロセス。 X tabadminservice.port X pgsql.initport VizQL サーバー(ベースポートは 9100)。9100 以 降の連続するポートもプロセス数だけ使用されま 9100 す。既定では、Tableau Serverは 2 つのVizQL X 9199 サーバープロセス(ポート9100 および9101) でイン ストールされます。 1これらのパラメーターは同じ値に設定される必要があります。 - 476 - vizqlserver.port インストー ルの種類 ポート このポートを使用するサーバー プロセス 高 す 可 べ 分 用 て 散 性 パラメーター 9345 ファイルストアサービス。 X X filestore.port 9346 ファイルストアステータスサービス。 X X filestore.status.port データサーバー(ベースポートは 9700)。9700 以 降の連続するポートもプロセス数だけ使用されま 9700 す。既定では、Tableau Serverは 2 つのデータ X 9899 サーバープロセス(ポート9700 および9701) でイン ストールされます。 dataserver.port 11000 検索サーバー。 X X searchserver.port 12012 ステータスサーバー。 X X cluster.status.port 27000 ワーカーサーバーとプライマリサーバーが分散およ び高可用性環境でライセンス発行情報を通信す 27009 るために使用します。 X X -- X X -- 分散および高可用性環境でライセンス発行情報 を通信するために、ワーカーとプライマリサーバーに 1 つの追加ポートが動的に選択されます。代わり に、固定ポートを指定できます (27010 が推奨され ています)。詳細については、「Tableau ナレッジ ベース」を参照してください。プライマリサーバーが DMZ 内にある場合のインストールは、これらの指 示を使用する必要があります。 データエンジンTableau Server は 1 つのデータエン ジンプロセスでインストールされます。クラスタ内の 27042 X 最大 2 つのノード上で、ノードごとに最大 2 つの データエンジンプロセスがある可能性があります。 dataengine.port 既 定 のポートの編 集 Tableau Server プロセスが使用する既定ポートの設定をコマンドライン管理ツールのtabadmin ページ522 を使って変更できます。たとえば、アプリケーションサーバープロセスの既定ポート (wgserver) は 8000 ですが、tabadminworkerX.wgserver.port のパラメータを使って別 のポートに変更できます。次の手順に従ってTableau Server のポート設定を変更します。サー バーのJMX ポートを有効にする場合は、JMX ポートの有効化 ページ479を参照します。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd “C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin” - 477 - 2. 次のように入力してポートの値を変更します。 tabadmin set <workerX>.<parameter> <new port value> 上のコマンドでは、<workerX> が変更するポートのあるマシンを示し、<parameter> が 下の表にある値の1 つ(wgserver.port などのサーバープロセスのポート)、<new port value> がそのサーバープロセスに割り当てる新しいポート番号です。Tableau Server が1 つのマシンで実行されている場合、<workerX> は worker0 です。クラスタを 実行している場合は、worker0 がプライマリ、worker1 が1 番目のワーカーサーバー、 worker2 が2 番目というようになります。この場合、プライマリのコマンドプロンプトからクラ スタ内の個々のマシンに対して別々にコマンドを実行する必要があります。 次の例では、プライマリまたはスタンドアロンサーバーでアプリケーションサーバープロセス (wgserver) 用のポートが8020 に設定されます。 tabadmin set worker0.wgserver.port 8020 次の例では、3 マシンクラスタ(プライマリが1 つとワーカーが2 つ) のVizQL サーバープロセ ス用のポートが9200 に設定されます。 tabadmin set worker0.vizqlserver.port 9200 tabadmin set worker1.vizqlserver.port 9200 tabadmin set worker2.vizqlserver.port 9200 次のパラメーターを使用して対応するポートを変更できます。tabadmin のパラメーターの詳 しいリストについては、TCP/IP ポートページ475を参照してください。 変更するポート パラメーター 80 gateway.public.port, worker0.gateway.port 8000 wgserver.port 8060 pgsql.port 8080 solr.port, tomcat.http.port1 9100 vizqlserver.port 9700 dataserver.port 3. 必要なポート構成の変更を行った後、次のように入力してTableau Server を再起動しま す。 tabadmin restart 1これらのパラメーターは同じ値に設定される必要があります。 - 478 - 再起動している途中のサーバーは、どのユーザーも使用できません。この操作を行う前 に、必ずユーザーに予告してください。あるいは、業務時間外にメンテナンスを計画してくだ さい。 JMX ポートの有 効 化 Tableau Server の操作での問題の解決に役立てるために、Tableau サポートによってサーバーの JMX ポートの有効化を要求されることがあります。これらのポートは、通常 JConsole のようなツー ルで監視とトラブルシューティングを行う場合に便利です。 Tableau Server でJMX ポートを有効にするには 1. サーバーを停止します。 2. 次のコマンドを入力します。 tabadmin set service.jmx_enabled true 3. 構成コマンドを入力します。 tabadmin configure 4. サーバーを起動します。 JMX ポートのリスト 既定で無効になっているすべてのJMX ポートのリストは次のとおりです。これらのポートが有効に なっている場合は、単一サーバー、分散、および高可用性のすべてのインストールの種類にこれ らのポートが使用されます。 ポート このポートを使用するサーバー プロセス パラメーター 8300 8359 アプリケーションサーバーJMX。アプリケーションサーバーの ポート番号 + 300 で算出されます。 -- 8550 バックグラウンドモニターJMX。8250 + 300 のバックグラウン -ドポートによって算出されます。 9095 サービスモニターJMX。 svcmonitor.jmx.port 9400 9499 VizQL サーバーJMX。VizQL サーバーのポート番号 + 300 で算出されます。 -- 10000 10299 データサーバーJMX。データサーバーのポート番号 + 300 で算出されます。 -- JMX ポートの決定のしくみ JMX ポート番号は、アプリケーションサーバー(8300 - 8359)、バックグラウンダー(8550)、VizQL サーバー(9400 - 9599)、データサーバー(10000 - 10299) に「ベースポート番号 + 300」という式 を使って割り当てられます (既定のベースポートのリストについては、TCP/IP ポートページ475を - 479 - 参照)。さらに、同一プロセスのインスタンスが複数ある場合、個々のインスタンスにJMX ポートが 必要です。たとえば、アプリケーションサーバープロセスのインスタンスを4 つ実行できるように Tableau Server を設定した場合、使用されるポート番号は 8000 (既定のベースポート)、8001、 8002、8003 になります。そのときは、アプリケーションサーバーのJMX ポート8300 (ベースポート+ 300)、8301、8302、8303 が、それぞれ対応するプロセスインスタンスにバインドされます。 Tableau Server によって直接使用されるポートではありませんが、JMX ポートの1 つが他のアプリ ケーションによって使用されていると、Tableau Server のプロセスは実行されません。さらに、JMX ポートは tabadmin を使って直接編集することができません。JMX ポートの変更は、そのベース ポートを変更することによって行います。つまり、データサーバーのJMX プロセスがポート10000 を 使用できない場合、tabadmin を使って(既定のポートの編集 ページ477 を参照) そのデータサー バーのベースポートを9700 から9800 へ変更すると、そのデータサーバーのJMX ポートが11000 に変更されます。 セキュリティリスクを低減するために、JMX ポートへの外部からのトラフィックがブロックされるように ファイアウォールを構成するようお勧めします。 ポートの既 定 値 の復 元 次の手順に従ってポートの既定値を復元できます。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd “C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin” 2. 次のように入力してポートの既定値を復元します。 tabadmin set <workerX>.<parameter> --default Tableau Server が1 つのマシンで実行されている場合、<workerX> は worker0 です。 クラスタを実行している場合は、worker0 がプライマリ、worker1 が1 番目のワーカー サーバー、worker2 が2 番目というようになります。 たとえば、 tabadmin set worker0.wgserver.port --default 3. 次のように入力して、Tableau Serverを再起動します。 tabadmin restart データベースのメンテナンス Tableau Server 管理者は、定期的なデータベースのメンテナンス、サーバーのディスク使用率の 監視、および不必要なファイルの削除によるサーバーの空き領域増加を行う必要があります。こ れらの手順を実行することで、Tableau Serverを最大効率で実行するのに役立ちます。 Tableau データのバックアップや復元を行ったり、不必要なログや一時ファイルをクリーンアップ(削 除) するには、tabadmin コマンドラインツールを使用します。Tableau データには Tableau Server 独自のPostgreSQL データベースが含まれています。このデータベースには、ワークブックおよび ユーザーのメタデータ、データ抽出 (.tde) ファイル、サーバー構成データが保存されています。 - 480 - Tableau Server のログファイルはアクティビティを把握し、問題を診断するのに役立ちます。ログは サーバー上のフォルダーに書き込まれ、ユーザーはそのアーカイブの生成および削除を行ってディス ク領域を節約できます。データのバックアップおよび不必要なファイルの削除を自動化するには、 次のトピックで説明するコマンドと、ビルトインのWindows タスクスケジューラーを使用します。 注: Tableau Server データを復元する際には、tabadminbackup コマンドで作成された バックアップのみ使用できます。他の方法で作成されたデータベースバックアップや、仮想マ シンのスナップショットは、Tableau Server の復元には使用できません。 Tableau データのバックアップ システムで障害が発生した場合に、パブリッシュされたビューや他の情報を復元できるので、 Tableau データのバックアップは重要な作業です。Tableau Server によって管理されるデータは Tableau の独自のPostgreSQL データベースで構成されています。このデータベースには、ワーク ブックおよびユーザーのメタデータ、データ抽出 (.tde) ファイル、サーバー構成データが含まれます。 tabadmin を使用してバックアップを作成する際には、これらすべてのデータが.tsbak 拡張子を持 つ1 つのファイルに配置されます。Tableau Server の分散インストールを実行している場合、.tde ファイルを処理するデータエンジンがワーカーにある場合でも、プライマリでこの手順を行います。 Tableau データの復元時には、tabadmin を使用して作成されたバックアップのみを使用できま す。 .tsbak を、Tableau Server インストール環境に含まれないコンピューターに保存します。 新しいバージョンにアップグレードするための最初のステップは、Tableau のアンインストールです。こ れにより、.tsbak ファイルも自動的に作成されます。同じ.tsbak ファイルが、新しいバージョンに データを自動的に移行するために使用されます。 次の手順を使用して、Tableau データのバックアップを作成します。 注:backup コマンドを実行すると、7 日以上経過したTableau Server のログファイルと特 定のTableau Server 管理ビューページ369 に表示されている情報のいくつかが削除され ます。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. 「tabadmin backup <filename>」と入力して、バックアップファイルを作成します。こ こで<filename> はバックアップファイルの名前または場所と名前です。バージョン8.1 か ら使用を開始する場合、バックアップ作成前にサーバーを停止する必要はありません。例 は次のとおりです。 tabadmin backup tabserver または tabadmin backup C:\backups\tableau\tabserver - 481 - 必要に応じて、-d を使用してファイル名に現在のデータを付加したり、-t の次にパスを使 用してバックアッププロセス中に作成された一時ファイルの場所を指定することもできます。 一時ファイルのパスは、バックアップファイルが書き込まれる場所ではありません。例は次の とおりです。 tabadmin backup tabserver -d -t C:\mytemp\tableau 上記の例では、バックアップファイルtabserver.tsbak は、C:\mytemp\tableau で はなく、Tableau Server のbin ディレクトリ(C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin) に作成されます。 バックアップからの復 元 tabadmin を使用してTableau データを復元する場合、TableauPostgreSQL データベースの内 容、データ抽出、および構成ファイルにバックアップファイル(.tsbak) の内容が上書きされます。 Tableau Server の分散インストールを実行している場合、プライマリでこの手順を行います。 注: Tableau データの復元時には、tabadmin を使用して作成されたバックアップのみを使 用できます。 バックアップファイルからデータベースを復元するには、次の手順を行います。 1. 次のように入力して、サーバーを停止します。 tabadmin stop 2. 次のように入力して、バックアップファイルからデータベースを復元します。 tabadmin restore <filename> 上記の行では、<filename> を、復元するバックアップファイルの名前に置き換えます。 構成設定を除いてデータのみを復元するには、代わりに次のように入力します。 tabadmin restore --no-config <filename> Tableau Server が自動的に再起動します。 3. 現在復元しているバックアップファイルを作成する前の任意の時点でtabadmin assetkeys コマンドを実行した場合は、次のコマンドを実行します。 tabadmin assetkeys --validate バックアップファイルで使用中のカスタム暗号化キーを再作成するのに必要なパスフレーズ を入力するよう求められます。 .tsbak ファイルを復元する場合、Tableau Server により自動的に、現在のdata フォルダーのコ ピーが作成され、tabsvc.bak-* という名前が付けられ、 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data に配置されます。このフォルダーは Tableau Server データの緊急バックアップで、Tableau サポートはバックアップの復元中に不具合 が発生した場合にそれを使用することがあります。 - 482 - 復元が完了したら、さらにディスク領域を増やせるよう、任意のtabsvc.bak-* フォルダーを ProgramData\Tableau\Tableau Server\data から削除しても問題ありません。 Tableau Server クラスタでは、Tableau Server を実行している各マシン上にtabsvc.bak-* フォルダーが作成されます。 注: tabsvc フォルダーを削除しないでください。このフォルダーは、 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data にもあります。このフォルダーには Tableau Server データが含まれています。tabsvc.bak-* フォルダーのみを削除してくだ さい。 バックアップからの抽 出 の復 元 uninstall-<version>.tsbak (たとえば、uninstall-8.3.tsbak) というファイルがアンインストールプロセ スの一環として作成されます。バージョン9.0 にアップグレードした後、アップグレード中に dataengine フォルダーを間違って削除した場合などに、このファイルを使用してデータ抽出を復 元できます。uninstall-<version>.tsbak を使用してデータ抽出を復元するには、次の手順を行い ます。 1. サーバーを停止します。 2. Tableau Server バージョン9.0 のbin ディレクトリから、次のように入力します。 Windows Server 2012、Windows Server 2008、Windows Vista、Windows 7、および Windows 8: tabadmin restore \ProgramData\Tableau\Tableau Server\uninstall-8.3.tsbak 64 ビットWindows Server 2003 にインストールされた32 ビットTableau Server: tabadmin restore \Program Files (x86)\Tableau\Tableau Server\uninstall-8.3.tsbak 32 ビットWindows Server 2003 にインストールされた32 ビットTableau Server: tabadmin restore \Program Files\Tableau\Tableau Server\uninstall-8.3.tsbak 不 必 要 なファイルの削 除 ベストプラクティスとして、サーバー上のスペース使用率を監視する必要があります。利用可能な 領域を増やすには、cleanup ページ 529 コマンドを使ってPostgreSQL データベースにあるロ グファイル、一時ファイル、および不必要なエントリーを削除できます。トラブルシューティングを行う ための古いログが必要な可能性がある場合、クリーンアップを実行する前にログファイルを作成す る必要があります。詳細については、コマンドラインのログのアーカイブ(tabadmin) ページ502を 参照してください。 クリーンアップを行うには次のコマンドを使用します: tabadmin cleanup restart オプションを追加できます。これは、tabadminstop、tabadmin cleanup、およ びtabadmin start を実行するのと同等です: - 483 - tabadmin cleanup --restart tabadmin cleanup コマンドによって削除されるファイルやデータベースのエントリーは、 Tableau Serverが実行中か停止中かによって異なります。そのため、可能性のあるすべてのファ イルとデータベースエントリをクリーンアップするには、tabadmin cleanupを2 回実行する必要 があります。1 回は Tableau Server の実行中、もう1 回は停止中です。サーバーの実行中およ び停止中にtabadmin cleanup を実行すると削除されるものについての概要を以下に示し ます。 Tableau Server が停止した状態で tabadmin cleanup を実行すると、以下のとおりになります。 l l l すべてのログファイルがProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs から削除されます (ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs からのログファイルは削除され ません)。 一時ファイルは ProgramData\Tableau\Tableau Server\temp および ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\temp から削除され ます。 Tableau Server PostgreSQL データベースでは、サーバーが停止中はデータベースにアクセ スできないため、http_requests表からHTTP 要求の列は削除されません。 Tableau Server が実行している状態で tabadmin cleanup を実行すると、以下のとおりになります。 l l l l ログファイルのローテーション間隔より古いログファイルは、 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logsから削除され ます。(デフォルトで、ローテーション間隔は 1 日です。) ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs からのアクティブなログとログファ イルは削除されません。 一時ファイルは削除されません。 使用中 (つまり、オペレーティングシステムによってロックされている) ファイルは削除されませ ん。 7 日より古いHTTP 要求の列は、Tableau Server PostgreSQL データベースのhttp_ requests 表から削除されます。 注: 7 日より古いHTTP 要求の列は、Tableauデータをバックアップするときにも削除 されます。詳細については、Tableau データのバックアップページ481を参照してくだ さい。 詳しい情報 http_requests 表の詳細については、カスタム管理ビューの作成 ページ380を参照してくださ い。 cleanup コマンドとbackup コマンドの実行を自動化する方法のヒントについては、以下のナレッジ ベース記事を参照してください。サーバーバックアップとメンテナンスの自動化 - 484 - ログファイルアーカイブを作成し、もはや必要でなくなった場合、[ステータス] ページの[スナップ ショットの削除] オプションを使用してサーバーから削除することができます。詳細については、ス テータスページのログのアーカイブ(スナップショット) ページ500を参照してください。 トラブルシューティング Tableau Server で発生した問題のトラブルシューティングについては、次のトピックを参照してくだ さい。信頼できる認証をトラブルシューティングする方法のヒントについては、信頼できる認証のト ラブルシューティングon page 449を参照してください。 ログ ファイルの操 作 Tableau Server は正常なアクティビティの一環としてログファイルを作成します。サーバーログファ イルの使用が必要になる可能性があるのは、TableauSever の問題をトラブルシューティングする 場合、または Tableau サポートが問題を解決するためにログを要求する場合だけです。 サーバー上でコマンドラインからログファイルのアーカイブ(スナップショット) をzip 形式で圧縮する か、[メンテナンス] ページで[スナップショットの作成] オプションを使用することができます。zip 形式 で圧縮されたアーカイブは、コピーまたは Web ブラウザーを使用してダウンロードしたり、Tableau サポートへ送ることができるログのコピーを含みます。アーカイブをコピーすると、サーバーからアーカ イブを削除することができます。ログファイルのアーカイブの作成、ダウンロードおよび削除に関する 詳細については、ステータスページのログのアーカイブ(スナップショット) ページ500を参照してくだ さい。 このようにトピックを収集することで、ログファイルのアーカイブの作成方法、特定のログファイルの コンテンツに関する情報、ログを参照する可能性がある場合やその方法についての詳細などの 情報が得られます。 Tableau Server の問題の調査 Tableau Server で発生する可能性がある問題の範囲や複雑さを考慮すると、すべての問題を 調査するのに使用できる簡単なプロセスはありません。ただし、一般的な方法として次の手順が 含まれます。 1. サイズを少なくするために、既存のログファイルのクリーンアップを行います。詳細について は、不必要なファイルの削除 ページ483を参照してください。 2. 適切なロギングレベルの設定。これは、Tableauサポートが指示を行います。詳細につい ては、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してください。 3. 問題に関連するイベントをログに記録できるよう、トラブルシューティングを行っている問題 の再現を行います。 4. ログのアーカイブを作成します。詳細については、ログファイルのアーカイブページ498を参 照してください。 重要: ログファイルを見るときにはこのアーカイブを使用します。サーバー上にあるファ イルを直接編集、移動、または削除しないようにします。 - 485 - 5. サーバー構成ファイルを確認して(\config\tabsvc.yml)、サーバー環境の基本情報 を把握します。 6. 管理ログを確認して(\logs\tabadmin.log)、サーバーに対して行われたメンテナンス を把握します。 実行するアカウント名: <script> を検索し、tabadmin に関連するアクティビティに特有 のエントリを見つけます。 7. 調査している問題に関連する可能性のある要求があるか、Apache ログを確認 (\httpd\access.####_##_##_##_##_##.log および\httpd\error.log) し ます。 Apache ログには相当な量の「ノイズ(不要な情報)」が含まれており、これは発生中の問 題に該当しません。 l 問題に関連すると 思われる要求を見つける場合、\wgserver および \vizqlserver でApache ログの一意の要求 ID を含むエントリを検索します。 l 要求 ID に関連する応答コ ードおよびメッセージを確認します。 l 問題に関係するワーク ブック、ビュー、ダッシュボード、またはデータソースの名前を 検索します。該当するタイムスタンプを探します。 l 問題に関連している可能性のある要求が見つかっ た場合、要求に関連付けられた 応答コードを確認します。(200s は問題なく、500s は問題があることを示していま す。) l 特定した要求に関連付けら れた固有の要求 ID を見つけます (固有の要求 ID は 要求の最後にある24 個の英数字の文字列です)。 8. ログアーカイブをさらに確認して、他のメッセージや潜在的なエラーを検索します。 l Apache ログの要求 ID を使用して、 関連するログエントリを含むファイルがあるかどう か、ログアーカイブの\wgserver および\vizqlserver フォルダーを検索しま す。問題を示す事例を探します (たとえば、エラーメッセージや長期実行中のクエリ など)。 9. サポートに連絡 ご自身で問題を解決できない場合や Tableau サポートから要求があった場合は、アーカイ ブをzip 形式で圧縮したファイルをTableau まで送信してください。 詳細については、次のトピックを参照してください。 Tableau Server プロセス さまざまな結果を得るために変更できる既定の設定を持つTableau Server プロセスは 9 つありま す。サーバーのパフォーマンスの向上 ページ415 および高可用性 ページ253 の各トピックでは、 採用できるいくつかの方法を説明します。各プロセスの詳細なステータスはサーバーの[メンテナン ス] ページに表示され、バックグラウンドプロセスなどプロセスに関連したより詳細な情報は 管理 ビューページ369 のトピックに表示されます。 注: 以下の3 つのプロセスは構成できません。クラスタコントローラと調整サービスは、基本 インストールの一部としてすべてのノードにインストールされます。ファイルストアはデータエ ンジンでインストールされます。 - 486 - 構造的に、64 ビットバージョンのTableau Server はネイティブの64 ビットプロセスを使用し、32 ビットバージョンのTableau Server は 32 ビットプロセスを使用します。例外はデータエンジンで す。32 ビットバージョンのTableau Server が64 ビットオペレーティングシステムにインストールされ ている場合、64 ビットバージョンのデータエンジンプロセスが使用されます。 これらのプロセスで生成されたログファイルについては、「サーバー ログファイルの場所 ページ503」 を参照してください。 プロセス ファイル名 api サーバー wgserver.exe アプリケーションサーバー vizportal.exe - 487 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 重要な ビジネス プロセス にREST API を使 用してい る場合を 除き、こ のサービ スは Tableau Server の全体 的な健 全性に 影響を 与えずに ダウンで きます。 Web ア はい 抽出に プリケー よって ションを ワーク 処理 ブックを し、閲 パブリッ 覧と検 シュした 索をサ REST いい API コー え ルの処 理 プロセス ファイル名 目的 backgrounder.exe - 488 - パ フォー マンス 特性 り、ビュー の静止 イメージ を生成し たりする ような使 用頻度 の少ない 処理中 にのみ、 大きなリ ソースを 消費しま す。その ロード は、ブラ ウザー ベースの 操作と tabcmd によって 作成で きます。 抽出の いい 複数の 更新、 え プロセス 「今すぐ をクラス 実行」タ タのいず スク、 れかまた tabcmd はすべて から開 始したタ スクなど ポートす る バックグラウンド 複 数 ス レッ ド か ど う か プロセス ファイル名 目的 のサー バータス クを実 行する - 489 - 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 のマシン で実行 し、キャ パシティ を拡大 できる単 一スレッ ドプロセ ス。バッ クグラウ ンダーは 通常、 大量の プロセス メモリを 消費しま せんが、 用意さ れたワー クロード の性質 に応じて CPU、 I/O、また はネット ワークリ ソースを 消費す る場合 がありま す。たと プロセス キャッシュサーバー ファイル名 redis-server.exe - 490 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ク帯域 幅を使 用して データを 取得で きます。 CPU リ ソース は、デー タの取得 または複 雑な tabcmd タスクに よって消 費される 場合が ありま す。 クエリの いい クエリ キャッ え キャッ シュ シュは サーバー クラスタ 全体で 分散お よび共 有されま す。この メモリ内 プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 キャッ シュはさ まざまな シナリオ でユー ザー体 験を加 速しま す。 VizQL Server、 バックグ ラウン ダー、お よびデー タサー バーは ユーザー または ジョブの 代理で キャッ シュサー バーへ キャッ シュ要求 を行いま す。 キャッ シュはシ ングルス - 491 - プロセス ファイル名 クラスタコントローラ clustercontroller.exe 調整サービス zookeeper.exe データエンジン tdeserver64.exe tdeserver.exe - 492 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か フェール オーバー 状況の 検出お よび調 整サービ スとの連 携 分散イ ンストー ルでは、 フェール オーバー 中に決 定を行 うクォー ラムがあ ることを 確認し ます データ抽 はい 出を保 存し、ク エリに応 答する パ フォー マンス 特性 インスタ ンスを実 行する 必要が ありま す。 すべての ノードの 基本イン ストール に含まれ ます。 すべての ノードの 基本イン ストール に含まれ ます。 データエ プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ンジンの ワーク ロード は、 VizQL Server プロセス からの要 求によっ て生成さ れます。 このワー クロード は、抽 出をメモ リにロー ドし、ク エリを実 行するコ ンポーネ ントで す。メモ リ消費 量は、 主にロー ドされる データ抽 出のサイ ズに基づ - 493 - プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 2 ビットの Tableau Server がインス トールさ れている 場合で も、64 ビットの バイナリ は、64 ビットのオ ペレー ティング システム で既定と して使 用されま す。デー タエンジ ンは、一 度に複 数の要 求を処 理するマ ルチス レッドで す。負 荷がかか りすぎて いる場 - 494 - プロセス データサーバー ファイル名 dataserver.exe - 495 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 す。 Tableau はい これはプ Server ロキシで のデータ あるた ソースへ め、通常 の接続 は、ネッ を管理 トワーク する のみにバ インドさ れます が、十分 な数の 同時 ユーザー セッション が作成さ れている 場合 は、 CPU で バインド される場 合があり ます。こ の負荷 は、ブラ ウザーお よび Tableau Desktop ベースの 操作と、 プロセス ファイル名 ファイルストア filestore.exe リポジトリ postgres.exe - 496 - 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 Tableau Server データ ソースの 抽出の 更新ジョ ブによっ て生成さ れます。 データエ データエ ンジン ンジンに ノード全 インス 体で抽 トールさ 出を自 れている 動的に (他のコ レプリ ンピュー ケートし ターには ます。 インス トールで きませ ん)。 Tableau N/A 通常 Server は、リ のデータ ソースを ベースは ほとんど ワーク 消費しま ブックと せん。 ユーザー ユーザー のメタ ごとにす データを べての 保存す ワーク る プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 ブックを 表示し たり、権 限を変 更したり するよう な操作 を実行 中に、極 めて大き な配置 (何千の ユー ザー) で まれにボ トルネッ クになる ことがあ ります。 検索と参照 VizQL Server searchserver.exe vizqlserver.exe - 497 - ビューを はい ロードし てレンダ リング し、クエ リを計算 して実 行する ビューの ロード中 とWeb ブラウ ザーから のインタ ラクティブ な使用 時に大 量のリ ソースを プロセス ファイル名 目的 複 数 ス レッ ド か ど う か パ フォー マンス 特性 消費しま す。 CPU バ インド、 I/O バイ ンド、ま たはネッ トワーク バインド に指定 できま す。プロ セス負 荷は、ブ ラウザー ベースの 操作に よっての み作成 できま す。プロ セスメモ リが不足 する場 合があり ます。 ログ ファイルのアーカイブ ログファイルのアーカイブ(スナップショット) を作成するには 2 つの方法があります。ブラウザーを使 用して[ステータス] ページで作成するか、Tableau Server でtabadmin を使用してコマンドプロ ンプトで作成します。ログファイルのアーカイブを作成すると、ログがzip 形式で圧縮されたスナップ - 498 - ショットが得られ、トラブルシューティングに使用したり、Tableau サポートに問題のヘルプを送信し たりすることができます。 Quick Start: サーバー ログのスナップショットの生成 サーバーの[メンテナンス] ページから、Tableau Server ログのzip 形式で圧縮されたスナップショット をすばやく生成してダウンロードできます。スナップショットには、7 日分のログ情報のコピーが含ま れますが、サーバー上の実際のログには影響しません。スナップショットは任意のブラウザーから作 成でき、最初にサーバーを停止する必要もありません。 1 スナップショット機能への移動 サーバーの[ステータス] ページを下までスクロールします。 2 スナップショットの作成 [スナップショットの作成] をクリックします。Tableau Server の分散インストールで実行している場 合は、クラスタのすべてのサーバーからログが収集されます。 - 499 - スナップショットを作成する前にサーバーを停止する必要はありません。 [スナップショットの作成] ボタンはスナップショットがない場合にのみ利用できます。以前のスナップ ショットが存在している場合は、新しいスナップショットを作成する前に削除する必要があります。 既存のスナップショットに必要な情報が含まれている場合は、まずそれをダウンロードしてくださ い。 3 スナップショットのダウンロード zip 形式で圧縮されたログファイルをローカルコンピューターにコピーするには、[スナップショットのダ ウンロード] をクリックします。 [スナップショットのダウンロード] ボタンは、スナップショットの作成後に使用可能になります。ダウン ロードしたスナップショットは、Web ブラウザーの既定のダウンロード場所に保存されます。 4 スナップショットの削除 Tableau Server から既存のスナップショットを削除するには、[スナップショットの削除] をクリックしま す。 スナップショットを削除しても、Tableau Server のログファイルは削除されません。そこから作成され たスナップショットが削除されるだけです。 ステータスページのログのアーカイブ(スナップショット) コマンドプロンプトを開かずにTableau Server のログファイルのスナップショット(アーカイブ) を作成 したり、Web ブラウザーからダウンロードしたりできます。このzip 形式で圧縮されたスナップショット - 500 - には、Tableau Server と任意のワーカーサーバー(分散環境がある場合) からの最大 7 日間のロ グファイルデータのコピーが含まれます。スナップショットプロセスでは Tableau Server のログファイ ルや tabadmin で作成されたログアーカイブを変更または削除しません。 注 収集するデータ量や作成しているzip ファイルの名前を指定するには、tabadminを使 用してサーバーログのアーカイブを作成します。詳細については、コマンドラインのログの アーカイブ(tabadmin) 次のページを参照してください。 サーバーのログファイルのスナップショットを生成するには、以下の手順を実行します。 1. [ステータス] ページを開きます。 l 複数のサイト: [サーバー] > [ステータス] を選択します。 l 単一のサイト: [ステータス] を選択します。 2. [スナップショットの作成] をクリックして、Tableau Server ログのスナップショットを作成しま す。[スナップショットの作成] ボタンは、既存のスナップショットがない場合にのみ利用できま す。 注: このオプションは、tabadmin を使用してログアーカイブを作成したかどうかにかか わらず利用できます。 3. [スナップショットのダウンロード] をクリックして、ログのスナップショットをWeb ブラウザーの既 定のダウンロード場所にダウンロードします。このオプションは、スナップショットを作成した後 に利用できます。 Google Chrome では、ウィンドウの下にダウンロードが表示されます。 - 501 - 4. 矢印をクリックしてから[開く] をクリックし、スナップショットを解凍するか、[フォルダーを開く] を クリックしてダウンロードされた場所を参照します。 5. (オプション) ログのスナップショットを削除するには、[スナップショットの削除] をクリックします。 このオプションは、スナップショットを作成した後に利用できます。新しいスナップショットを作 成する前に既存のスナップショットを削除する必要があります。 たとえば、調査するイベントの前に作成したスナップショットを削除することが考えられます。 コマンドラインのログのアーカイブ(tabadmin) Tableau Server のログファイルは、tabadminziplogs コマンドを使用してアーカイブできます。 このコマンドは、すべてのログファイルを1 つのzip ファイルにまとめます。これは、Tableauサポート - 502 - に連絡する際に便利です。ziplogs コマンドではログファイルは削除されず、zip ファイルにコピーさ れます。Tableau Server の分散インストールを実行している場合、プライマリサーバーからこの手 順を実行します。すべてのワーカーログがzip ファイルに含まれます。 注:tabadmin ziplogs コマンドは、次のようなメッセージを生成する場合があります。 「zip error: Nothing to do!" これらは、ほとんどの場合 zip プロセスの特定の手順に関連し ています。ログファイルのアーカイブが空であったりアーカイブプロセス全体が失敗したという ことではありません。 ログファイルのアーカイブを作成するには、次の手順を実行します。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに移動します。 例は次のとおりです。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 2. 次のように入力してTableau Server を停止します。 tabadmin stop 3. 「tabadmin ziplogs -l -n <filename>」と入力してzip ファイルを作成します。 ここで、<filename> は作成するzip ファイルの名前です。スペースを含まない一意の名 前を指定します。既存のファイルは上書きされません。例は次のとおりです。 tabadmin ziplogs -l -n my_logs ファイル名を指定しない場合、ファイル名は logs.zip になります。-d mm/dd/yyyy を 使用して、特定の日付以降に生成されたログのみを含めることもできます。例は次のとお りです。 tabadmin ziplogs -l -n -d 12/14/2014 上記のコマンドは、日付が2014 年 12 月 14 日から現在までのログを含むlogs.zip と いう名前のzip ファイルを作成します。それより前のログは除外されます。-n オプションは、 使用中のポートなどのサーバー環境情報を取得します。ziplogs のすべてのオプションを調 べるには、「tabadmin ziplogs -h」と入力します。 4. 次のように入力してTableau Server を再起動します。 tabadmin restart ログのzip ファイルは Tableau Server のbin ディレクトリにあります。 サーバー ログファイルの場所 既定では、Tableau Server ログファイルのアーカイブは logs.zip という名前のzip ファイルに収 集されます (tabadmin を使用してアーカイブを作成する場合、異なる名前を指定できます)。 アーカイブをサーバーからローカルコンピューターにコピーし、そこで開くか、Tableau サポートに送 信することができます。アーカイブを解凍する場合、関連するログファイルと一緒に一連のフォル ダーが作成されます。この表では、各フォルダーに含まれる可能性があるコンテンツのほか、 - 503 - Tableau Server でファイルがある本来の場所、ログファイルを作成したプロセス、およびファイル詳 細が説明されています。 Tableau Server のログディレクトリは、Tableau Server をC ドライブにインストールした場合、以 下の表に別途注記のない限り、C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs で す。 ログアーカイブファイルの場所 logs.zip に含ま 詳細 れるファイル/フォ ルダー buildversion.txt ファイル 作成者 Tableau Server の 場所 Tableau Server のビ ルドバー ジョン。 tabsvc.yml \config wgserver.checksum リポジトリの assetkeyencryption. tabadmin assetkeys log assetkeyencrypt- 暗号化に 関連するロ ion グ。 backgrounder config 抽出更 新、「今す ぐ実行」の タスク、およ びtabcmd タスクのよう に、サブスク リプションや スケジュー ル済みアク ティビティに 関連するロ グ。 backgrounder-#.log 構成ファイ ル。 connections.yml spawn.####.log \logs\assetkeyencryption backgrounder.- \logs\backgrounder exe tomcat-#.####-####.log workgroup.yml これは、トラ ブルシュー - 504 - Tableau Server の構成 \config ティングを行 う場合に使 用して情報 収集を始め るのに適し ています。 構成設定 が期待した とおりである かを確認し ます。 \logs\datacollector datacollector それぞれの tdeserver_####_ 日の ##_##_##_##_ tdeserver ##.log ログファイル があり、デー タ抽出やク エリ、および VizQL Server の 要求に対 する応答に ついての情 報が含まれ ます。 tdeserver.exe dataserver Tableau dataserver-#.log Server デー タソースへ の接続につ いての情 報。 dataserver.ex- \logs\dataserver e httpd Apache ロ グ。ここでは 認証エント リを確認し ます。 Apache ロ グに含まれ る各要求に Apache デーモ \logs\httpd ン dataengine access.####-####.##-##-##log error.log startup.log - 505 - \logs\dataengine tdeserver64.e xe は、関連す る要求 ID があります。 この要求 ID はサー バーログ全 体で使用さ れ、ログエ ントリを要 求に関連 付けるのに 使用できま す。 licensing logs \logs\licensing 最大の目 的であり、 最も役立つ ログの場所 です。構成 ファイルの 確認後、こ こを確認し ます。 tabadmin.log tabconfig.log tablicsrv.log tabsrvlic.log wgserver.war.deplo y.log tabadmin.l og は決し て上書きお よび切り捨 てが行われ ないため、 すべての詳 細情報が 含まれま す。 notifytabadmin.l og には tabadmin.l og のエラー が含まれま す (このエ ラーは tabadmin.l - 506 - \logs og にも含ま れます)。 tablicsrv.lo g および tabsrvlic.lo g は、ライセ ンス発行と 関連してい ます。 pgsql 起動サー バープロセ スに関連す るファイルを 含む PostgreSQL データ ベースロ グ。 Tableau データ抽出 は PostgreSQL データ ベースに保 存されま す。 repository rsync service 高可用性 環境での 主要リポジ トリおよびス タンバイの 同期に関 連します。 高可用性 (HA) インス トールのみ に適用され ます。 tabspawn \logs\pgsql postgres.exe \logs\repository \logs\rsync notify-tabsvc.log - 507 - \logs\service tabsvc.log solr 検索イン デックスに 関連しま す。 \logs\solr svcmonitor tabadminservice \logs\svcmonitor サーバーの ログファイル のスナップ ショットを生 成するオプ ションで作 成したログ アーカイブ に関連しま す。 \logs\tabadminservice tabadmwrk \logs\tabadmwrk vizportal \logs\vizportal vizqlserver ビューの表 vizql-0.log.####-##- vizqlserver.ex- \logs\vizqlserver 示および操 ## e 作に関連し spawn.####.log ます。 VizQL Server の 複数のイン スタンスを 実行してい る場合、イ ンスタンスは ポート番号 により識別 されます。 notifyproducti on ログには 例外イベン トが含まれ ます。 - 508 - vizqlserver\logs ほとんどの ファイルは JSON 形 式です。 データを開く か、データ に接続する と、 tabprotosrv .txt が作成 されます。 backgrounder_ ####_####_##_ ##_##_##_##.txt \vizqlserver\logs dataserver_####_ ####_##_##_##_ ##_##.txt tabadmin_####_ ##_##_##_##_ ##.txt tabprotosrv.txt vizqlserver_####_ ####_##_##_##_ ##_##.txt wgserver_####_ ####_##_##_##_ ##_##.txt tdserver_ vizqlserver_####_ ####_##_##_##_ ##_##.txt wgserver 管理タス ク、ワーク ブックやパー ミッションの 管理、認 証、サイン イン、初期 ビュー要 求、および パブリッシュ 要求に関 連する情 報です。 閲覧、検 索。 db-migrate_####_ ##_##_##_##_ ##.log migrate.log notifyproduction.####_ ####_##_##_##_ ##_##.log production.####.log production.####_ ####_##_##_##_ ##_##.log spawn.####.log tomcat-#.####_##_ wgserver ##.log のインスタン スはポート wgserver-#.log 番号により 識別され、 - 509 - wgserver.exe \logs\wgserver 「productio n」または 「notifyproductio n」の直後 です。. notifyproduction ログには例 外イベント が含まれま す。 各日の各 バックグラウ ンダープロ セスに対応 する別々の production. n_### ファ イルがありま す。 notifyproduction. n_### は production. n_### と相 関関係に ありますが、 エラーのみ を含みま す。 Tableau Server のログファイルは、サーバー上の次のフォルダーにあります。 Tableau Service のログ 次のログファイルは、Web アプリケーション、データベース、およびインデックスに関連するアクティビ ティを追跡します。 C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc VizQL のログ これらのログファイルは、データベースのクエリやイメージの生成など、ビューの表示に関連するアク ティビティを追跡します。 C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\vizqlserver\Logs - 510 - 一時ファイル 下記のフォルダー内のexe_ で始まるファイルは Tableau Server のファイルであり、削除できます。 C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\temp ロギング レベルの変更 既定では、Tableau Server は情報レベルでイベントのログを記録しています。さらに多くの情報を 収集する必要がある場合 (たとえば、Tableauサポートと連絡している場合)、これを変更すること ができます。ベストプラクティスとして、問題のトラブルシューティングを行っている場合を除きロギン グレベルを増加する必要はありません。 ロギングレベル 以下のロギングレベルは、ログに記録される情報量が増加する順に列挙されています。 l l l l l l l オフ 致命的 エラー 警告 情報 (既定) デバッグ 追跡 注: ログレベルをデバッグまたは追跡に引き上げると、ログに記録される情報量が増加する ため、パフォーマンスに大きく影響する可能性があります。ロギングレベルをデバッグに設定 する必要があるのは、特定の問題を調査する場合のみです。問題を再現したら、ロギング レベルをリセットし、情報に戻してください。 ロギングレベルの変更 Tableau Server のロギングレベルをtabadmin set コマンドの1 つを使用して設定します。使用す るコマンドは、Tableau Serverのどのコンポーネントのロギングレベルを変更するかによって異なり ます。 コマンド 影響するログの場所 (path begins with \ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc) server.log.level \vizqlserver\Logs\*.txt vizqlserver.log.level \vizqlserver\*.log wgserver.log.level \wgserver\*.log 詳細については、tabadmin set オプションページ547 を参照してください。 ロギングレベルを変更する前にTableau Server を停止し、その後再起動する必要があります。 Tableau Server の分散インストールを実行している場合、プライマリサーバーからロギングレベル の設定を行います。 - 511 - ロギングレベルを変更するには、次の手順を実行します。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、Tableau Server のbin ディレクトリに移動します。 Tableau Server がC ドライブにインストールされている場合、以下に移動します。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin または C:\Program Files (x86)\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 2. 次のように入力して、Tableau Server を停止します。 tabadmin stop 3. 「tabadmin set [command][option]」と入力し、ロギングレベルを設定します。 ここで、[command] は server.log.level、vizqlserver.log.level または wgserver.log.level であり、 [option] は有効なロギングレベルです。 例: l tabadmin set server.log.level debug l tabadmin set vizqlserver.log.level warn l tabadmin set wgserver.log.level off 4. 次のように入力して、Tableau Server を再起動します。 tabadmin restart ロギングレベルのリセット 調査している問題に関係する情報を収集したら、パフォーマンスに影響が残らないよう、ロギング レベルをリセットします。 適切なコマンドに-d オプションを使用して、ロギングレベルを既定 (情報) に戻します。 例: l tabadmin set server.log.level -d l tabadmin set vizqlserver.log.level -d l tabadmin set wgserver.log.level -d ライセンスが解 除 されたサーバーへの対 応 Tableau では 2 つのライセンス発行モデルを提供しています。ユーザーベース方式とコアベース方 式です。ユーザーベースのライセンス発行では、アクティブな各ユーザーアカウントがライセンスに よってカバーされている必要があります。ユーザーベースのライセンスでは、キャパシティ(使用でき - 512 - るユーザー数) が定義されています。各ユーザーにはサーバー上で一意のユーザー名が割り当てら れ、サーバーに接続するときにそのユーザー名で認証が行われます。ソフトウェアは単一のマシン にインストールすることも、分散サーバー環境で複数のマシンにインストールすることもできます。 コアベースのライセンス発行では、システム内のユーザーアカウント数に制限はありませんが、 Tableau Serverが使用できるプロセッサコアの数が制限されます。サーバーを1 つまたは複数のマ シンにインストールしてクラスタを構成できますが、すべてのマシンの合計コア数がライセンスでカ バーされているコア数を超えないことと、特定のマシン上のコアがすべてライセンスでカバーされてい ることという制限があります。 ライセンスを解除されたユーザー ベースのサーバー サーバーがユーザーベースのライセンスを解除される最も一般的な理由は、プロダクトキーまたは メンテナンス契約の有効期限切れです。[スタート] > [すべてのプログラム] > [Tableau Server] > [プロダクトキーの管理] を選択して、プロダクトキーを確認し、新しいキーを追加できます。 ライセンスを解除されたコア ベースのサーバー コアベースのサーバーのライセンス解除には、さまざまな理由が考えられます。一般的な問題は、 プライマリマシンまたはワーカーマシンに、ライセンスで許可されている数を超えるコアがあることで す。サーバーのライセンスが解除されると、サーバーを起動または管理できません。ただし、 tabadminコマンドラインツールを使用して、ライセンスを管理できます。次の手順に従って、ライ センスのリストとマシンごとのコア数を確認します。 1. コマンドプロンプトを開き、次のように入力します。cd C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin 2. 次のように入力します。tabadmin licenses. ライセンスが解 除 された VizQL Server プロセスの処 理 Tableau Server の[ステータス] ページには、Tableau Serverプロセスの状態の把握に役立ついく つかのステータスインジケーターがあります。オレンジ色のステータスボックス"ライセンスなし" は、い ずれかのVizQL Server プロセスがTableau Server のライセンス情報を取得できないことを示しま す。 プロセスがこの情報を取得できない理由については、いくつかの原因が考えられます。たとえば、 ネットワーク問題によりワーカーマシンで実行されているVizQL プロセスがプライマリマシンと通信 できない場合があります。または、プロセスで受け入れ可能な数より多くの要求が送られ、ライセ ンス要求を処理できない可能性があります。この結果、一部のユーザーがビューにアクセスできて も他のユーザーがアクセスできない場合があります。 この問題を解決するには、Tableau Serverを停止した後に起動します。 - 513 - VizQL "メモリ不 足 " エラー 32 ビットバージョンのTableau Server では、VizQLプロセスがセッションの同時表示の制限に達す ると、"メモリ不足" エラーが発生することがあります。また、このエラーは以下にあるvizqlserver*.txt ログにも書き込まれます。 C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\vizqlserver\Logs このエラーが発生してもVizQL プロセスは終了されませんが、追加の接続は受け入れません。こ の問題を処理するには、次の手順を行います。 l l l 64 ビットTableau Server へのアップグレード: 詳細については、9.0 へのアップグレードペー ジ233を参照してください。 VizQL プロセス数を増やす: これは、1 人以上のワーカーを追加する必要があることを意味 する場合があります。この手順については、ワーカー サーバーのインストールと構成 ページ 247を参照してください。 vizqlserver.session.expiry.timeout を編集する: tabadmin を使用して vizqlserver.session.expiry.timeout の設定を既定 (30 分) から短い時間 (10 分または 5 分など) に変更します。こうすると、アイドルセッションがすぐに終了するため、新しいセッショ ンにメモリを解放することができます。 Cookie 制 限 エラー ユーザーがTableau Server にサインインしたとき、セッションCookie はローカルのブラウザーに保存 されています。保存されたCookie は、ユーザーのTableau Server へのサインイン認証とサーバー へのアクセス許可を管理する方法です。Cookie はブラウザーのアドレスバーと同じドメインまたは サブドメインで設定されているので、ファーストパーティのCookie とみなされます。ユーザーのブラウ ザーがファーストパーティのCookie をブロックするように設定されている場合、ユーザーは Tableau Server にサインインできません。 埋め込みビュー経由で、または信頼できる認証が設定された環境で、ユーザーがTableau Server にサインインする場合も、同じことが起こります。cookie は保存されます。Cookie は保存 されています。しかし、この場合、ブラウザーは Cookie をサードパーティCookie として扱います。 これは、Cookie がブラウザーのアドレスバーに表示されているものと異なるドメインで設定されて いることが理由です。ユーザーのWeb ブラウザーがサードパーティのCookie をブロックするように設 定されている場合、Tableau Serverの認証は失敗します。失敗しないようにするには、Web ブラ ウザーがサードパーティのCookie を許可するように構成する必要があります。 データソースのトラブルシューティング ユーザーがTableau Server のデータソースを操作するには、次の最大 3 つのものが必要です。 l データソースのパーミッション: データソースに接続するすべてのユーザーには、そのデータ ソースの[接続] パーミッションと[表示] パーミッションが必要です。これはユーザーが、データ ソースに接続するビューにアクセスする場合も同様です。データソースのパブリッシュと変更 を行うすべてのユーザーには、パブリッシュのライセンス、および[書き込み/名前を付けて保 - 514 - 存] パーミッションと[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションが必要です。 詳細については、パーミッションの管理 ページ164およびデータソースのパーミッションの設 定 ページ180を参照してください。 多次元 (キューブ) データソースをダウンロードしてTableau Desktop で使用する必要があ るため、[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションが必要です。Tableau で のキューブの詳細については、キューブデータソースページ155を参照してください。 l l データベースに対する認証機能: Tableau のデータに接続し、誰が何にアクセスするかを管 理するには、いくつかの方法があります。基本的に、データベースに接続するすべてのエン ティティは、認証を行うことができる必要があります。このエンティティは、抽出の更新を行う Tableau Server かもしれません。稼動中のデータベースに接続するデータソースにアクセス するTableau Desktop ユーザーかもしれません。また、稼動中のデータベースに接続する ビューにアクセスするTableau Server ユーザーかもしれません。オプションの詳細について は、データセキュリティページ387を参照してください。 データベースドライバー: Tableau Desktop でデータソースを作成してパブリッシュしたユー ザーが追加のデータベースドライバーをインストールする必要があった場合、そのドライバー のインストールがTableau Server でも必要になることがあります。たとえば、データサーバー プロセスをワーカーサーバー上で実行するTableau Server の分散インストールを行う場 合、必要なデータベースドライバーをワーカーサーバーだけでなくプライマリサーバーにもイ ンストールする必要があります。他のプロセスでもドライバーが必要になります。詳細につい ては、データベースドライバーページ249を参照してください。 データソースのエラー メッセージ ワークブック作成者やその他のユーザーがデータソースやビューを操作する際に発生するエラーが いくつかあります。 この Tableau Server データソースへのアクセスパーミッションが拒否されました: データソースに 接続するには、[接続] パーミッションが必要です。詳細については、パーミッションの管理 ページ 164およびデータソースのパーミッションの設定 ページ180を参照してください。 データソースが見つかりません: ビューを操作しているとき、データソースがTableau Server から削 除されている場合や、[データに接続] ページを更新する必要がある場合に、このエラーが表示さ れることがあります。Tableau Desktop で[データに接続] ページを更新するには、[更新] アイコンを クリックします。 - 515 - この Tableau Server データソースに接続できません: このエラーは、データソースの接続情報が 変更された(たとえば、データベースサーバー名が変更された) 場合に発生することがあります。 データソースのデータ接続情報を参照し、正しく設定されていることを確認してください。 Tableau Server のデータソースをリストできません: このエラーは、ユーザーがTableau Server の データソースにアクセスしようとしたときにTableau Server とTableau Desktop の間に接続上の問 題がある場合に発生することがあります。 キューブデータソースに接続できません: パブリッシュされた多次元 (キューブ) データソースを使用 するには、データソースをダウンロードし、Tableau Desktopでそれを使用する必要があります。 データソースに対する[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッションがあることを確認し ます。Tableau でのキューブの詳細については、キューブデータソースページ155を参照してくださ い。 サブスクリプションのトラブルシューティング "この電子メール内のビュー スナップショットを正しくレンダリングできませんでした。" このエラーメッセージ付きサブスクリプションを受け取った場合は、いくつかの理由がある可能性が あります。 l l l クレデンシャルが見つかりません。いくつかのビューは、埋め込みクレデンシャルを使用してパ ブリッシュされます。埋め込みクレデンシャルが期限切れの場合、または埋め込みクレデン シャルを使用せずにビューが再度パブリッシュされた場合、上記のエラーが表示される可能 性があります。 データベースが一時的にダウンしています。ビューが稼働中のデータベースと接続しており、 サブスクリプションの生成時にデータベースが一時的にダウンした場合、上記のエラーが表 示される可能性があります。 バックグラウンドプロセスがタイムアウトしました。既定では、バックグラウンドプロセスは 30 分後にサブスクリプションのタイムアウトを処理します。ほとんどの場合、十分な時間があり ます。しかし、バックグラウンドプロセスが非常に大規模で複雑なダッシュボードを処理して いる場合は、十分な時間がない可能性があります。時間が十分あるかどうかを判断する ために、抽出用のバックグラウンドタスクページ375の管理者ビューを確認できます。タイム アウトのしきい値を増やすには、tabadminオプションsubscriptions.timeout を使用します。 サブスクライブできない ユーザーがTableau Server 上でビューを表示でき、右上隅にサブスクリプションアイコン( る場合、ビューをサブスクライブできます。 ) があ ビューをサブスクライブするには 2 つのものが必要です。Tableau Server を正しく設定する必要が あります (サブスクリプションの管理 ページ351を参照)。また、サブスクライブしているビューがデータ ソースの埋め込みクレデンシャルを持つようにするか、クレデンシャルに依存しないようにする必要 があります。後者の例には、更新していない抽出に接続するワークブック、またはパブリッシュ時に ワークブックに含まれていたファイル内に、データが置かれているワークブックが含まれます。クレデン シャルの埋め込みは、Tableau Desktop で発生する1 つの手順です (詳細については Tableau Desktop ヘルプを参照)。 - 516 - サブスクリプション アイコンがない Tableau Server 上でビューを表示できても、サブスクライブできない可能性があります。これは、 稼働中のデータベースに接続するビューで、ビューを最初にクリックした際にデータベースクレデン シャルが要求される場合に発生します。サブスクリプションには、ビュー(またはワークブック)、デー タ、およびスケジュールが含まれます。データの断片を配信するために、Tableau Serverは埋め込 みデータベースクレデンシャル、またはクレデンシャルを必要としないデータのいずれかが必要で す。稼働中のデータベースへの接続が関係している場合、Tableau Serverはクレデンシャルを持 たず、各ユーザーのみがクレデンシャルを持ちます。この理由により、サブスクライブできるのは、ク レデンシャルが必要でないビューか、クレデンシャルが埋め込まれているビューのみです。 また、Tableau Serverが信頼できる認証用に設定されている場合、ビューを表示できてもサブス クライブできない(サブスクリプションアイコンがない) 場合があります。詳細については、「サブスクリ プション要件」を参照してください。 無効または「壊れた」サブスクリプションの受信 稼動中のインスタンスに加えて、Tableau Serverのテストインスタンスまたは開発インスタンスでサ ブスクリプションを構成した場合は、稼動中でないインスタンスでのサブスクリプションを無効にしま す。すべてのインスタンスでサブスクリプションを有効に保つことにより、ユーザーは有効だと表示さ れるが動作しないサブスクリプションを受信したり、ビューまたはワークブックからサブスクリプションを 解除したにもかかわらず、サブスクリプションを受信する可能性があります。 サブスクリプションが届いていない ("電子メール送信エラー。コマンドを SMTP ホストに送信できな い。") サブスクリプションが送信されたように表示され (抽出用のバックグラウンドタスクページ375の管 理者ビューに従って)、それでもまだサブスクリプションが届いておらず、SMTP サーバーが暗号化 (SSL) セッションを使用している場合、WindowsEvent Viewer に上記のエラーが表示される可能 性があります。サブスクリプションは暗号化されていないSMTP 接続の場合にのみサポートされま す。この問題の解決策は、暗号化されていないSMTP サーバーを使用することです。 8.1 にアップグレード後にカスタム スクリプトが動作しない セッション管理の向上をサポートするため、バージョン8.1 より、ハッシュタグ(#) がビューのURL 末 尾に追加されました。カスタムのサブスクリプションが、生成されるビューをPDF または PNG として スクリプトする場合、スクリプトを更新して、ハッシュタグを許可する必要がある場合があります。 たとえば、バージョン8.1 以前ではビューのURL は次のような状態です: http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1。さらに、ビューをPNG として生 成するには、.pngをhttp://tableauserver/views/SuperStore/sheet1.png の ようにURL 末尾に追加します。バージョン8.1 より、ビューのURL は次のような状態です: http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1#1。PNG を生成するに は、.pngをハッシュタグの前に追加します。たとえば、 http://tableauserver/views/SuperStore/sheet1.png#1 です。 SAML のトラブルシューティング SAML に関する問題のトラブルシューティングについては、次のトピックを参照してください。 - 517 - SAML、および自動ログインの有効化 SAML を使用していて、Tableau Server がユーザー管理にActive Directory を使用するよう構成 されている場合、[自動ログインを有効にする] を選択しないでください。[自動ログインを有効にす る] とSAML を共に使用することはできません。 コマンドラインからのサインイン Tableau Server がSAML を使用するよう構成されている場合でも、コマンドラインツール tabcmd ページ555 または Tableau Data Extract コマンドラインユーティリティ(Tableau Desktop で提供) を使用してTableau Server にサインインする場合、SAML は使用されません。 ログインできない "ログインできません: ユーザーのアイデンティティプロバイダー認証に成功しました<IdP からのユー ザー名>。Tableau Server のユーザーを検索できませんでした" というメッセージを受信した場合、 Tableau Server に保存されているユーザー名とIdP に保存されているユーザー名が同一ではあり ません。これを修正するには、ユーザー名が一致するようにします。たとえば、Jane Smith のユー ザー名がjsmith としてIdP に保存されている場合、Tableau Server でjsmith として保存す る必要があります。 SAML エラー ログ SAML 認証は Tableau Server の外で行われるため、認証問題のトラブルシューティングは難しい 場合がありますが、ログインの試みはすべてTableau Server で記録されます。ログファイルのス ナップショットを作成して、問題のトラブルシューティングに使用できます。詳細については、ログ ファイルのアーカイブページ498を参照してください。 注:通常のSAML イベントは、wgserver.log.level がデバッグに設定されている場 合にのみログされます。詳細については、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してくだ さい。 解凍されたログファイルスナップショットにある次のファイルで、SAML エラーを確認します。 \wgserver\wgserver-<n>.log \wgserver\production.<nnnn>_<yyyy_mm_dd_hh_mm_ss>.log 末尾のスラッシュ [SAML] タブで、Tableau Server リターンURL が末尾のスラッシュで終わらないことを確認します (正解: http://tableau_server。間違い: http://tableau_server/)。 - 518 - 接続を確認 構成しているTableau Server で、サーバーとの直接的な 2 方向トラフィックを可能にするルーティ ング可能な IP アドレスまたは NAT のいずれかがファイアウォールにあることを確認します。 テルネットをTableau Server で実行して、SAML IdP への接続を試みることによって、接続をテス トすることができます。例: C:\telnet 12.360.325.10 80 上のテストでは、IdP のHTTP ポート(80) に接続され、HTTP ヘッダーを受け取ります。 抽 出 の更 新 アラートの処 理 スケジュールされた抽出更新が成功しない場合、Tableau の右上隅に次のような [アラート] メ ニューが表示されます。 [アラート] メニューは、抽出更新に失敗し、ユーザーが次の場合にのみ表示されます。 l システム管理者またはサイト管理者。 l 更新できなかったワークブックまたはデータソースの作成者。 l 更新できなかったデータソースに接続するワークブックの作成者。 [アラート] メニューを開くと、更新失敗について、次のような詳細情報が表示されます。 - 519 - データソースが埋め込みとして列挙されている場合、データソースの定義 (データソースクレデン シャルまたはデータベース名のようなものを含む) が、Tableau Desktop に作成された元のワーク ブック自体の中に埋め込まれている、またはあることを表します。 データソース名またはワークブック名がデータソース(たとえば、データソース: sales_data) として 列挙されている場合、データソースがTableau Server データソースであることを表します。データ ソースの定義は Tableau Server にあります。 Tableau Desktop の[Data] ペインでは、データソースがTableau Server 上にあるか、ローカルか どうかを判断できます。データソースがサーバー上にある場合、データベースアイコンの代わりに Tableau のアイコンがデータソース名の横に表示されます。 抽出更新の問題の解決 アラート内の[接続情報の編集] リンクをクリックし、欠けている情報を入力して[保存] をクリックす ることで、いくつかの抽出更新の問題を解決することができます。 - 520 - データ接続を編集しても問題を修正することができない場合、Tableau Desktop で問題を解決 しワークブックを再度パブリッシュする必要があります。 ヒント: 管理者は [データ接続] ページでいつでもデータ接続を編集できます。このページには、[コ ンテンツ] タブと[データ接続] をクリックして各サイトからアクセスできます。 - 521 - コマンドラインユーティリティ Tableau Server には、さまざまなサーバータスクのスクリプト作成および自動化のためのWindows ベースのビルトインコマンドラインユーティリティとしてtabadmin とtabcmd の2 つがあります。 tabadmin ユーティリティは、設定の変更や Tableau Server のカスタマイズなど、構成に関する管 理タスクに使用します。このユーティリティは、プライマリTableau Server コンピューターから実行す る必要があります。 tabcmd ユーティリティは、ユーザーの削除、強制的な更新、レポートの取得など、Tableau Server インターフェイス内からも実行できるタスクに使用します。このユーティリティは、プライマリ Tableau Server マシンから実行することも、リモートにインストールして別のコンピューターから実行 することもできます。 tabadmin tabadmin コマンドラインツールを使用して、特定の管理タスクを実行し、Tableau Server の構 成設定を変更できます。既定では、Tableau Server と共にインストールされます。他のコンピュー ターにはインストールできません。詳細については、次のトピックを参照してください。 tabadmin の使 用 方 法 tabadmin は、Tableau Serverのコマンドラインからの管理者タスクの実行を許可します。既定で は、Tableau Serverと共にインストールされ、他のマシンにはインストールできません。tabadmin を 使用するための最初のステップは、管理者としてコマンドプロンプトを開くことです。 次のように入力して、Tableau Serverのbin ディレクトリへ移動します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" tabadmin コマンドを入力する準備ができました。 - 522 - コマンドラインからTableau Server の構成を変更します。 サーバーの構成を変更するコマンド(tabadmin set コマンドなど) を入力する場合、一連の指 示に従う必要があります。 1. コマンドを実行する前にサーバーを停止します。 2. 適切なコマンドを入力して構成を変更します。 3. tabadmin config を実行して、すべてのサーバーの構成ファイルに変更を適用しま す。 4. Tableau Server をもう一度起動します。 例 tabadmin set コマンドを使用してサーバーの構成を変更します。 tabadmin stop tabadmin set [option-name value] tabadmin config tabadmin start コマンドライン ヘルプの表示 tabadmin のビルトインヘルプを使用すると、コマンドの記述をすばやく確認できます。 すべてのtabadmin コマンドのヘルプを表示するには次を入力します。 tabadmin help commands 特定のコマンドのヘルプを参照するには、tabadminhelp <command> と入力します。例は次 のとおりです。 tabadmin help set tabadmin コマンド tabadmin コマンドラインツールで使用できるコマンドは、次のとおりです。 activate 次のページ administrator ページ525 assetkeys ページ526 autostart ページ527 backup ページ528 cleanup ページ529 configure ページ530 - 523 - customize ページ530 dbpass ページ531 decommission ページ532 exportsite ページ533 failoverprimary ページ534 importsite ページ535 importsite_verified ページ537 licenses ページ538 manage_global_credentials ページ538 passwd ページ539 reindex ページ539 restart ページ540 restore ページ541 set ページ541 sitestate ページ542 start ページ543 status ページ544 stop ページ544 validate ページ545 warmup ページ545 ziplogs ページ546 activate オンラインまたはオフラインでTableau Server ライセンスをアクティブ化または返却します。 例 オフラインでのライセンスのアクティブ化。 tabadmin activate --tlf <file.tlf> オフラインでのライセンスの返却。 - 524 - tabadmin activate --tlr <file.tlr> オンラインでのライセンスのアクティブ化。 tabadmin activate --activate <license> オンラインでのライセンスの返却。 tabadmin activate --return <license> オプ オプション(ロ ション ング) (ショー ト) 引数 説明 --tlf FILE オフラインでのアクティブ化。セットアップの途中でオフラ インになる場合、Tableauに送信する.tlq ファイルを 保存するように求められます。Tableau から.tlf ファイル が送られてきます。この.tlf ファイルを使用して、 Tableau Serverをアクティブ化します。 --tlr FILE オフラインでの非アクティブ化。引数として使用するファ イルは、Tableauから受信する.tlr ファイルです。 -activate 指定されたライセンスをアクティブ化します。 --return 指定されたライセンスを返却します。 次も参照してください。 オフラインでの Tableau のアクティブ化 ページ199 administrator システム管理者機能を、指名されたユーザーに許可するか削除します。このコマンドは、サイト管 理者には適用されません。 例 ユーザーhwilson からシステム管理者機能を削除します。 tabadmin administrator hwilson false システム管理者機能をユーザーjsmith に与えます。 tabadmin administrator jsmith true - 525 - assetkeys 新しいキーを作成し、TableauServerが内部で使用するPostgreSQL データベースである Tableau リポジトリに保存された、外部データベースのクレデンシャルなどの機密情報を暗号化し ます。このコマンドを使用して作成されたキーには、ユーザーが指定したものか、ランダムに生成さ れたパスフレーズを含めることができます。 キーのパスフレーズを指定する場合、ベストプラクティスは 8 文字以上の長さにすることです。文 字セットも考慮に入れる必要があります。強力なパスフレーズには、以下の文字セットのうち、3 つ以上から文字を含める必要があります。 l 小文字のa からz l 大文字のA からZ l 数字の0 から9 l 非アルファベット文字 新しいキーは暗号化され、以下のキーファイルに保存されます: asset_keys.yml (ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config)。キーファイルが失われている、また は破損している場合、assetkeys --validate コマンドを使用して再作成することができま す。 assetkeys コマンドを使用してから、後でバックアップファイル(.tsbak) を作成して保存する場合、 バックアップファイルを保存した後にtabadmin assetkeys --validate コマンドを実行す る必要があります。一部のデータがカスタム暗号キーで暗号化されていたとしても、バックアップ ファイルには意図的にカスタム暗号キーが含まれていません。これにより、バックアップファイルが 渡ってはいけない人の手に渡った場合に暗号化された値が保護されます。バックアップの復元が 終了した後にtabadmin assetkeys --validate を実行すると、キーのパスフレーズを入 力するよう求めるプロンプトが表示されます。 例 Tableau Server にキーおよびパスフレーズを作成させます。 tabadmin assetkeys --auto_create 指定するパスフレーズを使用してキーを生成します。パスフレーズを入力するように求めるプロンプ トが表示されますが、入力した内容は表示されません。 tabadmin assetkeys --create ファイルの内容をパスフレーズとして使用します。 tabadmin assetkeys --create_from_file C:\test\key\password.txt ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config のキーファイルasset_keys.yml が 有効であり、Tableauリポジトリのメタデータと一致していることを確認してください。 tabadmin assetkeys --validate - 526 - 破損している場合、または ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config に見つか らない場合、ファイルasset_keys.yml を再作成してください。 tabadmin assetkeys --validate パスフレーズを入力するように求めるプロンプトが表示されます。 オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) 引数 説明 --auto_ create [length] ランダムなパスフレーズを生成し、キーを生成し ます。パスフレーズの長さに関するオプションの 引数を取ります。assetkeys.yml が失われたり、 破損したりする場合、--validate で必要になる ため、パスフレーズを記録し、安全な場所に保 持する必要があります。 --create PASSPHRASE キーとして使用する選択肢のパスフレーズを作 成します。パスフレーズの長さは 10 文字以上 にし、辞書にある単語をベースにしないようにし ます。 --create_ from_file FILE パスフレーズとして提供するファイルの内容を使 用してキーを生成します。 --validate Tableau Server の内部で使用されているすべ てのアセットキーが最新であることを確認しま す。asset_keys.yml ファイルが失われた場合 (ファイル破損など)、--validate オプションを 使用して再作成することができます。キーファイ ルを問題なく再作成するには、現在使用して いるすべてのキーを生成するのに使用されるパ スフレーズを提供する必要があります。 次も参照してください。 セキュリティページ383 autostart Tableau Server がシステム開始時刻に起動するかどうかを指定します。デフォルトでは、Tableau Serverはインストールされたコンピューターが起動するときに起動します。autostart が off, に設定されている場合、Tableau Serverを起動するには tabadmin start または [スタート] メニュー のいずれかを使用します。 例 - 527 - Tableau Server の自動起動ステータスを表示します。 tabadmin autostart オペレーティングシステムの起動時にTableau Server を起動します。 tabadmin autostart on オペレーティングシステムの起動時にTableau Server を起動しません。 tabadmin autostart off backup Tableau Server によって管理されるデータのバックアップを作成します。このデータには、Tableau 独自のPostgreSQL データベースが含まれます。これには、ワークブック、ユーザーのメタデータ、 データ抽出 (.tde) ファイル、および構成データが含まれます。バックアップファイルを作成する前に、 Tableau Serverを停止する必要はありません。 既定では、バックアップファイルは tabadmin backup コマンドを実行しているディレクトリに保 存されます。バックアップファイルを特定の場所に保存する際に、バックアップファイル名がある完 全パスを含めることができます。また、--userdir オプションを使用してバックアップファイルを既 知の場所に保存することもできます。 注: 名前に既に拡張子が含まれていない限り、指定するファイル名に.tsbak 拡張子がコマ ンドによって追加されます。 例 バックアップファイルを、tabserv.tsbak と名付けられた現在のディレクトリに作成します。 tabadmin backup tabserv.tsbak バックアップファイルを、tabserv.tsbak と名付けられたC:\backups\tableau フォルダに作成しま す。 tabadmin backup C:\backups\tableau\tabserv.tsbak バックアップファイル名に現在の日付を追加し、バックアッププロセス中に作成された一時ファイル をC:\mytemp\tableau に配置します。バックアップファイルtabserv.tsbak は、以下の場所からコ マンドを実行しているディレクトリに作成されます。 tabadmin backup tabserv.tsbak -d -t C:\mytemp\tableau - 528 - オプ オプション(ロ ション ング) (ショー ト) 引数 説明 -d --date バックアップファイル名に現在の日付を追加します。 -u --userdir ProgramData\Tableau\Tableau Server フォルダにバック アップファイルを配置します。 -t --tempdir PATH バックアッププロセス中に作成された一時ファイルの場所を 指定します。 次も参照してください。 Tableau データのバックアップページ481 cleanup Tableau Server によって消費されるディスク容量を削減します。tabadmin cleanup を実行 すると、ログファイルと一時ファイルが削除され、Tableau ServerのPostgreSQL データベースの列 が選択されます。 cleanup コマンドの影響は、サーバーが実行中か停止中かによって異なります。詳細について は、不必要なファイルの削除 ページ483を参照してください。 例 PostreSQL データベースのログファイル、一時ファイル、HTTP 要求エントリーを削除します。 tabadmin cleanup ログファイルと一時ファイルを削除します (HTTP 要求エントリーはそのままにしておく): tabadmin cleanup --restart オプション (ショート) オプション (ロング) -r -restart 引 説明 数 Tableau Server を停止してcleanup コマンドを 実行し、サーバーを再び起動します。 次も参照してください。 不必要なファイルの削除 ページ483 - 529 - configure ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\<area> にあるすべてのファイルを強制的に 更新することによって、Tableau Serverの構成を更新します。この更新には、master service 構 成ファイル、workgroup.yml (ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config) の更 新が含まれます。構成を変更する際、tabadminconfigure (または tabadmin config) を実行して、サーバー構成に影響するすべてのファイルが完全に更新されるようにするのがベスト プラクティスです。 例 tabadmin configure tabadmin config 次も参照してください。 サーバーの再構成 ページ217 set ページ541 tabadmin set オプションページ547 customize Tableau Server によって使用される名前およびロゴをカスタマイズします。このコマンドを使用する 場合も、各サーバーページ最下部の著作権情報にTableau 著作権情報が表示されていること に注意してください。 例 ツールヒントで使用されている製品名を「Tableau Server" から「My Company Server」に変更し ます: tabadmin customize name "My Company Server" 既定のロゴを独自のロゴ(最大 160 x 160 px、最小 32 x 32 px) に変更します。 tabadmin customize logo "C:\My Pictures\example.png" 製品名を既定にリセットします: tabadmin customize name -d オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) -d --default name | logo 説明 名前またはロゴを既定値にリセットします。 - 530 - オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) 説明 name NAME 引数の値に名前を設定します。 logo FILE パスで参照されているイメージにロゴを設定します。 次も参照してください。 名前またはロゴの変更 ページ366 dbpass Tableau のPostgreSQL データベース(リポジトリ) への外部アクセスを可能にします。dbpass コマ ンドを使用してデータベースへのアクセスを許可したら、Tableau Desktopを使用してデータベース への接続やクエリを行い、独自の管理ビューを作成できます。 tabadmin dbpass [--disable] [--username <username>] [password] 注: --username オプションは Tableau Server 8.2.5 から有効です。以前のバージョンで は、dbpass は "tableau" ユーザーだけを有効にし、ユーザーを指定できませんでした。8.2.5 は "読み取り専用" と呼ばれる2 人目のユーザーを追加し、アクセスを有効にするユーザー を指定できる機能を導入しました。 例 tableau ユーザーのアクセスを有効にし、パスワードをp@ssword に設定します。 tabadmin dbpass p@ssword readonly ユーザーのアクセスを有効にし、パスワードをp@ssword に設定します。 tabadmin dbpass --username readonly p@ssword 既定 (tableau) ユーザーによる外部アクセスを無効にします。 tabadmin dbpass --disable または tabadmin dbpass --disable --username tableau readonly ユーザーによる外部アクセスを無効にします。 tabadmin dbpass --disable --username readonly - 531 - オプション(ロン 引数 グ) 説明 --disable 既定のリモートユーザー(tableau) によるTableau の PostgreSQL データベースへの外部アクセスを無効にするか、8.2.5 からはユーザー名が指定されている場合はそのユーザーによるリ モートアクセスを無効にします。 --username tableau 指定したユーザーでパスワードを変更するか、--disableオプションと または 一緒に使用する場合は指定したユーザーによるアクセスを無効に readonly します。オプションは tableau およびreadonly です。このオプ ションは Tableau Server 8.2.5 以降で有効です。 ユーザー が提供 するパス ワード 既定のリモートユーザー(tableau) によるTableau の PostgreSQL データベースへのリモートアクセスを有効にするか、 8.2.5 からはユーザー名が指定されている場合は、指定されたパス ワードを使用してそのユーザーによるアクセスを有効にします。 次も参照してください。 カスタム管理ビューの作成 ページ380 Tableau Server データベースへの外部アクセスの有効化 ページ381 decommission Tableau Server ファイルストアノードで分散インストールから削除する準備を行います。このコマ ンドは指定されたノードを読み取り専用モードにするため、新しいコンテンツをファイルストアに追 加することはできません。ノードにあるすべてのコンテンツは別のファイルストアノードにも確実に存 在するようにできます。このコマンドは Tableau Server の実行中に実行できます。 tabadmin decommission <node1 node2 ...> 例 Decommission worker2: tabadmin decommission worker2 IP アドレスで2 つのノードを使用停止: tabadmin decommission 10.32.139.30 10.32.139.22 オプション (ロング) 引数 説明 <node1 使用停止するファイルストアのノード(サーバー) 一覧。複数のノードを node 2 スペースで区切ります。 - 532 - オプション (ロング) 引数 説明 node 3...> 次も参照してください。 分散環境 ページ243 分散環境の管理 ページ253 exportsite ユーザー、ワークブック、プロジェクト、抽出、データ接続を含むTableau Server サイトをエクスポー トし、それを、.zipファイル拡張子のファイルに配置します。その後、importsite ページ 535 およびimportsite_verified ページ 537 コマンドを使用することで、エクスポートされたサ イトファイルを使用して新しいサイトをプロビジョニングすることができます。 exportsite コマンドを使用する前にTableau Server を停止する必要はありません。エクス ポート処理中、Tableau Serverはエクスポートされているサイトをロックします。 注:以前にエクスポートしたサイトをインポートする場合、インポートされている各ユーザーお よびスケジュールは既存のユーザーおよびスケジュールと一致する必要があります。ユーザー とスケジュールが一致するようにエクスポートプロセスとインポートプロセスを管理する方法 の提案については、「ユーザーやスケジュールの数がソースサイトより少ないターゲットにイン ポートするためのヒント」を参照してください。 例 tabadmin exportsite <site ID> --file <PATH> または tabadmin exportsite <site ID> --file <FILE> サイトID がfinance のサイトをファイル名 finance_export.zip でエクスポートし、Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin に配置します。 tabadmin exportsite finance --file finance_export 既定サイトをエクスポートします。既定サイトのサイトID は "" (スペースなしの二重引用符) で す。 tabadmin exportsite "" --file finance_export Windows PowerShell を使用してコマンドを実行している場合、既定サイトの二重引用 符を単一引用符で囲みます ('""')。例: tabadmin exportsite '""' --file finance_export - 533 - 既定サイトをファイル名 finance_export.zip でエクスポートし、Tableau Serverのbin ディレクトリ ではなく、C:\temp\exported sites に配置します。パスにスペースが含まれるため、引用符で囲ま れています。 tabadmin exportsite "" --file "C:\temp\exported sites\finance_ export" サイトID がfinance のサイトをエクスポートし、そのエクスポートされたサイトファイルに financesite.zip と名付け、ファイルをC:\sites\exported に配置し、一時ランタイムファイルを C:\temp_files に書き込みます。 tabadmin exportsite finance --file C:\sites\exported\financesite --tempdir C:\temp_files オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) --file 引数 説明 FILE また は 作成されたエクスポートされたサイトファイルの名前、ま たは名前と場所 (パス)。パスを指定しない場合、 Tableau Serverのbin ディレクトリが使用されます (Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin)。 PATH --tempdir エクスポート中に作成された一時ファイルの場所。 Tableau Server のインストールディレクトリへの書き込 みアクセス権がない場合、このオプションを使用しま す。このオプションを使用する場合、エクスポートされた サイトファイルの作成場所は指定されません。 次も参照してください。 サイトのインポートまたはエクスポートページ287 failoverprimary プライマリTableau Server の二次インストールをバックアッププライマリとして識別するか、プライマリ が失敗した場合は、バックアッププライマリを新規プライマリとして識別し、以前のプライマリを新規 バックアップとして識別します。 例 tabadmin failoverprimary --primary <computer name(s) or IPv4 address(es)> - 534 - オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) --primary 引数 説明 コンピューター名ま たは IPv4 アドレス クラスタのプライマリとして動作するTableau Server マシン。 次も参照してください。 高可用性についてページ258 フェールオーバーおよび複数のゲートウェイの構成 ページ264 バックアッププライマリの使用 ページ272 importsite Tableau Server にサイトをインポートします。importsite コマンドは、サイトをTableau Server にインポートする際に使用する2 つのコマンドのうち最初のものです。このコマンドを実行するに は、以下のものが必要です。 l l エクスポートされたサイトファイル。Tableau Server の管理者によりexportsite ページ 533 コマンドを使用してこのファイルが作成されます。Tableau Online にサイトがあり、それ をTableau Server のオンプレミスインストールにインポートする場合、Tableau カスタマーサ ポートからエクスポートされたサイトファイルを要求してください。 ターゲットサイトのサイトID。ターゲットサイトとは、インポートしているTableau Server サイ トです。ターゲットサイトは importsite コマンドを実行するときには既に存在する必要 があるため、コマンドの一環として作成することはできません。Tableau Server の既定サイ トのサイトID は "" (スペースなしの二重引用符) です。 インポートするサイトの内容により、ターゲットサイトの内容が置き換えられます (修正では ありません)。たとえば、ターゲットサイトにMyDashboard.twbx と名付けられたワークブック があり、インポートしているサイトにこのワークブックがない場合、インポートプロセスにより ターゲットサイトからMyDashboard.twbx が削除されます。 importsite コマンドを実行すると、サイトのインポート後、エクスポートされたサイトのアセット (ユーザー、ワークブック、抽出、およびデータソース) のマッピング方法を定義するコンマ区切り (CSV) 形式のマッピングファイルを含む一時ディレクトリが作成されます。これらの詳細を確認する ことは重要です。マッピングファイルを開いたり、変更を行ったりするには、テキストエディターまたは Microsoft Excel を使用します。??? (疑問符) を含むエントリは、処理できなかったため編集する 必要があるマッピングを示します。マッピングを確認したら、importsite_verified ページ 537 コマンドを使用してインポートプロセスを終了します。 注:以前にエクスポートしたサイトをインポートする場合、インポートされている各ユーザーお よびスケジュールは既存のユーザーおよびスケジュールと一致する必要があります。ユーザー とスケジュールが一致するようにエクスポートプロセスとインポートプロセスを管理する方法 - 535 - の提案については、「ユーザーやスケジュールの数がソースサイトより少ないターゲットにイン ポートするためのヒント」を参照してください。 例 tabadmin importsite <site ID> --file <PATH> または tabadmin importsite <site ID> --file <FILE> C:\tableau\exported にあるファイルsales_site.zip を、サイトID がwsales のサイトにインポート します。 tabadmin importsite wsales --file C:\tableau\exported\sales_ site.zip C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin にあるファイルsales_site.zip を既定サイト にインポートします。既定サイトのサイトID は "" (スペースなしの二重引用符) です。 tabadmin importsite "" --file sales_site.zip 確認するマッピングファイルは次に配置されます: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\temp\import_<site ID>_<datetime>\mappings。別のディレクトリを指定する には、--tempdir オプションを使用します。 確認するファイルをC:\temp\site_to_import に配置します。 確認手順をスキップします (非推奨)。 tabadmin importsite wsales --file "C:\tableau\exported\sales_ site.zip" -no-verify オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) 説明 --file PATH インポートしている、エクスポートされたサイトファイルの名前 および場所。パスを指定しない場合、Tableau Serverのbin ディレクトリが使用されます (Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin)。 --noverify 確認手順をスキップし、エクスポートされたサイトファイルを、 Tableau Serverインストールの新しい場所に直接インポート します。このオプションを選択する場合は、importsite_ verified コマンドを使用する必要はありません。 注: マッピングを確認せずにサイトをインポートすること はお勧めしません。 - 536 - オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) --tempdir 説明 PATH サイトファイルのマッピングが正しいことを確認するディレクト リ。このオプションを指定しない場合、ファイルは次のパスの 下のディレクトリに配置されます: ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\temp。 次も参照してください。 サイトのインポートまたはエクスポートページ287 importsite_verified Tableau Server でサイトのインポートプロセスの2 番目の部分を実行します。importsite_ verified を使用するには、まず importsite ページ 535 を使用する必要があります。 importsite_verified コマンドは確認済みのCSV ファイルを含むディレクトリから読み込 み、CSVファイルに含まれるサイトのアセットのマッピング方法に基づいてTableau Server に新し いサイトをインポートします。インポートを受け取るサイト(ターゲットサイト) が既にTableau Server に存在する必要があります。 インポート処理中、Tableau Serverはインポートを受信しているサイトをロックします。 例 tabadmin importsite_verified <target site ID> --importjobdir <PATH> ディレクトリC:\temp\site_to_import からサイトID がesale のサイトにファイルをインポートしま す。 オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 --importjobdir PATH マッピングを確認したCSV ファイルを含むディレクト リ。 次も参照してください。 サイトのインポートまたはエクスポートページ287 - 537 - licenses Tableau Server 用のライセンス情報を表示します。 例 tabadmin licenses tabadmin licenses -p オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) -p 引 説明 数 現在のマシン用の物理コアカウントを表示します。 --processor_ cores manage_global_credentials Tableau Server で委任されたデータアクセスの認証資格情報を管理します。このコマンドは、 Kerberos 経由のシングルサインオンをサポートしないデータソースへのアクセスに使用するプロキ シユーザーの認証資格情報を指定するために使います。 例 tabadmin manage_global_credentials --add -server <server> --user <username> --password <password> my-server という名前のサーバーの認証資格情報を追加します。 tabadmin manage_global_credentials --add -server my-server --user jsmith --password p@ssword オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 --add 指定したサーバーの認証資格情報を追加します。 --remove 認証資格情報の削除 --show 現在の認証資格情報の表示 -s --server server 認証資格情報が管理されているサーバー -u --username ユーザー サーバーに接続するためのユーザー名 - 538 - オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 -p --password password サーバーに接続するためのパスワード -o --override 既存の認証資格情報のオーバーライド 次も参照してください。 Tableau ナレッジベースの「Cloudera Impala 用に委任を有効にする」。 passwd Tableau Server アカウントのパスワードをリセットします。コマンドを入力したら、ユーザーの新しい パスワードを入力するように求めるプロンプトが表示されます。 このコマンドを使用できるのは、Tableau Serverのユーザー認証がローカル認証に設定されている 場合のみです。認証がActive Directory に設定されている場合、パスワードは Tableau Server ではなく、Active Directory によって処理されます。 例 tabadmin passwd <username> サーバーユーザーjsmith のパスワードをリセットします。 tabadmin passwd jsmith 次も参照してください。 全般 ページ201 reindex Tableau Server の検索インデックスを再構築します。サーバー上の検索が不完全または不正確 な結果を返す場合、または検索インデックス機能が長時間にわたって停止した場合、インデック スの再構築が必要な可能性があります。認証資格情報を入力してもサイトがリストされないため ユーザーがサーバーにサインインできない場合、このコマンドを使用できます。 例 tabadmin reindex サーバーのインデックスの再構築 次も参照してください。 検索インデックスの再構築 ページ360 - 539 - regenerate_internal_tokens Tableau Server が内部で使用する、新しいセキュリティトークンを作成します。このトークンに は、Tableau Serverがリポジトリにアクセスするために使用するパスワードと、Tableau Serverコン ポーネントとリポジトリ間のSSL 接続の検証に使用する証明書が含まれています。 このコマンドを実行するとTableau Server が停止するため、コマンドの実行後にTableau Server を再起動する必要があります。 例 tabadmin regenerate_internal_tokens --passwords tabadmin regenerate_internal_tokens --certs オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) 説明 --certs なし 内部 SSL 接続用のキーペアを再生成します。 -passwords なし Postgres データベース用のパスワードを再生成します。 なし なし 内部 SSL 接続用のキーペアとPostgres データベース 用のパスワードを再生成します。 --restart なし トークンの再生成後にTableau Server を再起動しま す。 次も参照してください。 セキュリティページ383 restart すべてのTableau Server プロセスを停止および開始します。 例 tabadmin restart - 540 - restore Tableau Server バックアップファイル(.tsbak) をTableau Server インストール環境に復元しま す。.tsbak ファイルを復元する際、Tableau PostgreSQL データベースの内容、データ抽出、およ び構成ファイルは、バックアップファイルの内容により上書きされます。--no-config オプションを 使用すると、サーバーの構成を除くすべてものが復元されます。 例 C:\mybackups にあるtabserv.tsbak という名前のファイルを復元し、サーバーを再起動します。 tabadmin restore C:\mybackups\tabserv.tsbak --restart Tableau Server bin ディレクトリにあるtabserv.tsbak という名前のファイルを復元し、サーバーを 再起動します。 tabadmin restore tabserv.tsbak --restart C:\mybackups にあるtabserv.tsbak という名前のファイルを復元し、サーバーの構成を除くすべ てのものを保持します。サーバーは再起動しません。 tabadmin restore --no-config C:\mybackups\tabserv.tsbak オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引 説明 数 --no-config データを含み、サーバー構成を除く、Tableau Serverバック アップファイルを復元します。 --parallelpg-restore PostgreSQL リポジトリの復元プロセスを並列ジョブとして実 行します。 --restart 復元プロセスが完了するとサービスを再開します。 次も参照してください。 バックアップからの復元 ページ482 バックアップからの抽出の復元 ページ483 set Tableau Server の構成オプションの値の変更を許可します。設定しているパラメーターがハイフン で始まる場合、パラメーターの値を単一引用符および二重引用符の両方で囲んでください。 例 tabadmin set [option-name value] - 541 - バックグラウンダークエリ制限を2.5 時間 (9000 秒) に設定します。 tabadmin set backgrounder.querylimit 9000 wgserver 仮想メモリーパラメーターを-Xmx512m に設定します。 tabadmin set wgserver.vmopts "'-Xmx512m'" wgserver 仮想メモリーパラメーターを-Xmx512m -Xss2048k の範囲に設定します。 tabadmin set wgserver.vmopts "'-Xmx512m -Xss2048k'" オプ オプション ション (ロング) (ショー ト) -d -default 引 説明 数 パラメーターを既定値にリセットします。 次も参照してください。 tabadmin set オプションページ547 sitestate サイトをアクティブ(アンロック) または一時停止にします。このコマンドは、サイトインポートの失敗 のためにロックされたサイトをアクティブ化するのに使用します。サイトを一時停止する場合、アク セス可能な Tableau Server ユーザーはシステム管理者に限られます。 注: デフォルトサイトを指定するには、""をサイトID として使用します。 例 tabadmin sitestate <site ID> --status <active|suspended> サイトID がwsales のサイトをアクティブ化します。 tabadmin sitestate wsales --status active デフォルトサイトをアクティブ化します。既定サイトのサイトID は "" (スペースなしの二重引用符) です。 tabadmin sitestate "" --status active - 542 - オプ オプショ ション ン(ロン (ショー グ) ト) 引数 active -status または 説明 指定したサイトをアクティブ化するか一時停止するかを指定 します。 suspended start すべてのTableau Server プロセスを開始します。tabadmin start を使用するには、以下を 実行します。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。 2. 次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 3. 次のように入力してサーバーを起動します。 tabadmin start 例 tabadmin start tabadmin start --wait 1200 - 543 - オプション (ショート) オプション (ロング) 引 説明 数 --wait 秒 Tableau Server が、起動してからクライアントの要求を受け入 数 れ可能になるまでの秒数。既定では 600 秒です。 status Tableau Server が稼働しているかどうかを知らせます。--verbose オプションを使用した場合 は、プロセスが稼働しているかどうか、およびプロセスで使用されているポートなどを含む、個別の サーバープロセスステータスの詳細を提供します。tabadmin status コマンドは、 WindowsService tabsvc.exe に接続して情報を取得します。tabsvc.exe は、各プロセスの実行 可能な tabspawn に対してクエリを実行します。そのため、サプロセスに直接クエリする[メンテナン ス] ページの[ステータス] 表とは異なるサーバープロセス情報が表示されることがあります。 例 tabadmin status tabadmin status --verbose オプ オプション(ロン 引 説明 ション グ) 数 (ショー ト) -v --verbose すべてのTableau Server プロセスのリスト、ポート番号およびス テータスを返します。 次も参照してください。 サーバー設定 (全般) ページ362 Tableau Server プロセスページ486 stop すべてのTableau Server プロセスを停止します。tabadmin stop を使用するには、以下を実 行します。 - 544 - 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。 2. 次のように入力します。 cd "C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin" 3. 次のように入力してサーバーを停止します。 tabadmin stop validate Tableau Server 環境が64 ビット版のTableau Server を実行するための最小要件を満たしてい るかを確認します。現在 32 ビット版のTableau Server を実行している場合、64 ビット版に更新 する前にこのコマンドを実行すると、現在のハードウェア、ディスク容量、RAM が十分かどうかを 確認するのに役立ちます。 例 tabadmin validate warmup 各 VizQL サーバープロセスをvizql DLL ファイルに読み込むように設定します。これにより、サー バーユーザーが最初にビューを読み込むときの読み込み時間が短縮します。Tableau Server が 再起動した後、管理者は、このコマンドを使用するか、このコマンドを実行するスクリプトを作成 できます。 例 - 545 - tabadmin warmup ziplogs ログファイル自体を削除することなく、Tableau Serverログファイルを含むアーカイブ(.zip) を作成 します。Tableau Server クラスターを実行する場合、作成されるアーカイブには、ワーカーサー バーからのログファイルが含まれています。 例 logs.zip と名付けられたTableau Server bin ディレクトリにアーカイブを作成します。 tabadmin ziplogs mylogs.zip と名付けられたTableau Server bin ディレクトリにアーカイブを作成します。 tabadmin ziplogs mylogs.zip mylogs.zip と名付けられたTableau Server bin ディレクトリにアーカイブを作成します。2014年1 月31日から現在までのログが含まれ、それより前のログは除外されます。 tabadmin ziplogs -d 01/31/2014 mylogs.zip オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 -n --with-netstatinfo .zip ファイル内のサーバー環境についての情 報を含みます。 -p --withpostgresql-data Tableau Server のPostgreSQL データベー スからのデータが含まれます。 -l --with-latestdump ファイルサイズを減らせるよう、含めるログ ファイルを最新のものだけに限定します。既 定では、最新のログファイルが10 ファイル含 まれます。 -f --force 同じ名前の既存のログファイルを上書きしま す。 -d --minimumdate -a --all [mm/dd/yyyy] この日付から現在までのログファイルが、.zip ファイルに含まれます。それより前の日付の ログは、ファイルから除外されます。指定しな い場合は、7 日分のデータが含まれます。 .zip ファイルのすべてのログファイルが含まれ - 546 - オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 ます。Tableau Server のPostgreSQL デー タベースのデータは、まだ除外されています。 次も参照してください。 ログファイルの操作 ページ485 コマンドラインのログのアーカイブ(tabadmin) ページ502 tabadmin set オプション 構成可能な各 Tableau Server オプションの詳細については、下の表を参照してください。これら のオプションは set ページ541 コマンドを使用して構成できます。ポートの詳しいリストについては、 TCP/IP ポートページ475を参照してください。 オプション 既定値 説明 api.server.enabled false REST API ページ589 へのアクセスを許可しま す。既定では、この機能は無効です。 auditing.enabled true PostgreSQL (Tableau Server の独自のデータ ベース) 履歴監査テーブルへのアクセスを許可し ます。詳細については、カスタム管理ビューの作 成 ページ380を参照してください。 backgrounder.querylimit 7200 抽出の更新を完了するまでの秒単位の最大許 容時間 (7,200 秒 = 2 時間)。 backgrounder.reset_ schedules_on_startup true サーバー停止時に実行するようスケジュールされ たバックグラウンドタスクを実行するときに制御し ます。true に設定した場合 (既定)、タスクが次 のスケジュールされた時刻に実行されます。 false に設定した場合、サーバー停止時に実 行するようスケジュールされたすべてのタスクが、 サーバースタートアップ時 (Tableau Server バック アップファイル(.tsbak) が復元される場合も含む) に同時に実行されます。 - 547 - オプション 既定値 説明 dataengine.port 27042 データエンジンが実行されるポート。 dataserver.port 9700 データサーバーが実行されるポート。 gateway.public.host マシン名 Tableau Server への外部からのアクセスで使用さ れるサーバーの名前 (URL) 。Tableau Server が プロキシサーバーまたは外部ロードバランサーを 使用するように構成されている場合は、Tableau Serverにアクセスするためにブラウザのアドレス バーに入力した名前です。たとえば、 tableau.example.com と入力してTableau Server にアクセスする場合、 gateway.public.host の名前は tableau.example.com です。 gateway.public.port 80 (SSL は 443) プロキシサーバー環境のみに適用。プロキシサー バーがリッスンする外部ポート。 gateway.timeout 1800 ゲートウェイが特定のイベントを待機する最大時 間を秒で表した値で、この時間を過ぎると、要求 に失敗します (1800 秒 = 30 分)。 gateway.trusted プロキシサー バーマシンの IP アドレス プロキシサーバー環境のみに適用。プロキシサー バーのIP アドレスまたはホスト名。 gateway.trusted_hosts プロキシサー プロキシサーバー環境のみに適用。プロキシサー バーの代替名 バーの任意の代替ホスト名。 java.heap.size 128m Tomcat のヒープサイズ(リポジトリとsolr)。通常、 Tableauからの助言がある場合を除き、これを変 更する必要はありません。 pgsql.port 8060 PostgreSQL がリッスンするポート。 rsync.timeout 600 ファイルの同期を完了するまでの秒単位の最大 許容時間 (600 秒 = 10 分)。ファイルの同期は、 高可用性の構成、またはデータエンジンとリポジ トリの移動プロセスの一部として発生します。 server.log.level info ログのロギングレベルで、 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\vizqlserv er\Logs\*.txt に書き込まれます。 詳細については、debug に設定してください。 debug に設定すると、ロギングが8.2 以前の詳 細に設定されます。デバッグレベルに設定すると パフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があ - 548 - オプション 既定値 説明 るため、Tableauサポートにより指示される場合に しか使用しないでください。詳細については、ロギ ングレベルの変更 ページ511を参照してくださ い。 service.jmx_enabled false true に設定すると、監視とトラブルシューティン グのために、JMX ポートを使用できます。詳細に ついては、JMX ポートの有効化 ページ479を参 照してください。 service.max_procs プロセス数 最大サーバープロセス数。 service.port_ remapping.enabled true 既定または構成済みのポートが利用できない場 合に、Tableau Serverがポートの動的な再配置 を試みるかどうかを決定します。false に設定 すると、動的なポートの再配置は無効になりま す。詳細については、TCP/IP ポートページ475 を参照してください。 session.ipsticky false サインインに使用されたIP アドレスに対してのみ クライアントセッションを有効にします。要求がセッ ショントークンと関連付けられているIP アドレスと は異なるIP アドレスから作成される場合、セッ ショントークンは無効とみなされます。 コンピューターが既知の静的 IP アドレスを使用し てTableau Server にアクセスする場合など、環 境によってはこの設定でセキュリティの改善を実 現できます。 注: この設定がサーバーのセキュリティに役 立つかどうか注意深く検討してください。こ の設定では、クライアントに一意のIP アド レスと、セッションの期間中と同じ状態のIP アドレスが必要となります。たとえば、プロ キシを介する異なるユーザーは同じIP アド レス(プロキシのIP アドレス) を持っているよ うに見える可能性があります。この場合、 一方のユーザーが他方のユーザーのセッ ションにアクセスできる可能性があります。 状況が違えば、ユーザーは動的 IP アドレ スを持ち、このアドレスがセッションの過程で 変化する可能性があります。そのような場 合は、再度サインインする必要がありま す。 - 549 - オプション 既定値 説明 solr.rebuild_index_timeout 3600 Tableau Server がアップグレードされる場合、また は .tsbak ファイルが復元される場合、バックグラウ ンドタスクが検索インデックスを再構築します。こ の設定では、そのタスクのタイムアウト設定を制 御します (3600 秒 = 60 分)。 subscriptions.enabled false サブスクリプションがシステム全体で構成可能かど うかを制御します。詳細については、サブスクリプ ションの管理 ページ351を参照してください。 subscriptions.timeout 1800 サブスクリプションを処理するバックグラウンドプロ セスのタイムアウト後の秒数。 solr.port 8080 solr がリッスンするポート。これには tomcat.http.port と同じ値を指定する必要があり ます。 tomcat.http.port 8080 Tomcat が実行されるポート。 tomcat.https.port 8443 Tomcat のSSL ポート(未使用)。 tomcat.server.port 8085 Tomcat がシャットダウンメッセージをリッスンする ポート。 vizqlserver.browser.render true vizqlserver.browser.render_ threshold または vizqlserver.browser.render_ threshold_mobile によって設定されたしき い値を下回るビューは、サーバーの代わりにクライ アントWeb ブラウザーによってレンダリングされま す。詳細については、クライアント側レンダリングに ついてページ423を参照してください。 vizqlserver.browser.rende- 100 r_threshold 既定値 (100) は、PC に表示されるビューの高レ ベルの複雑度を表します。複雑度の要因には、 マーク、ヘッダー、リファレンスライン、および注釈 の数が含まれます。このレベルの複雑度を超える ビューは、PC のWeb ブラウザーの代わりにサー バーによってレンダリングされます。 vizqlserver.browser.rende- 20 r_threshold_mobile 既定値 (20) は、タブレットに表示されるビューの 高レベルの複雑度を表します。複雑度の要因に は、マーク、ヘッダー、リファレンスライン、および注 釈の数が含まれます。このレベルの複雑度を超え るビューは、タブレットのWeb ブラウザーの代わり にサーバーによってレンダリングされます。 vizqlserver.geosearch_ cache_size サーバーメモリに同時にロードできる、異なる地 5 - 550 - オプション 既定値 説明 理的検索ロケール/言語データセットの最大数を 設定します。メモリにないロケール/言語データ セットの地理的検索要求をサーバーが受け取る と、メモリにセットがロードされます。データセットの ロードが指定されている制限を超過する場合、 最近使用されたロケール/言語データセットがメモ リからクリアされ、要求されたデータセットがロード できるようにされます。最小値は 1 です。 vizqlserver.log.level info vizqlserver java コンポーネントのロギングレベル。 ログは ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\vizqlserv er\*.log に書き込まれます。 詳細については、debug に設定してください。デ バッグレベルに設定するとパフォーマンスに大きな 影響を及ぼす可能性があるため、Tableauサ ポートにより指示される場合にしか使用しないで ください。詳細については、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してください。 vizqlserver.port 9100 VizQL サーバーのベースポート。 vizqlserver.protect_ sessions true true に設定した場合 (既定)、元のユーザーが サインアウトした後にVizQL セッションが再利用さ れることを防ぎます。 vizqlserver.querylimit 1800 ビューを更新するまでの最大許容時間 (秒単 位)。 Rserve ホストを指定します。この設定、および直 下の3 つの設定はワークブック内のR 機能をサ ポートします。R とはオープンソースソフトウェアプ ログラミング言語のことで、統計的計算およびグラ フィックに適したソフトウェア環境です。Tableau Desktop では、4 つの関数のセットを使用してR 式をRserve サーバーに渡し、結果を取得しま す。これらの関数のいずれかを使用するワークブッ クをアップロードする場合、このオプションと次の3 つのオプションを構成して、Rserve接続向けに Tableau Server を構成する必要があります。そ れ以外の場合、R 機能を使用する任意のワーク シートは使用できません。詳細については、 Tableau Desktop ヘルプで[R 接続] を参照してく ださい。 vizqlserver.rserve.host vizqlserver.rserve.port 6311 Rserve ポートを指定します。この設定はワーク - 551 - オプション 既定値 説明 ブックのR 機能をサポートします。 vizqlserver.rserve.username Rserve ユーザー名を指定します。この設定は ワークブックのR 機能をサポートします。ユーザー 名とパスワードを必要としないRserve ホストもあ ります。 vizqlserver.rserve.password Rserve パスワードを指定します。この設定はワー クブックのR 機能をサポートします。ユーザー名と パスワードを必要としないRserve ホストもありま す。 vizqlserver.session.expiry.- 5 minimum アイドル時間を分で表した値で、この時間を過ぎ ると、VizQLプロセスがメモリ不足になった場合に VizQL セッションを破棄できます。 vizqlserver.session.expiry.t- 30 imeout VizQL セッションが破棄された後のアイドル時間 (分単位)。 vizqlserver.showdownload true ビューにある[ダウンロード] ボタンの表示を制御し ます。 vizqlserver.showshare ビューにある[共有] ボタンの表示を制御します。 true vizqlserver.trustedticket.lo- info g_level 信頼できる認証のロギングレベルで、 ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\vizqlserv er\vizql-*.log に書き込まれます。 詳細については、debug に設定してください。デ バッグレベルに設定するとパフォーマンスに大きな 影響を及ぼす可能性があるため、Tableauサ ポートにより指示される場合にしか使用しないで ください。詳細については、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してください。 vizqlserver.trustedticket.to- 24 ken_length 信頼できるチケットの文字数を決定します。既定 設定の24 文字は、ランダム性のある144 ビットで 提供されます。値は、9 から255 (包含) の間の 任意の整数に設定できます。 vizqlserver.trustedticket.us- false e_deprecated_9digit_ token true に設定する場合、チケットは 9 桁の長さに なり(バージョン8.0 以前のように)、設定の vizqlserver.trustedticket.token_ length は無視されます。 vizqlserver.url_scheme_ whitelist ビューおよびダッシュボードのURL アクションを使 用する場合に、ホワイトリストへのプロトコルに追 加します。既定では、http、https、 - 552 - オプション 既定値 説明 gopher、news、ftp、およびmailto がホワイ トリストに登録されています。 wgserver.audit_history_ expiration_days 183 履歴イベントのレコードがPostgreSQL データ ベース(Tableau Server のデータベース) から削除 されるまでの日数。詳細については、カスタム管 理ビューの作成 ページ380を参照してください。 false Tableau Desktop で認証にSAML を使用するか どうかを制御します。IdP でフォームベース認証が 使用されていない場合にこのオプションを使用し ます。有効なオプションは true およびfalse で す。既定ではこれが設定されていないため、false に設定する場合の動作と等しくなります。 Tableau Desktop でSAML 認証を無効にするに は、これをtrue に設定します。 wgserver.authentication.desktop_nosaml wgserver.authentication.a- false pp_nosaml Tableau Mobile アプリ用の上記設定として機能 します。 wgserver.change_ owner.enabled true ワークブック、データソース、またはプロジェクトの 所有権が変更可能かどうかを制御します。他の 選択肢には "false"および"adminonly"がありま す。詳細については、所有権の管理 ページ159 を参照してください。 wgserver.clickjack_ defense.enabled false true に設定すると、悪意のある人物による Tableau Server ユーザーへの"クリックジャッキング " を防ぎます。そのような攻撃の場合、疑いを持 たないユーザーが実際には攻撃者のページをク リックしているのに、Tableau Serverボタンやリンク をクリックしていると思わせるようにWeb ページ要 素が操作されています。 この設定を有効 (true) にする場合、クレデン シャルを要求するIframes で埋め込まれたビュー は、Iframe ウィンドウではなくクレデンシャルを入 力するためのポップアップを使用します。 wgserver.domain.fqdn %USERDOM- 使用するActive Directory サーバーの完全修飾 AIN% の値 ドメイン名。 wgserver.log.level info wgserver java コンポーネントのロギングレベル。 ログは ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\wgserver\ *.log に書き込まれます。 詳細については、debug に設定してください。デ - 553 - オプション 既定値 説明 バッグレベルに設定するとパフォーマンスに大きな 影響を及ぼす可能性があるため、Tableauサ ポートにより指示される場合にしか使用しないで ください。詳細については、ロギングレベルの変更 ページ511を参照してください。 wgserver.password_ autocomplete.enabled false Web ブラウザーがパスワードフィールドに自動的 にパスワードを入力するかどうかを制御します。 wgserver.restrict_options_ true method Tableau Server がHTTP OPTIONS 要求を受け 入れるかどうかを制御します。このオプションが true に設定された場合、サーバーは HTTP OPTIONS 要求に対してHTTP 405 (Method Not Allowed) 応答を返します。 wgserver.saml.idpattribute- username .username IdP がSAML 認証で使用する属性を指定しま す。既定は username です。 wgserver.saml.maxasserti- 3000 ontime 作成からアサーションが利用可能な最大秒数を 指定します。 wgserver.saml.maxauthen- 7200 ticationage ユーザーの認証とAuthNResponse メッセージの プロセス間で許可される最大秒数を指定しま す。 wgserver.saml.responsesk- 180 ew Tableau Server の時刻と、以前としてメッセージ を処理できるアサーション作成 (IdP サーバーの時 刻に基づく) 時の最大秒数の違いを設定しま す。 wgserver.session.idle_limit 240 Web アプリケーションへのサインインがタイムアウト になるまでのアイドル時間 (分単位)。 workerX.gateway.port 80 (SSL は 443) Apache がworkerX でリッスンする外部ポート。 worker0.gateway.port は Tableau Server の外 部ポートです。分散環境では、worker0 はプライ マリTableau Server です。 workerX.vizqlserver.procs プロセス数 VizQL サーバー数。 workerX.vizqlserver.port 9100 workerX 上のvizQL サーバーのベースポート。 workerX.wgserver.port 8000 workerX 上のWeb アプリケーションサーバーの ベースポート。 workerX.wgserver.procs プロセッサ数 Web アプリケーションサーバーのプロセス数。 設 定 を既 定 値 に復 元 次の手順に従ってTableau Server の構成設定の既定値を復元できます。 - 554 - 1. サーバーを停止します。 2. bin ディレクトリで、次のように入力して、特定の設定の既定値を復元します。 tabadmin set option-name --default たとえば、tabadminvizqlserver.session.expiry.timeout オプションを既定値である30 分に 戻すには、次のように入力します。 tabadmin set vizqlserver.session.expiry.timeout --default 代わりに、短い-d コマンドを使用することもできます。例は次のとおりです。 tabadmin set vizqlserver.querylimit -d 3. 次に、構成コマンドを実行します。 tabadmin configure 4. サーバーを起動します。 tabcmd tabcmd ユーティリティは、Tableau Serverと共にインストールされる2 つのコマンドラインツールの1 つです (もう一方は tabadmin ページ522)。tabcmdによって提供されるコマンドは、数回に分け てのワークブックのパブリッシュや、ユーザーとグループの管理など、一般的なタスクを自動化するの に役立ちます。tabcmd ユーティリティは Tableau Server のbin フォルダーにインストールされますが (C:\Program Files\Tableau Server\9.0\bin)、別のマシンでも同様にtabcmd をインストールして 実行できます。詳細については、次のトピックを参照してください。 tabcmd のインストール 既定では、tabcmdコマンドラインユーティリティは Tableau Server と共にサーバーのbin フォルダー にインストールされます (たとえば、C:\Program Files (x86)\Tableau\Tableau Server9.0\\bin)。そこから実行することができます。柔軟な管理のために、別のマシンにイン ストールすることもできます。 Tableau Server を実行していないコンピューター上にtabcmd コマンドラインユーティリティをインス トールし、Tableau Serverを新しいメジャーバージョンにアップグレードしている場合 (バージョン8.3 からバージョン9.0 など)、Tableauではバージョン間の潜在的な不適合を避けるためにtabcmd の スタンドアロンインストールのアップグレードも実行するように推奨しています。 tabcmd を別のマシンにインストールするには、次のとおりに実行します。 1. Tableau Server のextras フォルダーに移動します。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\extras\TabcmdInstaller.exe - 555 - 2. TabcmdInstaller.exe を、インストール先のコンピューターにコピーします。 3. TabcmdInstaller.exe をダブルクリックして実行します。 4. プロンプトに従ってtabcmd をインストールします。 tabcmd はコマンドツールであり、Windowsオペレーティングシステムでの制限も一部あるた め、Tableauでは C:\ drive (C:\tabcmd) のルートにあるtabcmd という名称のフォルダーに tabcmd をインストールするようお勧めします。 tabcmd 設定プログラムを実行しても、tabcmdは Windows PATH 変数に自動的に追加 されません。完全パスを使用してtabcmd を明示的に呼び出すか、ディレクトリをPATH 変 数に追加する必要があります。 tabcmd の使 用 方 法 tabcmd を使用する基本的な手順は次のとおりです。 1. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。 2. Tableau Server のbin フォルダーに変更します。 たとえば、cd C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\bin としま す または、この場所をコマンドに含めることができます。 3. tabcmd コマンドを実行します。 tabcmd を使用する場合、認証されたサーバーセッションを確立する必要があります。このセッショ ンは、Tableau Serverおよびセッションを実行しているTableau Server ユーザーを識別します。 最初にセッションを開始してコマンドを指定するか、セッションの開始とコマンドの実行を一度に行 うことができます。tabcmd を使用して1 つを超えるタスクを実行している場合、各タスクを同時に ではなく、順番に(連続して) 実行する必要があります。 コマンド(login など) およびオプション(-s、-u など) は大文字と小文字を区別 しませんが、ユー ザーが指定する値 (p@ssw0rd や User@Example.com など) は大文字と小文字を区別 しま す。 例 次のコマンドは、Tableau Serverでのtabserver.myco.com という名前のセッションの開始を示しま す。 tabcmd login -s http://tabserver.myco.com -u admin -p p@ssw0rd! 次の例は、Sales_Workbookというワークブックを削除するコマンドを示します。 tabcmd delete "Sales_Workbook" 次に、1 つのコマンドで上記の手順すべてを達成する方法を示します。ここでlogin は必要あり ません。 - 556 - tabcmd delete "Sales_Workbook" -s http://tabserver.myco.com -u admin -p p@ssw0rd! Tableau Server では複数のサイトを実行できます。ワークブックがマルチサイトサーバーの既定サ イトにある場合、既定を指定する必要はありません。上記のコマンドで十分です。ただし、コマン ドが既定以外のサイトのものに適用されている場合、そのサイト用にサイトID を指定する必要が あります (login ページ576を参照)。West Coast Sales サイト上にあるワークブックの場合の同じ コマンドは、次のとおりです (サイトID は wsales)。 tabcmd delete "Sales_Workbook" -s http://tabserver.myco.com -t wsales -u admin -p p@ssw0rd! オプションの-s、-t、-u、-p などは、tabcmd間のグローバル変数であるため、任意のコマンドと 共に使用できます。 詳細については、tabcmd コマンド次のページを参照してください。 ステータス メッセージおよびログ コマンドが成功すると、tabcmdはステータスコード0 を返します。0 以外のステータスコードの詳し いエラーメッセージは stderr に出力されます。また、情報提供や進捗状況のメッセージも stdout に出力されます。 デバッグ、進捗状況、エラーメッセージを含むtabcmd.log という名前の詳細ログが C:\Users\<username>\AppData\Local\Tableau に書き込まれます。 tabcmd グローバル オプション 次の表は、すべてのコマンドで使用されるオプションを示しています。セッションを開始するには、-server、--user、および--password オプションを少なくとも1 回使用する必要がありま す。認証トークンは保管されているため、後続のコマンドを実行するときに、これらのオプションを 含める必要はありません。このトークンは、それを使用した最後のコマンドの実行後、5 分間だけ 有効です。 オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 -h --help コマンドのヘルプを表示します。 -s --server Tableau Server URL セッションを開始するために少なくとも1 回 指定する必要があります。 -u --user Tableau Serverユー ザー名 セッションを開始するために少なくとも1 回 指定する必要があります。 - 557 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) -p -password Tableau Serverパス ワード 説明 セッションを開始するために少なくとも1 回 指定する必要があります。代わりに-P オ プションを使用することもできます。 -filename.txt パスワードを、コマンドラインではなく指定さ passwordれたファイルに保管し、セキュリティを向上さ file せることができます。 -t --site Tableau コマンドを、サイトID によって指定されたサ Server サイ イトに適用することを示しています。サイト トID を指定していない場合、既定のサイトが使 用されます。複数のサイトのあるサーバー にのみ適用します。 -x --proxy Host:Port 指定されたHTTP プロキシを使用します。 --noprompt 指定した場合、このコマンドではパスワード が要求されません。有効なパスワードを指 定しないと、コマンドが失敗します。 --noproxy 指定した場合、HTTP プロキシは使用され ません。 --nocertcheck 指定した場合、tabcmd(クライアント) は サーバーのSSL 証明書を検証しません。 --[no-] cookie 指定した場合、セッションID はログイン時 に保存されるため、その後にコマンドを実行 するときにログインの必要はなくなります。 セッションID を保存しない場合は、プレ フィックスno- を使用してください。既定で はセッションは保存されます。 --timeout 秒 サーバーがコマンドの処理を完了するまで、 指定された時間 (秒単位) 待機します。 既定では、プロセスは 30 秒でタイムアウト になります。 tabcmd コマンド tabcmd コマンドラインツールで使用できるコマンドは、次のとおりです。 addusers (グループに対して) creategroup - 558 - createproject createsite createsiteusers createusers delete workbook-name または datasource-name deletegroup deleteproject deletesite deletesiteusers deleteusers editdomain editsite editsite export get url listdomains listsites login logout publish refreshextracts removeusers runschedule set syncgroup version addusers group-name 指定したグループにユーザーを追加します。 例 - 559 - tabcmd addusers "Development" --users "users.csv" オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) --users 引数 説明 filename.csv 指定されたファイル内のユーザーを 指定されたグループに追加します。 ファイルは、1 行にユーザー名が1 つの簡単なリストでなければなりま せん。ユーザーは、既にTableau Server で作成されている必要があ ります。CSV インポートファイルの ガイドラインページ326も参照して ください。 このオプションをcomplete に設 定した場合、変更を正常に行うに は、すべての行が有効でなければ なりません。指定しない場合、-completeが使用されます。 --[no-]complete creategroup group-name グループを作成します。グループ作成後にユーザーを追加するには、addusers (ローカルグルー プの場合) およびsyncgroup (Active Directory グループの場合) コマンドを使用します。グ 例 tabcmd creategroup "Development" createproject project-name プロジェクトを作成します。 例 tabcmd createproject -n "Quarterly_Reports" -d "Workbooks showing quarterly sales reports." オプション (ショート) オプション(ロン グ) 引 数 説明 -n --name 名 前 作成するプロジェクトの名前を指定 します。 -d -説 description 明 プロジェクトの説明を指定します。 - 560 - createsite site-name サイトを作成します。 例 West Coast Sales という名前のサイトを作成します。WestCoastSales のサイトID は自動的 に作成され、サイトには保存容量の制限がなく、サイト管理者はユーザーの追加や削除を行うこ とができます。 tabcmd createsite "West Coast Sales" wsales のサイトID を持つWest Coast Sales という名前のサイトを作成します。 tabcmd createsite "West Coast Sales" -r "wcoast" サイト管理者がユーザーをサイトに追加できないようにします。 tabcmd createsite "West Coast Sales" --no-site-mode 保存容量をMB 単位で設定します。 tabcmd createsite "West Coast Sales" --storage-quota 100 オプ オプション ション (ロング) (ショー ト) 引数 説明 -r --url サイトID サイトを指定するためにURL で使用されます。サイト 名とは異なります。 --userquota ユーザー数 サイトに追加できる最大ユーザー数。 サイトに対してユーザーの追加または削除を行う権限 をサイト管理者に許可/拒否します。 --[no-] sitemode -storagequota MB 数 MBで、サイト上に格納できるワークブック、抽出、およ びデータソースの量。 createsiteusers filename.csv コンマ区切りの値 (CSV) で提供される情報に基づいて、サイトにユーザーを追加します。ユー ザーがサーバー上に作成されていない場合、ユーザーをサイトに追加する前にコマンドによって ユーザーが作成されます。 CSV ファイルには 1 つまたは複数のユーザー名が含まれる必要があります。また、(各ユーザー用 の) パスワード、フルネーム、役割、管理者レベル、パブリッシャー(はい/いいえ)、および電子メー - 561 - ルアドレスを含めることができます。CSV ファイルの書式設定の詳細については、CSV インポート ファイルのガイドラインページ326を参照してください。CSV ファイルに役割、管理者レベル、パブ リッシャーのパーミッションを含める他の方法として、--role オプションを使用してコマンドに役割 情報を渡すことができます。 サーバーがローカル認証を使用するよう構成されている場合、CSV ファイル内の情報はユーザー を作成するために使用されます。サーバーがActive Directory 認証を使用するよう構成されてい る場合、ユーザー情報は Active Directory からサーバーにインポートされます。このような場合、 CSV ファイル内の任意のパスワードとわかりやすい名前の情報は無視されます。この場合、ユー ザーがCSV ファイル内で指定されているのにActive Directory 内に対応するユーザーが存在しな いと、ユーザーは Tableau Server に追加されません。Active Directory ユーザーの場合、ユーザー 名がドメイン全体で一意でないため、ユーザー名の一部としてドメインを含める必要があります (例: example\Adam または adam@example)。 既定では、ユーザーはログインしているサイトに追加されます。異なるサイトにユーザーを追加する には、広範囲の--site オプションを使用してそのサイトを指定します。(指定するサイト上で ユーザーを作成するには、パーミッションが付与されている必要があります。) サーバーに複数のサイトが含まれる場合、createsiteusers コマンドを使用してユーザーに ServerAdministator ロールを割り当てることができません。(代わりにcreateusers を使 用してください。) role オプションのServerAdministrator ロールを指定する場合、コマンド によりエラーが返されます。CSV ファイルに管理者の値としてSystem が含まれる場合、値は無 視され、ユーザーにUnlicensed ロールが割り当てられます。ただし、サーバーに1 つのサイト (既定のサイト) のみが含まれる場合、ServerAdministator ロールを割り当てるか、管理者 の値用にsystem を指定することができます。この場合、createsiteusers コマンドは createusers コマンドと同じように機能します。 既定では、このコマンドは同期操作 (続行する前にすべての操作が完了するのを待つ) を使用し てユーザーを作成します 。--no-wait オプションを使用して、非同期操作を指定できます。 例 tabcmd createsiteusers "users.csv" --role "Interactor" オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) --admintype 説明 Site または None (非推奨です。--role オ プションを使用してくださ い。) CSV ファイル内で管 理者設定を持たない任意 のユーザーのサイト管理者 権限を割り当てたり削除し たりします。既定値は、新 しいユーザーの場合は None で、既存のユーザー の場合は変更されません。 - 562 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 サーバーに複数のサイトが 含まれる場合、 createsiteusers を使 用してシステム管理者の作 成や降格はできません。 (代わりにcreateusers を使用してください。) -complete 変更を正常に行うには、す べての行が有効であること が必要です。これが既定の 設定です。 --license Interactor、Viewer、ま たは Unlicensed (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でライセンスレベルを持って いない任意のユーザーのラ イセンスレベルを指定しま す。既定値は、新しいユー ザーの場合は Unlicensed で、既存の ユーザーの場合は変更され ません。 注: ライセンスレベル は以前のバージョン のTableau Server で使用されました が、Tableau Server 9.0 以降はサイト ロールに置き換えら れています。 すべての行に有効な情報 が含まれるわけではない場 合でも、コマンドがサーバー に変更を加える必要がある ことを指定します。無効な 情報を含む行をスキップし --nocomplete - 563 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 ます。 -r --nopublisher (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でパブリッシャー設定を持っ ていない任意のユーザーの パブリッシュ権限を無効にし ます。これが、新しいユー ザーの既定値になります。 --nowait 非同期ジョブの完了まで待 ちません。 -publisher (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でパブリッシャー設定を持っ ていない任意のユーザーの パブリッシュ権限を割り当て ます。既定値は、新しい ユーザーの場合はパブリッ シュ権限なし(--nopublish に相当) で、既 存のユーザーの場合は変 更されません。 --role SiteAdministrator、 Publisher、 Interactor、 ViewerWithPublish、 Viewer、 UnlicensedWithPublish 、または Unlicensed CSV ファイルで指定されて いるロールがない任意の ユーザーのサイトロールを 指定します。既定値は、 新しいユーザーの場合は Unlicensed で、既存の ユーザーの場合は変更され ません。 ユーザーベースのサーバー インストールを行っている場 合、およびコマンドによって 新しいユーザーが作成され たものの、ユーザーのライセ - 564 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 ンス数が既に上限に達して いる場合、そのユーザーは ライセンスなしのユーザーと して追加されます。 注: role オプション を指定すると、 license、 publisher、nopublisher、また は administrator オプションも含めるこ とはできません。 コマンドの進捗状況メッ セージを表示しません。 --silentprogress createusers filename.csv コンマ区切りの値 (CSV) で提供される情報に基づいて、Tableau Server にユーザーを作成しま す。 CSV ファイルには 1 つまたは複数のユーザー名が含まれる必要があります。また、(各ユーザー用 の) パスワード、フルネーム、役割、管理者レベル、パブリッシャー(はい/いいえ)、および電子メー ルアドレスを含めることができます。CSV ファイルの書式設定の詳細については、CSV インポート ファイルのガイドラインページ326を参照してください。CSV ファイルに役割、管理者レベル、パブ リッシャーのパーミッションを含める他の方法として、--role オプションを使用してコマンドに役割 情報を渡すことができます。 サーバーに1 つのサイト(既定のサイト) しかない場合、ユーザーが作成され、サイトに追加されま す。サーバーに複数のサイトがある場合、ユーザーは作成されますが、サイトには追加されませ ん。サイトにユーザーを追加するには、createsiteusers を使用します。 サーバーがローカル認証を使用するよう構成されている場合、CSV ファイル内の情報はユーザー を作成するために使用されます。サーバーがActive Directory 認証を使用するよう構成されてい る場合、ユーザー情報は Active Directory からサーバーにインポートされます。このような場合、 CSV ファイル内の任意のパスワードとわかりやすい名前の情報は無視されます。この場合、ユー ザーがCSV ファイル内で指定されているのにActive Directory 内に対応するユーザーが存在しな いと、ユーザーは Tableau Server に追加されません。Active Directory ユーザーの場合、ユーザー 名がドメイン全体で一意でないため、ユーザー名の一部としてドメインを含める必要があります (例: example\Adam または adam@example)。 - 565 - ユーザーベースのサーバーインストールを行っている場合、およびコマンドによって新しいユーザー が作成されたものの、ユーザーのライセンス数が既に上限に達している場合、そのユーザーはライ センスなしのユーザーとして追加されます。 例 tabcmd createusers "users.csv" --role "ServerAdministrator" tabcmd createusers "users.csv" オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) --admintype 説明 Site または None (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 で管理者設定を持たない 任意のユーザーのサイト管 理者権限を割り当てたり削 除したりします。既定値 は、新しいユーザーの場合 は None で、既存のユー ザーの場合は変更されませ ん。 -complete 変更を正常に行うには、す べての行が有効であること が必要です。これが既定の 設定です。 --license Interactor、Viewer、ま たは Unlicensed (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でライセンスレベルを持って いない任意のユーザーのラ イセンスレベルを指定しま す。既定値は、新しいユー ザーの場合は Unlicensed で、既存の ユーザーの場合は変更され ません。 注: ライセンスレベル は以前のバージョン - 566 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 のTableau Server で 使用されていました が、Tableau Server 9.0 以降からサイト ロールに置き換えら れています。 --nocomplete すべての行に有効な情報 が含まれるわけではない場 合でも、コマンドがサーバー に変更を加える必要がある ことを指定します。無効な 情報を含む行をスキップしま す。 --nopublisher (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でパブリッシャー設定を持た ない任意のユーザーのパブ リッシュ権限を無効にしま す。これが、新しいユーザー の既定値になります。 --nowait 非同期ジョブの完了まで待 ちません。 -publisher (非推奨です。代わりに-role オプションを使用して ください。) CSV ファイル内 でパブリッシャー設定を持っ ていない任意のユーザーの パブリッシュ権限を割り当て ます。既定値は、新しい ユーザーの場合はパブリッ シュ権限なし(--nopublish に相当) で、既 存のユーザーの場合は変 更されません。 - 567 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 -r CSV ファイルで指定されて いるロールがない任意の ユーザーのロールを指定しま す。既定値は、新しいユー ザーの場合は Unlicensed で、既存の ユーザーの場合は変更され ません。 --role ServerAdministrator、 SiteAdministrator、 Publisher、 Interactor、 ViewerWithPublish、 Viewer、 UnlicensedWithPublish 、または Unlicensed マルチサイトサーバーでは、 コマンドによってユーザーが サイトに割り当てられませ ん。そのため、コマンドによっ て割り当てられるロールは ServerAdministrator とUnlicensed のみです。 この場合、異なるロール (Publisher や Viewer など) を指定すると、コマン ドによりUnlicensed ロー ルが割り当てられます。 単一サイトのサーバー上 で、指定するロールを使用 してユーザーが作成され、 既定のサイトに追加されま す。 ユーザーベースのサーバー インストールを行っている場 合、およびコマンドによって 新しいユーザーが作成され たものの、ユーザーのライセ ンス数が既に上限に達して いる場合、そのユーザーはラ イセンスなしのユーザーとし て追加されます。 注: role オプション を指定すると、 license、 - 568 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 publisher、nopublisher、または administrator オプションも含めること はできません。 コマンドの進捗状況メッセー ジを表示しません。 --silentprogress delete workbook-name または delete datasource-name 指定のワークブックまたはデータソースをサーバーから削除します。 このコマンドは、パブリッシュ時のファイル名ではなく、サーバー上に表示されるワークブック名または データソース名を取得します。 例 tabcmd delete "Sales_Analysis" オプ ション (ショー ト) オプション(ロン 引 グ) 数 -r --project 説明 プロ 削除するワークブックまたはデータソースを含む ジェ プロジェクトの名前。未指定の場合は "既定" クト プロジェクトが使用されます。 名 --workbook ワー ク ブッ ク名 削除するワークブックの名前。 -デー 削除するデータソースの名前。 datasource タ ソー ス名 - 569 - deletegroup group-name 指定のグループをサーバーから削除します。 例 tabcmd deletegroup "Development" deleteproject project-name 指定のプロジェクトをサーバーから削除します。 例 tabcmd deleteproject "Designs" deletesite site-name 指定のサイトをサーバーから削除します。 例 tabcmd deletesite "Development" deletesiteusers filename.csv ログインしているサイトからユーザーを削除します。削除するユーザーは、1 行に1 つのユーザー名 を指定した簡単なリストを含むファイルで指定されます。(ユーザー名以外の追加情報は必要あ りません。) 既定では、サーバーに1 つのサイトしかない場合、またはユーザーが1 つのサイトにのみ属してい る場合、ユーザーはサーバーからも削除されます。例外は、ユーザーがサーバー管理者の役割を 割り当てられる場合です。このような場合、ユーザーはサイトから削除されますが、サーバーからは 削除されません。 ユーザーがコンテンツを所有している場合、ユーザーの役割はライセンスなしに変更されますが、 ユーザーはサイト上のサーバーから削除されません。コンテンツの所有者はそのユーザーのままで す。ユーザーを完全に削除するには、コンテンツの所有者を変更してからユーザーの削除を再試 行する必要があります。 ユーザーがActive Directory からインポートされた場合、ユーザーはサイトから削除されます。ま た、サーバーからも削除される可能性があります。ただし、Active Directory からは削除されませ ん。 例 tabcmd deletesiteusers "users.csv" deleteusers filename.csv 指定したコンマ区切り値 (CSV) ファイルにリストされているユーザーを削除します。 CSV ファイルには 1 行に1 つのユーザー名を指定した簡単なリストが含まれている必要がありま す。 - 570 - 例 tabcmd deleteusers "users.csv" オプ オプション ション (ロング) (ショー ト) 引 説明 数 --[no-] complete このオプションを--complete に設定した場合、変 更を正常に行うには、すべての行が有効でなければ なりません。指定しない場合、--completeが使 用されます。 editdomain サーバー上のActive Directory ドメインのニックネームや完全修飾ドメイン名を変更します。 サーバーが使用しているドメインのニックネームは変更可能です。通常、サインインに使用したも のを除き、いずれのドメインの完全修飾ドメイン名も変更できます。ただし、現在サインインして いるユーザー名が現在のドメインと新しいドメインの両方に存在する場合は、現在のドメインのフ ルネームを変更できます。 ドメインのリストを参照するには、listdomains を使用します。 例 tabcmd editdomain --id 2 --nickname "new-nickname" tabcmd editdomain --id 3 --name "new-name" オプション (ロング) 引数 説明 --id ドメインID 変更するドメインのID です。ドメインID のリストを取 得するには、listdomains を使用します。 --name ドメイン名 ドメインの新しい名前です。 -ドメインの ドメインの新しいニックネームです。 nickname ニックネーム editsite site-name サイトまたはそのWeb フォルダー名を変更します。このコマンドを使用して、サイト管理者がユー ザーを追加/削除する権限を許可または拒否することもできます。サイト管理者にユーザー管理 権限がある場合は、サイトに追加できるユーザー数を指定できます。 例 tabcmd editsite wc_sales --site-name "West Coast Sales" - 571 - tabcmd editsite wc_sales --site-id "wsales" tabcmd editsite wsales --status ACTIVE tabcmd editsite wsales --user-quota 50 オプション(ロ ング) 引数 説明 --sitename 変更後のサイト名 表示されたサイトの名前。 --site-id サイトの変更先の サイトを一意に識別するためにURL で使用 サイトID されます。 --userquota ユーザー数 サイトのメンバーになれる最大ユーザー数。 サイトへのユーザーの追加をサイト管理者に 許可/拒否します。 --[no-] site-mode --status ACTIVE または SUSPENDED サイトのアクティブ化または一時停止。 -storagequota MB 数 MBで、サイト上に格納できるワークブック、 抽出、およびデータソースの量。 export Tableau Server からビューまたはワークブックをエクスポートして、ファイルに保存します。このコマン ドはビューに使用されるデータのみをエクスポートすることもできます。 このコマンドを使用するときには、以下に注意してください。 l l l パーミッション: エクスポートするには、[イメージのエクスポート] パーミッションが必要です。既 定では、このパーミッションはすべての役割で許可されているか継承されますが、ワークブッ クまたはビューごとにパーミッションを設定することもできます。 データのエクスポート: ビューに使用されるデータのみをエクスポートするには、--csv オプ ションを使用します。ビューで使用されるサマリーデータを.csv ファイルにエクスポートしま す。 エクスポートするビュー、ワークブック、データの指定: これは「フレンドリー名」を使用せず、ま たURL 末尾にあるハッシュタグ(#) および数字を除外し、ワークブックまたはビューのURL に表示される"workbook/view" 文字列を使用して指定します。たとえば、Tableauサ ンプルビューInvestment Growth をFinance ワークブックからエクスポートするには、文字列 Finance/Investment Growth や Finance/InvestmentGrowth#1 ではなく、 Finance/InvestmentGrowth を使用します。サーバーが複数のサイトを実行し、 ビューまたはワークブックが"既定" 以外のサイトにある場合、-t <site_id> を使用しま - 572 - す。 ワークブックをエクスポートするには、使用する文字列に有効なビューも含めます。上の例 を使用して、Finance ワークブックをエクスポートするには、文字列 Finance/InvestmentGrowth を使用します。最後に、ワークブックをエクスポートする には、[Tableau Desktop パブリッシュ] ダイアログボックスで[シートをタブとして表示] を選択 して、それをパブリッシュしておく必要があります。 l l l ファイルの保存形式: 形式オプションは、エクスポートするファイルによって異なります。ワーク ブックは --fullpdf 引数を使用してPDF としてエクスポートします。ビューは PDF (-pdf) または PNG (--png) としてエクスポートできます。 保存するファイルの名前と場所 (省略可): 名前を指定しなければ、ビューまたはワークブッ クの名前から生成されます。場所を指定しなければ、ファイルは現在の作業ディレクトリに 保存されます。それ以外の場合は、完全パスまたは現在の作業ディレクトリに関連する名 前を指定できます。 PDF エクスポートに含まれていないダッシュボードWeb ページ オブジェクト: ダッシュボード はオプションでWeb ページオブジェクトを含めることができます。Web ページオブジェクトが 含まれるダッシュボードの、PDFへのエクスポートを実行する場合、Web ページオブジェクト は PDF に含まれません。 リアルタイム データを使用するためのキャッシュのクリア キャッシュからデータを取得する代わりに新しいデータクエリを強制的に実行するために、オプショ ンでURL パラメーターの?:refresh=yes を追加できます。自身のスクリプトと共にtabcmd を 使用している場合、またrefresh URL パラメーターが大量使用されている場合、パフォーマン スに悪影響を与える可能性があります。リアルタイムデータが必要な場合は refresh のみを使 用することをお勧めします (ワークブック全体の代わりに1 つのダッシュボードなど)。 例 ビュー tabcmd export "Q1Sales/Sales_Report" --csv -f "Weekly-Report" tabcmd export -t Sales "Sales/Sales_Analysis" --pdf -f "C:\Tableau_Workbooks\Weekly-Reports" tabcmd export "Finance/InvestmentGrowth" --png tabcmd export "Finance/InvestmentGrowth?:refresh=yes" --png ワークブック tabcmd export "Q1Sales/Sales_Report" --fullpdf tabcmd export -t Sales "Sales/Sales_Analysis" --fullpdf -pagesize tabloid -f "C:\Tableau_Workbooks\Weekly-Reports" - 573 - オプ オプション(ロン 引数 ション グ) (ショー ト) -f 説明 --filename 保存されているファイルに使 用する名前と拡張子 指定したファイル名で ファイルが保存されま す。 --csv ビューのみ。ビューのデー タ(サマリーデータ) を CSV 形式でエクスポー トします。 --pdf ビューのみ。PDF として エクスポートします。 --png ビューのみ。イメージとし てPNG 形式でエクス ポートします。 --fullpdf ワークブックのみ。PDF としてエクスポートしま す。ワークブックは [シー トをタブとして表示] を 有効にしてパブリッシュ する必要があります。 -landscape, portrait エクスポートするPDF の pagelayout ページの向きを設定し ます。指定しなければ、 Tableau Desktopの設 定が使用されます。 --pagesize unspecified, letter, legal, note folio, tabloid, ledger, statement, executive, a3, a4, a5, b4, b5, quatro エクスポートするPDF の ページサイズを設定し ます。既定値は letter です。 --width ピクセル数 幅を設定します。既定 値は 800 px です。 --height ピクセル数 高さを設定します。既 定値は 600 px です。 - 574 - get url 指定したURL によって表されるTableau Server からリソースを取得します。結果はファイルとして 返されます。 このコマンドを使用するときには、以下に注意してください。 l l パーミッション: ファイルを取得するには、[ダウンロード/名前を付けて Web に保存] パーミッ ションが必要です。既定では、このパーミッションはすべての役割で許可されているか継承 されますが、ワークブックまたはビューごとにパーミッションを設定することもできます。 ファイル拡張子: URL には、"/views/Finance/InvestmentGrowth.pdf"のよう なファイル拡張子が含まれている必要があります。拡張子 (.pdf) によって、返される結果が 異なります。ビューは PDF、PNG、CSV(データのみ)、または XML (情報のみ) 形式で返さ れます。Tableau ワークブックは、パブリッシュされたデータソースに接続するかライブ接続を 使用する場合、TWBとして返されます。データ抽出に接続する場合は TWBX として返さ れます。 拡張子を正しく判断するには、Tableau ServerでWeb ブラウザーを使用して目的の項目 まで移動し、URL の末尾にファイル拡張子を追加します。 GET 要求のURL を入力する場合は、ファイル名の末尾に表示されるハッシュタグ(#) と 数字を除外します。たとえば、"/views/Finance/InvestmentGrowth.pdf" では なく、"/views/Finance/InvestmentGrowth#3.pdf". l l 保存するファイルの名前と場所 (省略可): --filename に使用する名前に、ファイル拡 張子を含める必要があります。名前とファイル拡張子を指定しなければ、両方ともURL の 文字列から生成されます。場所を指定しなければ、ファイルは現在の作業ディレクトリに保 存されます。それ以外の場合は、完全パスまたは現在の作業ディレクトリに関連する名前 を指定できます。 PNG サイズ(オプション): 保存されているファイルがPNG の場合、ピクセル単位でURL の サイズを指定できます。 リアルタイム データを使用するためのキャッシュのクリア キャッシュからデータを取得する代わりに新しいデータクエリを強制的に実行するために、オプショ ンでURL パラメーターの?:refresh=yes を追加できます。自身のスクリプトと共にtabcmd を 使用している場合、またrefresh パラメーターが大量使用されている場合、パフォーマンスに悪 影響を与える可能性があります。リアルタイムデータが必要な場合は refresh のみを使用する ことをお勧めします (ワークブック全体の代わりに1 つのダッシュボードなど)。 例 ビュー tabcmd get "/views/Sales_Analysis/Sales_Report.png" --filename "Weekly-Report.png" tabcmd get "/views/Finance/InvestmentGrowth.pdf" -f "Q1Growth.pdf" tabcmd get "/views/Finance/InvestmentGrowth.csv" - 575 - tabcmd get "/views/Finance/InvestmentGrowth.png?:size=640,480" -f growth.png tabcmd get "/views/Finance/InvestmentGrowth.png?:refresh=yes" -f growth.png ワークブック tabcmd get "/workbooks/Sales_Analysis.twb" -f "C:\Tableau_ Workbooks\Weekly-Reports.twb" tabcmd get "/workbooks/Sales.xml" その他 tabcmd get "/users.xml" --filename "UserList.xml" オプション (ショート) オプション (ロング) 引数 -f -ファイルを保存 filename する名前 説明 指定したファイル名でファイルが 保存されます。 listdomains サーバーで使用中のActive Domain ドメインのリストをニックネームや ID と一緒に表示します。 サーバーがローカルの認証を使用するように構成されている場合、コマンドによりドメイン名の local のみが返されます。 例 tabcmd listdomains listsites ログインしたユーザーが属しているサイトのリストを返します。 例 tabcmd listsites -u adam -pw P@ssword! login Tableau Server ユーザーをログインします。 セッションを作成するために、--server、--site、--username、--passwordグローバル オプションが使用されます。 - 576 - 注: tabcmd login コマンドを使用する場合は、サーバーがSAML を使用するよう構成さ れている場合でもSAML シングルサインオン(SSO) を使用できません。ログインするには、 サーバー上で作成されているユーザー名とパスワードを渡す必要があります。サインインして いるTableau Server ユーザーのパーミッションを取得します。詳細については、ユーザーの サイトロールページ311およびパーミッションの管理 ページ164を参照してください。 セッションの作成で既に使用した情報を使用してログインする場合は、--passwordオプション だけを指定してください。cookie に保管されているサーバーとユーザー名が使用されます。 サーバーが80 (既定) 以外のポートを使用している場合は、ポートを指定する必要があります。 サーバーで複数のサイトを実行し、既定以外のサイトにログインしている場合にのみ、--site(t) オプションが必要になります。パスワードを指定しない場合、パスワードを要求するプロンプトが 表示されます。--no-prompt オプションを指定し、パスワードを指定しない場合、このコマンド は失敗します。 ログインした後、セッションはサーバーで有効期限が切れるか、logout コマンドが実行されるまで 継続されます。 例 ローカルマシンで稼働しているTableau Server にログインさせます。 tabcmd login -s http://localhost -u jsmith -p p@ssw0rd! sales-server のSales (セールス) サイトにログインさせます。 tabcmd login -s http://sales-server -t Sales -u administrator -p p@ssw0rd! tabcmd login -s http://sales-server:8000 -t Sales -u administrator -p p@ssw0rd! SSL を使用して、sales-serverのSales (セールス) サイトにログインさせます。 tabcmd login -s https://sales-server -t Sales -u administrator -p p@ssw0rd! localhost の順行プロキシとポートを確立します。 tabcmd login --proxy myfwdproxyserver:8888 -s http://localhost -u jsmith -p p@ssW0rd! SSL を使用して、逆行プロキシにログインさせます。 tabcmd login -s https://myreverseproxy -u jsmith -p p@ssW0rd! - 577 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) -s --server サーバーURL 説明 建物内のTableau Server コンピュー ターからコマンドを実行している場合、 http://localhost を使用できます。そう でない場合は、 http://bigbox.myco.com また は http://bigbox のようにコン ピューターのURL を指定します。 Tableau Online の場合、 https://online.tableau.com というURL を指定します。 -t --site サイトID サーバーが複数のサイトを持っており、 既定以外のサイトにログインしている 場合、このオプションを含めます。 このサイトID はサイトを一意に識別す るためにURL で使用されます。たとえ ば、West Coast Salesという名前のサ イトには、west-coast-salesというサイ トID が設定されている可能性があり ます。 -u -username ユーザー名 ユーザーがログインするユーザー名。 Tableau Online の場合、ユーザー名 はユーザーの電子メールアドレスで す。 -p -password password --username 用に指定されたユー ザーのパスワード。パスワードを指定し ない場合、パスワードを要求するプロ ンプトが表示されます。 -filename.txt パスワードを、コマンドラインではなく password指定されたファイルに保管し、セキュリ file ティを向上させることができます。 -x --proxy --noprompt Host:Port tabcmd 要求にHTTP proxy server と ポートを指定するために使用します。 パスワードを要求しないでください。パ スワードを指定しないと、login コマ ンドが失敗します。 - 578 - オプ オプション(ロ 引数 ション ング) (ショー ト) 説明 --noproxy HTTP proxy server を使用しないでく ださい。 --cookie ログオン時のセッションID を保存しま す。後続コマンドには、ログインは必 要ありません。この値は、このコマンド で既定です。 --nocookie ログインが正常に完了した後はセッ ションID 情報を保存しないでくださ い。後続コマンドにはログインが必要 です。 --timeout 秒数 SECONDS login コマンドの処理まで、サーバー が待機する秒数です。既定: 30 秒で す。 logout サーバーからログアウトします。 例 tabcmd logout publish filename.twb(x)、filename.tds(x)、または filename.tde 指定したワークブック(.twb(x))、データソース(.tds(x))、またはデータ抽出 (.tde) をTableau Server にパブリッシュします。 ワークブックをパブリッシュしている場合、既定ではワークブック内のすべてのシートはデータベースの ユーザー名またはパスワードなしでパブリッシュされます。 ワークブックやデータソースに最初に割り当てられるパーミッションは、ファイルがパブリッシュされるプ ロジェクトからコピーされます。パブリッシュされるリソースのパーミッションは、ファイルがパブリッシュさ れた後に変更できます。 ワークブックにユーザーフィルターが含まれている場合、いずれかのサムネイルオプションを指定する 必要があります。 例 tabcmd publish "analysis.twbx" -n "Sales_Analysis" --db-username "jsmith" --db-password "p@ssw0rd" - 579 - tabcmd publish "analysis_sfdc.tde" -n "Sales Analysis" --oauth-username "username" --save-oauth ファイルがtabcmd と同じディレクトリにない場合、ファイルへの完全パスを含めます。 例 tabcmd publish "C:\Tableau Workbooks\analysis.twbx" -n "Sales_ Analysis" --db-username "jsmith" --db-password "p@ssw0rd" tabcmd publish "C:\Tableau Workbooks\analysis_sfdc.tde" -n "Sales Analysis" --oauth-username "username" --save-oauth オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) 引数 説明 -n --name サー 省略した場合は、ワークブック、データ バー ソース、またはデータ抽出がファイル名 上の の後で指定されます。 ワーク ブック または データ ソース の名 前 -o --overwrite -r --project 既にサーバー上に存在するワークブッ ク、データソース、またはデータ抽出を 上書きします。 プロ ジェク ト名 指定されたプロジェクトにワークブック、 データソース、データ抽出をパブリッ シュします。未指定の場合は "既定" プロジェクトにパブリッシュされます。 --dbusername ワークブック、データソース、またはデー タ抽出と共にデータベースユーザー名 をパブリッシュするにはこのオプションを 使用します。 --dbpassword ワークブック、データソース、またはデー タ抽出と共にデータベースパスワード をパブリッシュするにはこのオプションを 使用します。 --save-db- 指定されたデータベースパスワードを - 580 - オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) 引数 サーバーに保存します。 password --oauthusername –-saveoauth 説明 ユー ザー アカウ ントの 電子 メール アドレ ス --name に指定されたクラウドデータ ソースの保存されたアクセストークンを ユーザーが既に持っている場合、事前 に構成されたOAuth 接続からユー ザーに接続します。アクセストークンは ユーザー設定で管理できます。 データソースへの既存のOAuth 接続 では --db-username および-db-password ではなく、このオプショ ンを使用します。 --oauth-username により指定さ れたクレデンシャルを、パブリッシュされ たワークブックまたはデータソースと一 緒に埋め込みクレデンシャルとして保 存します。 その後、パブリッシャーまたはサーバー 管理者がサーバーにサインインし、そ のワークブックまたはデータソースの接 続を編集する場合、接続設定には、 このOAuth のクレデンシャルがコンテン ツに埋め込まれていると表示されま す。 パブリッシュ後に抽出更新をスケ ジュールする場合、--oauthusernameを使用してこのオプション を含める必要があります。これは、従 来のデータベース接続で--savedb-password を使用するのと似て います。 -thumbnailusername ワークブックにユーザーフィルターが含 まれている場合、指定されたユーザー が表示できる内容に基づいてサムネイ ルが生成されます。--thumbnailgroup オプションが設定されている場 合は、指定できません。 - 581 - オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) 引数 説明 -thumbnailgroup ワークブックにユーザーフィルターが含 まれている場合、指定されたグループ が表示できる内容に基づいてサムネイ ルが生成されます。--thumbnailusername オプションが設定されて いる場合は、指定できません。 --tabbed タブ付きのビューと共にワークブックがパ ブリッシュされた場合、各シートはタブ になります。ビューアーはこのタブを使 用して、ワークブック内のシートを切り 替えることができます。シートレベルの セキュリティは、この設定によってオー バーライドされます。 --append 既存のデータソースに抽出ファイルを 追加します。 --replace 既存のデータソースを置換するために 抽出ファイルを使用します。 --disableuploader 増分ファイルアップローダーを無効にし ます。 --disabletdecompression アップロードされる前に抽出ファイルの 圧縮を停止します。 --restart ファイルのアップロードを再開します。 refreshextracts workbook-name または refreshextracts datasource-name 指定されたワークブックまたはデータソースに属する抽出の完全更新または増分更新を実行しま す。 このコマンドは、パブリッシュ時のファイル名ではなく、サーバー上に表示されるワークブック名または データソース名を取得します。ワークブックまたはデータソースの管理者や所有者のみがこの操作 を実行できます。 例 tabcmd refreshextracts --datasource sales_ds tabcmd refreshextracts --workbook "My Workbook" - 582 - tabcmd refreshextracts --url SalesAnalysis オプ オプション(ロン ション グ) (ショー ト) 引 数 説明 -incremental 増分更新操作を実行します。 -synchronous フォアグラウンドで完全更新操作を即座に実 行します。 --workbook ワー ク ブッ クの 名 前 更新する抽出を含むワークブックの名前。ワー クブック名にスペースが含まれる場合、名前を 引用符で囲みます。 -datasource デー タ ソー スの 名 前 更新する抽出を含むデータソースの名前。 --project プロ ジェ クト 名 "既定 " 以外のプロジェクトのワークブックまたは データソースを指定するには、--workbook または --datasource と共に使用します。 未指定の場合は "既定" プロジェクトが使用さ れます。 --url ワー URL に表示されるワークブックの名前。"Sales ク Analysis" としてパブリッシュされたワークブックの ブッ URL 名は "SalesAnalysis" になります。 クの URL 名 removeusers group-name 指定したグループからユーザーを削除します。 例 tabcmd removeusers "Development" --users "users.csv" - 583 - オプ オプション ション (ロング) (ショー ト) --users 引数 説明 filename.csv 指定されたグループから指定されたファイル 内のユーザーを削除します。ファイルは、1 行 にユーザー名が1 つの簡単なリストでなけれ ばなりません。 --[no-] complete 変更を正常に行うには、すべての行が有効 であることが必要です。指定しない場合、-completeが使用されます。 runschedule schedule-name 指定されたスケジュールを実行します。 このコマンドを実行すると、サーバー上でのスケジュールの名前が取得されます。 Tableau Online では、サイト管理者パーミッションを使用し、単一サイトの範囲内でこのコマンド を実行できます。 例 tabcmd runschedule "5AM Sales Refresh" set setting サーバー上の指定された設定を有効にします。各設定の詳細は、サーバーの[メンテナンス] ペー ジで参照できます。 設定を無効にするには、設定名の前に感嘆符を付けてください。有有効にしたり無効にしたりで きる設定は次のとおりです。 l allow_scheduling l embedded_credentials l remember_passwords_forever 例 tabcmd set embedded_credentials syncgroup group-name Tableau Server グループをActive Directory グループと同期化します。Tableau Server グループ がまだ存在しない場合、作成され、指定したActive Directory グループと同期化されます。 例 - 584 - tabcmd syncgroup "Development" 注: メンバーであるグループを同期化する場合、このコマンドを使用して行う変更はユー ザーに適用されません。たとえば、このコマンドを使用してメンバーであるグループのユー ザーから管理者権限を削除する場合、コマンドが完了しても管理者のままです。 オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 -System、Site、または administrator None (非推奨です。代わりに-role オプションを使用 してください。) グループ内 のユーザーに管理者権 限を割り当てたり削除し たりします。None オプショ ンは、グループのすべての ユーザーから管理者権限 を削除します (ユーザーが 同期化しているグループ のメンバーである場合、そ のユーザーを除きます)。 このオプションを含めない 場合、このコマンドを実 行後にグループに追加さ れるユーザーには管理者 権限が割り当てられませ ん。 --complete 変更を正常に行うには、 すべての行が有効である ことが必要です。これが 既定の設定です。 --license Interactor、Viewer、ま たは Unlicensed (非推奨です。代わりに --role オプションを使 用してください。) グループ 内のユーザーのライセンス レベルを指定します。 注: ライセンスレベ ルは以前のバー - 585 - オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 ジョンのTableau Server で使用され ましたが、Tableau Server 9.0 以降は サイトロールに置 き換えられていま す。 -r --no-complete すべての行に有効な情 報が含まれるわけではな い場合でも、コマンドが サーバーに変更を加える 必要があることを指定し ます。無効な情報を含む 行をスキップします。 --nopublisher (非推奨です。代わりに --role オプションを使 用してください。) グループ 内のユーザーのパブリッ シュ権限を無効にしま す。 --publisher (非推奨です。代わりに-role オプションを使用 してください。) グループ内 のユーザーにパブリッシュ 権限を割り当てます。 --role ServerAdministrator、 SiteAdministrator、 Publisher、 Interactor、 ViewerWithPublish、 Viewer、 UnlicensedWithPublish 、または Unlicensed - 586 - グループ内のユーザーの 役割を指定します。既定 では Unlicensed で す。 注: role オプショ ンを指定すると、 license、 publisher、 no- オプ オプション(ロング) ション (ショー ト) 引数 説明 publisher、また は administrator オプションも含める ことはできません。 コマンドの進捗状況メッ セージを表示しません。 --silentprogress version tabcmd ユーティリティの現在のインストールのバージョン情報を出力します。 例 tabcmd version - 587 - JavaScript API Tableau's JavaScript API を使用して、Web アプリケーションの中にTableau の視覚化を統合す ることができます。API はユーザーの操作を厳密に制御し、機能を組み合わせます。それ以外の 場合は組み合わせることができません。たとえば、単一の制御をコード化することにより、マークの グループをフィルタしたり、いくつかのマークを選択したり、ダウンロード用のデータを提供します。 詳細については、「JavaScript API」を参照してください。 - 588 - REST API Tableau Server REST API では、HTTP を介してプログラムによってTableau Server リソースを管 理および変更できます。API を使うと、Tableau Server でデータソース、プロジェクト、ワークブッ ク、サイトユーザー、およびサイトの機能に簡単にアクセスできます。このアクセスを使って、独自の カスタムアプリケーションを作成したり、Tableau Serverリソースとの相互作用をスクリプトしたりで きます。 詳細については、「REST API」を参照してください。 - 589 - お問い合わせ 世界各国のオフィス所在地 売上高 お問い合わせ +1 888 365 0853 サポート 1. サポートリソースの検索 2. ご質問に対する回答を検索結果で確認してください。 3. 回答が適切でない場合は、検索結果の下までスクロールし[質問を投稿する] をクリックし ます。 他 のお問 い合 わせ 電子メール: info@tableau.com +1 206 633 3400 - 590 - Copyright © 2015 Tableau Software, Inc. およびそのライセンサー不許複製・禁無断転載。 特許情報 - www.tableau.com/ip. コード部分の著作権 copyright ©2002 The Board of Trustees of the Leland Stanford Junior University. 不許複製・禁無断転載。 Tableau のインストールには、未修正の実行可能な Firebird データベースが含まれています。この データベースのソースコードは、http://www.firebirdsql.org をご覧ください。 サードパーティの著作権情報の一覧については、Tableau Server と共にインストールされている 次のファイルを参照してください。 C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\9.0\COPYRIGHTS.rtf 注: 32 ビットのTableau Server を64 ビットのオペレーティングシステムへインストールする場 合、C:\Program Files (x86)\Tableau\Tableau Server\9.0\COPYRIGHTS.rtf にインストールされます。 この製品には、Andy Clark が開発したソフトウェアが含まれています。 この製品には、Apache Software Foundation (http://www.apache.org/) が開発したソフトウェア が含まれています。 本製品は、Tableau Software のエンドユーザーソフトウェアライセンス契約書に従って定義され ているクライアントソフトウェアです。 - 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